OREAD Diary
August 1-31, 2011
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August 31, Wednesday 2011
8月最後の日。
6時ごろ目がさめ、仕事部屋でオンラインのニュースを読んでいたら、家人の大きな声。「サル、サルがいる。とうもろこしの網の上!」。あわてて飛び出して、外へ。少なくとも7,8匹の猿がわが家の畑から逃げてゆく。とうもろこしを口にくわえた者もいれば、手に持っているものもいる。畑にも農道にも食べ散らかしたとうもろこしの芯が落ちている。畑と農道と、少なくても10本は落ちていた。竹箒で道路を掃く。
「最近、赤いトマトも少ないわね」と家人が言う。そういえば確かに。トマトを覆っているビニールをトマトが採りやすいように、先日上げたのがいけなかったか。トマトもやられたようだ。
朝食後、とうもろこしに二重に網をかけ、トマトを覆っているビニールを下げ、更に網で囲う。気休めにすぎないとも思われるが、何かしなければ。
夜、オーリアッド。垣内さんに彼の iPad でミュージックライフプラスを見ることができるか試してもらう。ダウンロードに時間がかかったが、表紙と目次のページが出てきた。ぼくのエッセイに関しては、彼が撮った写真を使わせてもらった1ページ目は出てきたが、肝心の12ページにわたるエッセイは出てこない。さてどうしたものか。
そのあと原田さんと一局。完敗。11時閉店。外に出ると激しい雨。台風の影響か。
August 30, Tuesday 2011
朝、中学へ。1年生のクラスのための読み聞かせ。「雨にも負けず」を歌う。歌う前、この詩のモデルであったといわれる斉藤宋次郎について書いた拙文を読む。宮沢賢治は稀に見る詩人であり宗教者だったが、斉藤宋次郎も彼に劣らず稀有な存在だった。今朝の朗読と歌を通して、子供たちの心に何か言葉を残せただろうか。
昨日の野田佳彦さんの3回のスピーチには、それぞれ心に残る言葉があった。彼が1回目の投票で予想以上に得票したのはスピーチを聞いて投票した議員がかなりいたかららしい。むべなるかな。
土曜日のオープンマイクに参加してくださった神戸の山口さんからメールが届いた。「アトホームな雰囲気の中で皆さんが音楽を楽しんでいる様子、そして皆さんがそれぞれの個性をオリジナルを通して表現しているのが熱く伝わってきました。」と書かれていた。オーリアッドの存在は、来年茅野に移り住むので、近くに音楽を楽しむことが出来る場所がないかネットで検索して知ったとのこと。
ドーシー先生からもメールがあった。ダートマス大学の京都でのサマープログラムも終わり、一年間のサバティカルも終わり、帰国の準備をしているとのこと。ドーシー先生に今年のほたる祭りライブに出演していただけたのもインターネットのおかげ。 インターネットはスティーブ・ジョブが言うようにある種の「革命」である。時間と空間を超えて人と人を結びつける。
午後遅く、先日耕運機で堀った溝に鶏糞と堆肥を入れ、白菜用の畝を作る。30分ほどの仕事なのに疲れた。
夜は無為に、うとうとしながら、だらだらと、世界陸上やニュースを見てしまった。反省。
Augsut 29, Monday 2011
昨日今日と家人が留守だったので、お茶漬けを何度か楽しんだが、今夜の夕飯には何か作りたくなった。料理というほどではないが、好物の茄子味噌を作ることに。今までに一度も作ったことはない。家人が作っていたのを思い出し、フライパンにオリーブオイルを入れ、四角に切った米茄子を入れ、しばらく炒めたあと、味噌と砂糖を入れ、かき混ぜた。ただそれだけ。初めてにしては上出来。美味しかった。
今日は最近になくテレビを見てしまった。民主党代表選挙と世界陸上。選挙に関しては、野田さんが選ばれた。投票前、5人の候補者がスピーチをした。TVをつけたときは前原さんのスピーチが終わったところで、残りの4人のスピーチを聞いた。野田さんのスピーチが一番よかった。心に訴えるものがあった。馬淵さん、鹿野さんも悪くなかった。海江田さんのスピーチは政治家の常套句を繰り返しただけで、心に響くものがなかった。結果は、決選投票を経て野田さんが選らばれた。
世界陸上は、室伏のハンマー投げの優勝が見事だった。他を寄せ付けぬ強さだった。女子100メートル準決勝と決勝を見た。福島千里は見事予選を通過したが、準決勝では敗れた。敗れはしたが、賞賛に値する走り。五輪を含めた世界大会で日本の女子が100メートルで準決勝に進んだのは79年ぶりとのこと。
男子と女子の400メートルリレーは、9月4日、大会の最後を飾る競技として行われる。その女子400メートルリレーに、辰野町出身の今井沙緒里さんが出場する。これには期待したい。
明日は中学で読み聞かせ。1年生のクラスとか。さて何を読んだらいいか。スティーブ・ジョブズか宮沢賢治か。
August 28, Sunday 2011
朝、7時から防災訓練。今年は隣組長なので、組の参加者の数を報告したり、組の消火栓を率先して点検したり。毎年やっていることではあるが、例年になくみなさん真剣に取り組んでいた。
午後、歌の練習。農作業のやり過ぎか左手首が痛み、Bmなどのコードが抑えづらい。
夜、岡谷へ。Lake Suwa English Club。今日読んだ inspirational story は、激しい雨の中、アラバマ州の夜のハイウエイに立って助けを求めるアフリカ系アメリカ人の婦人を助けた白人の若者の話(この女性が誰か知りたい方は ★ をクリック)。新公民権法が制定されたあとの1965年ではあったが、差別が激しかった南部ではその若者のような行為は珍しかったにちがいない。
Facebook に登録するにはどうしたらいいかという質問が出た。
登録方法は簡単。次の星印をクリックすると登録用フォームが出てきます★。 そのフォームに記入して「アカウント登録」をクリックすれば登録完了です。
ぼく自身まだまだ Facebook の初心者。ある人から、その人のスケジュールや写真を見るには Facebook がいいと紹介されて、一年数ヶ月前に始めたばかり。最初は何もわからず、ほとんど活用しなかったが、徐々に慣れてきて最近はよく使うようになった。写真をアップするのが簡単で、オープンマイクの写真などを Facebook にアップするようになった。
土曜日の日記に、オープンマイク参加者の小さい写真をアップしているが、これはひとつひとつアップしなければならず、時にはエラーが出て消えてしまったりして、時間がかかる。 Facebook への写真のアップは簡単。あっと言う間に、多くの写真を一括アップできる。
奥村さん、試してみてください。
August 27, Saturday 2011
8月最後のオープンマイク。
ライブ開始前、この日記を読んでいて、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』40周年記念盤も購入されたという方がお見えになった。神戸在住とのこと。記念盤についてしばし歓談。どうやってオーリアッドのサイトを知ったのか聞きそびれた。
前半トップは丸山俊治さん。「心の鏡」からスタートし、次に「白雪先生」。この歌は原田和男さんがバイクで小学校のときの先生に会いに行く歌だが、先日消息がわかった丸山さん自身の小学校の先生(ニックネームは白雪先生)に手紙を書いたところ、今日返事がきたのこと。同封されていた写真を見せてもらったが、老いても気品あふれる美しさ。3曲目「おじさんたちよ」。
原田和夫さん、傾聴ボランティアとして、今夜着ている着物を縫ってくれた95歳の女性に会いにいってきた話。そして、原田和恵さんの伴奏で「キリストには代えられません」。藤森和弘さん、「体調が悪いのは、軽いタバコに変えて吸いすぎたり、ビールを発泡酒に変えて飲みすぎたりしているからかも」とジョークを飛ばしたあと、「人生に勇気」「子守唄のように」「おまえの声が聞こえる」。3曲目は亡くなった弟さんを偲ぶ歌。
神戸からやってきた山口恵三さんに「短いスピーチを」とお願いし、「可能なら歌ってください」と付け加える。奥さんの実家が茅野にあること、それに若い頃、PPMなどのフォークに親しんだという話のあと、英語で「パフ」、そして日本語で上田正樹さんの「あこがれの北新地」。後者がとくによかた。
原田和恵さん、街路を使った大がかりなかくれんぼというか鬼ごっことでもいうべきイベントに参加しに大町へ行ってきた話のあと、「G線上のアリア」と「アヴェ・マリア」、そして、「青いキャンバス」。最後の曲は今夜初めて聞く。赤羽真理さん、「鹿のように」「私を待つ人がいる」「千両梨の実」。ここで休憩。スピーカーからはウディ・ガスリー。
大きな写真はオーリアッド Facebook で。
後半トップはぼくが「前立腺肥大の歌」と「アルー」。後者を歌ったのは、昔神戸に住んでいた友人から聞いた話をもとに書いた歌なので。でも歌っているうちに、この歌の主役は「オウム」であると同時に「ひまわり」であることに気がついた。途中からわが家のひまわり畑の情景を思い浮かべながら歌った。
今、夏の陽射しを浴びて
ひまわりの花が咲き乱れている
風が吹いて揺れるたびに
アルーがぼくの名を呼ぶ声がする
丸山さん、「小さな王様」「70歳になったのだ」。後者はあらたに数ヴァース加わり、19番まであるとか。藤森さん、「今日は土曜日」、そしていつもの配慮の歌、「酒と涙と男と女」。神戸震災後、この歌の作者は亡くなるまで復興支援のコンサートを続けた。山口さん、「十字架に帰ろう」「ドナドナ」。前者は高石友也さんの訳とか。ブルーグラスの Back to the Cross。原田和恵さん、NHK朝ドラ「おひさま」主題歌「大切なあなたへ」、そして「主の愛が今」。赤羽さん、「離農」「旅人の木」。前者は久しぶりに聞いた。いい歌である。
最後に、(ステージ右から)丸山、原田、愛音、赤羽、藤森、山口のみなさんで「翼をください」。大いに盛り上がる。その後しばし歓談。外はいつの間にかどしゃ降りの雨。神戸の山口さんは来年は定年退職し、茅野に移り住む予定とか。また是非歌いにきてほしいもの。今日はときどき聞きにきてくださる隣町のドクターご夫妻も最後まで聞いてくださった。反対側の隣町に住む某高校の先生も。
明日は早朝から防災訓練。家人は京都へ。
August 26, Friday 2011
昼前、小雨の中、畑を一回りする。ナスもキュウリもそろそろ終わり。ゴーヤはもうしばらく楽しめそう。トマトも。それに一番元気なのが一本しかない韓国の唐辛子。赤くなる前の緑の唐辛子がたくさん採れる。辛くない。一本300円ほどの苗ながら、とどまることなく実をつける。刻んで茄子味噌などに入れると美味。秋が深まるにつれておそらく赤くなり辛くなるのだろう。
6時、オーリアッド。めずらしいお客さんが何人か。その一人は、製氷機修理の業者の方。占星術による水星の逆行と関係があるどうかわからないが、先週末からボイラーの調子が悪い。彼にその話をするとボイラーは門外漢だがといいながら、みてくださった。バーナーの口を掃除したらいいとのこと。明日昼間、カバーを外し、いわれたとおりにやってみようと思う。それで直ったらありがたい。プリンタと違ってボイラーを新しくするのはちょっと大変。
今年で定年退職されるという某小学校の先生も。家人の知り合い。「カムサハムニダ、イ・スヒョン」を知っておられた。しばし民主党代表選などについて語る。2年前には大いに期待したが、今となっては前政権とまったく変わらぬ体質。挙党一致と挙党態勢の違いを云々する人のおぞましさ。誰が代表になろうとも原発依存脱却の方向だけは維持してもらいたいもの。
August 25, Thursday 2011
朝、オンラインのニュースをブラウズしていたら、スティーブ・ジョブズのCEO(最高経営責任者)辞任のニュースが飛び込んできた。今年の1月から病気休暇をとっていたが、ここにきて辞任というのは、大分悪いようだ。スティーブ・ジョブズには大変お世話になった。彼のスピーチは今後も教材として使おうと思う。
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アップル重役会及びアップル共同体のみなさんへ:
私は常に言ってきました、アップルの CEO としての義務を果たすことができず、その任に堪えられなくなる日がきたら、私のほうから率先してお知らせすると。残念ながらその日がやってきたようです。
アップルのCEOを辞任いたします。重役会のみなさんが認めてくだされば、会長、重役、従業員としては残りたいと思います。
私の後を継ぐ CEO を速やかに選ぶ必要があります。私はティム・クック氏を強く推薦します
アップルの未来は今後ますます輝かしく、より革新的、創造的になるものと信じています。私は新しい立場から、今後のアップルの成功を見守り、貢献できたらと思っております。
私はアップルで何人かの人生最良の友と出会うことができました。みなさんと一緒に長年働くことができたことに感謝いたします。
To the Apple Board of Directors and the Apple Community:I have always said if there ever came a day when I could no longer meet my duties and expectations as Apple’s CEO, I would be the first to let you know. Unfortunately, that day has come.
I hereby resign as CEO of Apple. I would like to serve, if the Board sees fit, as Chairman of the Board, director and Apple employee.
As far as my successor goes, I strongly recommend that we execute our succession plan and name Tim Cook as CEO of Apple.
I believe Apple’s brightest and most innovative days are ahead of it. And I look forward to watching and contributing to its success in a new role.
I have made some of the best friends of my life at Apple, and I thank you all for the many years of being able to work alongside you.
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午後1時、オーリアッドへ。ピアノの調律。1時過ぎということだったが、1時に駐車場へ着くと、すでにお見えになっていた。2年前の6月にもお願いした方。今年90歳とか。お元気である。ほぼ3時間かけて入念に調律してくださった。
夜7時過ぎ、再度オーリアッドへ。ジブランの会の方々がすでにお見えになっていた。9時過ぎ、マーク・ブライアリーが町内のカメラ工場でのレッスン終了後、寄ってくれた。ギターを弾いてもらおうと思っていたら、知らないお客さんが二人。マークの演奏は次の機会ということに。
August 24, Wednesday 2011
久々のいい天気。気温も上昇。朝食前、いつものようにBSプレミアムで「おひさま」。家族五人で安曇野へ出かけ、道祖神の前でおにぎりを食べるシーン。戦後まもなくの頃、松本に住む家族が穂高町まで汽車に乗って、ピクニックに行くというのは少々無理がある。松本市内にもそうする場所はたくさんある。
朝食後、畑に出て、畝を2本掘る。午後遅く、遅蒔きのトウモロコシの周りに杭を打ち、網で囲う。猿対策。気休めに過ぎないが。
6時からオーリアッド。しばらくフラットピックとフィンガーで弾く練習。これがなかなか難しい。遅くに原田さん。いつものように一局。今夜は作戦を変えて、矢倉ではなく四間飛車で守ることに。このほうが王を囲うのに時間がかからない。それが功を奏したのか、原田さんが手を抜いたのか、久々に「王手!」。気持ちのいい勝ち方。
August 23, Tuesday 2011
昼前ホームセンターにイチゴの苗に被せるネットを買いに行く。午後その作業。雨がよく降ったので野菜も草も花も大きくなっている。ひまわり畑のひまわりは今が最盛期。たくさんの蜜蜂が群がっている。役場に連絡すると近日中に写真を撮りにくるとのこと。
夜、隣町の映画館へ「大鹿村騒動記」を見に行く。午後8時15分スタート。10分前に館内に入ったが、客はゼロ。100席ほどの館内にわれわれ二人だけ。いつも客は少ないがこんなことは初めて。と思っていると、上映開始寸前、4名入ってくる。客は少なかったが、映画は面白かった。大鹿歌舞伎は見たことはないが、大鹿村へは行ったことがある。そんな親近感も手伝い、歌舞伎の内容と現実の男女のもつれを関連付けたストーリー展開も見事で、大いに楽しめた。円空仏のような木彫りの像を彫っていた三国連太郎がよかった。春に切り倒した枯れたモミジの大木がある。それで仏像を彫ってみたいという思いにかられた。
家に戻りニュースを見ていると島田神介引退表明のテロップ。そのあと記者会見の模様が報道される。唐突な引退に驚く。驚きすぎて、映画の感動がどこかへ行ってしまったような。
August 22, Monday 2011
朝から最後のスパート。採点。ようやく午後3時、松本へ。松本駅近くのお店へ行きたいという家人を乗せて。事務局に成績を提出したあと松本駅へ。駅ビルに入るのは十数年ぶりか。かなり様変わりしている。「おひさま」のポスターがあちこちに。2階にあった新星堂のレコード店はなくなっていた。昔、この店の店長さんにお世話になったことを思い出した。
駅ビルを出るとコンクリートの窪んだ小さな広場に、3人の制服姿の女子高生がフトモモもあらわに車座にすわっていた。スナック菓子の袋を手にもち、食べながら何か話している。まわりにはごみが散らかっている。電車を待っているのだろうか。会社帰りのおじさんたちは一瞥も与えず通り過ぎる。近づいて彼女たちの顔を見る。かなりの厚化粧。
見当はずれと顰蹙を買うかもしれないが、なでしこジャパンの活躍と若い女性たちの世間体を気にしない振る舞いはどこか繋がっている気がして仕方ない。目上の人にも外国人にもまったく気後れを感じない。恥の文化だと言われた時代はるか昔。それは決して悪いことばかりではないだろう。ただ「大和撫子」という言葉が死語にならなければいいが。もうなっているかも。
August 21, Sunday 2011
朝食後、雨でぬかるんだ畑に出て、イチゴの親株のつる(ランナー)に生えた子苗を切り取り、別の場所に仮植えする作業。子苗を切り取るのは家人の役。ぼくは仮植え担当。昨日100本ほど、今日は150本ほど仮植えする。イチゴを育てるには手間がかかる。信州の言葉でいえば、「ずくがいる」。そして「ごしたい」。
「おひさま」を見ていて気になったことがあった。松本の「丸庵」の中での会話だったと思う。「それはしんどいね」と誰かがいった。信州だったらあそこは「それはごしたいね」だろう。それとも松本では戦後「ごしたい」は使わずに、それに相当する関西弁が使われたのだろうか。「ごしたい」と「しんどい」は同義語。「疲れている」という意味と、「難しい」という意味の両方が含まれている。
午後から再び採点。でもすぐに飽きて、本を読んだり、ギターを弾いたり、テレビを見たり。締め切りはまだ先だが、明日はなんとしても成績を提出してしまいたい。さもなくば、次のステップが踏み出せない。
August 20, Saturday 2011
お盆過ぎ最初のオープンマイク。
開店後まだどなたもお見えにならない間、家人が、「琴の会」のメンバーとして9月の区の敬老会で演奏する曲の練習。以前よりもしっかりした音が出るようになった。
今夜トップバッターを原田和恵さんにお願いする。「今日は<あらびき団>風に、あまり練習してない曲をやります」といって、1曲目、ピアノ弾き語り。聞いたことのない歌だと思ったら、以前ぼくがリクエストした歌とのこと。「おひさま」のテーマ曲「大切なあなたへ」。確かに。垣内さんが Facebook に書いたメッセージを伝えたことを思い出した。ドラマで歌われている歌より、ずっといいと思った。続いて「めぐりあい」「ラルゴ」、そして「ゴッド・ブレス・ユー」。
次に予定していた、田中創さんは食事中、次の赤羽真理さんは電話中。急遽ぼくが「オーリアッド・バンドの歌」と「雨にも負けず」。
田中創さん、前半は英語の歌のカバー。 Sitting on Top of the World, Henry, She Cut Off Her Long Silken Hair, Forever Young の4曲。ギターといい、ヴォーカルといい実に見事。それに選曲も。
And I can hear the Delta calling
From the light of a distant star
I can see my future and I can feel my past
When Henry plays his steel guitar
デルタ地帯の故郷がぼくを呼んでいるようだ
遠くに瞬く星の光を見ていると
未来を見ることができるようだ、過去を感じることも
ヘンリーのスティールギターを聞くときは
原田和男さん、ステージに上がりながら、「英語がわからないので歌の内容はわからないが、素晴らしかった。実に豊かな音楽性。オーリアッドにきて若い人たちが自由に音楽を楽しむ姿を見ることができるのは嬉しい限り」と語り、「私が若かったころは楽器といえばハーモニカぐらいしかありませんでした」と付け加える。そして和恵さんの伴奏で「キリストには代えられません」。老原田さんの音楽性もなかなかのもの。
赤羽真理さん、「鹿のように」「今すぐに」、そして「千両梨の実」。ここで休憩。マリブの斉藤君からもらったミントのお菓子をみなさんといただく。休憩中の音楽は、今夜は、忌野清志郎、「アイ・シャル・ビー・リリースト」「軽薄なジャーナリスト」「明日なき世界」
大きな写真はオーリアッドの Facebook で。
後半トップは家人が大正琴で「琵琶湖周航の歌」と「ふるさと」。ぼくが「中谷勲」。長島勲さん、鼻笛で「アメイジング・グレイス」と、寸づまりの太い尺八のようなもので「ふるさと」を吹いたあと、「片恋」と「最後の手紙」。1曲目は2曲目と出だしがとても似ていたので、久々のオリジナルかと思ったら、彼が尊敬するシンガーソングライターの曲とか。
田中さん、後半はオリジナル、日本語で「ファイアー・オン・ザ・マウンテン」「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」「ハレルヤ、ハレルヤ」。そして「アンコール!」のかけ声なりやまず「東京」。一曲目はぼくが昔ジム・グリーンと一緒に訳した青空文庫所収の山頭火の英訳集「Fire on the Mountain」(The Selected Haiku of a Wandering Zen Monk Taneda Santoka) に触発されたとか。2曲目は赤羽さんからゴッホの「ひまわり」の絵葉書をプレゼントされたので。赤羽さんがそうしたのは、もちろん彼のヴィンセント」を思ってのこと。どの歌も素晴らしかったが、今夜ぼくが一番気に入ったのは「ハレルヤ、ハレルヤ」。
赤羽さん、「森の小道」と「御手の中で」。そして、最後に「アメイジング・グレイス」を全員で歌って、今夜のオープンマイク終了。みなさんのおかげで、味わい深い夜になった。
■
金曜日に注文したプリンタが、昼前に届いた。マニュアルと首っ引きで早速インストール。調子が悪くなった前のプリンタより一回り大きい。プリンタと間違えてコピー機を注文してしまったかと一瞬びっくりしたが、一台で、プリンタ、コピー機、スキャナーとして使えるものらしい。しかも安い。家のコピー機も調子が悪くなっていた。ありがたい。
August 19, Friday 2011
朝、目がさめると雨。涼しい。秋雨の趣き。
プリンタに続いて、補聴器が壊れた。数日前から壊れかけていたが、完全に壊れてしまった。電池を入れる部分が折れて機能しなくなった。家人のいうには洗濯機も調子が悪いらしい。
占星術によれば、水星の逆行期間は、「電話、コンピュータ、車、バス、電車の故障や機能停止」が起きるとのこと。水星の逆行期は8月3日から26日まで。明日は注文したプリンタが届く。問題なくインストールできるといいのだが。
http://www.astrologycom.com/mercret.html
終日、読書と採点と高校野球。甲子園は第二試合の途中から大雨。試合が1時間以上中断された。選手たちにとってはリズムを維持するのが大変だっただろう。岡山の高校が再開後に大量点を入れられ大敗したが、雨の影響があるだろう。明日の決勝戦は秋田と東京。秋田の高校の選手18人のうち10人が大阪出身とか。ということは、大阪 vs. 東京?
夜、オーリアッド。開店してしばらくして、週末帰宅した相撲好きのお客さん。筆談。漫画がが好きで漫画家になりたいという夢をもっていた彼だが、今は漫画を見ないことにしているという。漫画を読むと、目に残像が残り、なかなか消えないとのこと。退院したら神田へ行き、昔の漫画を探したいという夢を語る。彼の心がポジティブになっていることがわかる。
遅くに原田さん。バイクでやってきた。一局、今夜は完敗。
August 18, Thursday 2011
Facebook にヒマワリの写真をアップしたところ、ヒマワリには放射能を吸収する働きがあると教えてくれた人がいた。油をとるために、そして単純に一斉に咲いたら綺麗だろうというぐらいの軽い気持ちで種を撒いたのだが、もし放射能を除去する働きがあるというなら、それは思いがけない恵である。http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1609482.html
6月20日と24日に蒔いたヒマワリの種は、今やぼくの背以上に高くなり、一斉に花開いている。最初にまいた最初の列の数を数えてみたら92あった。15列ある。ざっと計算しても1000以上のひまわりが一斉に咲いていることになる。
今日はプリンタの調子が悪く、修正しようと半日過ごしてしまった。結局新しいプリンタを注文することに。もう10年以上も使っているのだから無理もない。
7時過ぎオーリアッドへ。家人と交代。静かな夜。外では雨がしとしと降り出した。これから少し涼しくなるだろうか。
August 17, Wednesday 2011
お盆がおわり、今日からまた畑仕事再開。イチゴの苗を仮植えするところを耕し、されにジャガイモのあとに畝をひとつ作る。雨が降らないので畑が乾き、土ぼこり。
午後は集中して採点の再開。もうすぐ終わりそう。なんとか目処がついた。
夜、オーリアッド。お盆過ぎ最初の日。
『静かなる旅人』の読書も再開。峨眉山(がびざん)への旅の途上、中国の四川美術学院で書を教える黄先生がフランス人の画学生ファビエンヌに言う。
芸術が政治とは相容れないとしても、芸術には道徳的側面がある。紙に表現された書画は、芸術家の魂の表出であり、見る人が見れば、芸術家の道徳観もあらわれている。何度も言ったように、美しく見えるというのは、幻想でしかない。低俗なものはすぐに底が割れる。作品の価値が評価されるときには、その作家の人格も評価されているのだ。もしあなたが無欲、純粋であることを忘れ、心を磨くことを怠ったら、必ず作品にそれがあらわれて、説得力を失ってしまう。(p. 237)
今日のひまわり
(8/17/2011)
August 16, Tuesday 2011
朝食後、盆棚を片付け、墓参りに。今年は畑にいろんな花の種を蒔いたので、花には困らない。墓のふたつの花瓶に、百日草などの花に加え、向日葵も一輪ずつ。それだけで華やかに。
午後3時から、恒例の隣組対抗ソフトバレーボール大会。最初のセットの半分ほどプレーし、若いお母さんと交代。以後、ボール拾いに専念。注意していないと、ボールが田んぼに入ってしまう。わが家が属する7,8組は善戦し、準優勝。そのあとの納涼祭は失礼して帰宅。
車が家に近づくと、猿の群れが近所の篤農家の畑から一斉に山に逃げ出した。とうもろこしを口にくわえたり、手に持ったりして。道には食べ散らかしたとうもろこしの芯が散乱している。家人曰く「みんなが納涼祭にいって、家にいないのを知ってるのね」。一匹逃げない猿がいた。車の窓をロールダウンしてカメラを向ける。それでもそ知らぬ顔。ドアを開けて外に出ると、ようやく山の中へ逃げだした。
夕方、庭の白樺の皮をはぎ、送り火を焚く。
今日のひまわり
(8/16/2011)
August 15, Monday 2011
2日前、Music Life Plus の編集長、佐藤理さんから、vol. 4 (Summer of Love Special) が完成しリリースされたとのメールが届いた。これはiPad と iPhone を媒体として読むことのできるデジタル・マガジンで、ぼくはどちらも持っていないので、Adobe のファイルにして送ってくださった。しかし、それをなかなか開けられなかった。今朝早く目が覚めたので、もう一度チャレンジ。試行錯誤の末、なんとか開けることができた。
1967年のサマー・オブ・ラヴを偲ぶいろんなエッセイや写真が載っていて興味深い。以前に書いたものを手直したぼくの「愛こそはすべて― ヘイトアシュベリーの一日」というエッセイも入れていただいた。佐藤さんが先月中頃、ヘイトアシュベリーを再訪して書いたエッセイが興味深い。郷愁をさそる写真もたくさん入っている。そのエッセイは次のように締めくくられている。
・・・インターネットとデジタル社会では、情報の平等化と自由化が新しい創造とシステムを生んでいく。21 世紀の我々もまた、いつか新たな意識改革をしなければいけない時代が来るかもしれない。
いや、3.11 以降、全世界的に原発問題に直面する我々人類にとっては、その時はもうすぐそこまで来ているのではないだろうか。歴史も、音楽も、すべては、67年の「サ マー・オブ・ラヴ」という現象から始まった。そしてその思想は、いまもこの街のいたるところに潜んでいて、新たな創造の瞬間を待ち望んでいるかのように僕 には思えてしかたがない。
Ditto! 『追憶の60年代カリフォルニア』の中で「60年代というのは意識のあり方である」と書いたが、ぼくの言いたかったこともそのことなのだ。但し、その意識や思想は、67年から始まったのではなく、いつの時代にもあった。特にあの時代にその意識が表面化したのは、多くの人たちが、ベトナム戦争という極限状態に直面したからである。
iPad, IPhone をお持ちの方は、次のURLから無料でダウンロードし、読むことができます。
http://itunes.apple.com/jp/app/music-life/id406608067?mt=8
今日のひまわり:ラインダンスで手をつなぎ、大きな口を開けて歌っているようだ。
(8/15/2011)
August 14, Sunday 2011
蒸し暑い一日。二階の仕事部屋は特に暑い。汗が滲み出る。時々階下に降り、エアコンの付いた部屋で高校野球を見る。昨日の帝京と八幡商業の試合といい今日の智弁和歌山と白樺学園の試合といい、好ゲームが目白押し。島根の開星には勝ってほしかった。
午後遅く、夕立がきたがすぐに上がってしまい、それほど涼しくならなかった。夕立のあと、階段の踊り場から西の空を見ると、燃えているよう。久々に見る美しい夕焼け。
夕食前、家人がてんぷらを揚げるというので、畑に出てズキニの花を取ってくる。マリブの斉藤君が訪ねてきたとき、この花をてんぷらにすると美味しいと教えてくれた。そのあと、そのてんぷらのレシピーまで送ってくれた。花の中に入れるモッツァレラチーズと生ハムがないので、スライスチーズを入れることに。それでも美味しかった。サラダゴーヤもてんぷらにしてみた。これも美味しかった。
今日のひまわり
(8/14/2011)
August 13, Saturday 2011
お盆スペシャル・オープンマイク。トップバッターは、初登場カントリー・チックス。チックスというから女性中心のバンドかと思いきや、男性3人組。カントリーチックな歌を歌うのでカントリーチックスとか。メインボーカルは菅沼文昭さん。ギターのサポート、駒沢和弘さんと春日淳也さん。Take It Easy, Come On (Chuck Berry), そしてLike a Rolling Stone。
順番からいくと次はきらきら音楽旅団だが、最初からバンドが続いてもいけないと、ぼくが「千の風」と「雨にも負けず」。そして原田和恵さん、「G線上のアリア」と「芭蕉布」。後者は丸山俊治さんのピアノサポート。原田さんの美声に盛大な拍手。
ここで、きらきら音楽旅団(Traveling Kirakira Band)。今夜はボーカルなしのアイリッシュ・ミュージック。Irish Medley, Return to Fingal そして Cavan Pothole。ギター、山口真保呂さん、鍵盤ハーモニカ、ティンホイッスルなど、山口美都子さん、ベース、松橋亮輔さん。客席から掛け声。「上手い!」。
丸山俊治さん、「70歳になったのだ」「一番最後に」、そして「白雪先生」。歌い始める前、昨日中学の同級会があり、その席で、50数年ぶりに会った同級生から、「昔5円を借りたが返してなかった。今日それを返したい」と500円硬貨を渡されたという話をする。満州から引き揚げてきた同級生の家も貧しかったという。また原田和男さんの小学時代の先生に会った話をもとに書いた3曲目を歌う前、自らの小学時代の先生の消息がわかったという話をする。府中に元気に暮らしておられるよう。
前半最後は、太田裕士さん(サックス)と岡只良さん(ギター)のジャズユニット。I'Ve Never Been in Love Before, When You Wish Upone a Star、そして All Things You Are。感嘆の声。盛大な拍手。ここで前半終了。田中ファーム提供のミニトマトをみなさんといただく。田中ファームのブログ小さな農園。
後半は「のらくろ」のTシャツを着た名古屋在住の赤羽真理さんの従兄弟のスピーチから。豪放磊落な自由人。人生における偶然と必然について。故郷喪失と自由について。続いて赤羽さん、「鹿のように」と「千両梨の実」。後者は、太田さんがサックスでサポート。貧弱な実しかつけなかった野生の梨の木が、農夫によって接木され、黄金の実をつけるようになった経緯が歌われる。
農夫は憐れに思い、われわれを生かすために
千両梨の幹に接木してくれた
千両梨の貴重な枝を切り落として
その傷口にわれわれをつなぎ
豊かな命にうるおしてくれた、千両梨の命に
続いてカントリーチックス、ジョニー・キャッシュの Folsom Prison Blues とビル・モンローの Blue Moon of Kentucky。カントリーチックではなく正にカントリー。春日淳也さんはジャンベでサポート。続いて春日さんにお願いする。オリジナル2曲。駒沢さんのギターのサポート。見事なロックンロール。3,4年前に彼を初めて聞いたときと比べると長足の進歩。
原田和男さんのスピーチ。若い頃、長距離走の長野県代表として国体に出たときの話。貧しくて、小学生のときから新聞配達をして家計を助けたが、足腰を強くするのに役立ったとのこと。原田さんの若い頃のそのような体験が、何に対しても好奇心を抱き、誰に対しても心を開いて接するキャラクターを形成したにちがいない。
原田和恵さん、先ず、「主の祈り」をアカペラで、2曲目は「翼を下さい」を山口美都子さんと。楽器のサポートは、写真の左から、長島功(ギター)、太田裕士(サックス)、松橋亮輔(カホン)、丸山俊治(ピアノ)の豪華メンバー。聴衆も一緒に大合唱。今夜のハイライトのひとつ。続いてきらきら音楽旅団。Morning Nightcap と Toss the Feathersの2曲。10月には、きらきら音楽旅団主催で大町で丸山俊治コンサートを開く予定とのこと。
丸山さん、3.11後、自分に何ができるかと問うて書いたという「希望の春風」、そして最近の傑作「小さな王様」。最後に太田裕士ジャズユニット。2曲のジャズ・スタンダード。そのひとつは Smoke Gets in Your Eyes。もう少し聞きたかったが、残念ながら時間がない。余韻を残しながら本日の「お盆スペシャル・オープンマイク」終了。演奏してくださったみなさん、聞きにきてくださったみなさんのおかげで、すばらしい夜になった。感謝。
Oread の Facebookでより大きな写真を見ることができます。
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ひまわり畑のひまわりが咲き始めた。自然は正直。最初に種を蒔いた列から先始めた。
(8/13/2011)
August 12, Friday 2011
高校野球、長野県代表、都市大塩尻は今日の1試合目。6回に6点入れられたところで万事窮す。二階へ上がり仕事をする。家人が用事から戻り、負けたと教えてくれる。車のラジオで聞いたとのこと。それでも最後は反撃して、 6-3。横浜高校と健大高崎の試合は、5-0になったところで二階へ、午睡。起きてPCで結果をチェックして驚いた。5-5で延長戦に入り、10回裏に1点を入れた横浜高校のサヨナラ勝ち。健大高崎もがんばった。第4試合はあとで結果を知った。好投手擁する福島の聖光学院が負けてしまった。ちょっと残念。
夜、オーリアッド。今夜は少し忙しい。遅くに原田さん。足を引きずっている。右足の小指にひびがいったとか。信号でとまったときにバイクが転倒したという。無茶は禁物。その程度ですんでよかった。一局。完全に追い込まれ防戦一方だったが、最後に王が逃げ切り、久しぶりに勝つ。勝つときはいつも、もたもた。もう少しスッキリいかないものか。
明日のオープンマイクはお盆特集。来れないといっていた丸山さんも都合がつくようになったとか。賑やかになりそうだ。聞きに来てくださる方も多ければいいのだが。
昨夜、オーリアッドの壁に飾ってあるポスターなどの写真を撮った。家に戻り オーリアッドの Facebook にアップした。いくつぼやけている。今夜何枚か撮りなおし、家に戻って、差し替えた。Pictures on the walls of Oread.
August 11, Thursday 2011
ピンクのユリが咲いた。最初にダークレッドのユリが咲き、次に白、そしてピンク。一斉に咲けばいいものを、と思うが、これは太陽の当たる量によるのだろう。ガレージが横にあって、朝日が昇ると最初に陽が当たるのがダークレッドで、ピンクは最後。ピンクのユリが咲いたときにはダークレッドのは完全に枯れていた。順番に楽しませてくれるのもいいかもしれない。(最初に咲いたダークレッドのユリの写真は このページの一番下 Oread Diary August 1, Monday 2011).
東側の花壇にまいた向日葵が小さな花をつけた。ここも木蓮や朴の木があったりで、あまり陽があたらない。しかし、小さい向日葵の花が一斉に同じほうを向いて咲いているのは可憐である。
7時過ぎ、オーリアッドへ。家人と交代。静かな夜。スピーカーからはドボルザークの交響曲第8番。読書のためにはクラシックがいい。それに、ドボルザークといえば、いつも「新世界より」だが、8番も素晴らしい。
遅くなって、オーリアッドにかかっているポスターなどの写真を撮る。オーリアッドの Facebook に載せるため。
ダニエル・クレイマーによるボブ・ディランの写真はもう10年ほど前、新宿南口、高島屋の隣の東急ハンズで、ぼくには大金をはたいて購入した。その左はシアトル在住の詩人・作家・墨絵画家のアラン・ラオからもらったもの。右上の佐藤勝彦作「六地蔵」は最初のオーリアッドが開店したとき、禅僧岡崎大愚さんからいただいたもの。右下は、釜山のイ・スヒョン君の部屋で、彼の妹さんと一緒に写っている写真。手に持っているのは彼の愛用のギブソンのギター。この額入りの写真は、撮影者の垣内彰さんからいただいたもの。
August 10, Wednesday 2011
今朝は採点がかなりはかどった。しかしまだ半分というところか。今年は成績の提出締切日が遅くなったので、それに合わせてしまいがち。蟹は甲羅に合わせて穴を掘るというが、ぼくは何でも締め切りに合わせてしまいがち。できることは早くやってしまえばいいのに。
午後4時病院へ定期健診のため。内科の受付に行くとすぐに、「血圧を測って中にお入りください」。いつも長い間待たされるのに珍しい。暑すぎてキャンセルした人が多かったのか。血圧を測ると 128/85。最近は家で計ってもコンスタントにこのぐらいの数値。下の血圧が100を超えていたころのことを思えば隔世の感がある。降圧剤の量を減らして様子を見ようということになった。このままの状態が続くか、さらに下がったら、完全に止めてしまえるかもしれない。
レスベラトロールのサプリメントを取り始めてから7週間ほどが過ぎた。その効果が出始めたとしか思えない。レスベラトロールと血圧について述べたいいサイトがあった。ResveratrolForHeartHealth 関心のある方はどうぞ。At your own risk.
一昨日夕方ハチに刺された右手の甲は今日はさらに腫れたが、ドクターは、「これくらいなら処置しなくていでしょう」とのこと。確かに、ちょっと痒いだけ。痛みもないし、体調の変化もない。それよりも、農作業のやりすぎか、左手首が痛む。痛み止めの塗り薬を処方してもらう。あまり手を使わないように、とのこと。ギターを弾いてコードを押さえても痛む。ギターが弾けなくなったらちょっと困る。
夜、オーリアッド。太田君がやってくる。音楽教室を始めたようである。ピアノ、サックス、ベース、そしてキーボード。「今からでもサックスを習ったら吹けるようになるかな」と聞くと、「それは無理。ピアノならある程度は」とのこと。うむ。
「雨にも負けず」に太田君のピアノをつけてもらった。「コードを少し変えたら、雰囲気が変わっていいですよ」とのことで、2,3コードを付け加える。うむ。難しい。今度のオープンマイクに30キロのキーボードを持ち込んで、一人でいくつもの楽器を演奏する one man band で参加したいとのこと。面白そう。
August 9, Tuesday 2011
今日も暑い一日。朝食後、裏山の麓にある墓地の掃除。
採点、遅々として進まず。階下へ降りて行き、高校野球を見ること多し。
夕方、芝刈り機を動かしてみた。壊れて動かないかなと思ったが、エンジンロープを引っ張ると一発でかかった。ありがたい。芝を刈ったあとの匂いが好きだ。
昨日蜂に刺された右手の甲は、太った赤ちゃんの手のように腫れあがっている。痛くはないが痒い。家の周りにある蜂の巣の写真を撮った。ヘッジトリマーで枝を切ろうとしたツツジは上・右の写真。スズメバチの巣は日毎に大きくなっている。
夜、読書の合間に採点。遅々として進まず。
August 8, Monday 2011
今日は立秋だという。猛暑のさなか、秋になったといわれても実感がわかない。先日、メールをいただいた。南半球では日本の秋分の日を春分の日(vernal equinox)と呼ぶのかと。多分そうだろうと思いながら、ニュージーランドにいる次男に問い合わせた。「春分の日 (vernal equinox)や秋分の日(autumnal equinox) というのは日本と違ってNZでは日常的にあまり聞くことのない言葉です。だけど、季節が逆なので、9月23日は spring あるいは vernal equinox ということになるだろうと思います」との返事。
調べてみたら、最近は、北半球と南半球の季節の違いを考慮して、March equinox とか September equinox と呼ぶようになってきているらしい。これならどちらにも通用し、混乱を起こすことがない。
きらきら音楽旅団の山口さんから面白い写真が送られてきた。「今年の夏は、庭に居るアマガエルがとても多いように感じられます。昼間は日陰でじっとしている連中が多いですが、意外なところにも居て楽しませてくれます」というメッセージが添えられていた。
わが家の庭にもアマガエルはいて、猫たちがよく追いかけているが、特に今年多いとは思えない。今年多いと思えるのはセミである。朝から晩まで彼らが鳴く声が、あちこちから、さまざまな音色で聞こえてくる。セミ時雨というよりも、セミ集中豪雨である。あるいは、セミゲリラ豪雨。
補聴器をつけたぼくの耳に、鳴き声が増幅されて聞こえてくるということもあるだろうが、そう感じているのはぼくだけではない。家人も今年はことのほかセミの鳴き声が大きいと言うし、昨日訪ねてきた伊那に住む姉も「ここはセミが多いね」と言っていた。
今日は朝から猛暑で、午後遅くになってようやく外の仕事を始めた。先ず芝刈りをしたのだが、一列刈ったかと思ったら、モウアーが大きな音を出して動かなくなった。何度もエンジンをかけようとしたがウンともスンとも言わない。仕方なし、梅やツツジの木の剪定をすることに。梅ノ木はノコギリと剪定鋏を使ってかなり枝を落とした。ツツジはヘッジトリマーで丸く刈った。4つ目のツツジにヘッジトリマーを当てた瞬間、首筋にチクリと来た。次は右手の甲に。手を見ると蜂がいる。慌てて左手で振り払った。
首筋はかすった程度だったが、手の甲はしっかり刺された。あわてて家に入ると、家人が重曹をつけてくれた。そのおかげか、身体が少しだるくなっただけで、腫れもしなかった。今年はセミも多いが、蜂も多い。去年と同じところ、2階の換気扇の外のカバーにスズメバチが巣を作っている。日毎に大きくなっている。これには気をつけないといけない。今日刺されたアシナガバチとは違う。
夜、かなり前に購入したファビエンヌ・ヴェルディエ著『静かな旅人』(静山社)を読み始めた。1980年代、絵や書を学びに中国に留学したフランス人女性の自伝。面白い。最後まで読めそうだ。
豊かな大自然に感性を研ぎ澄まされながら、修道女のような生活を送る
ことで、私は画家の孤独を教わるのだった。
この苦行も、のちに私が体験することになる長い修行のほんの序奏に過
ぎなかった。真理の探究にとって、深い孤独と富からの完全な乖離は不可
欠な条件だということが、私にはまだ現実味を帯びなかった。
(p.13)
August 7, Sunday 2011
朝食前、涼しいうちに畑仕事をしようと家人に促され、畑へ。一回りし、野菜を採る。そのあとジャガイモとトウモロコシを囲っていた網をとる。それからサトイモとレタスの畑の草抜き。これだけで汗びっしょり。
朝食前に働くというのはいいアイディア。日中は猛烈に暑くなった。
仕事をしながら、時々階下へ。高校野球を見に。花巻東を応援した人が多かっただろう。いい試合だったが、惜敗。
午後買い物に出かける。野菜ばかり食べていたので動物性たんぱく質をとろうとマグロのサシミとオーストラリア産の焼肉用の肉を買う。美味しかった。
朝、外で働いているとき、フィービーが窓から外を見ていた。朝顔の緑の葉と白い花のコントラストが美しい。それに網戸が全体のトーンを柔らかくしていて、意外といい写真になった。自画自賛。下の写真はクリックすると大きな画像を見ることができます。
夜は疲れてうとうと。
August 6, Saturday 2011
東京から「二人組」(武藤富士雄&溝部正勝)を迎えてのオープンマイク。彼らは少し早目に到着し、サウンドチェック。彼らの出演は今年4月に続いて2回目。
午後7時スタート。まず三浦が「祈りの歌」「バード・オン・ザ・ワイヤー」「中谷勲」、そして「明日は遠く」。丸山俊治さん。戦争三部作とでもいうべき「とうもろこしの葉っぱ」「満州の丘」「ぼんぼん」。そして「アルプスのヨーデル歌い」。2曲目から3曲目へのつながりは感動的。幼くして満州で亡くなった妹さんへの鎮魂の歌。
ここで「二人組」登場。フルメンバーは5人で、そのときは「五人組」と名のるらしい。ボブ・ディラン、バンド、ニール・ヤング、スプリングスティーンなどに影響された言葉とパワフルなサウンド。すべて武藤富士雄作詞作曲。MCで曲や曲名について語ることがなかったので、以下のタイトルはすべて、彼の歌の中の言葉やコーラスから類推したもの。 「ヒッピーはみんなどこへいっちゃった? (Where Have All the Hippies Gone?)、「レッツ・ゴウ・ゲット・ストーンド(Let's Go Get Stoned)」、「中目黒のケロアック」、そして「キープ・オン・ドリーミング・ハイヤー (Keep On Dreaming Higher)。4曲目は武藤さん一人の弾き語り。
次に「二人組」のマネジャー的存在の薦田浩さん。前回は南相馬市へボランティアに行ってきたときの話。今回は石巻の鹿島御児神社や仙台の青葉神社など数ヶ所の神社で和太鼓と津軽三味線の奉納演奏のお手伝いをしてきた話。3.11で亡くなられた方々の霊が夜毎に現れて眠れないというある神社の宮司さんの話が印象的。
前半最後、赤羽真理さん。「旅人の木」「鹿のように」「千両梨の実」。気負うことなく、淡々とした心安らぐ歌。ここで休憩。スピーカーからはタウンズ・ヴァンザント。
後半トップは、三浦が「サンタバーバラの夏」「ガビオタの海」。丸山さん、「デノミの灰」「小さな王様」、そして「70歳になったのだ」。丸山さんの同級生に、66歳のとき、つまり今から4年前の6月6日に、ロサンゼルスを出発してシカゴまでルート66を車で走破したという人がいる。その人が丸山さんの歌を「日常の出来事をスケッチするような歌」と評したらしい。そこで丸山さんは自らをスケッチシンガーと呼ぶことがあるが、そのスケッチは心の中のスケッチ、心象スケッチも含まれている。本来歌は目に映る世界や出来事を歌っていたとしても、自ずとその作者の、あるいはシンガーの内面をも写し出す。「小さな王様」は先週初めて聞かせてもらった歌。お孫さんに対する「二人の老いた召使」の心象が見事に浮き彫りされている。
後半は武藤さんが最初の2曲をソロで「天国の兄弟たち (Borhters in Paradice)」「生きるために、自由になるために生まれてきた (Born to Live, Born to Be Free)」。ここらへんはスプリングスティーンの影響か。3曲目は溝部さんが加わって「転がる石のように (Like a Rolling Stone」。同名ながら、ディランの歌とは違うオリジナル。
赤羽さん、「森の小道」「人生の海の嵐に」、そして「ホーボーズ・ララバイ」。最後に、伊那市での女子会に参加してきたという原田和恵さん登場。「G線上のアリア」、そして「そばにいるよ」。
みなさんのおかげで今夜もいいオープンマイクになった。
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August 5, Friday 2011
今日も夏らしい一日。午前中、畑仕事。畑を一回りしてナス、ピーマン、キュウリ、トマト、トウモロコシを採る。今年は野菜がよく採れる。そのあと、じゃがいもを掘り起こしたあとの畑を耕運機で起こす。汗びっしょり。
今日も昼過ぎ、横になったら2時間ほど眠ってしまった。眠っても眠っても眠い。
夜、オーリアッド。今夜も、スピーカーからは相変わらずタウンズ・ヴァンザント。何年か前にテキサスのオースティンに友だちを訪ねていったとき、彼からたくさんのタウンズのCDやCD-Rをもらった。大きな会場から小さな会場まで、さまざま場所でのライブ録音。何を歌っているかはっきり聞き取れないものもあるが、彼の声、そして歌い方が好きだ。彼のように歌えたらいいのだが。
8月になったと思ったらもう5日も経ってしまった。そろそろ動き始めないと。とりあえず採点をすませること。
明日のオープンマイクには東京から「二人組」なるデュオがやってくる。オーリアッド2回目の登場。ディランに影響を受けた言葉が面白い。
August 4, Thursday 2011
久しぶりに夏らしく晴れた暑い一日。朝食後、畑へ。
二畝のネギの先端をビーバーで切り取り、耕運機で土寄せをする。こうすると丈夫なネギになるらしい。ヒマワリも大きくなった。もう少しで花が咲くだろう。先日咲いたダークレッドのユリの横に白いユリが咲いた。家人によると両方ともカサブランカという種類とのこと。庭の白樺の枝が落とす影がまさに夏の影。
午後、採点しようとしたが、あまりの眠たさにベッドへ。2時間ほど午睡。
夜、オーリアッド。開店してすぐに、松尾さんと次女のアミちゃんが入ってくる。二人で山形村のアイシティへ映画を見に行った帰りとか。長女のレミちゃんは東京で、いろいろなコンサートに出演し、がんばっているようである。
9時過ぎ、マーク・Bがやってくる。去年の夏のように、8月の間だけ木曜日、辰野にあるカメラ会社で友人のサブスティテュートとして教えることになったらしい。カメラ会社からオーリアッドまで自転車できたと言う。ジョナサン・Aから借りた折りたたみ式の自転車。電車に持ち込めるとのこと。しばらく演奏してもらう。オリジナルの「アルピコ・リストラ・ブルーズ」(英語のタイトル My Bus Don't Stop Here No More)を含む4曲。松本へ帰る電車の時間、自転車で辰野駅へ。
マークに採点は済んだかと尋ねると、まだ始めてもいないとのこと。Facebook でメアリーがもう成績をつけ終わり、郵送したと書いていて焦ったが、よかった、まだ始めていない人がいた。
11時帰宅。まだ暑い。ソフィーとフィービーを外に出して、夕涼み。時折、涼しい風が吹いてくる。猫たちは、芝生の上で何かを追いかけて遊んでいる。
August 3, Wednesday 2011
久々に大リーグの試合を最初から最後まで見る。オークランド・アスレチックスとシアトル・マリナーズの試合。オールスター戦後、松井は絶好調。今日も4打数3安打。オールスター戦後は、66打数の32安打。実に4割8分5厘という高打率。しかも最近はレフトの守備につくことも多くなった。監督が代わってから、松井の調子がよくなった。 I'm very happy for him.
午後、疲れを取ろうと隣町の温泉へ。人も少なく快適。サウナに2回入って汗を流す。今日は畑をしなかったので、汗がかけてよかった。
夜。オーリアッド。スピーカーからは、タウンズ・ヴァンザント。彼の声はぼくにはとても心地よい。遅くに原田さん。接戦に持ち込んだが、最後はやはり負け。何とかしなければ。
August 2, Tuesday 2011
前期最後の日。午後2クラスの期末試験。これからほぼ2ヶ月夏休み。と言ってもゆっくり休んでいるわけにはいかないが。先ず採点と成績付け。レコーディングの続き。畑仕事。オーリアッド。それに後半にはふたつのトークライブ。
帰路、ホームセンターへ、肥料を買いに。お店が自粛して牛糞や腐葉土は置いてなかった。鶏糞は検査して安全が確認されたとのこと。15kの鶏糞3袋と20Kの合成肥料1袋を買う。変な時代になった。国産より外国産の肉、新米より古米、天然肥料より合成肥料が求められる時代。
今夜はゆっくりすることに。見るともなくテレビを見ていたら、BSでブルース・リーの映画をやっていた。ローマで中華料理店を経営する従妹(この俳優がなかなか美しい)に頼まれてローマへ出かけていく話。彼女はギャングに立ち退きを迫られている。以前にも見たことがあるような。それでも十分に楽しめた。最後に出てきたアメリカ人の空手家はどこかで見たことがあると思いながら見ていた。チャック・ノリスに似ているがちょっと違う。最後のエンドロールが流れてチャック・ノリスであることが判明。若い。
August 1, Monday 2011
昨夜も雨が降ったようだ。昨日抜いた草を一輪車に積んで、山裾まで捨てに行く。数回往復。さらに畑の周りの草を芝刈り機で刈る。それだけで汗だく。体重が減り、血圧が下がる。一石三鳥の畑仕事。
シャワーを浴びたあと、花の写真を撮りに出る。先ず、二日前に咲いた家人が大事に育ててきたカサブランカという名のユリ。色といい大きさといいちょっとグロテスク。ユリはやはり、「北上夜曲」で歌われた白百合が一番か。この写真ではわかりずらいが、バッタが一匹、しがみついていて動こうとしなかった(上右)。
新しい畑にまいたヒマワリは大分大きくなった。一斉に花開いたら見事だろう。中右の写真はコンニャク芋。ミニチュアの木のよう。雨と太陽のおかげで、植物がどんどん伸びる。他にもいろんな花が咲いている。
昼食後、午睡。起きた後、裏の草をビーバーで刈る。無人の隣の家の庭からつる草が大挙して押し寄せてくる。切っても切っても執拗に押し寄せてくる。その旺盛な生命力には驚かされる。つる草に巻き付かれたモミジやアジサイは、そのままにしておくと枯れてしまう。
明日は、二つのクラスの期末試験。それが終わると夏休み。採点と成績付けという苦手な作業が待っているが、それでもやはり嬉しい。
夜、Facebook にオーリアッドのペイジを作ってみた。
http://www.facebook.com/pages/Oread/214043035314465?sk=wall