OREAD Diary

  
September 1-30, 2010

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September 30, Thursday 2010

朝から雨。午後1時過ぎ、雨の中、少し離れた南の町まで友人の息子さんの葬儀に。昨日、歯医者さんでそのことを知らされた。迷っていたが行くことに。19歳というのは若すぎる。友人の憔悴した顔を見るだけで、何の言葉もかけられない。ただ堅く握手をして、焼香をすませ帰ってきた。

家に戻っても雨は降る続けていた。今日はまだ鳩の写真を撮ってないことを思い出し、カメラをもってベランダへ。驚いた、驚いた。雛が孵っていた。母親、あるいは父親のくちばしに背伸びして、餌を食べようとしている。2羽いるように見えた。あわててキャップをはずし、焦点を合わせる。でもあわてていたと見えて、鮮明ではないが、確かに雛鳥が写っている。



ピントがピタリと合ったときには、すでに親鳥が雛鳥をお腹の下に隠してしまって、雛が見えなくなった。その後、何度か見に行ったが、雛鳥は見えない。ということは、雛が今日孵ったとは限らないということ。やけに胸のことろが膨らんでいると数日前感じたことがある。いずれにしろ、写真を撮り始めたのは今月9日。以後毎日写真撮り続け、ついに雛が孵ったところを目撃した。無事に飛び立つまで見届けなければ。

7時過ぎにオーリアッドへ。家人と交代。遅くに田中先生が学生と一緒に。ペペロンチーノが辛過ぎたようである。家に戻る前、少し歌の練習。11時閉店。外に出ると雨は止んでいた。


September 29, Wednesday 2010

朗読グループ「ひびき」主催の第2回ほたるサロン。辰野美術館学芸員の赤羽義洋さんの辰野が生んだ芸術家、今回は特に中川紀元さんについて。

先ず、現在美術館で開催されている「山下清とその仲間たちの作品展」について話されたあと、中川紀元さんの作品をスクリーンに写しながら、経歴を詳しく解説。昔から、中川紀元という偉い画家がいたと聞いていたし、彼の作品をいくつか見たこともあったが、これだけ詳しく説明を受けたのは初めて。

彼が書いたという「物の見方、絵の描き方」という覚書のようなものが、額に入れられて辰野西小学校の校長室にかかっているのを見たことがある。その由来も話された。てっきり、彼が昔西小学校で美術を教えていたと思い込んでいたが、そうではなかった。後年、西小で講演をする予定だったが、急遽キャンセルをしなければいけなかったとき、茅野や諏訪で代用教員をしていたころの自らの覚書を贈ったものらしい。

その覚書のすべてに教えられるが、中でも、「うまくても良くない絵、下手でもよい絵」という言葉にドキリとさせられる。これは絵だけとは限らない。「よい絵」とは描く人の「感動」が描かれているかどうかではないか。



今日の鳩さん。いつものように穏やかな顔をしてすわっている。いつもは枝の下から撮ったが、今日は枝の上から上半身を撮った。スズメバチが、落ちて腐った柿を食べていた。サンデッキの上から恐るおそる一枚。




September 28, Tuesday 2010

    年を取って歯が抜け、目がかすんでも
    誕生日にはケーキを焼いてくれるかい


これは When I'm 64 の影響を受けて書いた「年を取って歯が抜け」という歌の冒頭の2行。これを書いたとき、まだ30代だった。それがまさに64歳になって、現実になろうとは。今朝、ドクターYのところで、歯茎が腫れて噛むこともできなかった奥歯を抜いてもらった。目には眼鏡、耳には補聴器、歯には部分入れ歯。嗚呼。しかし、抜いてもらって楽になった。もう歯茎が腫れることもないだろう。

このオリジナルの歌の1行目は

    
When I get older losing my hair, many years from now
    今から何年も経って年を取り、髪がなくなってしまっても

幸い今のところ髪がなくなる心配はなさそうだ。昔と比べるとかなり少なくはなっているが。

家の東側にあるモミジの木の下に、見事な蜘蛛がいた。網にかかったたくさんの虫を食べたと見えて、丸々と太っている。それにしても見事な蜘蛛。造化の不思議、Wonders of Creation。



今日の鳩さん:最近は写真を撮ると、気配を感じるのだろう、こちらを気にしている様子が伝わってくる。明らかに最後の写真では、目だけでこっちを見ている。




September 27, Monday 2010

寒暖の差が激しく、どうもこの数日体調が思わしくない。疲れている。いろんな夢を見る。こんなに夢を見るのは最近では珍しい。椅子にすわってうとうとするともう夢を見ている。時には夢かうつつか分からなくなることもある。

今日は、前からしなければいけないと思っていたことを、ひとつひとつ片付けることにする。ひとつはイスラエルのヨナット・フリーリングさんに、「ありがとう、ミスター・コーエン」の歌詞を英訳して送ること。とりあえず英訳した。一晩寝かせて明日もう一度チェックしてから送ろうと思う。

次に、永田さんから頼まれていた「六朗」という詩に曲をつける作業。永田さんの書いた詩を整理して、一貫したストーリに、連続した物語に仕上げる作業。言葉を少し修正してもいいという許可を得ている。書かれた詩を読んで理解できても、読まれたり歌われたりしたときによくわからないということもある。今夜6番まで一気にできた。「碌山」以上に長くなるかも。彼が池田町の図書館で浅原六朗について話しをする10月26日までには、何とか完成しなければ。

今日の鳩さん。カメラを向けて写真を一枚撮ると、彼 or 彼女は、ぐるっと首を回してぼくを見た。また来たな、と思っているのかも。挨拶をしてくれたのかな。ぼくと鳩の間は4mから5m。






September 26, Sunday 2010

今朝7時前新聞を取りに外に出て、玄関先の温度計をチェックしたら、驚きの6℃。寒いはず。

今朝、変わった夢を見た。大きな会議室で会議が開かれている。みなスーツを着てすわっているところへ、ぼくが遅れて入って行く。その日の会議の書記をすることになっていて、ペンを取り出そうとしたが、カバンがない。ポケットに入っていないかと、ポケットに手を入れようとして気がついた。ぼくはパジャマのままだった。周りの環境に適合できていないことを暗示しているのかな。

夜、岡谷へ。LSECのクラス。先日の CNN の Super Harvest Moon の記事を読む。それに Norwegian Wood を歌う。よく中国へ出張に行かれる秋澤さんに、中国と中国人について少し話してもらう。さて、日中関係はどうなることか。

今日の鳩さん。朝飯を食べていると、いちいの木のほうで音がする。窓に近いところにすわっている家人が「今、鳩が木から飛び立った」という。2階に上がり、ベランダに出る。鳩がいないかもしれないと、いちいの木を覗くと、いたいた。ぼくのほうを少し気にしているようだ。今交代したのに違いない。いつ雛に孵るのだろう。朝晩急に冷え込むようになったが、大丈夫だろうか。





September 25, Saturday 2010

バラエティに富んだ楽しいオープンマイクになった。6時過ぎ、最初に到着したのは、マツモトジャマーズの4人のメンバーのうちのふたり。マーク・ブライアリーと金井峯さん。早速サウンドチェック。ミネさんの弾くギターが変わっている。電池を入れて音が出る。

そのあと、少し休憩しオープンマイク、スタート。ぼくが Mr. Tambourine Man と「バード・オン・ザ・ワイヤー」を歌ったあと、原田和恵さん。「そばにいるよ」ともう1曲。続いて、マツモトジャマーズにベースの小阪岳さんが加わって、Knocking on Heaven's Door, Come Togetherなど。続いて赤羽真理さん、「鹿のように」「私を待つ人がいる」「今すぐに」「千両梨の実」。ここで原田さん再登場、You Raise Me Up と「君は愛されるために生まれた」。その美しい歌声に大きな拍手。

ここでアリンさん登場。以前にもパーカッションで参加してくれたことがあるが、今夜はバイオリンで。幼い頃習っていたバイオリンを、療養中のお母さんに聞かせたいと最近また弾き始めたとのこと。ウエーバーの「狩人の合唱」、バッハの「メヌエット」、ビバルディの「バイオリン協奏曲イ短調」より。長いブランクを感じさせない見事な演奏。続いて、初登場の山下昌子さん。短歌を2首。今日午後参加した歌会で発表したものとのこと。

  
胸内(むなぬち)に曼珠沙華咲きし日のありて
      傾(なだ)りの花群れ息深く見ゆ 

  梗塞と萎縮の脳を持つ義父(ちち)よ
      話はできねど微笑み交はさむ


こういう参加は嬉しい。オーリアッドのオープンマイクは、いろんなジャンルのパフォーマンスの場であってほしいといつも願っている。

再度ぼくが「年を取って歯が抜け」と I Have a Dream。続いて長谷川ひさいさんに3分間トークをお願いする。10月17日(日)の「秋のチャーチ・コンサート」の案内など。ここで前半終了。 









後半トップは、マツモトジャマーズに、ボンゴのキャレン・クオーターメインが加わり、さらにアリンさんがジャンベで参加。Honky Tonk Woman, Like a Rolling Stone (以上ボーカル、マーク)、Day Dream Believer (ボーカル、ミネさん)、Sweet Home Chicago (ボーカル、ガクさん)、そして Sympathy to the Devil (ボーカル、マーク)。Day Dream Believer は懐かしかった。また、久しぶりに Sweet Home Chicago がオーリアッドで歌われるのを聞き、これまたnostalgic に。最後の Sympathy to the Devil は極めてダイナミックでリズミカルな曲。ヤンヤの喝采。

続いて赤羽さん、「ホーボーズ・ララバイ」「人生の海の嵐に」。原田さん、リクエストに応えて再度「そばにいるよ」。そして「主の祈り」。続いてアリンさん、全員に楽譜つきのプリントを配り、まずギターでそのメロディを弾き、歌唱指導。続いてバイオリンを演奏し、全員で歌う。ガクさんがベースでサポート。キャレンは客席でボンゴを叩く。

  
Spirit of Peace
  To your cause we give our strength
  That love may reign and war may cease
  Mir miru mir (Peace on earth, peace)


  
平和の霊よ
  あなたの願いに、私たの力を捧げます
  愛が支配し、戦争が終わりますように
  平和が、地上に平和がありますように
                   (miura 訳)

Mir miru mir というのはロシア語の祈祷の言葉で、英語では "Peace on earth , peace"、日本語では「平和が、地上に平和がありますように」という意味らしい。33人のメンバーからなる the Dances of Universal Network が1989年にソビエト連邦を訪問した際に歌われた歌らしい。ソビエトが崩壊したのはその2年後のこと。

最後に赤羽さんとぼくとガクさんで Amazing Grace。全員で合唱(写真なし)。ここで終了。しばらく雑談。そのうちに、マツモトジャマーズのフルメンバーがステージに上り、演奏を始める。正に、ジャミングのジャマーズ。「邪魔をするからジャマーズともいう」というのは一人のメンバーの弁。彼らの今夜最高の演奏だった。特に、ミネさんのオリジナル「草津節ブルース」。各バースの最後に「草津節」の「お医者さまでも 草津の湯でも ア ドッコイショ/恋の病はコーリャ治りゃせぬよ チョイナチョイナ」が入る。これは正に コーエンの Ain't No Cure for Love に通じるものがある。

                         ■

午前11時から、上伊那農業高校で開かれた教研集会外国語部会で「英語の音声を学ぶ上での歌の効用について」。機材の設定など守屋先生が手伝ってくださった。感謝。一生懸命準備したわりには、歯車が噛み合わず、空回りの印象。一番いけなかったのは、時間を5分オーバーしてしまい、そのあとの進行にご迷惑をかけてしまったこと。しかも予定していたスティーブ・ジョブズとキング牧師のスピーチにはまったく触れることができずじまい。大いに反省すべし。

今日の鳩さん。背中を向けて、写真が撮りづらい位置にすわっている。




September 24, Friday 2010

白馬童子さんから、CNN.co.jpの記事が送られてきた。それによると、昨夜の満月は、秋分の日と満月が重なる極めて珍しい Super Harvest Moon だったとのこと。前回は1991年で、次回は2029年とのこと。次回のスーパーハーベストムーンも見たいものである。

CNNのサイトに元の記事があった。
テキサスの砂漠の地平線に上る満月の大きいこと。右は、信州辰野の満月。これも負けず劣らず、美しい。

ジャンボカボチャ・コンテストのための搬入は明日の午前中とのことだが、ぼくも家人も明日の午前中は忙しい。それで、今日の午後遅くに、薮田ファームの有賀さんのところへもっていくことに。もっていく前に重さを量った。19キロと21キロ。全国大会出品が許される150キロには遠く及ばない。

両方ともサルにかじられている。たくさんかじられているほうが形がいい。どっちをもっていくか迷った末、両方もっていくことに。有賀さんは留守だったが、奥さんに話して置かせてもらう。すでにいくつか置いてあった。いずれも我が家のより大きい。我が家のは右の2つ。田んぼオーナーの田んぼを見に行く。黄色く色づいている。稲刈りは10月2日とのこと。



夜はオーリアッド。寒いくらい。そろそろヒーターが必要だ。夏から一足飛びに晩秋へ。明日の教研集会の準備。それに後期に歌う予定の Norwegian Wood の練習。この歌のファーストバースは、 s と sh のサウンドの練習にとてもいい。

  I once had a girl, or should I say
  she once had me.
  She showed me her room, isn't it good?
  Norwegian wood.
  She asked me to stay and she told me to sit anywhere,
  So I looked around and I noticed there wasn't a chair.


英語の発音でもっとも大事なもののひとつが s サウンドである。大事と言うのは難しいという意味である。f のように日本語にまったくない音は、最初は難しくても口の形を覚えてしまえば、間違うことはない。難しいのは、日本語にも英語にもあって、微妙に違う音である。s がそのひとつ。この歌が上手に歌えるようになると、発音も上達すること間違いなし。

イチローが10年連続年間200本の記録を打ち立てるのを衛星放送で見た。トロントの球場で、お客さんが少なくて残念だったが、みんな、選手もお客さんも、総立ちで彼の偉業を讃えた。彼のバッティングフォームは実に美しい。能の役者のように、型がきまっている。

今日の鳩さんを忘れるところだった。少しアップで撮ってみた。品のいい顔をしている。




September 23 Thursday 2010 Autumnal Equinox Day

昼前、鳩は、雨の中、微動だにせずすわっている。と思ったら、今日は、首を回して、ぼくの方を何度か見た。

今夜の満月を見ることは諦めていた。朝から雨が降り、午後にはかなり強く降った。夜11時前オーリアッドを出たときは、雨は止んでいたが、月はまったく見えない。家に戻ったら、雲間に見事な満月。確かに丸い。Harvest moon.






『エデンの東』を見終わった。ずっと昔に何回か見たことがあるが、ようやくこの映画を理解できた気がする。ジェームズ・ディーンが主演した3本の映画の中で、今、『理由なき反抗』よりも、『ジャイアンツ』よりも、この映画が一番いいと断言できる。

英語の聞き取れないところ、日本語の字幕がよく分からないところは、この映画のトランスクリプトを読むことで理解できた。ジェームズ・ディーンの演技を見ていて、彼の話し方、身のこなし方が、若きディランに影響を与えたという説に同意した。

今日、通販でオーダーしたTAPE EXPRESS (tape to mp3 converter) なるものが届いた。カセットテープをmp3に変換してコンピュータに保存する機械である。機械といってもカセットテープとほぼ同じ大きさ。おびただしい数のカセットテープをすべてデジタル化する時間はないが、いくつかCDにしておきたいものがある。今日は2本のカセットテープをCDに。



September 22, Wednesday 2010

昼過ぎ、白馬童子さんからメールが届いた。昨日の日記に、9月23日の秋分の日が中秋の名月と書いたことについて。

「中秋の名月」とは月の満ち欠けを基準にした旧暦8月15日(まさに十五夜です)の月を表しており、これは太陽暦の9月22日、つまり秋分の日の前日の月のことです。

と、書かれていた。昨日、Moon Age Calendar で調べた限りでは、満月は23日だと思ったが、と思いつつもう一度月齢カレンダーを開けてみる。ガーン。確かに23日の下には、秋分の日/満月と書かれている。しかしよく見ると、22日の下に中秋の名月とある。ということは、中秋の名月は満月とは限らないということ。昨年の中秋の名月、つまり旧暦8月15日は、10月3日で、これまた満月の一日前。この歳になるまで、中秋の名月=9月の満月、と思い込んできた。Many thanks to 白馬童子さん。

久しぶりに朝、家人と隣村の城山公園までウオーキング。遊歩道にも草が伸びている。真ん中は公園内に聳えている大きな木の根元。樅の木? その右が守屋山の遠景。

今日の鳩さん:左は、朝早く撮ったもの。その横2枚は午後。明らかにどちらかがメスでどちらかがオス。交代で卵をあたためている。

今日のお月さん:午後から曇ってきて雨が降ったりやんだりしていたので、今夜は中秋の名月は見ることはできないだろうと思っていた。オーリアッドへいくために家を出たら、王城山の上にきれいなお月さん。あわててカメラを取りに行き、シャッターを押す。その横の2枚はオーリアッドに着いてから、伊那富橋の欄干に肘をついて、ぶれないように撮った写真。雲が出始めている。





静かな夜。遅くなって、『エデンの東』 の前半を見る。『理由なき反抗』と比べるとこの映画は主人公キャル(ジェイムズ・ディーン)の心理描写が多く、プロットが見えにくい。過去に何度か見たことがあるが、「かくかくしかじかの映画」といいづらいところがある。しかし、DVDで、台詞に注意して、時には同じシーンを繰り返し見ると、カインとアベルの物語をもとにして書いたスタインベックの意図が、以前より分かるような気がする。

11時閉店。外に出ると小雨が降っている。月はどこにも見えない。


September 21, Tuesday 2010

家人が数日前、以前回転寿司だった店の前を通ったら台湾料理の店になっていた、と言ったのを思い出し、夕方その店へ行くことに。ぼくは中華料理があまり好きではないが、家人は大好きである。開店したばかりで混んでいるかなと思ったが、お客さんはそれほど多くない。内装は回転寿司のときとは完全に様変わりしている。高級感はない。台湾に行ったことはないが、台湾にはこういう店が、ある意味「安っぽい」内装の店が、あるのではないかと思わせるような店。

高菜豆腐鍋、キムチチャーハン、五目バリ焼きそば、中華サラダ、餃子をオーダー。オーダーするときにちょっと苦労した。「五目バリ焼きそば」とメニューにあるので、「これはかたい焼きそばですか」と聞いても、ウエイトレスは日本語がよくわからない。「Hard な焼きそばですか」と言っても分からない。固いものを噛む真似をしてようやく通じた。ウエイトレスに「これは日本ではかた焼きそばといいます」と言うと、「かた焼きそば」と繰り返した。

余計なことを言ってしまったかもしれない。「バリ焼きそば」も、この焼きそばの食感をよく表している。餃子以外はすべて美味しかった。値段も reasonable。ちょっと食べ過ぎた。明日からまたダイエット。

今日の鳩さんとお月さん。




満月は23日の午後6時17分。秋分の日(Autumnal Equinox Day) の中秋の名月。これは見逃せない。


September 20, Monday 2010

夏の疲れが出たのか、少し体調が悪い。右腕から右肩にかけてかなりこっている。集中力がない。しかしそうも言っていられない。休みやすみ、近づいてきたトークの準備。それに10月から始まる後期のクラスの準備。

後期に使う歌を決め、A42枚に歌詞を収めなければならない。久々にNorwegian Wood を使おうと思う。映画が封切られるようなので。Heart with No Companion も入れることに。コーエンの歌にしては歌いやすい。

今日初めて鳩が北を向いてすわっていた。ときどき瞬きするのが見える。でもカメラを恐れる気配はまったくない。いつ雛が孵るのだろう。


敬老の日。家人は区の敬老会で、大正琴の会の一員として演奏。区の敬老会参加は70歳から。ぼくにもそう遠くない将来招待状が届くことに。ちょっと遠慮したい気分。先日、東京で踏み切りを渡りきれず電車にはねられて亡くなった女性がいた。目撃者が語る、「ふたりのおばあさんが歩いていた。ひとりは渡りきったが、もうひとりは渡りきれずにはねられた」と。亡くなった方は67歳。その弁で行くと、ぼくもおじいさん。

いやいや、歳のことは気にしないでおこう。一昨日見た中川五郎さんは元気だった。見習わなければ。天風さんのようにセキギョク的に。

天風さんの言葉:

 
1.お互いに勇気づける言葉、喜びをわかちあう言葉、聞いても何となく嬉しい言葉を言
   い合おう。
 2.ほんとうに楽しいときには、楽しいなんて気持ちは湧かないで楽しい。
 3.「暑いなぁ〜、やりきれないな」でなく「暑いなぁ〜、よけい元気がでるな」と言いなさい。
 4.今日一日、怒らず、怖れず、悲しまず。

そうだ、疲れたなんていっていられない。「暑いな〜、よけい元気がでるな」、この言葉を忘れていた。



September 19, Sunday 2010

鳩は今日は東向き。胸の辺りがふくらんでいるように見える。

午前中、防御ネットをはずし、トウモロコシの茎をビーバーで根元から切り倒す。サルのせいで、余分な仕事と無駄な出費が増えた。この先祖の地に戻ってきた1982年にはこのあたりにはまったくサルは出なかった。ダムのある横川峡へ行ったとき、サルの群れに遭遇して皆で大喜びしたことを思い出す。10年ほど前からだろうか、サルの被害が言われ始めた。それでも我が家の畑は被害はなかった。しかしこの数年、山裾の近所の畑がサルにとられる野菜の栽培を控え始めてから、サルが出没するようになった。

労力をかけたが、防御ネットのおかげで先日までトウモロコシを食べることができた。ネットがあっても何本かはサルにとられたが。

仕事を終えて、家に入り、ネットサーフをしていたら、高遠のブックフェスティバルで今夜7時から中川五郎さんのコンサートがあることを知った。要予約とのことでメールで申し込む。5時になっても返事がない。行けばなんとかなるだろうと、家人と出かける。会場は高遠の清酒仙醸の蔵とのこと。何度か道を尋ね、たどり着く。予約なしでもOKの確認をとってから、会場隣の家が仙醸の社長さんの家だと知り、挨拶に。彼は高校の先輩。よく同窓会で顔を合わせる。奥さんは中学のとき隣のクラスだった。高遠には何度も来たが彼の家が町の真ん中にあるとは思わなかった。蔵は今は使っていないが、ときどきイベントなどに使ってもらっているとのこと。しばらく立ち話をしたあと、ブックフェアーでにぎわう町の中を歩き、お蕎麦を食べ、7時前に再びコンサート会場へ。

会場入り口に五郎さんが立っていた。彼に最後に会ったのは、数年前、リビングストン・テイラーが東京で歌ったとき。リビングストンの何枚かのアルバムの対訳を、来日直前に依頼されたのが縁で、コンサートに招待された。コンサート終了後、ロビーで五郎さんに会うと、彼が楽屋まで連れていってくれた。

いいコンサートだった。彼は昔から英語の歌を日本語で歌うことでよく知られていたが、今夜も「ミー・アンド・ボビー・マギー」だけでなく、最近訳して歌っているというディランやピート・シーガーの歌も何曲か歌った。The Lonsome Death of Hattie Carroll などさすがと思った。しかし、一番いいと思ったのは「一台のリヤカーが立ち向かう」。リヤカーに機材を積んで横須賀の町で、原子力空母寄港などに反対する歌を歌っていた若い友人の死に触発されて書いた歌とのこと。最後は、噂に聞いていたロックンローラーに変身。テーブルに跳び上って大熱演。ヤンヤの喝采。




開演前に少し話すことができた。元気そうだった。今年はツアーも精力的に行なっているようである。大いに触発されて帰ってきた。


September 18, Saturday 2010

午前中、伸び放題になっている庭の雑草を刈る。家の裏には蜂の巣があり、ここはパス。ジャンボカボチャのコンテストに出品する日が9月25日という連絡があった。ガレージ裏のサル対策を施したジャンボカボチャを収穫し、サンデッキで陽に当てることに。サル対策をしたつもりが、柵をとってみると、どうやら手を伸ばして引っ掻いた跡がある。150キロ以上のものは全国大会に出品されるようだが、わが家のはおそらく30キロ前後で両方ともサルに食べられたり、引っ掻かれたりしている。全国大会はもちろん、ローカル大会の入賞もおぼつかない。それでも一応出品しておこうか。

オープンマイク。「丁度よい」「ぼくは唱歌が好きでした」など日頃歌わない歌を歌っているところに赤羽真理さん。赤羽さん「鹿のように」「私を待つ人がいる」「陽の当たる所へ」、そして「今すぐに」。もっと歌ってくださいとお願いしたが、このくらいでとステージを降りるので、ぼくが「Greensleeves」「Heart with No Companion」、そして「流転のうた」。最後の曲は、ハーモニカをつけて歌ってみる。赤羽さんはこの歌を初めて聞いたとのこと。そういえば、最近あまり歌ったことがない。そのあと、再度赤羽さん、「御言葉なる」「許し」、そして「御手の中で」。

「許し」という歌は昨年から赤羽さんが歌い始めた歌。「千両梨の実」に続くインパクトある歌。なんでも三上勝久さんというゴスペルシンガーシンガーの歌らしい。これは本当に凄い歌。是非たつの教会へ歌いにきてほしいもの。

家人は、7時から区の公民館へ、来週の敬老会で演奏するために練習にいっていたのだが、休憩前に戻ってきた。ソロで弾くのは難しいと今までオーリアッドで演奏したことがないが、今日は聞いている人も少ないし、練習のために弾いてみるのことで、敬老会用セットリスト「紅葉」「波浮の港」「南国土佐をあとにして」の3曲。家で練習しているときより安定して聞こえてきた。やはり少し緊張して演奏することは必要かもしれない。
ここで休憩。







後半、休憩時間に聞いたディランの Tomorrow Is a Long Time を受けて、ぼくが「明日は遠く」、そして「ありがとう Mr. Cohen」。赤羽さん。「森の小道」「人生の海の嵐に」「ホーボーズ・ララバイ」。そして、最後に赤羽真理&三浦薫子で「Amazing Gracc&おどろくばかりの」。

ここで終了、と思っていたら、運動会の慰労会を終えた団体が入ってきた。もう歌はやらないかとのことで、赤羽さんに歌ってもらうことに。「千両梨の実」。お客さんの中にいた中村先生が即興でピアノでサポート。ソロの間奏を含めて見事な演奏。続いて中村先生にお願いすることに。おどろいたことにケイタイに歌詞を出して、英語の歌を歌い始めた。後で聞いたら、Avril Lavigne の Why という歌とのこと。ケイタイにはぼくの知らないさまざまな機能があるようだ。2曲目は、教頭先生に捧げる The Brilliant Greenの「愛をこめて花束を」。盛大な拍手。教頭先生とかたい握手。最後にぼくが「祈りの歌」と「バード・オン・ザ・ワイヤー」を歌わせてもらって Closing Time。

今朝の鳩は西向きだった。何を考えてじっとすわっているのだろう。



September 17, Friday 2010

起きてからほぼ昼までかかって、昨夜遅くに転送したもらった対訳の修正。1箇所もっとも苦労したところを読み直したら、意味がストレートに入ってこない。結局再度ああでもないこうでもない。なんとか昼前に送ることができた。

午後、昼寝。目が覚めて階下に降りていくと、家人が呼ぶ声がする。近所のおじさんが珍しい蜂の巣をもってきてくれたとのこと。庭のベンチにおいて写真を撮る。とっくり蜂の巣だとか。確かに、とっくりの形をしている。

6時から、オーリアッド。遅くなって、ビートルズ好きのお客さん。リマスターのBoxset を見せ、希望を聞くと、Magical Mystery Tour を指差す。このアルバムでは Your Mother Should Know と Hello Goodbye が好きだ。このアルバムは彼らの最高傑作と評されている Sgt. Peppers の後に出たので、当時はあまり評価されなかったが、今聞けばいい歌が一杯入っている。そのあと、Abbey Road のB面のリクエスト。久々に Carry That Weight を聞いた。You Never Give Me Your Money, Because, Golden Slumber など、このアルバムにはメロディーのきれいな曲が多い。ノスタルジックな気分に浸る。

   
Boy, you're gonna carry that weight
   Carry that weight a long time
   Boy, you're gonna carry that weight
   Carry that weight a long time

   I never give you my pillow
   I only send you my invitations
   And in the middle of the celebrations
   I break down

今朝の鳩は東向き。変な人がまた写真を撮りにきたと思ったにちがいない。見向きもしないが、横目でちらっと見ているような気もする。

涼しくなった。11時過ぎ、家に戻り、玄関先の温度計を見ると、17度だった。




September 16, Thursday 2010

夕方、The Essential Leonard Cohen (Re-Brand) の英詞とその対訳をワードのファイルで送る。A4、1ページ36行、合わせて94ページ。ぼく自身の過去の対訳を含め、以前の対訳を改善することができた。そう思いたい。改悪してしまったということもありえる。はじめて訳すものもいくつかあり、苦労した。

7時にオーリアッドへ。家人と交代。中西(温)先生が打ち合わせにお見えになっていた。来週土曜日午前中に上伊那農業高校で開かれる高校の先生方の教研集会でのトークのため。タイトルをということで、「Stay Hungry, Stay Foolish― 英語の音声を学ぶ上での歌の効用について」にすることに。ここでもスティーブ・ジョブズさんに登場願った。10月8日の信大でのトークとオーバーラップするところがある。準備をしっかりしなければ。聴講自由、 open to the pulic とのこと。

本当に久々に Live in London の DVD を見ているところに長島さん。一緒に何曲か見る。「歌にも字幕がついているんですね」と驚いた様子。「CDで音だけを聞いているよりずっといいですね」。帰るとき「これをもらいます」と、Live in London を1枚。感謝。絶対に気に入ってもらえるはず。その後しばらく見ていると、夕方送った訳よりもいい訳が出てきた。DVDの歌詞は簡潔にする必要があるので、CDのブックレットの対訳と違うところが時々ある。それがいい効果を出している。

家に戻り、Live in London のDVD の字幕を参考にいくつか修正しようと、夕方送ったファイルを開けようとしたが、どこに紛れ込んだか出てこない。送信済みトレイから送ったファイルをあけようとしたら、「指定されたファイルに対してこの操作を行なうプログラムが関連づけられていません」が出てきてしまった。ひょっとして、夕方送ったファイルが届いていなかったらどうしよう。苦労した訳がどこかに紛れ込んだり、削除されたりしていたらどうしよう、と真っ青になった。すでに真夜中を過ぎていたが、夕方送ったファイルが届いていて、開けることができたかどうかメールを送った。しばらくして、大丈夫開けてもう作業に入っている旨の返信があった。よかった。文字通り、安堵のため息。



今朝は小雨の中、鳩は西を向いてすわっていた。午後、雨が激しくなった。鳩はどうしているかとベランダに出てみると、何と、初めて、南を向いてすわっていた。雨でも、暑くても、じっとすわっている。


September 15, Wednesday 2010

今朝も鳩は東を向いてすわっている。春には、この木に取り付けた巣箱の中でシジュウカラの雛がかえった。巣箱の中のできごとで、中がどうなっているかは分からなかった。鳩の場合は、一部始終を見ることができる。どんなドラマが展開されるか楽しみ。

午後、病院へ定期健診に。大きな問題はないが、目薬、膏薬(モーラステープ)、イソジンなどを処方してもらう。連日、パソコンに向かい、ああでもないこうでもないとキーを打ち続けている。目がかすみ、両腕、肩、首筋が極度にこっている。

6時、仕事中のファイルをメモリースティックに移してオーリアッドへ。これはいいアイディアだった。土曜日以来のオーリアッド。ようやく涼しくなり、今夜はエアコンを使わなくてもかった。

途中、久しぶりにマーティンを弾いてみる。数年前手に入れたときより音が落ち着いてきた。Heart with No Companion, Mr. Tambourine Man を歌う。「60年代の対抗文化とポピュラーミュージック―ボブ・ディランとレナード・コーエンを中心に」の準備。

「ゲゲゲの女房」の主役を演じている女優は実は東京音楽大学ピアノ科を出たピアニストでもあるらしい。その同じ大学で学んだという方が来て1曲弾いてくださった。楽譜がないのでと言いながら見事な演奏。長い間ピアノを弾くこともなかったが、最近病気をして、リハビリを兼ねて再び弾くようになったとか。手を使うことは脳に刺激を与えるので、リハビリはもとより、アンチエイジング効果があるといわれている。楽器の演奏は両手を複雑に動かすのでリハビリやアンチエイジングによさそうだ。

遅くなって何人かのお客さん。涼しくなったのに、アイスコーヒーが3杯も出た。イタリアンローストの豆がなくなった。追加注文したものかどうか。

長い間ぼくを悩ませていた難解な一行が、今夜分かった、と思う。もう一度原詩を読み直してみた。主語と述語のある sentence (文章)だと思っていたものが、実は、nominal phrase (名詞句)であることが判明。そこからイメージが湧いてきた。しかし、そのイメージを分かりやすい日本語に置き換えることが難しい。でもここまできたらこっちのもの。あとは時間の問題。


September 14, Tuesday 2010

今朝はとてもいい天気。朝起きて鳩を見るのが日課になった。しっかりと東を向いてすわっている。

朝食もそこそこに中学校へ。今日は1年生のクラスでの読み聞かせの日。8時20分から30分までの10分間。何を聞いてもらおうかと迷ったが、苦しいときのスティーブ・ジョブズ頼み。スタンフォード大学卒業式でのスピーチの3つの話から2番目の話を読むことに。それに最初と最後の部分をくっつけた。時間的には、ちょうどよかった。

帰ってきてしばらくして、ほぼ完成したDVDが届いた。ありがたいことに今日のうちならまだ修正可能とのこと。通して2度見て、数箇所修正させてもらった。レナード・コーエンの Songs from the Road前作 Live in London があまりに素晴らしく、最初見たときは、少々ものたりなく感じたが、今日ほぼ仕上がったものを見て、真実、感動した。Live in London に入っていなかったコーエンの名作 Chelsea Hotel #2, Famous Blue Raincoat, Waiting for the Miracle, The Partisan, Heart with No Companionなどが入っている。そうそう、拾得のテリーの好きな Lover Lover Lover も。いずれも感動的な名曲。

数曲同じ作品も入っているが、いずれもどこか違っている。例えば、Suzanne は通常の2番と3番が入れ替わっているし、 Bird on the Wire は後半のサビの部分が完全に異なっている。Hallelujah はロスの近くのコーチェラ・ミュージックフェスティバルでのもの。夕暮れのコーチェラ・ヴァリーに聴衆のハレルヤが木魂する。ぼく自身初めてこの歌のよさが分かった気がした。

アメリカでは今日発売。日本では10月27日発売予定。輸入盤は確かに安いけれど、少し待って、字幕つきの日本盤を是非。Live in London は3時間近くもあって、途中でやめられず、毎晩寝不足になったという人を何人か知っているが、 Songs from the Road は本編66分に20分のミュージシャンたちへのインタビューがついている。何と、インタビューアーはコーエンの娘ロルカ・コーエン。このインタビューがまた実にいい。毎晩見ても寝不足の心配なし。



September 13, Monday 2010

朝起きたら雨が降っている。鳩を見にベランダへ。いるいる。東を向いていてすわっている。まるで置物のよう。雨もカメラもまったく気にしていない。



終日翻訳。ほぼ完了しているが、3箇所悩んでいるところがある。今日は、その一箇所の一行、いや、半行を、なんとか日本語に置き換えようと、朝からああでもないこうでもない。夕食前、なんとかいい訳がひらめいた。「これだ!」と膝を打つほどではないが、まあ及第点か。

今日は前半かなり暑かったが、夕方かなり涼しい風が吹き始めた。思わず、仕事部屋の窓を閉めたほど。いよいよ秋の始まりか。

明日朝は中学へ読み聞かせに行くことに。1年生とのこと。何を読もうか。


September 12, Sunday 2010

今朝は疲れていたとみえ、目が覚めたのは8時少し前。いつもより1時間以上遅い。起き上がると、身体の節々が痛む。林道整備はおもったよりきつかった。

昨日はチェックできなかったので、朝食前に、ベランダに出て、いちいの木を見る。いるいる。今日は西向き。模様がはっきりしているから、オスか? 卵を抱いているとしか思えない。交代で温めているようだ。

今、グーグルで調べたら、「
鳩は野鳥なので、卵を捨てる場合には、 鳥獣保護法により、市町村長の許可が必要になります。 卵が雛になり、巣立つまで、静かに見守ってあげましょう。鳩の卵は、産卵してから16〜20日程度で孵化し、 その後、さらに16〜20日程度で巣立ちます」とあった。勝手に卵を捨ててはいけないらしい。

家のすぐ前で鳩の卵が孵化するのを見ることができるというのは楽しい気もするが、ちょっと迷惑な感じもする。大きくなって糞がたくさん落ちてきたらどうしよう。下には石の祠がある。勝手に処分できないとなると、とにかく巣立つまでは見守るより仕方ない。

昼過ぎ、塩尻へ買い物に。夏休みになってから、塩尻へ行くのは久しぶり。家電店で、先ず浄水器のカートリッジ(フィルター)を買う。今年の夏はこの浄水器に大変お世話になった。水道の水をそのまま飲んで飲めないこともないが、浄水器の水だと安心。それは、Panasonic のポット型ミネラル浄水器 TK-PA20Pという商品。値段は3000円ぐらいだったと思うが、半年に1度交換する必要があるカートリッジがそれほど安くない。商品の値段の大部分はこのカートリッジの値段である。それでも、安全な水を飲めると思うと、安いもの。

それからホームセンターで、コピー用紙と猫の爪とぎを購入。家に戻り、テレビのスイッチを入れたあと、そのままソファの上で熟睡。2時間は寝たかも。

夜、仕事再開。しかし眠くて頭が働かない。明日またがんばろう。


September 11, Saturday 2010

午前中、区の森林生産組合の林道整備。8時、お寺の駐車場に集合。軽トラに分乗し、山の中へ。いくつかのグループに分かれて作業開始。ぼくは「隣の潔さん」と。林道に落下している大きな石や倒れている木を取り除き、覆いかぶさるように茂っている草をビーバーで刈る。大木は潔さんがチェーンソーで刻み、道の脇へ。鋤簾で道をならす作業もあったが、これは疲れる。ぼくはもっていった水を頻繁に飲んだが、潔さんはまったく飲まない。あとでその謎ががとけた。12時から神社の入り口でビールで慰労会。ぼくはノンアルコール100%。

今日の収穫はヒキガエルと出会ったこと。こんな大きなカエルを間近に見たのは初めて。山中の草叢にひっそりと生息していたのに、ビーバーで脅して追い立ててしまった。善悪美醜を超えて、ただそこにある、といった風情。これにはかなわない。




                         ■

6時少し前にオーリアッドへ。ステージをセットし、マイクをチェックしているところに原田和恵さん。続いて伊那から守屋先生を先頭に外国人の英語の先生たち。ピザ、タコス、ペペロンチーノとたくさんの注文が相次ぎ、てんやわんや。注文がひとしきり落ち着いたところで、オープンマイク開始。

トップは初登場、アメリカはニューヨーク出身のスティーヴン・ロジャーズ。今日が25歳の誕生日。クラシックからジャズギターまで幅広いギターを弾く。1曲目、ジャズ風アレンジのインストラメンタル。2曲目は、オーリアッド2回目のダニエル・ピアースがジャンベでサポート。続いてダニエルが、ピアノの即興演奏。そして原田さん、名曲「そばにいるよ」を含む2曲。守屋さんがスティーブンのサポートで Lete It Be。
丸山俊治さん、「あの道、この道」と、「職人になったおじさん達」。後者はぼくのリクエスト。久々お見えになった藤澤の「山の職人」中村さんに聞いてもらいたくて。藤森和弘さん、「人生に勇気」、そして愛音ちゃんと一緒に「カントリー・ロード」。愛音ちゃんが小学校で教わった歌だとか。今夜のオープンマイクを通して愛音ちゃんに向けてもっとも大きな拍手と喝采。そのあとぼくが、覚えたばかりのレナード・コーエンの Heart with No Companion を歌い、そのままHappy Birthday の歌に突入。

実は、午前中、山中で守屋先生からスティーヴンの誕生日なのでケーキを用意して欲しいとの電話を受けた。家人が辰野の数少ないケーキ屋さんを回ったが、どこにも誕生日のケーキがない。要予約とのこと。箕輪のケーキ屋さんにも電話かけたが、一軒は廃業し、もう一軒は電話が通じず、急遽彼女が作ることに。ケーキと花束贈呈のあと、スティーヴンのスピーチと演奏。ダニエルのサポート。続いてダニエルと奥さんのエマの即興連弾。前半最後は、大月高志さんの Merry Christmas, Mr. Lawrence.










後半トップは、オーストラリア出身のSorin Elliot Ridgway-Browne(ソリン・エリオット・リッヂウエイ=ブラウン)さんのスピーチ。先ず彼の名前がなぜ長いかというところから入る。両親の苗字を繋げてある。一昔まえ、結婚すると男性の苗字になるのはおかしいということで、このようなネーミングが流行したことがある。今はどうなんだろう。巧みな日本語を交えて現在やっている仕事を紹介。レナード・コーエンのファンでもあるらしい。ここで伊那グループが帰ることに。運転するモリーさんが明日仕事があるとのこと。彼女は今回は演奏しなかったが、次回は期待できそう。彼女はオーリアッドに入ってくるやいなや、壁に貼ってあるディランのポスターを見て、彼女の大学の先生にアレン・ギンズバーグの友人がいて、ディランに会ったことがあると話してくれた。いろいろな人がオーリアッドの近くに住んでいる。是非また来て欲しいもの。

続いて、時間の関係で前半歌ってもらえなかった赤羽真理さんにお願いする。「ホーボーズ・ララバイ」「驚くばかりの」「千両梨の実」。最後の曲は大月さんのサポート。大月さん、1曲目は大月さんの解説によれば「バッハの平均律」曲集の1番目とのこと、2曲目は「カノン」。いつもと少し違うと思っていたら、ジョージ・ウインストンの楽譜に忠実に演奏したとか。大月さんの写真を撮ろうとしていたら、藤森さんが後からつつく。彼の指先を見ると愛音ちゃんが可愛い顔をして眠っている。今朝は5時過ぎに起きて、お昼寝もしていないとか。無理も無い。丸山さん、幼くして亡くなった二人の妹のことを歌った「ぼんぼん」、そしてお孫さんのことばから生まれた「雪のかくれんぼ」。最後に藤森さん「チェインジ」と彼の師匠の歌のカバー。タイトルを失念したが、これまたかなり高音の歌。

今日もみなさんのおかげで、多彩なオープンマイクになった。長い一日で少々疲れたが、いい一日だった。あのヒキガエルはどうしているだろう。



September 10, Friday 2010

朝食後、鳩はいるかなと2階のベランダに出て、いちいの木を見る。いるいる。昨日は西を向いていたが、今日は東を向いている。よく見ると、今日の鳩は昨日のより、少し小振りで、模様もそれほど濃くない。昨日がオスで今日のはメスだろうか。それにしても微動だにせず、じっとすわっている。午後と夕方ものぞいてみたが、同じ格好ですわっている。なんだか愛おしくなってきた。何度か、正確には2度、棒で追い払ったことがすまなく思えてきた。

デイヴィッド・Rから10月8日(金)の信大でのトークのポスターのサンプルが送られてきた。うむ、ぼくの好みから言えばちょっと派手過ぎるが、人目を引くことは確かだろう。「60年代の対抗文化とポピュラー・ミュージック ―ボブ・ディランとレナード・コーエンを中心に」。松本近辺にお住まいの方で興味のある方はお出かけください。入場無料。メールをいただければ詳細をお送りします。

7時過ぎ、オーリアッドへ。家人と交代。静かな夜。

明日は9月11日。あの2001年9月11日から丸9年がたった。あの時から世界は完全に歯車が狂ってしまったよう。アメリカではその跡地、グラウンドゼロ、近くにイスラム教のモスクが建設されるという話もあり、それに抗議して、コーランを燃やすというキリスト教の牧師も現われ、物議をかもしている。

日本は日本で、民主党代表選挙は泥仕合の様相を呈し、スキャンダラスなニュースが飛び交っている。アメリカも日本も閉塞感に満ちている。社会全体が行政からの補助金や手当てを当てにしすぎて、自らの力で切り開いていこうとするエネルギーに欠けている。こんなときこそ、天風さんのいうセキギョク的精神が必要である。60年代にはそのエネルギーがあった。それが裏目に出たことがなかったわけではないが。



September 9, Thursday 2010

1週間ほど前から、家のすぐ前のいちいの木に鳩がくるようになった。1羽でくることもあるし2羽でくることもある。その鳴き声が大きくてうるさいので、巣を作られたら困ると思い、何度か棒でつついて追い返した。家の周りにも山にも、巣を作る木は他にたくさんある。ここ数日静かだったので、もうこなくなったと思っていた。

今日、2階のベランダに出て何気なく、いちいの木のほうを見ると、ぼんやりと鳥の形が見える。目を凝らすと、やはり一羽の鳩が身動きしないですわっている。声も出さず、微動だにせず。巣があるようには見えない。家人は蛇がきたら困るというが、しばらく追い返さずにそっとしておいてやろう。




オーリアッド。ジブランの会のみなさん。いつものように勉強をし、おしゃべりをし、楽しそう。

今日は秋初日といっていいほどに涼しくなった。夜などは少し肌寒く感じるほどに。2階の部屋でも仕事がしやすくなった。しかし今日も、 ああでもないこうでもないで一日が過ぎた。目に見える進展はなかったが、少しずつ光は見えている。


September 8, Wednesday 2010

心配した台風は熱帯低気圧になり、本州の真ん中を日本海から太平洋へ抜けるという変則的なコースをとった。午後に一度、猛烈な風と雨。すぐに小降りになった。乾ききっていた畑の野菜にとってはありがたい。報道によれば、神奈川や静岡で洪水などの被害が出たようである。車が濁流に流されていく映像が映った。水の力はもの凄い。

土曜日以来のオーリアッド。家から送ったワードのファイルが開かない。以前にもこういうことがあった。仕方なしに、Presentation Zen の続きを見ることに。正直言って、これは授業では使えない。参考になるところは何もない。見終わったあと、心に残るものが何もなかった。逆に言うと、何もなかったところに参考になるところがあるのかも。本来無一物。

11時家に戻るときは霧雨のような雨が降っていた。玄関先の温度計を見ると、20℃だった。だいぶ涼しくなった。


September 7, Tuesday 2010

台風の影響か、風が強く、夜には雨も少し降り、いつもより若干涼しい。

11時50分から中学校の図書館でブックトーク。今日最後の5クラス目。このような形で夏休み後のこの時期に、中学3年生に I Have a Dream を歌い、ローザ・パークやキング牧師について話す機会を与えられて今年で3年目。貴重な体験をさせてもらっている。

ギターや歌に興味をもって話しかけてくれる生徒もときどきいる。今日は、2人の女子が話しかけてはこないまでも、クラスが終わってもなかなか帰らない。機材を片付けていると、そのうちの一人がなにやら歌い始めた。上手い。「誰の歌?」と聞くと、長渕剛だという。それを歌い終わる次の歌を歌い始めた。それはぼくも知っていた。尾崎豊の「卒業」。「へえ、よく知ってるね」と言うと、お父さんがよく歌っているという。

家に戻り、仕事を再開。9時のニュースまでに、31曲全部を聞き、英詞をチェック。実際に歌われている歌詞とかけ離れた歌詞や対訳がついていたり、何行か抜けていたりする曲がいくつか。とりあえず、すべて確定し、対訳をつけていく。すでに過去に訳したものもあり、比較的、順調に進む。しかし、中には、昔訳したものでも、はたと考え込み、前に進めなくなるものもある。ああでもない、こうでもないと、試行錯誤。

それにしてもインターネットにはお世話になっている。下記のURLは、レナード・コーエンが、1979年お母さんが亡くなった後しばらくしてリリースしたアルバム Recent Songs について評論家たちが語っている YouTube。このアルバムの中の作品を理解する上で大いに助かった。30年ほど前、このアルバムの対訳を依頼され、ライナーノートも書かせてもらった。コーエンのアルバムの中ではそれほど評価されたアルバムではないが、ぼくの大好きなアルバムのひとつ。ラフィ・ハコピアンのバイオリンが美しい。イスラム教の神秘主義スーフィズムの詩人ルーミーの影響を受けた歌がいくつかある。
http://www.youtube.com/watch?v=-ohzz0Iv6s8



September 6, Monday 2010

朝、校正をひとつ送ってから、マイクを取りにオーリアッドへ寄って、中学校へ。ブックトーク。駐車場に車をとめて気がついた。ギターを忘れてきた。とりあえず、図書館に入り、機材をセットしてから、ギターを取りにオーリアッドへ。よかった、なんとか間に合った。上島先生の朗読のあと、「ローザ・パークスの歌」とハーモニカ入りの「I Have a Dream」を歌う。

今日はジョン・ニュートンと「Amazing Grace」は割愛し、冒頭でバラク・オバマとスティーブ・ジョブズについて、最後に「沖縄のガンジー」といわれた阿波根昌鴻(あわごん・しょうこう)さんについて話す。1995年前後に生まれた世代にとっては、1950年代や60年代は大昔である。大昔のよその国の出来事ではあるが、公民権運動はわれわれが住んでいる現在と深くかかわっていることを伝えたかったのだが、上手く伝わったかどうか。

中学から戻ってから、もうひとつの校正の続きをし、予定より遅れたが、午後8時前に送ることができた。その後、もうひとつの仕事に着手。かなりの部分すでに一度訳したことがある。それほど時間はかからないだろう。

今日も一日暑かったが、夜遅くなって少し涼しい風。秋風である。


September 5, Sunday 2010


今日も暑かった。京田辺市では 39.9℃の今年最高気温を記録したとか。

終日、DVDの字幕校正作業。もっといい表現はないかと考えているうちに、それが無意識の中に入り込み、他のことをしたり、考えたりしているとき、突然いいアイディアが浮かんでくることがある。今日も、そんなことが2度あった。嬉しい瞬間。

午後、家人が丸山さんの「出前ライブ」を聞きにでかけたあと、あまりの暑さに、エアコンのある階下へ。テレビをつけたら巨人・中日戦、4回裏中日の攻撃、2対0で中日リード。ほてった身体を冷やしながら半分居眠りしながら見る。最後は岩瀬がフォアボールを出したあとヒットを打たれ少しひやひやしたが、3対1で中日の勝ち。子供の頃から長い間巨人ファンだった。それがあるときから、15年ほど前からか、アンチ巨人になってしまった。とにかくカネの力で他チームの4番バッターやエースを引き抜いてくるやり方に嫌気がさしたのだとおもう。今は、どのチームのファンでもないが、落合監督の冷静さは好きである。

試合が終わり、また暑い2階にもどり仕事をしていると、家人が戻ってきた。「とてもいいコンサートだったよ。落語の話もしたりしてトークもよかった。とにかく丸山さんは若くて元気一杯、凄い!」と大絶賛。確かにぼくが丸山さんと初めて会ったときの印象と比べると、今のほうがはるかに若い。ディランの「マイ・バック・ペイジズ」の言い方を借りれば、Ah but he was so much older then, he's younger than that now.

明日は中学でブックトーク。3時間目なので、朝少し余裕がある。


September 4, Saturday 2010

マイクをセットし、 I Have a Dream にハーモニカを入れる練習しているところに、藤森和弘さん。そのあと、今夜の出演者が「ぞくぞく」と。

先ずハーモニカ入りの I Have a Dream と「ローザ・パークスの歌」を歌ったあと、藤森さんにお願いする。公民権運動に関係ある歌のあとを受け、先ず「チェインジ」。そして先日行った祖父母参観の話のあと「小さな幸せ」。そして「おまえの歌が聞こえる」。森西ふみさん、先ず「生きて行くのに」。次になんと、岡林信康の「君に捧げるラブソング」のカバー、そして「うた part II」。原田和恵さん、一曲目は客席にいたドイツからの交換留学生アニカさんのために、日本語の歌ばかりではかわいそうと、英語の歌を1曲。タイトルを聞きそびれた。そのあと、ピアノ演奏「ラルゴ」。そして「君は愛されるために生まれた」。

ここでアニカ・ライファートさんに登場してもらう。16歳の高校生。ドイツでは柔道をやり、日本のアニメやマンガに興味があったとか。趣味は乗馬とピアノ。ピアノを弾いてもらおうと思ったが、今楽譜を送ってもらっているところとのこと。ショパンが好きとか。演奏は次回に。今通っている伊那の高校ではバレーボールをしているとのこと。長身だから、強力な戦力になるだろう。実に爽やかな16歳。日本の印象を聞くと、「暑いです」と一言。最初に覚えた日本語は「暑い」らしい。むべなるかな。

赤羽真理さん、3日前から稼動を始めたソーラーパネルがこの晴天続きで、いかに電力を生み出しているかという話のあと、「旅人の木」「鹿のように」「千両梨の実」。前半終了。







後半トップは、アニカさんを連れてきてくださった山口昇さん。ロータリークラブ交換留学生全般の話と、アニカさんの話。オーリアッドとしても毎年珍しいお客さんを紹介していただき、ありがたい限り。二胡の演奏は近々お願いできそう。春日淳也さんにジャンベの演奏を頼んだところ、藤森さんと一緒ならとのことで、藤森さんと競演してもらうことに。1曲目はアニカさんのために英語の歌、We Shall Overcome。藤森さんはカタカナ英語と自嘲的に言うが、実にいい発音。耳がいいに違いない。2曲目は彼の師匠の「大いなる愛よ夢よ」。とても音の高い歌で、一番上の音を出すときは、さすがの藤森さんも、もの凄い形相。

森西さん、「田舎のおばあちゃん」「乗り越えるの歌」。後者はNHKの番組で歌われている歌とか。原田(和)さん、日本語の歌を1曲(タイトルを聞きそびれた)と、アカペラで Climb Every Mountain。美しい歌声。赤羽さん「今すぐに」と「許し」。厳粛な気分に。

久々に原田和夫さん、「キリストには代えられません」。歌う前に、若かりし頃、原田さんとぼくがお世話になった宣教師ご夫妻の話。ほんとうに出会い、めぐり会いは不思議である。そして、最後にぼくが、ほぼ15年前次男のために書いた「あの果てしない大空へ」を歌う。

最後の最後、全員で Amazing Grace を歌って Closing Time。みなさんのおかげでいいオープンマイクになった。

                    

実は、今朝6時前、電話で起こされた。次男からだった。「朝早く電話してごめん。少し前に大きな地震があったけれど、心配しないで、みんな無事だから」。停電していてインターネットが使えないとのこと。おそらくこのあとしばらくして電話も通じなくなったことだろう。

後で現地のオンラインニュースをチェックしたら、震源地はクライストチャーチから30キロぐらい離れたところらしい。町の中心部はかなり被害を受けているとのこと。死者は0で、怪我人もそれほど多くないらしい。不幸中の幸いである。 Garden City と呼ばれるクリストチャーチ。歴史的建造物に大きな被害がなければいいが。11月3日には、クライストチャーチの Westpac Arena でレナード・コーエンのコンサートが予定されている。予定通り行なわれればいいが。2ヵ月後だから大丈夫とは思うが。

次のYouTubeは、地震直後のテレビニュース。マグニチュード7.4 と伝えているが、後ほど 7.0 に変更された。被害の様子を垣間見ることができる。
http://www.youtube.com/watch?v=qBQuP-km93I


September 3, Friday 2010

アマゾンから Presentation Zen というプレゼンテーションをコーチする DVD が届いた。宣伝文句の中にはスティーブ・ジョブズの名前も登場し、後期のクラスで使えるかもしれないと思い、迷わず買ってしまった。今日届いて半分見た。悪くはないが、特によかったというものでもない。昔、禅という言葉を本のタイトルに入れるのが流行ったことがある。例えば『オートバイのメンテナンスと禅』。プリゼンテーションに禅とは?と思ったが、著者が20年近く日本に住んでいたことがあるとのことで納得。hadakanotsukiai などところどころで日本語が出てくるところはご愛嬌。授業で使えるかどうかまだ分からない。

DVD の校正はほぼ済んでいるが、2,3の表現に苦しんでいる。今夜もまた、ああでもないこうでもないと、考え込んでいるところにT先生。いいところに来てくれた。いわゆる「受肉」を象徴的に表現している一行について質問すると、先生は即座に「それは魂と肉体の合一ということだ」と一刀両断。恐れ入りました。そこから話はグノシティシズム(昔Gnosticismはノスティシズムと発音すると教わった)に展開。先生にはいつも教わるところが多い。

35年ほど前よく意味が分からずに誤訳した giving head もかなり直訳に近い形で訳し直したが、ちょっと露骨過ぎると思って最終決断ができないでいた。これに関しても先生から適切なアドバイスをいただいた。以前の誤訳と直訳の間ぐらいに落ち着かせられるかもしれない。

11時過ぎに家に戻る。今夜はいつにも増して蒸し暑い。



September 2, Thursday 2010


終日校正。ああでもないこうでもないと考えているうちに時間ばかりどんどん経っていく。

午後、民主党代表戦の討論会を見る。昨日は百戦錬磨の小澤さんが優勢に思えたが、今日は菅さんがよかった。いや、菅さんがよかったというより、小澤さんがひどかった。昨日は自信ありげに秘策をちらつかせたが、今日、そのことで質問されると、具体的な答えが何もないことを露呈。今日勝ったのは、どちらの候補者でもなく、質問者たち。

8時半まで家で仕事をし、マーク・Bをカメラ工場に迎えに行き、オーリアッドへ。マークは先週が最後かと思ったら、今週も教えることになったとのこと。いい訳が思いつかないところを、いくつか質問。ふたりでああでもないこうでもないとやっているうちに時間ばかりどんどん経っていく。そこへ歌声喫茶帰りの丸山さん。いいところに来てくれた。マークを乗せて行ってもらうことに。

暑さに加えて、少々寝不足。運動不足。今夜はぐっすり寝て、明日考えよう。


September 1, Wednesday 2010

朝、ブックトーク at 中学校。2クラス。

昼前に家に戻ると、DVDの字幕の校正が届いていた。早速、通して見る。不思議だ。紙の上で対訳を読むのと、DVDの字幕として、モニター上で読むのとは、同じ訳でも違って見えるときがある。紙の上で読んだときはそれほどいいと思えないものが、オリジナルの英語の音声とともにスクリーンに現われると、感動的であったり、逆に、紙の上で読むと、いい訳だと思えるものが、瞬時に移り変わる画面上では、冗長でわかりづらい訳であったり。

今日は家人にオーリアッドへ先に行ってもらう。6時すぎ、電話。慌てふためいた声。何を言おうとしているのか皆目分からない。一体何が起こったのかと身構えた。冷静になるのを待って、もう一度説明を聞くと、オーリアッド入り口のすぐ横の壁に、蜂が大量に止まっているとのこと。

急遽仕事を中断し、ファミリードラッグで蜂用殺虫剤を買ってオーリアッドへ。家人の指差すほうを見ると、確かに10数匹の蜂が縦長に覆いかぶさるように止まっている。かなり大きな蜂。ドアから離れた軒下にあった蜂の巣が空になっている。先日の大雨のときに避難したのか、あまりの暑さに巣を捨てて、日のあたらないドアの横に移動したのか。

蜂に対して恐怖心のあるぼくも家人も、怖気づいて、殺虫剤もなかなか使えない。どうしようかと思案に暮れているところへ通りかかったのが役場のMさん。彼はオーリアッドの横の道を歩いて通勤している。蜂の話をすると、彼は殺虫剤の缶を手に取って、つかつかとドアに近づき、至近距離からシューとスプレー。蜂が怒って飛び出すかと思ったら、すべてすぐに下に落ちてしまった。Mさんはそれを集めて歩道にもっていき、踏み潰した。早業。

むやみな殺生はしたくないが、この場合は仕方ない。お客さんが刺される前に気づいてよかった。

久々に The Essential Leonard Cohen をCDプレーヤーに。しばらくしてやってきた長島さん、「あれ、いつものと違いますか?」。 ここ1年以上、オーリアッドでかかるレナード・コーエンは常に Live in London だった。

初代若乃花が亡くなった。子供の頃栃錦のファンだったが、若乃花の強さは認めざるをえなかった。全身バネのような強靭な身体。享年82歳。最近の相撲界の凋落振りに心を痛めていたことだろう。




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