OREAD Diary
June 1-30, 2010


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June 30, Wednesday 2010

今日も蒸し暑い一日。午前中、畑の仕事。遅まきのトウモロコシの種をまく。すぐに汗びっしょり。期せずしてダイエット効果あり。現在、ここ数年でもっとも少ない体重に。まだオーバーウエイトであることに変わりないが。

午後、今週末の京都でのコンサートに向けての準備。1曲手直ししたい歌がある。間に合うかどうか。

6時、土曜日以来のオーリアッド。珍しく開店と同時にお客さん。遠方よりほたるを見にこられた方々のよう。スピーカーからは久しぶりにコーエンの Live in London disc one。遅くなって歌の練習。

11時過ぎ家にもどる。夜中になっても玄関先の温度計は23℃を指している。東京は熱帯夜とか。

7月7日(水)のほたるサロンは、二人の講師の方のお話しが聞けるようである。最初に辰野美術館学芸員、赤羽義洋さんの「歴史から見た辰野町」、続いて市民タイムス編集委員、赤羽康男さんの「『臼井吉見の<安曇野>を歩く』こぼれ話」。詳しくはトップページご参照のこと。

CNNの Larry King Live が今年の秋、終了することを知った。25年続いた番組とのこと、すくなくとも20年間は、毎回というわけではないが、ラリーの番組を見てきた。CNNのキャスターが次から次へ変わるなか、この人だけはずっと変わらずにいた。感慨深いものがある。ぼくの英語のヒアリングの力を維持してくれた恩人の一人である。
http://tvbythenumbers.com/2010/06/29/cnns-larry-king-live-to-end-this-fall/55767


June 29, Tuesday 2010

松本へ。朝から蒸し暑い。午後2つのクラス。今日の歌は、いよいよ Blowin' in the Wind。50年代から60年代にかけてのアメリカの政治的、社会的状況について話したあと、この歌との出会いについて語る。歌詞を説明したあと、CDを聞き、歌う。ディランの名前を初めて聞いたという者も多かったが、すぐに歌えるように。

最初のクラスでは、若いディランがこの歌を歌う白黒映像と、吉田拓郎がこの歌を歌っている映像を見る。吉田拓郎もなかなかいい。

http://www.youtube.com/watch?v=3UuxeW7n0YU&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=fHTPOLpB_B0

昨夜はほたるが大量に発生したと聞いた。今夜も蒸し暑い。パラグアイとの一戦が始まる前、家人を誘って見に行くことに。たくさんのほたるが高く舞い上がっていた。しかし、雨の草むらから光を発していた21日夜の光景が忘れられない。All that glitters is not gold. とでも言おうか。

日本ーパラガイ戦は惜しくもPK戦で敗れた。しかし善戦した。誰もPKをはずした選手を責めることはできない。彼にとってはこの試練が将来宝物になる可能性がある。There is no education like adversity.


June 28, Monday 2010

朝、外に出た家人が「沙羅双樹が咲いてる」と大きな声を出す。カメラをもって外に出ると、一輪咲いている。可憐な白い花。この花が咲くと、新田次郎の『白い花が好きだ』という本を思い出す。可憐な花。美人薄命を思わせる。次に東側の花壇に行き、旧道へ下る坂との境に群生しているナナカマドの白い花を撮る。

花壇には、去年までなかった花がふたつ咲いている。家人が通販で取り寄せたもの。ひとつは、ホタルブクロを大きくしたようなジキタリスという花。英名はfoxglove というらしい。狐の手袋。もうひとつは、狐の尻尾のようなものが上に伸びているエレムルスという花。かなり南国風。




その横の、テーブルの上の四葉のクロバーは、5年前に、長崎のデイワンという会社の20周年の記念品のひとつとしていただいたもの。最初の冬、枯らしてしまったと思ったら、次の年も芽を出して花をつけた。それ以後、毎年芽を出して楽しませてくれる。その右は、朴の木の幹。辰野に戻ってきた1982年の、夏か秋、「日本中心の地」の碑のある鶴ヶ峰に上ったとき、50センチほどの高さのバランスのいい木が生えていた。あまりの美しさに、家にもどりシャベルをもって採りにいった。この写真ではあまり太く見えないが、実際はかなり太い。28年経ったのである。大きくなるはずである。

暑い一日。特に昼過ぎは蒸し暑くなった。身体がだるい。昼寝をするか散歩をするか迷ったが、久々に宮所の城山公園まで歩くことに。城山公園に着いたときには汗びっしょり。東の守屋山の上には雲。南の仙丈ケ岳の山頂は雲に隠れて見えない。この時期のウオーキングは早朝がよさそうだ。


June 27, Sunday 2010

今年の梅雨は梅雨らしい。雨がよく降る。朝から断続的に降っていたが、夜8時半過ぎ、土砂降りに。ちょうど、岡谷のLSECのレッスンの帰り道。しかしその雨の中でも、ほたる童謡公園の駐車場はいっぱいで、係りの人たちが車を誘導していた。今日がお祭り最後の日。お祭りは終わっても、ほたるは出る。むしろこれからが最盛期かも。

午後3時ごろ、レスリーから電話。あと数時間したら成田を経ち、バンクーバー経由でマウントシャスタに戻るとのこと。京都でも東京でもいい経験をしたようである。昨夜はスーザンとカラオケに行ったとか。

そういえば、今夜のLSECの時間に秋澤さんが、レスリーのCDをもってきて、何か一曲聞こうということになった。900 Miles を聞く。来月のレッスンではこの歌を歌うことに。みんさん一様に彼女の歌声に魅せられたようだ。

イギリス対ドイツ。結果は4−1でドイツの勝利。審判のジャッジでゴールを認められなかったイギリスはその後、集中力を欠いたのか、大量失点。あの1点が認められていれば、その後の展開は変わっていたかも。

アメリカ対ガーナの試合をビル・クリントンとミック・ジャガーが並んで観戦している映像が流れた。驚いた。結果は2−1でガーナの勝ち。ぼくが留学していた60年代、アメリカではアメリカンフットボールが全盛で、サッカーは人気のないスポーツだった。それが今はとても強くなった。ラグビー王国のニュージーランドも今年は大健闘。


June 26, Saturday 2010

ほたる祭り総おどり、小雨の中、5時半スタート。前半の「ほたる小唄」だけ参加して、オーリアッドへ。後半の「はひふへほたる」はぼくには難しすぎる。

オープン・マイク。しばらくして懐かしい人が奥さんと。松本の伊藤さん。以前何度か安藤さんやふあさんとやってきて演奏してくれたベース奏者。今夜はほたるを見にきたとのことで、演奏はなし。お二人に、新曲「祈りの歌」を聞いてもらう。

トップは、丸山俊治さん、「最近は他の人の詩に曲をつけた歌を歌うことが多かったので」と語り、久々に前半全曲オリジナル―「職人となったおじさんたち」「昼間の花火」「愛しいあなたへ」「あの道この道」。メッセージソングである。赤羽真理さん「私を待つ人がいる」「バラは憧れ」「鹿のように」「許し」。ぼくが、昨夜原田和恵さんと話題にのぼった「それぞれの道」、そして「松毬(まつぼっくり)」。1枚目のアルバムに収めたときは、4番の部分がセリフになっていたが、1週間前のほたる祭りライブ用に、セリフの部分を歌えるように書き替えた。原田さん、「そばにいるよ」「日々主はそばにいまし」。いつ聞いても美しい声。大月高志さん、When You Wish upon a Star と Bridge over Trouble Water をピアノで。ここで休憩。






後半、丸山さん「アルプスのヨーデル歌い」「自分の感受性くらい」「風と陽射しと私」。3曲目は柴田トヨさんの詩に曲をつけたもの。以前にも聞いたことがあるが、そのときに比べて格段に進化している。赤羽さん、「今すぐに」「人生の海の嵐に」、そして大月さんのサポートで「千両梨の実」。3曲目を最初に聞いたときからもう何年が経ったことだろう。ほぼ毎週聞いているが、大月さんの見事なピアノのサポートと相まって、常に新鮮、いつ聞いても感動的。

次にぼくが、「私は風の声を聞いた」を歌う。歌う前、この歌が、1963年の春、サンタバーバラの山の上の体験をもとに、いかに出来たかを語る。最近は new version を歌うことが多かった。今夜はoriginal version。数日前、KBS京都監修の『京都フォーク・デイズ〜ラジオで聴いた青春の歌』という7月10日発売の4枚組ボックスセットに、この歌が入れられることを知った。京都出身の、あるいは京都で活躍した著名なフォークシンガーたちの歌の横に、ぼくの歌が並んでいる。光栄の至りである。
http://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/report/archives/2010/06/kbscdbox.htm

原田さん、「すべてのことに季節があり、すべてのわざに時がある」という「伝道の書」の一節を歌にした「あなたは創り主」を歌う。原典は同じだが、これはピート・シーガーの「ターン・ターン・ターン」とは違う歌。最後に大月さん、6月13日のこの日記のヘビの写真に言及したあと、静かにていねいに情感をこめて「カノン」。最後の音が静かに消えていったあとの余韻が素晴らしかった。

例年、ほたる祭り開催中のオープンマイクには、ほたるを見に来た方が何人か寄ってくれて、歌を聞いて下さるのだが、今年はそれがなかった。と思っていたら、閉店間際に何組かぞろぞろと。家に戻ったのは、12時過ぎ。

先日のほたる祭りライブの写真を Webshots にアップしました。

来週7月3日(土)のオープンマイクはありません。オーリアッド臨時休業のため。ご注意ください。


June 25, Friday 2010

昨夜は11時帰宅。ソファに横になりニュースを見ていたら、そのまま眠ってしまった。目が覚めたら午前2時。サッカーの試合まで1時間半ある。少し眠ろうと寝室にいって横になったら、7時まで眠ってしまった。よほど疲れていたのだろう。眠っている間に、日本がデンマークに3対0で勝ったという夢を見た。階下に下りTVをつけたら、日本が3対1でデンマークをくだしていた。どのチャンネルもその話題で大にぎわい。映像で見た3本のシュートはすべてとても美しい。

午前中、まだ涼しいうちに、畑の草をとるため耕運機をかける。耕運機が入らないところは、草刈機を使う。汗びっしょり。またまた疲れてしまい、午後は昼寝。

オーリアッド。今夜も少し遅れて入り、家人と交代。ボブ・ディランに代り、レスリーからもらった彼女の友人 Alan Ames のlap steel guitar の CD をプレイヤーに。ファンキーなサウンド。ファンキーな歌声。そこへ 原田(和)さん。ほたる祭りライブの話。そして不登校の子供の話。「それぞれの道」。

しばらくして、先日電話があったオーリアッドでコンサートをしたいという娘さんと、そのお母さんが打ち合わせにやってくる。コンサートは、娘さんと友人のデュオで、フルートとピアノの演奏とのこと。7月31日(土)が希望とのことで、その日に決定。詳細は未定。

11時過ぎ家に戻ると、ソフィーが外に出たいと、ミャーミャー啼く。夕涼みがてらソフィーとフィービーを外に連れ出す。大きな月が雲間に見えた。あわててカメラを取りに行き、戻ったら、完全に雲に隠れていた。満月は明日のようである。



明日は総踊り、そしてオープンマイク。


June 24, Thursday 2010

朝起きて外を見る。梅雨とは思えない爽やかな初夏の朝。青空が広がり雲ひとつない。午後は真夏の暑さ。教室のエアコンの調節が難しい。25℃に設定する。しばらくして「寒いです」という学生。27℃に上げると、今度は暑くなり、また下げるとうい具合。窓を開けて風を入れたほうがいいかもしれないが、歌を歌うため、隣の教室の邪魔にならないように、年中窓は閉めたまま。

4講時のクラスは、先週土曜日TOEICの試験を受けたクラス。最近、その模擬試験ばかりやっていたので、今日は、一挙に挽回しようと、まずすべての歌を歌い、新しい歌を2曲覚え、さらに JAZZ CHANTS によってリズムの練習。

  It was raining, raining, raining hard.
    It was falling on my head.
  It was falling on the stars.
  It was falling on the sun.
    It was falling on my shoes.
  I got soaking wet.
    I got soaking wet.
  But I stayed outside.
    I stayed outside.
  The rain was sweet.
    The rain was warm.
  The rain was soft. It reminded me of home.


帰路、g.u. に寄りジーンズ3本購入。1本990円。年がら年中ジーンズをはいているので、この安さはありがたい。実際はいてみないと品質がどの程度かわからないが、今までの1本の値段で少なくとも5本は買える。ロングサイズとレギュラーサイズの股下があり、レギュラーサイズだと裾上げをしなくてすむのもありがたい。

夜、オーリアッド。少し遅れて入り、家人と交代。一週間の疲れが出たのか今日は眠い。スピーカーからは昨日に引き続きボブ・ディラン。 Santa Fe が印象に残った。メロディがいい。

11時過ぎ家に戻るとレスリーからメール。昨夜は拾得に行きテリーに会い、ライブを見たとのこと。リッキー・リー・ジョーンズとボニー・レイトの歌を歌う女性シンガーがよかったとか。若いギタリストも素晴らしかったとのこと。今日は嵐山や金閣寺を見に行き、明日の夜また拾得へいく、と書かれていた。


June 23, Wednesday 2010

朝から雨。レスリーは12時過ぎの電車で京都へ。塩尻駅へ送る前に、荷物を空港へ送るため、箕輪の配送センターへ。「アメリカにはこんな素晴らしいサービスはない」としきりに感心する。重いスーツケースに加えて、丸山さんの表現を借りれば、「西洋の棺おけ」みたいなギター保護用ケースをもって、一人で電車に乗ったり、バスに乗ったりするのは不可能。配送センターに荷物を預けて、そのまま塩尻駅へ。25年ぶり、一週間の再会だったが、Parting is a sweet sorrow. ちょっぴり感傷的に。

京都ではライブハウスなどを見て回りたいとのこと。25日の拾得での藤村直樹追悼コンサートにはぼくの友人も何人か出演するというと、大いに関心をしめし、是非聞きに行きたいとのこと。

午後少し昼寝をし、オーリアッドへ行く前、イチゴを採る。そろそろシーズンも終わりだが、まだ採れる。雨が降ったうえ、しばらく採らないでいたので、もったいないことに、腐っているものもある。

夜、1枚の写真が送られてきた。昨日、近所のお宅に呼んでいただきとても親切にされた、と語っていたが、そのときの写真が送られてきたのである。みなさんの笑顔がいい。「
思いがけなくレスリーさんの生演奏と美しい歌声を聞かせてもらえて嬉しかったです。母も知っている曲だったし、こんな経験めったにないと大喜びでした」と書かれていた。レスリーも嬉しかったに違いない。旅をして、その土地の人たちに親切にされることほど嬉しいことはない。

土曜日以来のオーリアッド。ほたる祭り中なので忙しいかと思ったが、意外に静か。明日のクラスの準備をしながらの店番。スピーカーからはボブ・ディラン。The Bootleg Series Vol 1-3 の disc 2。Eternal Circle, "It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry", I'll Keep It with Mine, Farewell Angelina, I Shall Be Released など、初期の名曲が目白押し。ボブ・ディランの真髄がここにある。


June 22, Tuesday 2010

夜、老舗の鰻屋さんへ。鰻の蒲焼は初めてというレスリーだが、気に入ったようである。鯉のアライはちょっと苦手のよう。この鰻屋さんはほたる童謡公園の近く。今夜は晴れて蒸し暑い。日曜日に来たときは雨だったので、もう一度ほたるを見に行こうということになった。ものすごい人。ほたるの数も。しかし、日曜日のほうが、ほとんど人がいず、草むらに潜む無数のほたるが光を放ち、幻想的だった。風情があった。

いずれにしろ、今年は天候が不順だったにもかかわらず、ほたるは大量に発生している。近くにお住まいの方は、一度見に行くことをお勧めします。雨の日であれば、ほたる童謡公園の駐車場も混んでいず、ゆっくり見ることができます。晴れた日でも、9時以降の遅い時間であれば、車は止められるはずです。

午後2コマのクラス。今日の歌は The Rose。学生にはかなり人気のある歌。愛とは何か、生きるとは何か、を考えさせてくれる歌。セカンド・ヴァースを訳してみた。

  It's the heart afraid of breaking that never learns to dance
  It's the dream afraid of waking that never takes a chance
  It's the one who won't be taken who cannot seem to give
  It's the soul afraid of dying that never learns to live
  傷つくことを恐れる心は、踊ることを学ぶことがない
  覚めることを恐れる夢は、一か八かやってみることがない
  奪われまいと身を固める人は、与えることができない
  死ぬことを恐れる魂は、生きることを学ぶことがない

明日、レスリーは京都へ。


June 21, Monday 2010

お昼を食べに、松本へ。水車のある蕎麦屋「小沢」でお蕎麦を食べる。ここのお蕎麦は好きだ。ざるが2枚ついていて、1枚目はネギとワサビを入れたツユで食べ、2枚目を食べるときにトロロを加える。2種類の味が楽しめる。家を出るとき電話をしておいた丸山俊治さんと、昼食後、「小沢」の駐車場で落ち合う。丸山さんの案内で松本城へ。そして縄手通りを通って、有名な喫茶店「まるも」でコーヒーを飲む。丸山さんに勧められなければ、「まるも」に行くことはなかっただろう。前にも一度来たような気もするが、初めてのような気もする。とても雰囲気のいい喫茶店。



夕食後、レスリーは家人と村の公民館へ。大正琴レッスンの見物。家人が練習しているのを見て興味をもったようだ。前半の練習が終わったあと、お茶の時間に、The Redtail Hawk を歌ったとのこと。そのあとみんなで記念撮影。後半の練習が始まる前に迎えに行ったのだが、先生に教えてもらっているところだった。すぐに弾き始めた。ギターを弾く人には大正琴はそれほど難しくないかもしれない。



The Redtail Hawk はケイト・ウルフの歌。ファースト・ヴァースの対訳を試みた。redtail hawk は日本語でどう言うか調べてみたら、アカオノスリとのこと。あまり聞いたことのない名前。「赤尾ノスリ」ではなく、「赤尾のスリ」と受け取られかねない。それで、そのままカタカナで書くことに。

  The redtail hawk writes songs across the sky,
  There's music in the waters flowing by,
  And you can hear a song each time the wind sighs,
  In the golden rolling hills of California.

  
レッドテイルホークは大空に歌を書く
  近くを流れる川からも音楽が聞こえてくる
  風に乗って歌が運ばれてくる
  金色に波打つカリフォルニアの丘の上


夜遅く、スーザン・ブランツからライブの写真が送られてきた。感謝。



明日は松本へ。今夜は眠い。早く寝ることに。


June 20, Sunday 2010

レスリーの甥のもと恋人だったというシャイローの子供たちのエネルギーに圧倒されっぱなしだった。彼らの旺盛な好奇心には恐れ入った。でもぼくが失っていた何かを思い出させてくれた。ほとばしるような生きるためのエネルギー。台があればのぼり、ボールがあれば蹴り、梯子があれば上る。彼らが午後帰ったあと、どこかに隠れていたソフィーとフィービーがひょこひょこ出てきた。彼らも圧倒されたようだ。




夜9時過ぎ、雨の中、ほたる見物に。雨が降ってきたのでやめようかと思ったが、思い切って行くことに。正解だった。 駐車場に車を止めて歩き始めたときにはまだ降っていたが、歩いていくうち徐々に小雨になり、最後には止んだ。草むらで光を放っていたホタルが徐々に舞い上がり、それはそれは、幻想的な美しさ。



昔フロリダで2匹のホタルを見たことがあるというレスリーは、その美しさに呆然と立ち尽くす。雨のため人はほどんどいず、ゆっくりと心ゆくまで見ることができた。雨もまたよし。


June 19, Saturday 2010

第14回三浦久ほたる祭りライブ「原点への回帰―フォークソングと出会った頃」は、多くの方々の協力を得て、とてもいいコンサートになった。前半は先ずぼくが野間義男さんのサポートで、70年代に京都で書いた「父よ」「俺のいない町」「松毬」などを歌い、そのあと、ゲストのレスリー・ティフトが、Red River Valley からスタートし、オリジナル曲 A Pebble in My Shoe, All the Whileを含むアメリカのフォークソングを歌う。ジェットラグの影響もあり、体調は万全ではなかったが、彼女の美しい歌声は多くの人に感動を与え、涙を流していた人も。前半最後は、ぼくも参加し会場のみなさんと You Are My Sunshine の大合唱。

10分の休憩のあと、後半は、リクエストのあった「千の風」から。そのあと、「バード・オン・ザ・ワイヤー」、「カムサハムニダ、イ・スヒョン」「あの果てしない大空へ」「祈りの歌」など。最後にみなさんと一緒に「ゴンドラの唄」「ふるさと」 We Shall Overcome, Blowin' in the Wind。そのあと、レスリーも」加わり、レナード・コーエンの「ハレルヤ」を歌う。歌う前に、客席のみなさんにもコーラスの部分の歌唱指導をし、一緒に歌ってもらう。最後の最後、Goodnight Irene の大合唱。まさに「原点への回帰」、60年代前半のフォークソングリバイバルの象徴とも言えるフーテナニーを彷彿させるコンサートになった。






photos by the miuras and mr. irie.

打ち上げにも多くの方々が参加してくださり、楽しい、賑やかなひと時になった。賑やかになった理由のひとつは、午後、リハーサル直前、オーリアッドにアメリカ人の若いお母さんが3人の子供を連れて現われたから。オーリアッドのベンチから2度も頭から落ちてもひるまない1歳半の男の子リーフ、素足で走り回る4歳のデューク、それに自由な魂をもつ7歳の女の子セコイヤ。レスリーは、甥のex-girlfriend が突然現われてビックリ仰天。インターネットのおかげである。




photos by the miuras and a. kakiuchi.

打ち上げ後半は特別オープンマイクの趣き。多彩な音楽やトークで盛り上がった。先日還暦を迎えた野間さんは「じじいの歌」を歌い、老いてますます意気軒昂。事実、実に若い。家人も、めったに人前で歌うことはないが、 Who's Gonna Shoe Your Pretty Little Foot? を歌う。最後、コンサートで歌おうと思っていたが、時間の関係で割愛した「私は風の声を聞いた」の new version をパーカッション入りで歌い、打ち上げ終了。記念撮影をして、12時少し前、お開き。

みなさんのおかげで素晴らしい「ほたる祭りライブ」になった。感謝。


June 18, Friday 2010

芍薬の最初の蕾が開いた。昨年の日記を見たら、6月7日に開いたとある。やはり今年は春になってから気温が上がらなかったことが分かる。それにしてもこの花の色は実に鮮やか。

10時ごろ、レスリーのスーツケースとギターが届く。ギターは大きなプラスティックのケースに入っていて驚いた。このケースを持って電車やバスに乗るのは難しかっただろう。

彼女は早速満面の笑顔でギターを取り出し、迷子になっていた子供を抱くように、抱きしめる。彼女がしばらく歌ったあと、何曲か一緒に歌ってみる。Hallelujah がいい感じである。彼女の声は実に美しい。特に高音は青空に溶け込んでいくかのよう。

午後、それぞれのセットリストを考える。誰もが知っている古いアメリカの歌をいくつか彼女のセットリストに入れてもらうことに。

オーリアッド。後半忙しくなる。11時過ぎ閉店。昼頃から降り始めた雨がまだ降っている。西日本は大雨だったよう。明日も雨の予報。夜には止んでほしいもの。


June 17, 2010 Thursday

梅雨とは思えないいい天気。気温もかなり上がった。午後2コマのクラス。 最初のクラスでは、今まで歌った歌をさっと歌い、さらに Beautiful Brown Eyes を歌い、英語のリズムの特徴を解説する。さらに JAZZ CHANTS の教材で、実際に練習する。2つめのクラスは、今度の土曜日にキャンパスで行なわれるTOEIC のテストに向けて模擬試験。前回は文法読解など、今回はリスニングの問題。、かなりいい成績を取る者も何人かいた。最後のわずかに残った時間、Take Me Home, Country Roads を歌う。

先週、M先生が講師控え室で、「結婚には3つの ring がある。それは engagement ring, wedding ring そして suffering だ」とジョークを言ったので、一同大笑い。今日は印刷室にいたら、先生がそのジョークの載っているジョーク集を貸してくださった。『英語ジョークの教科書』(大修館)。

結婚に関する英語のジョークを Googleで検索したらいろいろ出てきた。面白いとおもったのは:

  Marriage is not a word. It is a sentence.

  Marriage is an institution in which a man loses his bachelor's degree
  and the woman gets her master's. 

ほたる祭りライブにゲスト出演するレスリーがやってきた。昨日は空港でスーツケースとギターが出てこず、成田で一泊。今朝、バンクーバーの空港にあったとの連絡があり、一安心し、高速バスで午後遅くにやってきた。夕方、空港から再度連絡が入り、荷物は無事成田に到着し、明日午前中に、わが家に送られてくるとのこと。

何年も前、バンジョー奏者ジョージ・スウォンソンを訪ねて、飛行機を3度乗り継ぎ、メイン州のマンセットという町へ行ったことがある。その空港でぼくの荷物が出てこなかった。数日後に出てくるまで、着る物もなく、大いに不自由した。レスリーの場合は、何よりも、ギターが心配だった。出てきたよかった。

今夜遅く、次のようなメールが入った。

本当にきれいなアオダイショウ、お見事、スクープ写真だと思います。余裕があったんですね。たぶん産卵に入る前のメスでしょう、シロヘビに近いです。ウチヘビで守り神、たぶんこれから毎年、出没するでしょう。銭がたまります。今、野山を歩いていてもいちばん多いはずのシマヘビがなかなかみれません。一番多いのがマムシです。私はヘビを好んでいるわけではありませんが、ヘビに出会うと嬉しくなります。

1.余裕はありませんでした。最初の数枚の写真は手が震え、ぼけていました。かろうじて2枚だけピントがあいました。2.うーむ、守り神でお金が貯まるというのは嬉しいですが、毎年出没するというのは、ちょっと困るような・・・。3.ヘビについてとても詳しく、しかもヘビと出会うと嬉しくなるというのは、ヘビを好んでいることだと思いますが?

明朝、家人に話そうと思う、「あのヘビは家の守り神で、お金が貯まるらしいよ」と。彼女のヘビに対する恐怖心、警戒心が少しは和らぐかも。あの日ぼくは、小鳥を守ろうと、家の守り神の頭に薪をぶつけてしまった。怒っていなければいいが・・・・。



June 16, 2010 Wednesday


早朝は雨が残っていたが、しばらくしたら止み、昼前には陽も射しはじめた。芝を刈ることに。午後4時からの定期健診を挟んで2度にわけて刈る。

前回処方してもらったクラビット500という強力な抗生物質のおかげか、咳もとまり、体調はすこぶるよくなった。大事をとって、もう少し弱い薬を処方してもらう。

今朝のたつの新聞にほたるの発生状況が報告されていた。かなり発生しているが、大量発生はお祭りの後半とのこと。しかし、今日のような暑さが続けば、19日にもほたるがをたくさん出ることと思う。

オーリアッド。ライブの予約の電話がいくつか。レスリーから夕方無事成田に着いたとの電話。今夜は成田のホテルで一泊し、明日、あるいは明後日、辰野へ来る予定。


June 15, 2010 Tuesday

朝、目が覚めると太陽がさんさんと降り注いでいる。昨日梅雨入りしたばかりなのに。しかし夕方授業を終え外に出ると雨になっていた。気温はかなり高く、蒸し暑い。「ほたるは出ていますか」というメールが入ったが、どうだろう。この蒸し暑さが続けば、19日ごろにはたくさん出るかもしれない。

今日は、京都時代も含めて今まで、一度もクラスで取り上げたことのない歌を歌った。Beautiful Brown Eyes。この歌をどこで初めて聞いたか覚えていないが、もうずっと昔から、コーラスの部分を口ずさんでいた。チェット・アトキンズのヴァージョンを聞き、歌詞を解説し、一緒に歌う。みんなすぐに歌い始めた。

  
Beautiful, beautiful brown eyes
  Beautiful, beautiful brown eyes
  Beautiful, beautiful brown eyes
  I'll never love blues eyes again


数日前、面白いYouTube を見つけた。これがあればわが家の猫たちも、遊んでやらなくても一人で遊ぶだろうと思い、amazon に注文した。 http://www.youtube.com/watch?v=C5u0HwayKIM

今日家に戻ると届いていた。早速箱から出し電池を入れ試してみた。猫たちは驚いて後に飛び上がったり、後ずさりしたりしてばかり。臆病な猫たち。

テレビはどこもかしこもワールドカップ。本田選手がゴールを決めた映像が繰り返し流される。いつものマスコミの過剰反応。手の平を返したような岡田監督に対する評価も。



June 14, 2010 Monday

関東・甲信越は今日から梅雨入りとか。曇り空、ときどき小雨。

昨日、「心臓の弱い人、ヘビの嫌いな人は見ないように」と警告して1枚の写真をアップした。その写真を見た人からメールが入った。文面から、まったくヘビを恐れていない人のようだ。

巣箱から顔をだした青大将の見事な写真!・・・それにしても、タイミングの良い写真ですね。巳年の私としては、他人事とは思えないチャーミングな蛇の目です。折りしも、梅雨入りの様子。まさしく、蛇の目傘の季節と相成りました。

このメールによって、昨日のびっくり仰天のヘビは青大将であることを知った。調べてみたら日本本土では一番大きいヘビで、体長は2メールになるものもあるらしい。確かに長かった。でも無害であるようだ。木登りが上手で垂直に登ることができ、小鳥の卵は好物であるらしい。

そういえば、今日昼前、2羽のシジュウカラが飛んできた。一羽は巣箱の中に入ったが、すぐに出てきて何かを探しているように見えた。最近、2度目の産卵をしたのだろうか。それとも別のシジュウカラが産卵したのだろうか。ヘビは視覚と聴覚は弱いが臭覚は強いらしい。卵の臭いがしたのだろうか。

午後、首相の所信表明演説に対する衆院本会議での代表質問をしばらく見る。期待して見ていたが、プリゼンテーションの観点から見る限り、pass/fail で言えば、 fail かもしれない。eye contact がほとんどなく、原稿を読むことに終始。さらに声量も乏しく、発音も不明瞭で早口だった。同情できるところは、各党代表の質問が多いだけでなく、重複しているものも少なくなく、ゆっくり明瞭に話していては時間がなくなってしまったかもしれない。質問の方法を変える必要があるのでは?

夜、ほたる祭りライブに向けての練習。徐々にセットリストが固まりつつある。それに明日の授業の準備。

遅くなって、ワールドカップを見る。日本がカメルーンを1−0で破った。後半は手に汗握る展開に。
Very happy for Okada Kantoku.


June 13, 2010 Sunday

朝から一騒動。10時過ぎ、家人が外出からもどってきたので、階下に降りていき、テレビの前のソファにすわると、巣箱の入り口に何か白いものが見える。鳥とは違うようだ。そのとき家人が叫び声を上げた。「ギャー!ヘビ、ヘビよ」。ヘビ嫌いの家人は毎年庭を歩いていてヘビを見かけ、何度か叫び声を上げるが、今日のような叫び声は今まで聞いたことがない。よく見るとヘビが顔を出している。あわてて2階に駆け上がり、ぼくの部屋の窓を開けて写真を撮る。ヘビは、頭だけだけでなく、かなり身を乗り出している。

下に降りていくと、家人がまた叫び声を上げた。断末魔の叫び声。ヘビが大きく口を開けたのだ。巣箱をつくってくれた中村さんに、どうしたらいいか聞こうと思い電話をすると、留守。奥さんによれば、中村さんの家の巣箱にもヘビが入って雛を食べてしまったことがあるとのこと。「ヘビはどうしました?」と聞くと、「主人が捕まえて、山に捨てにいきました」とのこと。ぼくにはない、巣箱の中のヘビを捕まえる度胸は。何かしなければいけない。目の前にあった薪をヘビに向かって投げたら、運よく(ヘビにとっては不運にも)頭にあたった。それで逃げてくれたらよかったのだが、巣の中に入ってしまった。さらに薪を巣に向かって何本か投げたがヘビは出てこない。

仕方なしに、柄の長い先の尖った草掻きで巣箱の底を引っ張ると、底が抜けて、ヘビが落ちてきた。ヘビはすぐにサンデッキの下の草むらに逃げ込んだ。かなり長いヘビ。ヘビと一緒に落ちてきたものは分厚い見事なクッション。真ん中に丸いくぼみがあって、おそらくここに卵があって雛にかえったのだろう。

巣箱を降ろし、巣箱の底をつけ、再度イチイの木にワイヤーで固定した。そのあと、ホームセンターへ行き、ヘビの嫌いな臭いを出す薬を買ってきた。



ヘビの嫌いな人、心臓の弱い人は次の矢印を絶対にクリックしませんように。


June 12, 2010 Saturday

先週土曜日は臨時休業したので、2週間ぶりのopen mike。サウンドチェックを兼ねて 500 Miles や Take Me Home, Country Roads を歌っているところへ丸山俊治さん、そして藤森さん。

丸山さん、「幸来橋」「自分の感受性ぐらい」「風と陽射しと私」「でんでん虫の歌」。1、3曲目は柴田トヨさんの詩に、2曲目は、茨木のり子さんの詩に、曲をつけたもの。4曲目は詩曲とも丸山さん。「お寺にはあんまり早く着かないように、でんでん虫のようにゆっくり歩いて行こう」とうい主旨の歌。藤森さん、愛音ちゃんの近況をひとしきり話した後、「人生に勇気」「小さな幸せ」「もうすぐ一年生」「子守唄のように」。2.3曲目は愛音ちゃんのことを歌った歌。

赤羽真理さん、新しい黒いTakamine をもって登場。1曲目は初めて聞く歌。曲名を聞き逃した。続いて「旅人の木」「人生の海の嵐に」「千両梨の実」。最後の曲は大月高士さんのサポートで。大月さん、Merry Christmas, Mr. Lawrence と Bridge over Troubled Water。オーリアッドの安物のピアノが、まるで名器のように聞こえてきた。ここで前半終了。休憩中に流れたのは Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (remasterd) から数曲。






後半トップ、ぼくが「ヴィクター・マトム」を久々に。サッカーのワールドカップが開幕した日に、ネルソン・マンデラ氏の13歳のひ孫、ゼナニ・マンデラちゃんが、ワールドカップ開催を記念するコンサートの帰り、交通事故で亡くなったというニュースを知った。CNNのサイトで写真を見たが、可愛いあどけない女の子である。休憩時間に、最近歌わない歌の歌詞の束をめくっていたらこの歌が出てきた。南アフリカの写真家ヴィクター・マトムの半生を歌った歌。同時に、アパルトヘイトを終焉させた最大の功労者マンデラ氏がこの歌の中心にある。マンデラ氏は、アフリカ大陸最初のFIFAワールドカップ開催を実現させた功労者でもある。よりによってその開幕初日に、この悲劇が起きようとは。

丸山さん、高田渡の曲を2曲。「夕暮れ」「生活の柄」。後者はハーモニカの演奏付き。ますますフォークシンガーらしき風貌に。3曲目は柴田トヨさんの詩に曲をつけた「忘れる」。藤森さん、「今日は土曜日」「この命のすべてで」「住みなれたこの町で」。2曲目は20歳のときに友人の詩に曲をつけたというラブソング。赤羽さん、「私を待つ人がいる」「鹿のように」、そして「ホーボーズ・ララバイ」。大月さんの1曲目のピアノ弾き語り「夢の途中」を聞いて、上手いと思った。ピアノはもちろん、歌も。最後にご存知「カノン」。

今夜もフィナーレはオーリアッド・オールスター・バンド。「あの素晴らしい愛をもう一度」など4曲。今夜はメインボーカルに赤羽さん。

大月さん、赤羽さんの半そで姿からもわかるように今夜はかなり蒸し暑かった。灯油のストーブを片付けた。しかし今年の異常気象では、また取り出さなければいけなくなるかもしれない。来週土曜日から始まるほたる祭り期間中はこの蒸し暑さが続いてほしいもの。蒸し暑い夜、ほたるは大量に発生する。

来週土曜日(6月19日)は「第14回三浦久ほたる祭りライブ」のため、オープン・マイクはありません。


June 11, 2010 Friday

今日は一日、大事をとって寝て過ごす。夕方になってようやく、体力&気力が戻ってきた。まだ喉に少々違和感があるが、もう大丈夫。大きなコンサートの前にはよく体調を崩すことがあるが、今年も例外ではなかった。

夜、オーリアッドで少し声を出してみたが、昨夜よりはずっと歌いやすい。

遅くなって、団体のお客さん。蒸し暑かったせいか、ビールがよく出る。

ここ数日、福島慶道老師の『法句経のこころ』(春秋社)を読み直している。老師に初めてお会いしたのは、ぼくが23歳、老師が35歳のとき。あれから40年以上の時が流れた。大変お世話になりながら、何の恩返しもできないまま、今日まできてしまった。毎年7月、七夕コンサートで京都に行くときは、お会いすることを楽しみにしていたが、今年は転地療養中とのことでお会いできない。

「私は風の声を聞いた」「俺のいない町」、あるいは「ガビオタの海」「門」などの歌は、老師との出会いがなかったら書くことはできなかっただろう。



June 10, 2010 Thursday


朝、中学へ。読み聞かせのため。スティーブ・ジョブズのスピーチの抜粋を読む。最後に「あの果てしない大空へ」のショートバージョン。読み始める前、「iPad を知っている人?」と聞くと、ほぼ全員の手があがった。前回スティーブ・ジョブズの名前を知っている人は一人だった。iPad がいかに話題になっているか分かる。声の調子はいまひとつ。上手く伝わったかどうか。

午後、2コマのクラス。両方共に小テストを行い、何曲か歌う。喉の調子がよくない。

夜、オーリアッド。ジブランの会の方々。今夜は全員出席。

遅くに歌の練習。まだよく声が出ない。高音を歌うのが辛い。明日の朝には、楽になっているといいのだが。


June 9, 2010 Wednesday

11時過ぎ、病院へ。ひどい風邪ではないが、喉がいがらっぽい。コンサートを控えているので、大事をとって診てもらうことに。点滴、そしてクスリを処方してもらう。

今夜、話題のiPad を見た。見ただけでなく、実際に試させてもらった。垣内(彰)さんが、開店してしばらくして入ってきた。「買いましたよ」と差し出したのが、iPad だった。凄い!スマートフォンと比べたら、数段使いやすい。色も鮮明できれいだ。しかし、ノート型をやめて IPad だけでは仕事ができそうもない。購入するかどうか迷っていたが、もう少し様子を見ることにしよう。

遅くに原田(和)さん。カウンターにお客さんがいたので、1番テーブルに。しょうが紅茶のオーダー。しばらくして彼女のほうを見ると、編み棒で何かを編んでいる。「何ですか」と聞くと、友だちに赤ちゃんが生まれるので、おくるみを編んでいるとのこと。音楽好きの友だちなので、最後はオーリアッドで仕上げたかったとのこと。気持ちのこもった贈り物である。

明日は中学で読み聞かせ。喉の状態がよくなっていてくれるといいのだが。


June 8, 2010 Tuesday

今日は新しい歌には入らず、4月から歌った歌を全部歌いなおす。All My Loving から Take Me Home, Country Roads まで全6曲。今日のクラスは先週金曜日に振り替え授業をしたばかり。続けてあると継続性があってやりやすい。ありがたいことに、歌を歌うことを楽しみにしている学生が多いようだ。「今日は歌だけにしましょう」という提案があった。できたらそうしたいが、そういう訳にもいかない。

3講時のあと、質問にきた学生に、今まで歌った歌で気に入った歌がある?」と聞くと、「Amazing Grace は前から好きでしたが、このクラスで初めて知った Can't Help Falling in Love と Dance Me to the End of Love が好きです」とのこと。後者は難しすぎるかもしれないと思っていたので、意外だった。後期もレナード・コーエンの歌を一曲歌うことにしよう。 Bird on the Wire か Hallelujah。

今日読んだエッセイは、ハワイの祝日について。そのエッセイに、ハワイはアメリカの50の州のうち、かつては独自の言語を持つ独立国であった唯一の州であると書かれていた。確かに、独立国であったハワイは、明治の初めアメリカに併合され、1959年に正式に50番目の州になった。しかし、北米大陸には独自の言語や文化をもつ人たちが、白人が移り住む前から住んでいたことも確かなこと。

新内閣の顔ぶれはなかなかよさそうである。幹事長の枝野さんは、若いが頭脳明晰、弁舌爽やかである。前政権は、お金の問題などで、本来の仕事ができないままに終わってしまった。足の引っ張り合いで、同じことが繰り返されなければいいが。


June 7, 2010 Monday

朝8時、マイクロバスで伊那の火葬場へ。火葬場をあとにしたのは10時半。1時から葬儀。祖父母の代から縁のある家のおばさん。われわれが越してきてからは、大変お世話になった。特に畑のことに関してはいろいろ教えていただいた。野菜の苗をいただいたり、植え方がわるいとわざわざ植えなおしてくれたり。昨年、イチゴが、カラスや猿にとられたとき、網と枠を貸してくださり、自ら網をかけてくださった。今年は、カラスにとられる前にお借りしている枠をつけ網をかけた。昨年末から入院していたおばさんは、今年は春になっても一度も畑に姿を見せることはなかった。

葬儀から戻り、おばさんのことを思いながら、家人とふたりでイチゴをとった。そうそう、おじさんが言うには、ローカル新聞の「悲しい知らせ」の欄には、ぼくが撮った写真の顔の部分を使ったとか。2年前の春、一輪車に乗って休んでいるふたりの後姿があまりにも素敵で、そっと忍び寄って撮らせていただいた。そして前にまわってもう一枚。お世話になりました。ご冥福をお祈りします。



京都への小旅行、それに通夜、葬儀と続き、少々疲れている。明日はまた松本。ほたる祭りライブも近づいてきた。その準備もしなければならない。がんばらねば。


June 6, 2010 Sunday

叡電、京阪、地下鉄の東西線、烏丸線と乗り継いで京都駅へ。そこから新幹線、中央西線と乗り継いで塩尻へ。京都から名古屋まで40分、名古屋から塩尻まで1時間50分。電車が速くなっている。週末帰省していた長男に迎えにきてもらい、1時過ぎには家に着いていた。

午後少し休み、夜はお世話になった方の通夜へ。お孫さんたちがたくさんの小さな折り鶴を棺の中に入れたのが印象的だった。

今夜は少々疲れている。早目に寝ることに。


June 5, 2010 Saturday

京都へ。友人マイケル・ホフマンを送るサプライズ・パーティに参加するため。会場が京都精華大学近くだったので、その近くにホテルがないかと探したら、叡電修学院駅から徒歩3分というところにアピカルイン京都があった。ここに泊まることに。その結果、今回の小旅行はまさに sentimental journey に。

出町柳で叡電(旧京福電鉄)鞍馬行きに乗る。百万遍に住んでいたころ、よくこの電車を利用した。特に初夏のこの季節、開いた窓から入ってくるそよ風が心地よかった。「次は元田中」というアナウンスが流れたときは、懐かしさのあまり、気分は一瞬20代後半に。駅にかかっていた「狸谷山不動尊」の看板もなつかしい。長男がまだ小さい頃、よく二人で散歩に行ったもの。狭い山道やつり橋のようなものを通ったことを思い出す。修学院の駅を降りて、踏み切りをわたり、南に少し行くと京福修学院マンションがある。ここは新婚早々住んだところ。このマンションの一階の花屋さんでホテルの場所を尋ねると、北山通りを逆に進み、高野川わたるとすぐ右手にあると教えてくれた。





素晴らしいパーティだった。先ずなんと言っても、会場の建築家藤原さんと版画家サラの家が素晴らしかった。薦田さんやスティーブのように知っている人も何人かいたが、知らない人のほうがが多かった。知らないけれども旧知の間柄のように感じる雰囲気をもった人たち。陶芸家の村山さん、草木染のヤスさん。メディテーションの道場を開いているというラッセル、日本語が上手で気さくに話しかけてくれたリチャード。レナード・コーエンが好きだというキャレンなど。

マイケルはガールフレンドのヨーコさんに連れられてやってきた。マイケルは喜怒哀楽を表に出すタイプではないが、純粋に驚いていた。サプライズ・パーティ大成功。

いくつか出し物があった。影絵の踊りから始まった舞踏のパフォーマンス。ニッケルハルパーという初めて見る楽器を巧みに弾く若者。スウェーデンの楽器とか。ニッケルハルパーとヨーコさんのフルートの合奏。ぼくも後半、いくつか歌う。 Bird on the Wire, I Have a Dream, そしてみなさんと一緒に Blowin' in the Wind, We Shall Overcome そして、Amazing Grace. 最後に「祈りの歌」。最後の最後、一緒に Can't Help Falling in Love。






最後、サラのスタジオで大きな和紙に筆で寄せ書きをして、the party was over。ホテルに戻ったのが11時近く。懐かしい一日だった。

マイケルが京都へやってきたのは1972年9月のこと。その時から38年。あと10日ほどでアメリカへ戻る。サンタローザの近くの町にもう家を見つけていて、墨絵とともに、陶芸を本格的にやるつもりとのこと。Stay Hungry, Stay Foolish を地で行く人生。


Good Luck, good by, Michael!!


June 4, 2010 Friday

火曜日の振り替え授業。準備をしておいたつもりが、数日前のことで、忘れていたところもあり、ちょっとまごついたところも。

近所のおばさんが亡くなったとの電話。畑のことなど、大変お世話になった方。帰宅後、お線香を上げに。半年ほど入院されていたが、ついにいけなかった。

天安門事件から21年。多くの年月が流れた、マスコミももうあまり取り上げなくなった。しかし、戦車を止めようとした若者の映像、そしてその映像を見たときの衝撃は今も鮮やかに思い出される。

菅直人さんが首相になった。過去8ヶ月は政権交代を急ぐあまり、野党との違いを強調しすぎるきらいがあった。少々強引なところがあった。ノーサイドということであれば、党内だけでなく、野党も含めて、足の引っ張り合いばかりしていないで、もう少し歩み寄れないものか。

夜、オーリアッド。少し遅れて入る。静かな夜。歌の練習。明日は京都でアメリカ人の友人のサプライズ・パーティに出席することに。何曲か歌うことを頼まれている。何を歌ったらいいか、迷うところ。

明日の土曜日は臨時休業いたします。飛び入りライブはありません。


June 3, 2010 Thursday

午後、2コマのクラス。ジョン・ニュートンについての映像を見てから Amazing Grace を歌う。ひとつのクラスでは、更に Take Me Home Country Roads を歌う。ジョン・デンバーの名曲。歌いやすい佳曲だが、けっこう難しい歌。

一番の3,4行目は、すべてのものに精霊が宿っているというネイティブ・アメリカンのアニミズム的、汎神論的世界観を現していると思われる。

  
Almost Heaven, West Virginia
  Blue Ridge Mountain, Shenandoah River
  Life is old there, older than the trees
  Younger than the mountains, growing like a breeze

  ほとんど天国、西バージニア州
  ブルーリッジ山脈、シェナンドー河
  命はそこでは古い、木々より古く
  微風のように息づく山々より新しい


growing like a breeze を分詞構文と考えれば、その主語は Life であるが、ここは the mountainsの後にカンマはあるが、後置分詞形容詞的に訳すと、ネイティブ・アメリカンの世界観にピタリと収まる。Life とは命の源、彼らの言う「マスター・スピリット」。火の玉であった地球が冷え、でこぼこの地球が出来、水がたまり海ができ、最初の命が誕生する。それは山々より新しく、木々より古い「マスター・スピリット」。異論はあるかもしれない。

オーリアッド。先日同窓会で45年ぶりに会った栗林君が奥さんと二人で訪ねてくれた。コロンビア、パキスタン、アメリカと長い海外生活をされたとのこと。ぼくと歳はそれほど変わらないのだが、二人とも実に若い。そこへ久々に田中先生。栗林夫妻のために数曲弾いてもらう。ぼくも2曲歌う。田中先生のリクエストで「俺のいない町」、そして栗林君のリクエストで「祈りの歌」。先週の飛び入りライブでこの歌を聞いて奥さんにも聞かせたいと思ったとか。ありがたい。ぼくが歌っている間に入ってきた長島さんにも1曲歌ってもらう。「最後の手紙」。数日前のローカル新聞に、彼が辰野町PTA連合会長に就任したという写真入の記事が載っていた。

今夜は早目に閉店。外に出ると小雨が降っている。昨日植えたサツマイモの苗にはありがたい雨。

今度の土曜日はぼくが京都へ行かねばならない用事があり、家人も都合が悪く、急遽、臨時休業することになりました。 飛び入りライブはありません。ご注意下さい。


June 2, 2010 Wednesday

ここ数年何人もの首相が辞任するのを見てきた。安部、福田、麻生の3氏、そして今日、鳩山さん。4人とも世襲議員ではあるが、政治家に向いていたとは必ずしも言えない。特に鳩山さんは一見して政治家向きでない。彼の理想主義が理解される時代がくるかどうか。阿部さんの前の首相がテレビに出てきたが、やはりしたたか、政治家である。

午後、遅蒔きのトウモロコシの種を蒔き、サツマイモの苗を植える。

夜、オーリアッド。スピーカーからは大工さんの『蓬莱行』。disc one 1曲目「ハートランド」はいつ聞いてもいい。搾り出すような大工さんの声が心に沁みる。

後半、歌の練習。「ストレッチをしないでマラソンを走る人はいないように、歌う前にも喉のストレッチをする必要がある」という主旨のことをロジャー・ラブが言っていたが、確かに、自己流ながらボイストレーニングを少ししたあとは、声がよく出るようだ。最近は、裏声と地声を繰り返すと音痴の矯正にいいというのをどこかで読んで、裏声で高音を出し、そのままで限界まで下げる練習をしているが、効果があるようだ。裏声と地声の境目がはっきりしなくなるのかもしれない。


June 1, 2010 Tuesday

松本へ。ぎりぎりまで下調べをし、採点を済ませ、準備万端整え、11時過ぎ、出発。駐車場がいつもより空いていたし、学生も少ないと思いながらも、なんの疑いもなく、オーディオ・キャビネットのキーを取りに事務局へ。すると、お昼を食べていた職員の方が、大きな声で「今日は創立記念日でお休みで〜す!」 し、しまった。何年か前にも同じ間違いをしたことがある。「大体の見込みで行動する」右脳人間の典型か。

本当に久しぶりに、あがたの森の喫茶店へ。お昼時とあって混んでいた。奥に空いている席を見つけ、コーヒーを飲みながら週刊誌を読む。手の平を返したような罵詈雑言。付和雷同的国民性? 帰りがけ、厨房からマスターが出てきて、何か言う。よく聞こえない。一歩近づいて聞きなおすと、「禁煙のままがんばってます」とのこと。実験的に禁煙にしてみると言っていたが、もう半年は続いている。今の時勢である。もとに戻ることはないだろう。

夜、ロジャー・ラブの発声練習をしたあと、歌の練習。以前よりも高い音が出せるようになった気がする。でも練習しないとすぐ元に戻ってしまう。

今日の振り替え授業は6月4日(金)。忘れないようにしないと。




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