OREAD Diary
May 1〜31, 2010
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May 31, 2010 Monday
5月が今日で終わる。明日から衣替え? 朝晩は寒いくらい。それでもイチゴは色づき、甘くなってきた。そうそう、2羽のシジュウカラが午後遅く飛んできて、巣箱のちかくの白樺の枝にとまった。そして一羽が入り口にとまり、中をじっと見ていた。そしていったん中に入り、そしてすぐに出てきた。親鳥だったのか、子供だったのか。親鳥の動きではないような。子供の鳥が育った巣を見にきたのか?
デニス・ホッパーが亡くなった。享年74歳。デニスといえば、「イージー・ライダー」、それにジェームズ・ディーンと競演した「ジャイアント」と「理由なき反抗」を思い出す。そして、記憶に新しいところでは、「地獄の黙示録」。しかし何と言っても強烈だったのは「イージー・ライダー」。他の映画では脇役で、印象が薄い。ジェームズ・ディーンと一緒に出た映画にいたっては、まだティーンエージャーで、後のホッパーのイメージとは大違いだった。
夜、明日のクラスのために Amazing Grace と John Newton についての YouTube の映像を DVDにコンヴァートする。ありがたいことに RealPlayerにその機能がついていて、簡単に換えることができる。
次の URL から Chris Tomlin の新しいヴァージョンの Amazing Grace を聞くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=cyFxArMeRDI&feature=related
次のコーラスの部分が素晴らしいです。
My chains are gone
I've been set free
My God, my Savior has ransomed me
And like a flood His mercy reigns
Unending love, Amazing grace
鎖は消え去り
私は解放された
神様が私を救い出だしてくれた
洪水の如き、溢れんばかりの愛
尽きることのない愛、驚くべき恵み
May 30, 2010 Sunday
今朝は6時から530(ゴミゼロ)デイ。昨夜のうちに家人に頼んでおいてよかった。目が覚めたのは6時15分。昼前、東側の芝を刈る。ついでに蕗を採る。家の周囲にいろんな種類の蕗が自生していて、この時期はしばらく楽しめる。
昨日巣立った鳥たちが戻ってくることを期待していたが、親たちも雛たちも、今日は一切顔を見せなかった。もう戻ってこないのだろうか。鳥が巣箱に入ったときから、毎日楽しませてもらった。シジュウカラは英語で great tit(巨乳)という。胸の両側の白い部分が大きなおっぱいに見える。しかし全体としては小柄な鳥。愛らしい姿が消え、きれいな鳴き声が聞こえなくなるのは淋しい限り。
* great tit を「巨乳」と訳すのは間違いかもしれない。これはラテン語では parus major と言い、parus とういのは英語では titmouse と訳され、ヤマガラ、コガラを含むカラ科の小鳥の総称のようである。great tit という英語を見てすぐに「巨乳」を思い浮かべるのは、ぼくのオブセッション? しかし、シジュウカラの英語名を覚えるには「巨乳」と覚えておくと便利である。http://en.wikipedia.org/wiki/Great_Tit
夜、岡谷のイルフプラザでLSECのクラス。歌とフリートーク、そしてシャドーイングのためのディクテーション。わが家の鳥の話になり、雛が飛び立ったのは「ゲゲゲの女房」が終わった直後の8時過ぎだったと話したことから、クラスの何人もがその番組を見ていることがわかった。
驚いたことに、7時半からハイビジョンで見る人、7時45分からBS1で見る人、8時から総合テレビで見る人、12時45分から見る人と別れた。ハイビジョンでも見ることができるとは知らなかった。わが家ではハイビジョンを見ることができない。専任の仕事を辞めてから朝の連続テレビ小説を見るようになったが、今回の「ゲゲゲの女房」は今までの中で一番いい。今年の七夕コンサートでは、ひがしの君の「ゲゲゲの鬼太郎」の歌が聞かれるかも。
岡谷から戻り、久々にサッカーを見る。2つのオウンゴールで負けはしたが、いい試合だった。
May 29, 2010 Saturday
高校の地区同窓会。荒神山のパークホテル。3時半から。2年ぶりの参加。今日は他にもいろいろな会があったようで、参加者は例年に比べて少なかったが、行ってよかった。中でも栗林秀吉君に会えてよかった。高校卒業以来初めて。45年振り?彼は学年は一年下だったが、同じクラブ(PFC)に属し、かなり親しかった。昨年までテキサス州ダラスの Hensley Industries, Inc. という会社の社長をしていたという。昨年帰国し、東京と伊那に家をもち、ビジネスコンサルタントの仕事をしているとのこと。
「青年海外協力隊ができること」という講演を行なった講師の高木美智代さんは、かつて伊那の情報誌に勤めていたとき、取材のためにわが家を訪れたことがあるという。驚いた。駒ヶ根の青年海外協力隊訓練所に長年勤めたあと、今年から京都のNPO法人JIPPOに勤めているとのこと。もう一人、久しぶりに会ったのは仙醸社長の黒河内靖さん。彼のピョンヤン、ルーマニア、東ドイツ訪問の話は興味深かった。(写真には偶然にも3人が写っている。)
そうそう、教頭先生の石城先生は、一度オーリアッドにきたことがあるとのこと。堀さん、加奈崎さんとぼくの「三人の会」のオープンリハーサルのとき。加奈崎さんの諏訪地区の後援会長をしているらしい。そういえば、9チャンネルの加奈崎さんのコンサートの番組でお見かけしたような。
栗林君にオーリアッドまで送ってもらう。トップバッターは勝野真帆さん。おかあさんが好きだったという「ゴンドラの唄」「風の篝火」をピアノで。ぼくが栗林君のために「祈りの歌」「死は終わりではない」、そして久々に「千の風」。丸山俊治さん、愛犬ポチを葬ったとき、ぼくの「千の風」をよく聞いていたとのことで、ポチとの思い出を歌った「三角広場に桜咲く頃」。そして「とうもろこしの葉っぱ」「あなたと共に」。
藤森和弘さん、日めくりの今日の格言は「明日は明日の風が吹く」だったと話した後、そのことばの入った「人生に勇気」、そして「小さな幸せ」「おまえの歌が聞こえる」。赤羽真理さん、「陽の当たるところへ」「手鏡の中」「驚くばかりの」。2曲目は初めて聞く歌。上田正樹さんの曲とか。ここで休憩。
後半トップ、勝野さん、「赤い花、白い花」「かあさんの歌」をピアノで。大月高志さん、Es Dur, The Rose, Bridge over Troubled Water, Canon をメドレーで。ぼくが「明日は遠く」と「俺のいない町」。丸山さん、岡谷市での「蚊山遊三出前コンサート」について語ったあと、柴田トヨさんの詩に曲をつけた「忘れる」などを歌い、最後に「心の鏡」。
藤森さん、「生きて」のあと、勝野さんの弾いた「赤い花、白い花」を歌う。いい歌である。そして師匠と仰ぐ人の「大空と大地の中で」。赤羽さん「今すぐに」「許し」、そして大月さんのサポートで「千両梨の実」。先週に続き、フィナーレは「22才の別れ」と「あの素晴らしい愛をもう一度」。赤羽、藤森、大月の3氏に、ボーカルに勝野さんが加わる。更に「ふるさと」「みかんの花咲く丘」には、丸山さんがピアノで加わる。最後の最後、原田和男さん「キリストには代えられません」。
11時閉店。外に出るとかなり寒い。同窓会でもオープンマイクでも今年の不順な天候がよく話題に上った。わが家のイチゴが採れ始めたが、甘みが足りない。寒さのせいか。
長い一日だったが、出会いに満ちた有意義な一日だった。
■
今朝8時過ぎ、BSで『ゲゲゲの女房』を見終わった直後、シジュウカラの雛が飛び立ちました。親鳥が飛んで見せた後、雛が次から次へと入り口に顔を出し、左右を見回し、どうするかしばらく迷ったあと、すっと飛び立ちました。暗い巣の中にいて、初めて外を見たときは驚いたにちがいありません。勇気を出して空中に身を投げ出し、飛んでいく姿は感動的でした。確認できたのは4羽。雛は胸の白い部分が黄色がかっていて、それと分かります。飛び立つ瞬間の写真は残念ながら撮れませんでした。思ったより大きくなっていました。ここ数日、親鳥が頻繁に虫をくわえて運んでいました。
May 28, 2010 Friday
久々にいい天気。風は冷たいが、白樺の若葉が真っ青な空に映えて美しい。ジャガイモの土寄せをし、伸び放題伸びている芝生を刈る。下の写真(中)は、芝を刈る前の写真。右は、一昨日網をかけたイチゴ畑。
テレビ各局は iPad 発売のニュースを大きく取り上げた。「生活が一変する革命が起きるかもしれない」という発言に対して、「もう起きています」と返す人もいた。それを聞いて、スティーブ・ジョブズが、ペプシコーラ社の副社長ジョン・スカリーを引き抜いたときの言葉を思い出した。いったんはアップルに移ることを断ったジョンに対し、スティーブは次のように言ったと伝えられている。
これからの人生ずっと砂糖水を売って過ごしたい? それとも世界を変えるチャンスのある人生を送りたい?
その一年後に二人の間に意見の対立が起こり、スティーブはアップルを去る。しかし、その後、アップルに復帰し、アップルは現在、その時のスティーブの言葉を実証しつつある。
6時からオーリアッド。寒い。今日も灯油のストーブを点ける。静かな夜。遅くなって歌の練習。 Death Is Not the End や Amazing Grace をいつもより高いキーで歌ってみる。上の D を超えると声が出ずらくなる。上の E まで楽に声が出るようになるといいのだが。
家に戻り、、温度計を見ると9℃だった。風が冷たい。今夜は満月のはずだが、雲にかくれて薄っすらとしか見えない。それでも、庭はかなり明るい。
May 27, 2010 Thursday
昨日テレビで、西山賢一さんという「左右学」の先生が、腕組みをしたときに、左腕が上にくる人は、右利きであっても右脳が優勢な「隠れ左利き」の可能性があると語っていた。早速腕を胸でクロスしてみると、果たしてぼくは左が上に、家人は右が上に。ぼくは「隠れ左利き」の可能性がある。
今日、何週間か前に右脳と左脳についてのエッセイを読んだクラスで、学生に腕を組んでもらうと、何と15人が右腕が上にきた。このクラスを受講している学生は30人。まさに50パーセントが「隠れ左利き」ということになる。全員右利きで、2名は子供のとき左利きから右利きに直されたとのこと。
面白いことに、猿やチンパンジーは右利きと左利きが半々とのこと。人間ももともと左右半々だったものが、言語の習得と共に右脳が優勢になり、縄文時代には右利きが9割りになっていたという。次のURLから西山先生の言葉で彼の説を読むことができる。実に興味深い。
http://www.athome-academy.jp/archive/mathematics_physics/0000000229_all.html
http://bizex.goo.ne.jp/column/ip_7/22/1/index.html
夜、オーリアッド。『マッキントッシュ・ハイ』の5章「禅や老子の思想とマッキントッシュ・ヒーリング」の未読部分を読み、更に6章「LSDとグレイトフル・デッドが生んだコンピュータ」を読む。5章より6章のほうが断然面白い。
LSDはまず視覚にあらわれる。周囲の世界がオレンジに染まり、テーブルや椅子や窓の外の景色がぐにゃりと曲がって見える。・・・体全体が無数の粒子に拡散し、それが宇宙の根源的なエネルギーに一体化したように感じる。いやいや、そういうものらしい。
サンフランシスコからサンノゼへかけて広がるシリコンバレーのコンピュータ・エンジニアの多くがLSD体験者である、という報告もある。
LSDと反戦運動の存在が、グレイトフル・デッドとコンピューター・キッズを深く結びつけていたのだ。
コンピュータ・キッズもデッド・ヘッズも、強引にベトナム戦争をおしすすめたアメリカ政府に対して明確な不信感を持っていた。多かれ少なかれ、中央の巨大なコンピュータに戦いを挑んでやろうという野心を胸に秘めていた。・・・そして彼らは、音楽の力と東洋の神秘を信じていた。pp. 120-122
というような記述にあふれている。興味深い。ドラッグについて言及するときの著者の第三者風物言いは、むべなるかな。
明日 iPad が発売される。
May 26, 2010 Wednesday
梅雨入りしたかと思うほどによく降る。畑や庭の草は伸び放題。今朝は太陽が顔を出している。朝食後、ビーバーで草を刈ることに。畑と庭のまわり。
一週間ほど前に突然花開いて驚かせてくれたシャクナゲは、3っつの蕾がすべて開いていた。名前も知らない白い花も咲いている。オレンジ色のツツジも雨に打たれながらもまだ咲いている。
昼食後は芝を刈るつもりだったが、雨が降り出した。芝は濡れると刈りづらい。朝、家人が鳥がまだ青いイチゴを食べにきている言うのを思い出した。芝刈りはやめて、イチゴ畑の上に網を被せることに。パイプとパイプをつないで全部で6本のアーチをつくり、それを等間隔に3本の畝を挟んで刺し、その上に網を被せる作業。これは昨年猿対策のために近所の農家の方から借りたもの。慣れたからか、あるいは雨で地面が柔らかかったからか、昨年よりもスムーズに作業が進む。
イチゴに網をかけたあと、花の写真を撮る。ついでに雛がかえって頻繁に餌を運ぶシジュウカラの写真を撮ろうとしたが、カメラを構えていると、近くまではくるが、警戒して中に入らない。次の写真は玄関の壁に隠れて撮った写真。餌をくわえて巣の中に入る瞬間。彼らは勢いよく飛んできて、速度をゆるめることなく、この狭い口にスッと入ることができる。
夜、オーリアッド。『マッキントッシュ・ハイ』の第五章「禅や老子の思想とマッキントッシュ・ヒーリング」を読んでいるところにお客さん。原田さん。さっそく一局。遅くなって、さらにたくさんのお客さん。「ここはいい、暖かい」といいながら入ってくる。外は雨でかなり寒いようだ。後半肌寒くなって灯油のストーブをつけておいてよかった。灯油ランプも。
11時過ぎ、外に出ると雨は上がっていた。
May 25, 2010 Tuesday
松本へ行く前に、小テストの採点などをしていたら、家を出るのが遅くなり、キャンパスに到着したのは、1時近く。ぎりぎりセーフ。今日の歌は Amazing Grace。ジョン・ニュートンの話をしてから、ジュディ・コリンズが歌うヴァージョンを聞き、歌詞を解説し、一緒に歌う。誰もジョン・ニュートンのことは知らなかったが、この歌は知っていた。すぐに一緒に歌えるようになった。
この歌は、s の発音の練習になる。タイヤに小さな穴が開き、空気が少しずつ漏れるような音。唇をすぼめて前に突き出し、呼気が上と下の歯の間をスーという金属音を出しながら勢いよく通り抜ける音。
Amazing Grace, how sweet the sound
That saved a wretch like me
I once was lost but now am found
Was blind but now I see
クラスが終わり控え室にもどると、一人の学生が待っていた。初めて会う4年生。ギター弾き語りをしていて、曲を書いたのだが、歌詞の一部を英語にしたいとのこと。そんなことしないで、日本語で歌ったらと勧めたが、どうしてもここは英語が欲しいとのこと。彼が用意した英語を修正しようとしたが、上手く行かず、日本語の歌詞を読み、大幅に変更して、なんとか英語にする。彼のオリジナルの詩のニュアンスが伝わる英語になっていればいいのだが。
今朝新聞を見ていたら、夜8時から体内時計と肥満の関係の番組があるとのことで、出かける前に家人に録画予約を頼んでおいたが、リアルタイムで見ることができた。
2月1日、「アヴァター」を見た夜から、「甘いコーヒーダイエット」を始め、その後も、痩せるためにいいというものは何でも試してきた。期待通りには進んでいないが、それでも5ヶ月近くで4キロは痩せた。今日見た体内時計ダイエットも試して見ようか。朝起きた時間によって体内時計が決定され、それによって、朝食と夕食をとる時間が決まってくるとのこと。一番いけないのは夕食をとるべき時間を過ぎてから夕食をとること。
「甘いコーヒーダイエット」は今はしていない。糖分を取りすぎるように思えたので。でもこのダイエットが一番効果があったような気がする。
May 24, 2010 Monday
ボブ・ディランの69回目の誕生日。今日届いたメルマガによれば、3年前、彼の66回目の誕生日を記念して、彼が生まれたミネソタ州デュルースのメインストリートの一部(1.8マイル)が、Bob Dylan Way (ボブ・ディラン通り)と名づけられたとのこと。標識には、ディランがギターを弾いている後姿のシルエットが描かれている。そしてその通りでは、それ以後毎年、彼の誕生日前後に、様々なイベントが開かれているようである。http://www.bobdylanway.com/
今日も朝から雨。猫たちは外に出られず、イライラ。じゃらすおもちゃで少し遊んでやる。
午後、ほたる祭りライブのプレスリリースをつくり、いくつかの新聞、情報紙に送る。外国人用に英文のチラシも作る。
スティーブ・ジョブズのスピーチの拙訳が役に立った、スピーチに勇気付けられた、と何人かの方からメールが入った。その関連かどうか、今日、山川健一さんという人が書いた『マッキントッシュ・ハイ』という本を贈って下さった方がいた。まだ第1章を読んだだけだが、ウインドウズをやめてマックに替えたくなるような本である。第5章が興味深そう―「禅や老子の思想とマッキントッシュ・ヒーリング」。
明日は松本。
May 23, 2010 Sunday
昨日は実にいい天気だったが、今日は朝から雨。本格的な雨。気温もかなり低い。明日にかけて各地で大雨との予報。昨日でなくてよかった。雨中の田植えは、考えただけでもぞっとする。
『ポジティブリー寺町通り』の復刻盤は、4月22日からウルマ堂などで先行販売されていたが、今日が正式発売日。amazon や hmv などからもオンライで購入することができる。
30年以上も前のアルバムが復刻されるとは夢にも思っていなかった。復刻盤を出すために、クリアーしなければいけないハードルがいくつかあったようである。オリジナルアルバムがリリースされたEMIミュージック・ジャパン(旧東芝EMI)及び、ぼくの初期の楽曲を管理している日音から復刻許可を取りつけ、「明日は遠く」に関しては、ソニー・ミュージックパブリッシングを通して、ディラン作品の管理会社 Special Rider Music から使用許諾を取る必要があった。
更に、マスターテープの行方がわからず、状態のいいLP盤を探し出し、デジタル録音しなおさなければならなかった。その他、ぼくが知らない様々な煩瑣な手続きや交渉があったことだろう。しかも、最初に連絡を受けてから、わずか1ヶ月半で出来上がってきた。驚くべき速さ。それほど売れるとも思われないアルバムのために、大変なご苦労をされたウルマ堂さんに、感謝。
一日中雨。昨日の疲れが残っていて、一日中うとうと。身体の節々が痛む。夜、マンダラ2の中野さんと連絡を取る。今年の年末ライブを12月17日(金)にすることに決定。
May 22, 2010 Saturday
薮田グリーンファーム(沢底)で田植え体験。8時集合。生まれたばかりの子ヤギ2頭に出迎えられる。お母さんは繋がれているが、子供たちは放し飼い。お母さんから離れないので遠くへ行ってしまう心配はないようだ。ぴょんぴょん跳ねて可愛い。8時半作業開始。7つの大きな田んぼの4枚に手植えし、残りは地元の方に機械で植えてもらう。
足が泥にとられて悪戦苦闘。12時半に仕事が終わったときには疲労困憊。家人(写真上・中・左)はぼく以上に働いたが、「ああ、面白かった。初めてのことをすると脳細胞が若返る」と余裕である。子供たちも元気だ。カエルを捕まえ、苗を植え、転んでどろんこになっても笑っている。昼食後、家にもどり、横になる。
ぐっすり眠った。「そろそろ6時よ」という声で飛び起き、オーリアッドへ。身体中のあちこちが痛い。
藤森和弘さん、今日は「チェインジ」から。そして「もうすぐ一年生」「おまえの歌が聞こえる」。垣内彰さん、レナード・コーエンのアルバム Live in London の中の A Thousand Kisses Deep の朗読。勝野マホさん、「夏はきぬ」「琵琶湖就航の歌」などのピアノ演奏。赤羽真理さん、「人は愛に生き、平和に生きる」「森の小道」「人生の海の嵐に」。1曲目は新曲かと思ったら、ぺドロ&カプリシャスの歌とのこと。ぼくが、「バード・オン・ザ・ワイヤー」「祈りの歌」「門」。ここで休憩。
後半は、逆周りに赤羽さんから、「鹿のように」「許し」「旅人の木」。勝野さん、「コンドルはとんで行く」「ヘイ・ジュード」「ウイ・アー・ザ・ワールド」。垣内さん2篇の詩の朗読。「私の猫」「甍(いし)のうえ」。前者も三好達二の詩だったかどうか。藤森さん、「今日は土曜日」「片想い」「住みなれたこの町で」。最後に赤羽さんと藤森さんに「キング牧師の日チャリティコンサート」で歌った4曲をお願いする。「22才の別れ」「あの素晴らしい愛をもう一度」。いい感じである。つづいて「みかんの花咲く丘」。最後の「ふるさと」には家人も参加。
終了後しばし歓談。ぼくの昔の写真の髪の量が信じがたいという話題に。ぼくにとってはこの髪はいつも面倒のもとだった。アフロへヤーにするためパーマをかけたことはない。英語でいうと kinky hair というのだろうか、硬くちじれた毛である。すらりと垂れた長髪に何度憧れたことか。少なすぎても、多すぎても苦労するようだ。
May 21, 2010 Friday
上伊那地区更正保護女性の会総会(いなっせホール)にてトークライブ。「Stay Hungry, Stay Foolish. ぼくが出会った歌、ぼくが出会った人」。2時半から4時まで。スティーブ・ジョブズのスピーチを縦軸に、ぼくの体験を織り交ぜてトーク。歌は「年をとって歯が抜け-When I'm 64」「風に吹かれて」「I Have a Dream」「バード・オン・ザ・ワイヤー」「碌山」「カムサハムニダ、イ・スヒョン」「祈りの歌」。最後にみなさんと一緒に「ゴンドラの唄」。そうそう、柴田トヨさんの詩もひとつ朗読させてもらった。「秘密」。
辰野からも多くの民生委員の方々が参加。家人もその中に。彼女の話では居眠りをしている人はいなかったとのことか。よかった。
少々疲れ、オーリアッドには7時過ぎに。家人と交代。鳥取の石川達之さんが送ってくれた『梨のうた』というCDを聞く。1曲目のアルバムタイトル曲がいい。もう何年も前に石川さんに呼ばれて鳥取県羽合町へ歌いにいったことがある。今は合併して湯梨浜町となっているようだ。
そこへ、お客さん。ドクターT。今日はスティーブ・ジョブズと柴田トヨさんの詩の話で盛り上がる。後からきたNさんも一緒に。
明日は、沢底の薮田ファームで田植え。生まれて初めて田植えをする家人は、かなり張り切っている。
May 20, 2010 Thursday
午後6時、松本から帰り、車から出ると、右前方の足元に明るい光。大きなシャクナゲの花。今朝はまだ蕾だった。今朝咲いているのに気づいたオレンジ色のツツジも光を放っている。あわてて、カメラを取りに行き、写真を撮る。
今夜は家人が先にオーリアッドに行ってくれたので、6時45分、家を出る。ドアを開けた途端、オレンジ色の光の洪水。東の空は燃えているかのよう。空だけでなく、目の前にも、触ることができそうな光の波。というよりも、ぼく自身が光の渦の中に。否、ぼく自身が光に。不思議な高揚感が身体を突き抜ける。しばらく茫然自失の状態だったが、夕焼けの写真を撮っておこうと思い、あわててカメラを取りに戻り、シャッターを切る。
シャクナゲやツツジの光に空が呼応してくれたのかも。
ジブランの会。遅くなって、明日のトークライブのための練習。今日は気温が高く、11時過ぎ家に戻ったときも18℃あった。ようやく春になって、いろんな花が咲き出した。それにしても今日の夕焼けは、これまでの人生の中で見た最高の夕焼け。この光の中に生きることができたらいいのだが。
May 19, 2010 Wednesday
朝、アマゾンから2冊の本が届いた。一冊は柴田トヨさんの『くじけないで』(飛鳥新社)、もう一冊は、The Presentation Secrets of Steve Jobs (McGrw Hill)である。柴田さんの著者近影がいい。98歳とは思えない生き生きとした笑顔。魅力的である。
こんな詩があった。タイトルは「秘密」。
私ね 死にたいって
思ったことが
何度もあったの
でも 詩を作り始めて
多くの人に励まされて
今はもう
泣きごとは言わない
98歳でも
恋はするのよ
夢だってみるの
雲にだって乗りたいわ
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションの秘密に関する本は、午後、病院で定期健診の順番を待つ間に読み始め、今夜、オーリアッドでも読み、ほぼ半分読み終えた。ジョブズのスピーチを読むほどには感動的ではないが、大いに参考になる。The Rule of 3。
May 18, 2010 Tuesday
松本へ。午後2コマのクラス。今日の歌は Dance Me to the End of Love. この歌は cat の a の発音の練習になる。e の口の形をして、a と勢いよく言うとこの音が出る。アと言うよりデアである。ダンスの場合は、デアンスと言うとかなりいい音になる。
Dance me to your beauty with a burning violin
Dance me through the panic till I'm gathered safely in
Lift me like an olive branch and be my homeward dove
Danece me to the end of love
帰りにアルプス市場でキムチと、家人に頼まれたゴーヤの苗を買う。ゴーヤの横にナポリタンというイタリアのトマトの苗があった。美味しそうだったので、それもひとつカゴの中へ。
May 17, 2010 Monday
朝晩少し冷え込んだが、日中は素晴らしい快晴の一日。ピンクと赤の牡丹が咲いた。カリンの花も。
時々庭に出て山や空を眺めたりする以外は家にいて、4月から始まったクラスの小テストやヒアリングのチェック。どうもこの手の事務的な仕事が苦手である。毎学期、ためてしまい、最後に苦労する。今年はその都度すませようと思いながら、火曜のクラスは、1ヶ月分たまってしまった。
明日は松本へ。
May 16, 2010 Sunday
午後、辰野キリスト教会の内藤容子さんのコンサートに行ってきた。トークを交えての1時間半のコンサート。彼女が遭遇した病気や哀しみについてのトークのおかげで、彼女の歌がよりパーソナルなものに感じられた。特に「恐れないで、ただ信じていなさい」を書いた経緯を聞き、以前にもまして、この歌に心打たれた。
コンサートのあとのお茶の会で、「ひびき」や「紅葉」の会でよくお会いする目の不自由な Aさんにお会いする。今度「果樹園の道」を一緒に歌いたいと言うので、「どこで覚えました?」と聞くと、ぼくが以前差し上げたテープの中に入っていて、何度も聞いたので覚えてしまったとか。彼女はひょっとしてぼくの歌の#1 のファンかも。
夜、歌の練習。内藤さんに教わった発声練習をやってみる。頭蓋骨の半分上を上に持ち上げ、横隔膜を横に広げるようにイメージして歌うといいとのこと。頭の半分を上に上げるというのはなんとなく分かる。横隔膜を横に広げるというのは難しい。
May 15, 2010 Saturday
先週はGWANさんのコンサートだったので、二週間ぶりのオープンマイク。サウンドチェックで「果樹園の道」などを歌ったあと、藤森和弘さんにお願いする。「今日は土曜日」「子守唄のように」、そして「小さな幸せ」。丸山俊治さん、90過ぎてから詩を書き始めて、現在98歳という柴田トヨさんの詩集『くじけないで』(飛鳥新社)の中の詩4編に曲をつけたとのこと。前半はそのうちの3曲。「返事」「忘れる」「幸来橋(こうらいばし)」。歌う前にそれぞれの詩の朗読。
風が耳元で
「もうそろそろ
あの世に行きましょう」
なんて猫撫で声で誘うのよ
だから私すぐ返事したの
「あと少しこっちに居るわ
やり残した事があるから」
風は困った顔をして
すーっと帰って行った (「返事)
北原真紀さんと大月高志さん、「卒業写真」、そして北原さんのオリジナル「Startline」と「Heart of Song」。息のあった演奏。特に最後の曲は、詞、メロディともにアピーリング。大月さん、Merry Christmas, Mr. Lawrence。佐藤光子さん、二度目の登場。Tennessee Waltz。大月さんのピアノのサポート。ぼくが「夕方のおかあさん」と「祈りの歌」を歌って前半終了。
後半トップは大月さんと北原さん。「三日月」。素敵なラブソング。ここで辰野教会の副牧師さんと明日教会でコンサートを開くゴスペルシンガー内藤容子さんが入ってくる。赤羽真理さんも。
藤森さん、大月さんのギターのサポートで2曲。「愛音」、それに彼が師匠と仰ぐ松山千春さんの「最後のチャンス」。
もし この世に神様がいるのなら
僕 いつでも 深い祈りを捧げる
丸山さん、柴田トヨさんの詩に曲をつけた4曲目「化粧」を歌う。前半の丸山さんの歌を聞いた工藤順子さんが朗読を買って出た。息子が小学生のとき、「お前の母ちゃんきれいだな」って言われたと嬉しそうに話してくれたときから、97になった今も毎日きれいにお化粧をする、という詩。最後の2行がいい―
誰かに
ほめられたくて
丸山さん、続いて大月さんのサポートで「あなたと共に」。
赤羽真理さん、水野源三さんの詩に曲をつけた「今すぐに」。そして大月さんのサポートで「千両梨の実」。続いて、内藤容子さんにお願いする。「恐れないでただ信じていなさい」、そして未発表のまだタイトルもついていないという「愛という意味 尋ねられたら/あなたは何て答えるでしょう」という言葉で始まる新曲。昨年8月に続いて彼女の歌を聞くのは2度目。一年足らずの間に彼女の声はさらに深く、さらに魅力的になった。全国を回って歌いつづけているからだろうか。
大月さんに「カノン」をお願いする。内藤さんが、昨年8月に聞いた「カノン」が印象的だったとトークの間に語ったので。原田和恵さん、「そばにいるよ」。いつ聞いても感動する歌。最後にぼくが「死は終わりではない」。そして、最後の最後、みなさんがほとんどお帰りになったあと、副牧師さんのリクエストで「薫子」。朗読の会「ひびき」との出会いをつくってくれた歌。
みなさんのおかげでいいオープンマイクになった。オープンマイクは、歌い手が多いときも少ないときもある。聞き手が多いときも少ないときもある。まったく同じ顔ぶれのときもある。でもそれぞれに面白い。決して同じということがない。
今日は丸山さんに紹介された柴田トヨさんの詩に感銘を受けた。ネットで検索したら「先生に」という詩が出てきた。
私を
おばあちゃん と
呼ばないで
「今日は何曜日?」
「9+9は幾つ?」
そんな バカな質問も
しないでほしい
「柴田さん
西条八十の詩は
好きですか?
小泉内閣を
どう思います?」
こんな質問なら
うれしいわ
May 14, 2010 Friday
朝から外で仕事。畑の日影になる2本の木の剪定。剪定というより枝切り。ガレージの裏のカボチャ用の畝づくり。それに地を這うように咲いている藤の花を持ち上げる作業。これは上手く行かず、午後遅くホームセンターで藤棚に代わる鉄でできたオリベスクなるものを買って来た。明日試してみようと思うが、うまく行くかどうか。地面を這っている藤の蔓を上にあげるのはかなり難しい。
剪定をして見晴らしがよくなったからか、家人が「紫木蓮が咲いている」と大声を上げた。もともと玄関先にあったものを現在の位置に移植したのだが、何年か小さな花をつけたあと枯れてしまった。枯れた木の脇から小さな芽が出て枝になり、それが花をつけたのである。枝は細いが花はかなり大きい。下の写真右が枯れた木と新たに咲いた花。
夜、オーリアッド。ドアの横のメールボックスを開けると GWAN さんからのメール便。「河童に月を運んでもらいましょう(笑)」というメッセージとともに彼の 3rd album 『おやすみお月さん』が入っていた。感謝。早速聞かせてもらう。一聴し、いいなと思った歌は「その日暮らしのマフ」「大ちゃん」「おさと」それにアルバムタイトル曲「おやすみ小さなお月さん」。最後、佐久間さんのバイオリンがフェイドアウトすると、そこには大きな大きな静寂が。
May 13, 2010 Thursday
松本へ。2コマの楽しいクラス。学生もおなじように感じていてくれたらいいのだが。ひとつのクラスでは右脳と左脳についての小テスト。歌は、ともに Can't Help Falling in Love with You。この歌は s と sh の発音の勉強になる。
first verse:
Wise men say only fools rush in...
second verse:
Shall I stay, would it be a sin...
bridge:
Like a river flows surely to the sea...
これらの音は日本語にも近い音があるが、英語の音とは微妙に違う。th とか f のように日本語にない音は、最初は難しいが、口の形さえ覚えればすぐに正しい音を出せるようになる。もっとも難しいのは、s や sh のように日本語にもあるが、少し違う音である。
6時過ぎ、オーリアッド。しばらくして原田さん。「こないだはいいコンサートだったね」。久しぶりに一局。終盤、8一角打ちで大逆転。こういう勝ち方は珍しい。
遅くに ドクターT。ずっと前に買っていただいたレナード・コーエンのLive in London の DVDを最近ようやく見たとのこと。「見ながら涙が出てこまりました。見終わったあと眠れませんでした」。先生は毎朝坐禅をする熱心な禅者。コーエン、そして佐々木老師に魅了されたようである。「中折れ帽のコーエン、格好いいね。それに103歳という老師も凄い」。
それに先生は、ハティとチャーリーのウエブ・シスターズに完全に「恋」をしてしまったようだ。「彼女たちは妖精、ケルト音楽の伝統を受け継いだ妖精だ」。ぞっこんである。一緒に、 Take This Waltz, If It Be Your Will, そして Whither Thou Goes を聞く。この二人の妖精が光り輝くためには、コーエンという「アーサー王」の存在が不可欠である。
May 12, 2010 Wednesday
昨日とはうってかわって、晴天の気持ちのいい日。5月半ばにしては少々肌寒いが。
朝、地元の中学へ読み聞かせに。スティーブ・ジョブズのスピーチの2番目の話と最後の Stay Hungry, Stay Foolish のところをつなげて読む。読む前に「スティーブ・ジョブズを知っている人?」と聞くと、女子生徒がひとり手を上げた。「どういう人ですか?」「アップルを設立した人」。凄い。
今日は歌はなし。バックパッカーのギターを昨日キャンパスのどこかに置き忘れてきた。今朝まで気づかなかった。読み聞かせのあと事務局に電話。「あの〜」「忘れ物ですか?届いていますよ」。一安心。
昼食後、コシアブラを採りに裏山へ。いっぱい採れた。一週間前には何もなかったのに。ヤマツツジももうすぐ開きそう。
山から帰ってから、芝刈り。芝というよりは雑草。芝と雑草と苔の共存。どれも緑色。刈ればみな同じ。
夜、オーリアッド。『熊井啓への旅』(郷土出版社)という本をいただく。著者の奥さんから。熊井啓は安曇野出身の映画監督。信州大学理学部卒。著者は名著『安曇野を歩く』を書いた赤羽康男さん。映画監督の大林宣彦さんがこの本を絶賛しているようである。残念ながら、ぼくは熊井啓の映画を見たことがない。熊井啓の映画というよりも、黒澤明以後、邦画はほとんど見ていない。早速を読ませてもらおうと思う。
11時、家に戻る。温度計は4℃を指していた。寒い。
May 11, 2010 Tuesday
一日中、雨。特に夕方、松本からの帰り、かなり激しく降る。
今日はひとつのクラスで、 Colorgenics (色彩学)についてのエッセイを読んだ。そのエッセイの最後のほうに Luscher Color Test への言及があった。グーグルで検索したら、多くのサイトが出てきた。ドイツ人の Max Luscher という心理学者によって考案された色の好みによって心理状態、精神状態を診断するテストとのこと。
次のURLをクリックすると、暖色系と寒色系の2列の4種類の色が出てくる。それぞれ、一番気に入ったものから順番に3つクリックし、最後に Submit をクリックすると、現在の精神状態が分析されて出てくる。深刻に考えないで、占いみたいに楽しむつもりでやってみたら面白いかもしれない。http://www.colourtest.ue-foundation.org/kolory/kolor-index2.php#a2
5時過ぎ、アルプス市場に寄り、野菜と野菜の苗を買う。土砂降りの雨。
明日は中学へ読み聞かせに行くことになっている。何を読もうか。
May 10, 2010 Monday
朝、電話があり、午後、来週トークライブをすることになっている会の会長さんが、わざわざ伊那市からレジメを取りに来て下さった。恐縮したが、おかげで、約束の時間までに書き終えることができた。
夜、明日のクラスの準備を中断し、階下におりてテレビをつけると、BS2で西部劇をやっていた。見るともなく見ていたら、牧師姿のクリント・イーストウッドが出てきた。ついつられて最後まで見てしまった。ストーリー展開が『シェーン』に酷似していた。タイトルは Pale Rider。善悪がはっきりと分かれていてわかりやすい。しかしちょっと非現実的。
1985年の作品とのことで、ちょうど Bridges of Madison County の10年前。このころのイーストウッドがロバート・キンキエドを演じたら、もっとぴったりきていたかもしれない。
トークライブのレジメの準備をしながら、スティーブ・ジョブズが菜食主義者で蕎麦が好きだということを知った。アップルのカフェテリアでも蕎麦が食べられるらしい。
May 9, 2010 Sunday
いつもより遅い朝食のあと、家人とウオーキングに。今日は、彼女の妹から、東南東の方角にある神社にお参りするといいと言われたとかで、宮所の樋田(といだ)不動尊堂へお参りすることに。まさに家の東南東にある。この前一人できたときは桜が咲いていたが、今はツツジが満開。その足で、いつもの城山公園へ。ここでもツツジが咲き乱れていた。
遅れていた山吹の花もここかしこに。ようやく信州の山奥にも春が来た。
家に戻り、農作業。耕運機で溝を掘り、肥料を入れ、スナップエンドウとニンジン用の畝をつくる。昼食後マルチをかける。少し庭木の剪定も。
午後遅く、今月21日のトークライブの資料を作ろうと思ったが、うとうと。集中できず断念。階下に降りテレビをつけたら、日馬富士が負けたところ。この間白鵬の優勝で本場所が終わったと思ったら、もう次の場所が始まった。
夜も、うとうと。明日こそレジメを作って送らなければ。
May 8, 2010 Saturday
佐藤GWAN博さんのライブ。
ギターの音色、メロディーの美しさ、優しい声、ほのぼのとした情景をコマ送りで切り取って見せてくれる歌詞、それらが渾然一体となって、心癒される2時間。特に気に入ったのは、「鯨の眠り方」「河童」「ほんのちいさな歌」。他にもあったが、今タイトルが思い出せない。
4時半過ぎ、飯田から中山昭さんと一緒に到着。すぐにサウンドチェック。6時開場、7時10分開演。前半、佐藤さんがしばらくソロで歌ったあと、中山さんを呼びいれ、中山さんがギターのサポート。そして、休憩まで3曲中山さんのソロ。休憩のあと、佐藤さんのソロ。途中から中山さんがサポートに入る。アンコール2曲。そのうちの一つが「河童」。
実はサウンドチェックをしているとき、おとうさんと4、5歳の息子さんが、町内会費を集めにやってきた。「聞いていきませんか」と言うと、息子さんが「聞いていく」といい、二人で丸テーブルのところにすわった。佐藤さんが「名前は何?」と聞くと、「ナツキ」という。「夏に樹?」というと、お父さんが「夏に輝くです」と答える。「夏に生まれたの?」「ええ」。
「それじゃあ真冬の歌を歌うね」といって歌いだした。それが「河童」だった。雪の野原を歩いていく河童のおかあさんと子供。すべてが、川面に映っていた月までも、凍ってしまった寒い夜。二人は凍ったお月さまを切り取って、大事に運んでいる。子供がおかあさんに言う―
山の一番高い木に
かけてあげようよ
ね?おかあさん
聞いていて、なぜか、宮沢賢治の「やまなし」を思い出した。夏輝君はきっとこの日のことを忘れないだろう。
9時15分終演。その後、しばし歓談。原田さんの奥さんは「赤ん坊殺しのマリー・ファラー」を聞いて、そのあと涙が止まらずに困ったとのこと。この歌を聞きながら思った。ボブ・ディランの「ハティ・キャロルの淋しい死」のコーラスはブレヒトのこの詩に影響されていると。特にコーラスの繰り返しの部分。
佐藤さんと中山さんが飯田に戻ったあと、たくさんのお客さん。帰宅したのは12時過ぎ。佐藤さんの歌を聞いて大いに学ぶところがあった。いい一日だった。佐藤さんに、そして聞きにきて下さった方々に、感謝。
May 7, 2010 Friday
朝から雨。でも気温は高く、家の中ではTシャツ一枚でも寒くない。夜は少し冷えてきたが。
午後、隣町の病院の泌尿器科へ。尿検査の結果は異常なかった。クスリは飲み続けたほうがいいと言われたが、クスリを飲まないで様子をみることに。
ほたる祭りライブをいつにするか迷っていたが。総おどりのない6月19日(土)に決定。今回はカリフォルニアのマウントシャスタからTom Scott & Leslie Tift のレスリーがゲストとして参加してくれることになった。彼女との交流が復活したのは 2ヶ月前 Facebook を偶然始めたことから。
懐かしい人から電話があった。ずっと以前にぼくのクラスにいたS君。彼はクラスで歌った「風に吹かれて」が気に入って、大学卒業後長野市で、そのタイトルを店名にした屋台のラーメン屋を始めた。ぼくも一度その店に寄ったことがある。今年の4月から隣町の高校に先生として赴任したとのこと。驚いた。ほたる祭りライブには来てくれるようである。
佐藤GWANさんからも電話。明日のライブの打ち合わせ。お客さんはあまり多くはないかもしれないが、いいコンサートになりそうである。
May 6, 2010 Thursday
松本へ。午後2コマのクラス。その最初のクラスで読む最初のエッセイは右脳と左脳について。補足する資料を渡したいと、インターネットで検索したら面白いサイトが出てきた。しばし夢中に。
血液型による性格とか右脳人間とか左脳人間とか、あまり関心がなかった。しかし、このサイトを読んでから、血液型はいざしらず、脳のどちらの半球が優勢であるかによってその人の能力や性向が違ってくることはありえると思えてきた。
Herald Sun をクリックして、先ず現れるシルエットのダンサーがどのよう回転するかで、脳のどちらの半球が優勢かわかるとのこと。ダンサーが時計回りに回る場合は右脳が、逆に回れば左脳が優勢とのこと。ぼくの場合は圧倒的に右脳が優勢である。しかし、時計回りに回っていたダンサーが突然反時計回りに回り始めたりする。それも当然だろう。100パーセント右脳の人も左脳の人もいないだろうから。
その記事に出ていた左脳と右脳の機能の違いをぼくなりに訳したものが次の表である。
左脳 右脳
論理的 情緒的
詳細を意識する傾向 全体を意識する傾向
事実重視 イマジネーション重視
言葉と言語 記号と画像
現在と過去 現在と未来
数学と科学 哲学と宗教
理解する 納得する(意味など)
知る 信じる
認識する 鑑賞する
秩序/型の認識 空間の認識
対象の名前を知る 対象の機能を知る
現実的 空想的
緻密な計画を立てて行動する 大体の見込みで行動する
現実的 衝動的
安全指向 冒険指向
夜、久々にビートルズの好きなNさん。CEO。ロック好きのFさんも。Financial Director。今日はビートルズではなく、一緒にレナード・コーエンを聞く。Fさんが、スピーカーから流れてくる Live in London のコーエンの声とバンドの演奏に興味を示したので。若いころ、コーエンの音楽を聞いていたとか。75歳の今も歌っていることに驚いていた。
遅くに丸山さん。歌声喫茶の帰り。佐久間さんが絶賛した明後日の佐藤GWANさんのコンサートを楽しみにしていた。最近丸山さんは高田渡とレナード・コーエンのファンである。
閉店前、歌の練習。
May 5, 2010 Wednesday
今日も暑かった。午前と午後、畑仕事。耕運機で溝を掘り、牛糞を入れ、土を被せ、マルチを敷く。更に、枠を立て、ビニールのシートでおおう。トマト用。朝も午後も汗びっしょり。おかげでここ数日よく食べたのに、体重減少。
久々のオーリアッド。久々に守屋先生。ICUを受験したいという高校3年生とご両親も一緒に。ぼくのできる範囲でお話しをしたが、この学生はとても優秀で、志も高く、ぼくのアドバイスは不要に思えた。夢を目指して進んで欲しい。Stay hungry, stay foolish!!
「最近の若者は・・」という声も聞こえてくるが、ぼくが出会う最近の若者は、なんてみんな爽やかで素晴らしいんだろう。
今夜も、BOSE のスピーカーからは、レナード・コーエンの Live in London。若者のみならず、老人も素晴らしい。
May 4, 2010 Tuesday
真夏の暑さだった。玄関前の温度計26℃まで上がった。松本では30℃を超えたという。
朝食後、トウモロコシ用の畝にマルチを被せ、種を蒔く。その後、長男も誘って三人で裏山へ。コシアブラをとって、お昼に天ぷらにして食べようと思ったが、収穫ゼロ。低温の日が続いたせいか、コシアブラのみならず、他の木の芽もあまり大きくなっていない。
夕方、久々にダッチオブンで夕食をつくることに。鶏肉と野菜の蒸し焼き。何度か回を重ねるうち、ダッチオブンの使い方にも慣れてきた。猫たちも一緒に。
夜、偶然、レナード・コーエンの若いときの映像を見つけた。1964年に撮影され1965年にリリースされた44分の白黒映画。詩人として、また小説家として知られていたが、まだシンガーとしては無名の時代。
うつ病であったことが信じられないほどに、この映像では彼はよく笑い、快活に語っている。一番気に入ったエピソードは、彼が祖父との関係を語るところ。彼の家族では、祖父と彼だけが物書きだった。亡くなる前一年ほど一緒に住んでいたというこの祖父は、年を取って、コーエンを見ても誰か分からなくなっていたが、廊下で会うと「君は作家だね」と言ったという。この祖父は、おそらく母方の祖父、ソロモン・クリニツキークライン (Solomon Klinitsky-Klein) だったに違いない。彼はユダヤ教の司祭であったばかりでなく、タルムードに関する学者でもあったようだ。
映像を通して、何度か彼が詩を朗読するシーンが流れる。シンガーとして知られる前も、彼はカナダでは詩人として大いに尊敬されていたことが分かる。
http://www.youtube.com/watch?v=KRcOWghazHA&feature=player_embedded
May 3, 2010 Monday
朝一番に、ネギ苗を植える。足りないところは、自家製の小さな苗で補う。そのあと、トウモロコシ用に耕うん機で2列の溝を作り、その中に刈った柴と牛糞を入れ、土をかける。明日、マルチを被せ、種を蒔くことに。
昼前、長男帰省。さっそく、無線で接続できなくなっていた2台のノート型を見てもらう。無線ブロードバンドルータの問題だろうとのこと。オーリアッド使っている Air Station と取り替えたら、なんなく接続できた。ありがたい。
しかしトラブルは尽きないもの。今度はホームページビルダーがおかしくなった。何度「日記」を更新しようとしても、「正しくないパス名が指定されています」が出てきて、動かない。仕方なしに、今までのファイルを削除して、新たに作り直した。その過程で、昨日の書いたものが消えてしまった。だいたいのところを思い出して、書き直す。
May 2, 2010 Sunday
ネギ苗を買いに隣町へ。不順な天候ゆえに、ネギ苗の出荷が少ないらしい。あってもすぐ売り切れてしまうとのこと。牛糞を5袋買い、近くの家電店へ。家人がほしいといっていた電子辞書を買いに。目当ての「リーダーズ英和辞典」の入った手ごろなものがない。
家に戻りオンラインで検索すると、いい辞書があった。早速注文する。その後、しばらく午睡。起こされたとき、「えっ、もう朝?」というほどにぐっすりと眠った。ぼくが寝ている間に、家人は地元の店をいくつか周り、ネギ苗を二束見つけてきたとのこと。明日、植えることに。
今日は真夏の暑さ。真冬から真夏へ。御柱の疲れがなかなかとれないのは、この不順な天候のせい?
May 1, 2010 Saturday
6時少し前、オーリアッドの駐車場着。車を止めて横を見ると、高級車が入ってきた。中には、片手を上げ、ぼくを見て微笑んでいる紳士が一人。どなたかと思いながら近づくと、果たしてボブ鈴木だった。豊田君のコンサートのときにレナード・コーエンの Live in London (DVD) を買ってくれたのだが、あまりによかったので、上げたい人がいるともう3枚買いにきてくれたのである。
「こんなに何度も見たDVDはほかにありません」とのこと。Ditto! (『ゴースト、ニューヨークの幻』風に)。1年以上経った今でも、そのCDをよく聞いている。オーリアッドで、車の中で。最近はギターをもつこともなく握力が落ちているとのことだったが、1曲お願いする。「バーボン・ダブル」。ボブ鈴木節健在。更に体力を回復して、また歌いにきて欲しいもの。
「果樹園の道」を歌っているところに藤森和弘さん。続いて、はるばる豊丘村より松尾晃さんとその一行。「ありがとう、ミスター・コーエン」を歌おうとしたが、メロディが定まらず、「カムサハムニダ、イ・スヒョン」を歌って、藤森さんにバトンタッチ。藤森さん、「人生に勇気」「子守唄のように」、そして20歳の頃書いたという「片想い」。今日持ってこようと思ったギターは、バインディングが少し剥がれていたとかで、楽器屋へもって行き、急遽別のギターの弦を張替えてきたとのこと。20台近くもっているというギターに藤森さんはわけ隔てなく愛情を注ぐ。凄い。
吉岡菜穂さん、東京在住。デザインを学ぶ学生。帰省しているところに「オーリアッドへ行かない?」と松尾レミさんに誘われてやってきたとか。歌う予定はなかったとのことだが、「焦り」という自作の曲を一曲。素晴らしい感性。松尾晃さん、「俺は、おまえは、何に・・・」「海の見える丘」のオリジナルに、ディランの Knockin' on Heaven's Door。言葉はすべて自分の詩。レミさん、1月に来たときに初めて歌った友人と共作した歌から。歌い始めたとたんに、前回よりもパワーアップしていることがわかる。続いて稲垣足穂の「一千一秒物語」に影響を受けたという新曲。そして、佳曲「ミスター・スリーピー」。
森西ふみさん。今日は歌わず、カリフォルニアから御柱を見にやってきた義理のお兄さんクレイトンとの御柱体験を熱く語る。前半最後は大月高志さん。X Japan の Yoshikiの 「Es Durのピアノ線」「Silent Jealousy」「Endless Rain」をメドレーで。これらの曲を書いた Yoshiki の才能と同時に、いとも簡単そうに弾いてしまう大月さんの才能も Unbelievable!
後半トップ、藤森さん。元気に学校へ通っているという愛音ちゃんのことを歌った「もうすぐ一年生」など3曲。吉岡さん、再度「焦り」を。前半にも増して素晴らしい演奏。松尾さん、自作の詩の朗読。昔、オーラル派と呼ばれる詩人のグループが京都にあった。松尾さんは、まさにの系譜を継ぐ詩人。有馬敲さんに一番近いかも。秋山基夫さんの「おかしさ」に通ずるところも。彼の詩を聞きながら、この父にしてこの娘ありと実感。そのレミさん、4月東京へ旅立つ前に書いたという「さらばぼくの町」を含む3曲。すばらしい感性。赤羽真理さん、「旅人の木」「千両梨の実」「許し」。2曲目は大月さんのサポートで。最後に大月さん、「カノン」。いつもよりゆっくり目に入って、情感に満ちた演奏。盛大な拍手。
その後、閉店までしばらく歓談。今夜は二人の18歳の「少女」の参加により素晴らしいオープンマイクになった。次に帰省するときも、是非来てもらいたいもの。
*来週土曜日は、「佐藤GWAN博コンサート」のためオープンマイクはありません。
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