OREAD Diary

February 1-28, 2010

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February 28, 2010 Sunday

今年のオリンピックは今まで知らなかった競技がいくつかあった。スノーボードクロス、スキークロス。それに今日見たスピードスケート女子団体パシュート。パシュートとは一体何ぞやと思っていたら、pursuit のことだった。パースート、あるいはパァスートと表記して、後にアクセントをもってきたら分かりやすい。いずれにしろ、0.02秒差で銀メダルを獲得。3人走って、トップの選手でなく、最後にゴールする選手のタイムで競うというのが面白い。

夜、ニュース番組を見ていたら、この競技の選手の一人、茅野出身で松本の相沢病院に勤めている小平奈緒選手の両親がリンクサイドで応援していた。あと一周、日本がドイツをリードしている。大歓声が巻き起こっている。そのとき突然、お父さんが横をむき誰かに She is my daughter. と叫んだ。分かる、わかる、お父さんのうれしい気持ち。誇らしい気持ち。

午後、明日の伊那東部中学でのブックトークの準備。『ライ麦畑でつかまえて』のもっとも重要な部分の訳を試みた。「遊びに夢中になっていて崖から落ちそうになる子供をつかまえてやること、それだけがこの人生でぼくがしたいこと」という主旨の部分。野崎訳、村上訳を比べてみて、自分で訳すことに。

夜、唐木沢の公民館で三部落の「辰野北部農業集落排水処理施設維持管理組合」の理事会。2年間この組合の理事だったが、ついにこの名前を覚えることができなかった。あとは新旧理事の引き継ぎ会を残すのみ。

唐木沢からもどる途中、王城山の上に大きな月。調べてみたら、満月は3月1日の午前1時38分。ということは、明日の夜よりも、今夜の月のほうが満月に近い。




February 27, 2010 Saturday

6時から区の御柱総役員会。意外に長引き、オーリアッドに入る時間が遅れ、オープンマイクも少し遅れてスタート。

藤森和弘さん、前半は「愛音三部作」―「小さな幸せ」「愛音」「もうすぐ一年生」。藤森さんの愛音ちゃんに寄せる想いが伝わってくる。本当にあと1ヶ月ほどで一年生。続いて大月高志さん。前半2曲、「Love Love Love」&「Close to You」。前者は「バレンタインデイ・スペシャル」でも聞かせてもらった佳曲。後者はテレビドラマの主題歌だったとか。美しいメロディ。

次に登場は山梨のフォークロア・デュオ、ピミエンタ。チャランゴの原田充代さんとケーナ&サンポーニアの山本諭さん。ほぼ2年ぶりに聞かせてもらったが、前回と比べて抜群の安定感。二人の息がぴたりと合っている。「カエホン・デ・ブルーハス」「風の民の出会い」「ラマの道」。大小のサンポーニアに持ちかえての熱演。

赤羽真理さん、「森の小道」「旅人の木」、そして大月さんのサポートで「千両梨の実」。最後の曲は何度聞いても素晴らしい。大月さんのピアノも。ここで前半終了。







後半、先ずぼくが「それぞれの道」「祈りの歌」。前者は来月のブックトーク及び5月の更生保護女性の会でのトークライブのために歌ってみる。藤森さん「おまえの歌が聞こえる」「生きて」。後者はぼくの1曲目に合わせてとのこと。内容もさることながら、藤森さんの声がきれいにのびて、。

大月さん「アヴェ・マリア」と「カノン」をメドレーで。「アヴェ・マリア」は以前にも聞いたことがあるような気がする。「ピアノの音がきれいでしたね」と言いながらピミエンタの二人がステージに上る。「スマックプニ」「タラフチ」「プルルナス」の3曲。2曲目は原田さんが「日本人好みメロディ」と演奏前に述べたように、哀愁を帯びた美しい懐かしい響き。モンゴルの草原を吹き渡る風のようにも聞こえる。聞きながら、何万年も前にアリューシャン列島をわたっていったアジアの民のことを思った。彼らはアラスカにわたり、北米大陸を下り、南米にたどり着く。

次に登場は、先週休憩時間に弾いてくれた桜井葉子さん。今夜も「ムラサキ」。数日前、この曲を書いた人のコンサートをかぶりつきで見て、さらに演奏への意欲がかきたてられたとのこと。最後は赤羽さん「私を待つ人がいる」「許し」。

とても味わい深い夜だった。閉店時間まで歓談。山本さんにジミー矢島さんの近況をお聞きする。元気に活動されているようで安心した。


February 26, 2010 Friday

朝から小雨。春雨。大地が潤って行くのがわかる。ふきのとうがいくつか顔を出した。夜は本降りに。

松本大学で開かれる「まちの縁側楽会」に提出する活動内容の提出期限は今月末。今日郵送しなければ間に合わない。いつもの悪い癖。締め切り間際にならなければアイディアが出てこない。午後、何とか書き上げ郵送。オーリアッドの[対象となる地域、人々]のところには「地球上のすべての人々」と記入。

6時からオーリアッド。夜になって気温も下がり、雨も強くなった。暇だろうと思っていたら、大勢のお客さん。

Steve Howe の Portraits of Bob Dylan のあと、久々にクラシックのCDをプレーヤーに。モーツアルト。「ホルン五重奏」「アヴェ・ヴェルム・コルプス」など。

11時をかなりすぎて閉店。帰路、家の近くになって、ストーブを消したかどうか不安になった。宮所の公民館のところで引き返すことに。ストーブは消えていた。消した記憶がないのに消えていた。最近この手の記憶喪失が多い。気をつけなければ。



February 25, 2010 Thursday

米下院の聴聞会におけるトヨタ社長のプリゼンテーションは、構成といい態度といい、教材として使えるほどに模範的であった。おそらく、専門家の指導を受けたのだろう。ただ、謝ることが非を認めることになると言われるアメリカ社会で、謝りすぎかなと思ったが、その点においても評価されているようである。

CNNの関連記事に寄せられた読者や視聴者のコメントは、トヨタに対して好意的なものが多い。

私は過去20年以上にわたって6台の車を所有した・・5台の日本車(4台のカローラと1台のスバル・ジャスティ)、そして1台のアメリカ車(ドッジ・ネオン)。そのうちの1台はひどい車だった。それがどれだったか言うまでもないでしょう。

フォックス・ニューズで今聞いたばかり。クライスラーはミニヴァンを、ドッジもキャラヴァンをそれぞれ300万台リコールするとのこと。でも彼らはそれをリコールと呼ばずに「安全向上対策」と呼んだんだ。詭弁だね。逆立ち下って、クライスラーもドッジもトヨタにはかなわないよ。
(注:Foxは超保守的なテレビ局)

2005年製トヨタ・アヴァロンと2006年製4ランナー(ハイラックスサーフ)を所有していることを誇りにしているよ。以前は1996年製カムリに乗っていたが、207,000マイル(333,125キロ)走ってから売った。売ったときもまだ調子はよかった。生涯トヨタの車に乗り続けるつもりだ。

ずっと前にテレビで紹介されたスーダンで医療活動を行なっている川原尚行さんの「ロシナンテス」というNPO法人からカレンダーが届いた。素晴らしい写真のカレンダー。子供たちの目が輝いている。アフリカの大地に立つ川原さんのがっちりした体躯が頼もしい。

6時からオーリアッド。気温はそれほど低くないのに寒い。頭痛もする。知多半島への強行軍の疲れが出たのかも。CDプレーヤーにビーチボーイズを乗せる。気分がすぐれないときは、サーフィン・ミュージックに限る。


February 24, 2010 Wednesday

9時過ぎ宿をチェックアウトし、すぐ前の野間大坊というお寺に参拝。この地域ではよく知られた由緒あるお寺のようである。境内にはミニ八十八個所があり、真言宗のお寺であることがわかる。70年代初め四国遍路をし、25番の札所まで巡った。長い険しい山道を上った12番の焼山寺(しょうざんじ)をはじめ、いくつかの名前に見覚えがあった。



11時から葬儀。法要が終わり棺に花を入れるときに、蓋を取ると、享年82歳の故人の厳しい顔の横に、数年前に死んだという愛くるしい顔の愛犬の写真が置かれていた。微笑みとともに、涙を誘う。紅顔いづくへか去りにし、尋ねんとするに蹤跡なし。

初七日の法要は失礼して、帰路に着く。今夜、オーリアッドで歌声喫茶があるため、遅れることができない。豊田市を横断する東海環状自動車道は車も少なく、路肩も広い。運転しやすい道路である。そこで高速道路の運転には慣れていない家人にしばらく運転してもらい、助手席で眠ることに。しかしなかなか眠れない。家人の運転はかなり大胆。



何度か休憩し、5時半帰宅。6時からオーリアッド。7時から歌声喫茶。天竜ずくなしクラブ主催。公民館の都合がわるく、以前やっていたオーリアッドで今月はやることになったらしい。春をテーマにした歌の数々。人数はそれほど多くなかったが、すばらしい歌声。久しぶりに聞いた堀内さんのスチールギターもよかった。田中先生も途中お見えになり、3曲ほどピアノ演奏。「今日の日はさようなら」で終了。

11時過ぎ閉店。

突然行くことになった知多半島への一泊二日の旅。思い切って行ってよかった。願わくは、残された家人の叔母の心が一日も早く癒されんことを。


February 23, 2010 Tuesday

昨年7月安曇野の山荘で「祈りの歌」を歌わせていただいた感想を何とか書き上げ、メールで送ったのが午後2時少し前。2時15分、知多半島の先端にある美浜町へ向けて出発。中央道、東海環状自動車道、伊勢湾岸自動車道、知多半島有料道路と乗り継いで、5時過ぎ美浜町着。家人の親戚のお義理のため。

通夜。お坊さんが修証義第一章から第五章までを読誦する。他は何もなし。いくつもの通夜に参列したが、これは初めての経験。しかし経本を見ながら聞いていると、修証義にはなんて素晴らしい言葉が散りばめられていることかと感嘆する。

生を明らめ 死を明きらむるは 仏家一大事の因縁なり、生死の中に仏あれば生死なし、但生死すなわち涅槃と心得て、 生死として厭うべきもなく、涅槃として欣(ねが)うべきもなし、 是時初めて生死を離るる分あり、唯一大事因縁と究尽(ぐうじん)すべし。

無常憑(たの)み難し、知らず露命(ろめい)いかなる道の草にか落ちん、身已(すで)に私(わたくし)に非ず、命は光陰に移されて暫くも停め難し、紅顔いづくへか去りにし、尋ねんとするに蹤跡なし。

徳あるは讃むべし、徳なきは憐れむべし、怨敵を降伏し、君子を和睦ならしむること愛語を根本とするなり、面 (むか)いて愛語を聞くは面 (おもて)を喜ばしめ、心を楽しくす、面(むか)わずして愛語を聞くは肝に銘じ魂に銘ず、愛語能(よ)く廻天の力あることを学すべきなり。

通夜のあと、野間大坊という真言宗の寺院の近くの旅館に泊まる。

                    ■

ガスリーの This Land Is Your Land は70年前の今日書かれたとのこと。
http://www.history.com/this-day-in-history.do?action=Article&id=4438

この歌のオリジナルのマニュスクリプト。
http://www.woodyguthrie.org/

この歌のディランのこのヴァージョンは素晴らしい。ウディが歌っているかのよう。
http://www.youtube.com/watch?v=KocffhDUB6M&feature=player_embedded


February 22, 2010 Monday

今日は日本女子カーリングチームの試合を、午前と午後2試合、いずれも途中から見る。合間に頼まれていた短い文を書く。

カーリングの魅力はなんと言っても、勝敗よりも、各国の女性選手たちの真剣な眼差し。真剣な顔つき。日常生活の中であれほど凛とした顔を見ることはめったにない。今日は日本女子は1勝1敗。
ロシヤには延長戦の末、大逆転勝利。ドイツには最後接戦に持ち込んだが惜敗。現在3勝3敗。決勝に進めるかどうかは明日のスイス戦にかかっているらしい。

昨年7月19日、安曇野の山荘にて日野原先生の前で「祈りの歌」を歌わせていただいた。数日前、そのときの感想を書いて欲しいと、その山荘のオーナーであり、その集会の主宰者であるドクター鳥居から依頼があった。

その歌が出来てからわずか1年ほどして、先生の前で歌わせていただくことができたのは、不思議に満ちた幸運な連鎖反応が起こったから。その連鎖反応について書きたいと思いながら、心の中の思いがなかなか言葉にならない。

日野原先生の『わたしが経験した魂のストーリー』(キリスト教視聴覚センター)という本をわが町の教会の副牧師さんからいただいたのが始まりだった。その本の中の「ある病者の祈り」という詩に感動し、曲をつけようとしたが、上手く行かなかった。わずかな情報をもとに、インターネットで原詩を探し出し、それを訳し、言葉を加えて曲をつけたのが「祈りの歌」である。日野原先生にこの歌を聞いていただくまでには、更にいくつかの「奇跡」を必要とした。何とか明日のうちには書きたいもの。


February 21, 2010 Sunday

ショートトラックのスケートを見た。かつてその競技を「ミズスマシのような」と形容して顰蹙をかった人がいた。しかし、言いえて妙だと今更ながら感心する。この競技でも中国、韓国の躍進が目覚しい。

夜、来年度の区の委員選挙。今夜は家人に代りに出席してもらう。今年は昨年以上に事前の「選挙運動」を行なった。その効あり見事落選。しかし家人によれば「危なかった、もう少しで当選するところだった」。

区長から始まって4年間区の行政と関わった。ぼくには向いてない「仕事」だったが、学ぶところもあり、この機会を与えられたことに感謝している。

しばらくはこれで、自分のしたいことに専念できる。神社委員、寺総代が回ってくるのはまだ先のこと。しかし、かつて、

  奉仕団も安協ももうすんだし
  区長代理がくるのもまだまだ先のこと

と歌ったことがあるが、区長代理どころか区長までもうすんでしまった。神社と寺総代もそう先のことではないかも。そしてその先も。Time and tide wait for no man. 光陰矢のごとし、歳月人を待たず。嗚呼。


February 20, 2010 Saturday

午後、家電店へSkype用のヘッドセットを買いに行く。家電店に入ると、大型テレビで女子カーリング日本対イギリスの試合をやっていた。その後半を見る。まだ充分にこのゲームを理解しているとは言いがたいが、日本が最後スパーショットを決め、イギリスに勝利。まだ予選が何試合か残っていて、さらに決勝トーナメントもあるとか。スピードスケートの選手は秒単位の勝負だが、カーリングの選手は長い間オリンピックを楽しめる。

家に戻り、ヘッドセットを接続してみた。音楽を聞くことはできるが、マイクが機能しない。Help を読みながらいろいろ試してみたが、うまくいかない。

飛び入りライブ。今日のトップは丸山さん。意表をついて、高田渡の歌から。最近彼をテレビの特集番組でよく見ているとのこと。「私の青空」「アイスクリーム」。エルヴィスの Can't Help Fallin' in Love も。それに「新宿に降る雪」。藤森さん、「人生に勇気」「子守唄のように」「おまえの歌が聞こえる」、そして今日一緒にやってきた愛音ちゃんのことを歌った「小さな幸せ」。

守屋武志さんとぼくで Country Roads と Blowin' in the Wind。森西ふみさん、「うたう」「はじまり」そして「田舎とおばあちゃん」。赤羽真理さん、「鹿のように」「今すぐに」、そして大月高志さんのサポートで「千両梨の実」。大月さんの「カノン」のあと、休憩。

休憩の間に、今日は聞くだけと言っていた赤羽さんと一緒にやってきた桜井葉子さん、「ピアノに触ってもいいですか」と言い弾き始める。手馴れた演奏。いい曲である。後でタイトルを教えてもらった。「ムラサキ」とのこと。






後半トップは川島周君。高校に入ってそろそろ1年。更に背が伸び、サックスの音も力強くなった。Confirmation, I Got Rhythm など。円山さん、「おじさんたちよ」「アルプスのヨーデル歌い」。守屋&三浦で、Yesterday、そして Over and Over。藤森さん、「チェインジ」、そして「マザー」。後者は、今日前半、母親介護の話題がよく出たので。森西さん、「お米のひびき」、そして「石狩挽歌」。長島功さん、「一通の手紙」。ネクタイ姿の彼を初めて見た。重要な会議の帰りとか。赤羽さん、「森の小道」と「許し」。川島君、「枯葉」。最後に大月さん、Merry Christmas, Mr. Lawrence。





その後、しばし歓談。桜井さんと少し話す。子供のころピアノの練習が嫌でたまらなかったが、今思えば、もっとしっかりやっておけばよかったとのこと。ピアノに限らず、誰にもそういう思いはあるはず。でも今からでも遅くない。

11時閉店。家に戻り、Skype 用のヘッドセットを再度試したが、but in vain。様子を見よう。


February 19, 2010 Friday

3月20日(土)に松本大学で開かれる「まちの縁側楽会(えんがわがっかい)」への参加依頼がオーリアッドにきていた。よくわからないところもあるが、とりあえず申し込むことに。地域の居場所づくりのためのシンポジウムとのこと。

3月1日と15日の伊那東部中学でのブックトークの正式の依頼書も届いた。基本的には以前行なったキング牧師の「私には夢がある」やローザ・パークスの伝記に基づいたものになると思うが、まったく同じでは新鮮味がない。新しい切り口を考えたいもの。

夜、オーリアッド。後半忙しくなる。カウンターに置いてある コーエンの Live in London (DVD)に興味をもってくれたお客さんがいた。「いつも気になっていたんですが。この写真は渋いですね」。そのときスピーカーからはディーン・マーティンが流れていた。早速コーエンにかえて「ダンス・ミー・トゥ・ジ・エンド・オブ・ラブ」を聞いてもらう。「ああ、これは前にもここで聞きました。渋いですね」。何曲か聞いてもらう。特に「テイク・ディス・ワルツ」。後半、バンドメンバー紹介の前、ウエブ・シスターズのコーラスがかぶさってくるところは、何度聞いても美しい。身震いするほどに。

結局、一枚お買い上げいただくことに。ぼくが訳した他のアーティストのCDや自分のCDのセールス・トークをすることはめったにないが、コーエンの Live in London (DVD) だけは例外。これはできるだけ多くの方々に聞いて欲しい。見て欲しい。

閉店時間を少しオーバーして閉店。外は寒い。玄関先の温度計は−4℃。



February 18, 2010 Thursday


朝、電話があった。京都の岩田カズヒロさんから。岩田さんはイベントやファッションショーのプロデューサー。2003年11月、清水寺で歌を奉納できたのも岩田さんのおかげ。そういえば、あのときは、朝青龍も清水の舞台で奉納の土俵入りをした。昔日の感がある。

岩田さんは、毎年冬に1ヶ月ほどニュージーランドへ魚釣りにいく。今年も行ってきたようである。先日ニュージーランドから戻り(ぼくの年賀状を見て)、レナード・コーエンの Live in London (DVD) を注文したとのこと。彼がスプリングスティーンのファンであることは知っていたが、コーエンも好きだったとは知らなかった。一度信州へ渓流釣りに行き、そのついでにオーリアッドに寄りたいとのこと。ぼくは釣りのことはよく分からないが、このあたりは渓流釣りも盛んである。是非一度きていただきたいもの。

相撲好きのお客さんが昨夜きて、明日は60歳の誕生日だと言う。そこで今夜ささやかなお祝いをすることに。ピザとケーキ。そして家人から赤いシャツのプレゼント。彼は、左手の甲に右手を直角に乗せ、それを上にあげ、笑顔を見せた。彼の笑顔を見たのは初めてかもしれない。彼の60年の人生は試練に満ちたものだった。彼のこれからの人生が少しでも安らかなものであることを願わずにはいられない。

後半、団体のお客さん。しばらくして、そのうちの一人の方が話しかけてきた。『ライ麦畑でつかまえて』がお店の本棚にあるが、The Catcher in the Rye の Rye は、 嘘を意味する lie と関係があるのではないかと。確かにカタカナで書けば両方とも「ライ」だが、それは違うでしょう、と答える。すると「右と左、米と麦のような違いか」と言う。咄嗟にどう答えていいか言葉につまる。少し考えて、米と自動車ほどの違いがあると答えた。

家に戻り、少し不安になり調べてみると、日本語のサイトには rye と lie は韻を踏んでいて、だからサリンジャーは rye に lie の意味を込めたというニュアンスのコメントがいくつかあった。英語のサイトには、ぼくが見た限りではその意味で書かれたものはなかった。L と R は日本人にはややこしいが、ネイティヴが lie と rye を混同するとは思えない。でももう少し調べてみる必要があるかも。


February 17, 2010 Wednesday

男子スピードスケート500mの銀と銅のメダリストに所属先の会社から、銀メダリストに1000万円、銅メダリストに600万円の報奨金が出るらしい。同じ会社で一緒に練習してきた仲。同額でもいいようにも思うが。銀メダリストのタイムは2回合わせて 69.98秒。銅メダリスト、70.01秒。そのタイム差はわずか 0.03秒。

午後、定期健診に。先月の血液検査の結果をお聞きする。High を表す H が3つ、Low を表す L が1つあったが、先生は「問題ありません」とのこと。若干 γGTP が高い。

夜、オーリアッド。「愛のバレンタインデー・オープンマイク」以来初めて。静かな晩。相撲好きなお客さん、それに田中先生。昭和の歌を何曲か弾いていただく。

寒い夜。11時過ぎ家に戻り、玄関先の温度計を見ると−4℃。明日は関東でも雪の予報。


February 16, 2010 Tuesday

寒い一日。春は遠い。

いい写真を見つけた。次のURLをクリックすると先日ホワイトハウスで開催されたコンサートの写真集が出てくる。その11番目がディランが歌っている写真、12番目が歌い終わったあとステージを降りて大統領と握手している写真。ディランの満面の笑顔が印象的。
Civil Rights Movemnet Concert Photos

今日は、かなりオリンピックのテレビを見てしまった。先ず朝食のあとチャンネルを回していたら、スノーボードの選手が斜面を一斉に滑り降りる映像が目に入ってきた。初めて見た。エキサイティングである。スノーボードクロスという名の競技のようだ。オートバイのモトクロスに似ているところからこの名がついたとか。

次に見たのがスケートの男子500メートル。これまたエキサイティング。2度のタイムの合計で順位が決まる。1位の韓国の選手の合計タイムが69.82秒。6位のオランダの選手が70.21秒。その差 0.39秒。正に100分の1秒を争う競技。

昼過ぎには、男女ペアのフィギャースケートを見た。ロシアに帰化した日本人選手のいるロシアチームは4位に終わった。中国のペアが金と銀を獲得。スピードスケートとともにアジアの選手の活躍が目立つ。

初めて音楽をダウンロードで購入した。iTunes。わずかかもしれないがハイチの人たちのために寄付をしたいと思い。We Are the World 25 for Haiti。今それを聞きながら、これを書いている。言葉も少し変えられている。途中ラップのようなところもある。悪くない。でも1985年のオリジナルのほうが好きだ。

映像は次のURLから見ることができる。年配の男性が一人、若者たちの間に混じっている。誰かと思ったら、トニー・ベネットだ。マイケルも出てくる。

http://www.youtube.com/watch?v=Glny4jSciVI


February 15, 2010 Monday

家の中のいくつかの場所を、ソフィーとフィービーはそれぞれ自分の居場所と決めているようだ。食堂のテレビの上はソフィーの場所である。でも今朝はフィービーが寝そべって、りんごを啄ばむ鳥をのんびり見ていた。ソフィーは見当たらない。まだ寝室で眠っているのかも。

     

白馬童子さんからメールが届いた。レナード・コーエンの昨年のUSAツアーを讃える Thanks, Leonard Cohen for Coming to the USA という映像のURLが送られてきた。このタイトルは、彼の Democracy Is Coming to the USA をもじったもの。アメリカ各地でのコンサートの写真や映像が、First We Take Manhattan やDemocrasy Is Coming to the USA をバックに流れてくる。感動的。ぼくが行ったオークランドの Paramount Theater もちらっと出てくる。崇高なるウェブ・シスターズの側転もしっかり捉えられている。

シアトルのアラン・ラオからもメールが届き、彼のインタビュー記事が転送されてきた。それによると、彼が奥さんと出会ったのは京都ユネスコ協会の英語教室で、その仕事はぼくから紹介されたと書かれていた。そんなこともあったような。

そのあと郵便受けを見たら、アランから郵便が届いていた。開けてみると、毎年中国の新年に合わせて送られてくる自筆の干支のカードとCDが入っていた。Joe Henry という知らないシンガーの Scar というCD。"Maybe you'll enjoy this? J.H. is one of my favorites." と書かれていた。まだ聞いてないが、1曲目は、Richard Pryor Addresses a Tearful Nation という魅力的なタイトル。

午後、7つの習慣のまず第一を実行しようと、城山公園までウォーキング。今朝降った雪が積もっていて、すべって危険だった。ゆっくりと歩く。雪道は上りよりも下りが怖いことを実感。


February 14, 2010 Sunday

Valentine's Day (バレンタインデー)。1964年のバレンタインデーには、サンフランシスコ近くのアラミーダという町にいた。18歳だった。一年間の留学先のサンタローザから一週間だけ、この町のブラウンソン家にお世話になり、その町の高校へ通った。バレンタインデーの日、この家の小学生の子供たちと彼らの友だちから手作りのバレンタインカードをたくさんもらった。ぼくの記憶の中では、バレンタインデーとは子供たちがカードを送りあう日。男女の区別なく。

昨日、CNNのサイトに、恋をすると脳にエンドルフィンが出て、若返るという主旨の記事があった。今その記事を探そうとしたが出てこない。今夜TVを見ていたら、認知症にならないための7つの習慣が紹介された。なるほどと思った。

  1.散歩をする。
  2.新聞を音読する。
  3.料理を作る。
  4.社会と交わる。
  5.電車、バスで外に出る。
  6.日記をつける。
  7.恋をする。

7番目の「恋をする」ことによって認知症予防になるというのは、昨日のCNNの記事にも通じるところがある。「好きで好きでたまらない」という気持ちをもつと、脳にエンドルフィンが大量に発生するらしい。久しくそのような気持ちとは無縁だが、最近ぼくの周りには、お孫さんに対してこの感情をもっている人が何人かいる。孫は爺さん婆さんへの最大の不老長寿の贈り物かも。

午後、家人と昨夜の後片付けにオーリアッドへ。多くの方々が参加してくださったことに感謝。垣内さんからいい写真が送られてきた。中でもこの写真は素晴らしい。

    

脳内エンドルフィンが溢れ出ているよう。このベースを弾いている人は、常に前向き、常に肯定的、常にセキギョクテキ。老化や認知症とは無縁だ。(時々忘れ物はするが。)

夜、区の委員会。2月、3月は御柱の準備などで忙しい。来週は区の来年度役員選挙。4月から、自由なれるだろうか。


February 13, 2010 Saturday

「愛のバレンタインデー・スペシャル・オープン・マイク」

コンサートの始まる前、ステージのキング牧師の垂れ幕を、3月の来日に合わせてディランのポスターに替える。1978年初来日のときの地下鉄に貼られたというポスター。

ラブソング「限定」のオープンマイクに多くの歌い手、多くの聞き手が参加してくださった。おそらくオーリアッド飛び入りライブ史上1、2を争う出演者数。聞きにきて下さった方の数は、オーリアッド飛び入りライブ史上間違いなく No. 1。

7時直前、出演者(バンドは代表者)に集まってもらい、「七夕コンサート」にならって、出演順をアミダで決める。その結果、出演順は次のようになった。

三浦久、赤羽真理、イマイユウ、原田和恵、jugjug、水野哲男、Lily☆Bell、オーリアッド・ハウスバンド、丸山俊治、大月高志、藤森和弘、休憩後、小宮山敏昭、増澤学(敬称略)。自作およびカバーのラブソングを中心としたステージ。今回は出演者も多く、初めての方もあり、わからない曲名も多く、詳しい紹介は控えさせていただくが、それぞれ熱のこもった演奏。会場からは暖かい盛大な拍手。帰り際に、「よかった」「楽しかった」と声をかけてくださった方々もいた。みなさんに、感謝。








出演者も聴衆も多かったので、ご迷惑をおかけした点もあった。いつもの飛び入りライブ同様、事前の連絡なしにこられた方には、「スペシャル・オープン・マイク」終了後に歌っていただくことにしたが、時間の関係で何人かお帰りになってしまった。またオーダーされたドリンクや食事を出すのに手間取り、長い間お待たせした。これに懲りずに、是非また歌いに聞きに、来ていただきたいもの。

最後にディランの愛についての言葉をひとつ。

  
愛しかない、愛が世界を動かしている
  愛、そう愛だけ、否定できない
  あなたがどう思おうとも
  愛なしでは生きていけない
  試した人の忠告を聞いたほうがいい

  Love is all there is, it makes the world go 'round,
  Love and only love, it can't be denied.
  No matter what you think about it
  You just won't be able to do without it.
  Take a tip from one who's tried.



                 ■


先日大雪の中、ホワイトハウスで、公民権運動時代に歌われた歌をフィーチャーしたコンサートが行なわれました。そのうちのオバマ大統領の挨拶と、ディランとバエズの歌の YouTube を一昨日紹介しました。そのコンサート全体を見ることができるURLを、今朝、スーザン・ブランツさんが送ってくれました。全体で56分ほどの映像です。
http://www.pbs.org/inperformanceatthewhitehouse/

なぜか、この映像で見たほうが、バエズの We Shall Overcome もディランの Times, They Are A-Changing もより感動的に思われます。サウンドもいいようです。バエズは24分過ぎに登場します。We are not afraid で始まるヴァースを歌う前に、キング牧師に言及しますが、これがなかなかいいです。ディランは40分過ぎ、モーガン・フリーマンの紹介で登場します。フリーマの紹介も素敵です。あの『ショーシャンクの空に』のフリーマンです。

それにしても、ホワイトハウスの一室でこのようなコンサートが行なわれたというだけでも、感慨深いものがあります。



February 12, 2010 Friday

何日か前の朝、一羽の鳥が餌を探して家の周りを飛んでいた。一面新雪でおおわれていた。玄関先の紅葉の木にりんごを刺してやったところ、いつの間にか飛んできて啄ばみ始めた。手前右の最初のりんごが半分以上なくなったので、昨日もうひとつ刺してやった。今日はそっちのほうを食べている。警戒心が強く、そっと窓を開ける音で逃げてしまう。これは窓を開けずに撮った写真。猫たちも興味深そうに見ている。



オーリアッド。ジブランの会のみなさん。しばらくして原田(和)さん。明日の「バレンタインデー・スペシャル・オープンマイク」に弾くアルパの音を出してみたいとのこと。ジブランの会の勉強会が一段落ついたところで、みなさんと一緒に聞かせてもらう。盛大な拍手。「繊細なきれいな音色ね」などとの賛辞が聞こえてくる。

しばらくしてドクターT。楽譜をもっている。練習したいというので、ナイロン弦のギターをステージ裏の物置から取り出す。箏曲「春の海」をギターで。見事な演奏。今度、病院で演奏会があるらしい。原田さんも「素晴らしいですね」と感心した面持ち。彼女にもピアノで弾き語りをお願いする。アルパもいいが、明日は弾き語りの歌もお願いしたいもの。感動的な歌。そして美しい声。

その後、深夜までドクターTと四方山話。遅くなって、ドクターTが、舎利礼文の入った歌を聞きたいというので、「俺のいない町」を歌う。そして、「祈りの歌」の後半を付け加えた。そうしたら突然彼が「それは龍樹の思想だね」と言う。どうしてかと問うと、「与えられなかったから与えられた、というのは空(くう)ということ。いわゆる、鈴木大拙のいう即非の論理、西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一」とおっしゃる。「Aは非Aであり、だからまさにAである」。そんなことは考えたこともなかった。うーん、でも面白い。

明日の「スペシャル・オープン・マイク」には多くの方々が参加してくださることになった。6時開場、7時開演。9時半の終演を予定している。


February 11, 2010 Thursday

今日は久しぶりにのんびりし、家人と温泉へ行こうということになった。近年、伊那谷の市町村はそれぞれ温泉施設をもつようになった。ぼくが子供の頃は、温泉といえば、上諏訪か蓼科だった。ところが、今は、辰野には荒神山の温泉があり、箕輪にはながたの湯があり、南箕輪村には大芝高原の温泉があり、伊那市には、はびろ温泉がある。この中で今まで行ったことがないのは数年前に出来た大芝高原の温泉。今日はそこへ行くことに。祭日で混んではいたが、素晴らしい温泉だった。伊那谷の温泉はどこも泉質が実にいい。

伊那谷の温泉を紹介するこんなサイトがありました。
http://www.valley.ne.jp/~kamiina/kankou/inaji/onsen/subtop.html

6時から、オーリアッド。雨が途中から雪に変わり、大変な夜。相変わらず、アンプの調子がよくない。左のスピーカーが鳴ったり鳴らなかったり。思い切って家からもっていった YAMAHA のアンプに換えることに。ところが、このアンプだとミキサーと接続できないことが判明。ステージ裏の物置に、昔モニター用のアンプとして使っていた RAMZA があることを思い出した。それを持ち出して接続してみる。なんと、これがピタリと合った。両方のスピーカーから大きな音がほとばしり出た。しばらくはこれで行けるだろう。

今、アメリカ東部は大雪に見舞われているようだが、ホワイトハウスで、オバマ大統領が公民権運動を記念するコンサートを主催した。大雪のために、予定されていた2月10日ではなく、一日早めて9日に行なわれたようである。大統領はコンサートの初めに挨拶し、「音楽が公民権運動からインスピレーションを受けただけでなく、音楽が運動に力を与えた」と語った。ディランもツアーを中断して参加し、ウッドベースやピアノのサポートで「時代は変わる」を歌った。ジョーン・バエズは63年8月のワシントン大行進の際に歌ったWe Shall Overcome を歌った。

最初のURLは大統領の挨拶、次は、ディランが歌う「時代は変わる」、そしてジョーン・バエズの We Shall Overcome である。

http://www.youtube.com/watch?v=FZhWttIll_8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=cC4Ovz3733o
http://www.youtube.com/watch?v=yId_ABmtw-w&feature=SeriesPlayList&p=D9B4BBE426D57163


February 10, 2010 Wednesday

ちょっと勘違いがあって慌てることに。シラバスのように成績も家のパソコンからオンラインで入力できるものと思っていた。それができないと分かり、急遽午後、松本へ。4時半に着く予定が、渋滞とキャンパスのまわりの道路工事のため、5時10分前。かろうじてセーフ。

マーク・Bと少し話し、急いで家に戻り、オーリアッドへ。今夜は手話サークルの会が7時半から予定されていた。7過ぎに二人がおみえになり、7時半までに全員集合。手話と筆談を交えての楽しいおしゃべり。

9時過ぎ、彼らが帰るとき、外を見たら、雨が降っていた。静かな細い雨。

これで4月まで松本へ行く必要がなくなった。しばらく休んでから、新しい歌のことや懸案のCDのことを考えたい。ただ、御柱準備のための会や行事がこれから多くなる。さてどうなることか。区の役員選挙も来週である。

11時過ぎ、帰るときも雨は降り続けていた。この暖かさでは雪にはならないだろう。



February 9, 2010 Tuesday

目が覚めたら8時だった。よく眠ったものだ。外を見ると雨。庭の雪もとけて、暖かい。

朝から採点の追い込み。雨は昼前には上がり、しばらくは薄日も射していたが、午後にはまたどんよりとした曇り空に。5時少し前、昨日に続いて城山公園まで歩く。雪がないので歩きやすい。途中、しばらく小走りに走ってみる。走れる走れる。これなら諏訪湖一周マラソンに出られるかも。いやいや、無理をしてはいけない。やめておいたほうがいいだろう。

長野日報が主催する諏訪湖一周マラソンに、第1回から第3回まで続けて出た。もう20年ほど前のこと。ベストタイムは1時間40分前後だったと思う。その後も、裏山を走ったり、町内一周駅伝に出たりした。しかし、勤めていた短大のクラスマッチで、張り切りすぎて、足首を捻挫してから走れなくなった。太り始めたのもそのころから。

立松和平さんが亡くなった。彼の特徴ある話し声が聞こえてくるようだ。彼の小説を読んだことはないが、テレビで農業や仏教について語る彼に親しみを感じていた。それにしても、享年62歳とは。早過ぎる。

採点ほぼ完了。明日が締め切り。


February 8, 2010 Monday

午後、採点に疲れたので、久しぶりにウォーキングに行くことに。毛糸の帽子をかぶり、マフラーをして出発したが、肌を射すように冷たい風。寒い。徳本水のカーブを半分行ったところで、小さな橋を渡って山道に入る。雪がある。滑らないように注意して歩く。それでも時々足をとられる。一番の難所の坂道には雪がなくてよかった。ここは左側の崖が急勾配で、雪があったら、かなり危険。城山公園に着き、ストレッチをし、守屋山を眺めて帰ってきた。いい気分転換に。



帰ってメールをあけたら、音楽ライターの和田さんから、レナード・コーエンがケガをして6ヶ月ほど静養するらしいとのメール。早速 Cohen Forum を訪問してみたら、運動をしているときに、腰を痛めたようである。"a compression injury in his lower back" と書かれているが、どの程度のケガなのか。圧迫骨折でなければいいが。マネジャーによれば、半年休み、ツアーは9月に再開するようである。9月には76歳になる。無理をしないで、ゆっくり休んでほしい。

次のURLは、彼の75歳の誕生日を記念して、ファンが作成したコーエンの様々な写真や映像を集めた4分ほどのビデオである。彼がスキップしながらステージを去るところもしっかり写っている。もうこんなふうにスキップはできないかも。http://www.youtube.com/watch?v=GE5D5pNx7rQ


Feberuary 7, 2010 Sunday

今朝も寒かったが、ありがたいことに、日中は気温が上がった。寒波も少しゆるんだよう。家人は某セミナーのため東京へ出かけ、ぼくは終日採点。あともう少し。

いろいろなダイエットを試してきたが、ぼくには「甘いコーヒー」ダイエットが合っているようだ。まだ一週間試しただけだが、確実に体重が減りつつある。http://ameblo.jp/soredemoikiteiru/entry-10448742847.html

今夜は『アヴァター』について考えた。ユングの集合的無意識 (Collective Unconscious) や個人化の過程 (Individuation Process) との関係で。「個性化」とは、ユングによれば、「生物が本来のあるべき理想の姿に到達する」こと。主人公のジェイクが最後に「生まれ変わり」を経験し、新しい誕生を迎える過程は、そのことを示しているのではないか。そう考えると、彼が最初に車椅子に乗った元海兵隊員として登場する象徴的な意味も理解できる。そして誰の心にも、ジェイクが住んでいる。


February 6, 2010 Saturday

厳寒の中の飛び入りライブ。寒波襲来、とにかく寒い。

今夜のトップは、丸山宗男さん。来週出演予定の jugjug のリーダー。jugjug はギターとコカリナ2本の3人のバンド。丸山さんは、30数年前、赤羽(真)さんの音楽仲間だったとか。今日は会場を下見にきたとのことで、先ずコカリナで「アメイジング・グレース」。繊細な優しい響き。ギターのインストラメンタルで「ティアーズ・イン・ヘブン」、そして弾き語りで「カントリー・ロード」。

赤羽さん、「鹿のように」「今すぐに」「陽のあたるところへ」。丸山俊治さん、「新宿に降る雪」「アディオス・ハカランダ」「満州の丘」。1曲目の最後の救急車の音が印象的。ぼくが「ダンス・ミー・トゥ・ジ・エンド・オブ・ラブ」「一通の手紙」「祈りの歌」。ここで休憩。







後半、丸山(宗)さん、コカリナの説明から。この写真のコカリナは、高音域まで吹けるように3本のコカリナがくっついているとのこと。「エル・コンドラ・パサ」「一本の木」、それにギター弾き語り「別れのサンバ」。

丸山さん、1曲目、何と、来週に向けて書いたという「愛しいあなたへ」。亡くなった夫のことを思う妻の気持ちを代弁した歌。「義理チョコをもらってはしゃいでいたあなた」という一行が印象的。「さあ今から」、そして久々に「職人になったおじさんたち」。

赤羽さん、「森の小道、「許し」、そして「千両梨の実」。遅れて入ってきた垣内さんのために、丸山(宗)さんにコカリナを吹いてもらう。「アメイジング・グレース」。途中から、赤羽さんとぼくがヴォーカルで入る。垣内さんに、先日の六平さんのコンサートについて語ってもらう。加奈崎さんの演奏する姿が決まっていて「写真を撮ったというよりも、撮らされた感じ」ということばが印象的。最後にぼくが「私は風の声を聞いた」。垣内さんが、六平さんのコンサートでこの歌の「泣き出しそうな」声がよかったというので。果たして同じに響いたかどうか。

10時15分、ライブ終了。しばし歓談をと思ったが、あまりの寒さに、みなさんそそくさとお帰りになる。10時半に閉店。家に戻り、見上げると、オリオン座を中心に冬の星座。ダイアモンドのよう。手をのばせば届きそう。


February 5, 2010 Friday

日本列島が大寒波に襲われている。家人の言うには、今朝玄関先の温度計は−10℃だったとのこと。昼間になっても気温は上がらない。

6時、オーリアッド。まず、灯油のストーブに火をつけ、エアコンのスイッチを入れる。暖まるまで長い時間がかかる。

映画 Avatar とユングの Collective Unconscious について考えているところへ、田中先生 with a student。「寒いですね」というと、「ここは暖かい」とのこと。外の寒さと比べたら少しは暖かいのかも。湘南出身の先生にはこの寒さはこたえているはず。この寒波が終われば、春はそう遠くはない、と思いたい。

帰る前、先生が指導しておられる保育園でのオペレッタの中の曲を2曲演奏してくださる。20年ほど前に書いたものとか。郷愁を誘う懐かしいメロディ。

帰宅後、メールをあけたら、いつものようにのスパムメールの山。外国からの怪しげなものが多い。次から次へと削除していく。件名に "Remember Kasarin?" というのがあった。"I'm a pretty Russian girl"に似たいかがわしい響き。しかし削除する直前に手が止まった。削除しなくて良かった。"I wonder if you remember me. I was in Tatsuno from 1991-1993 in the JET program. " とあった。そして"Before I go too far into reminiscing, let me know if you are the same Hisashi..." とあった。

20年近くも前のこと? そんなに時間が経ったとは思えない。中学に元気のいいアメリカ人のAETの先生がいた。一緒に歌った記憶がある。
 早速、覚えている旨の返事を書く。今どこで何をしているのだろう。Looking forward to hearing from her again.


Februaray 4, 2010 Thursday

松本へ。シラバスと教科書について確認するため。それに4月からの入構許可証を申請するため。今朝は辰野は降らなかったが、松本は少し降ったよう。日影には雪がうっすら。

用事をすませ、生協の本屋さんに来年度使う教科書のリストを提出し、アルプス市場でキムチと花を買う。ここのキムチは手作りの本格的キムチである。

家に戻って、朝青龍が引退したことを知る。うーむ。ちょっと可哀そう。

6時、オーリアッドへ。アンプの調子がまた悪い。左側のスピーカーが鳴らない。相撲好きなお客さん。朝青龍引退の話題。遅くに丸山さん。箕輪での歌声喫茶の帰り。六平さんのコンサートの話題。丸山さんは六平さんの高校の先輩とのこと。

民際センターより、先日の問合せに対する返事がきた。昨年申し込んだのは、一年限りのCタイプだったので、同じ子供をサポートすることはできないとのこと。今年から3年間、同じ子供をサポートするBタイプに変えたらどうかとのことだったが、来年、再来年と同じ額を集めることができるか分からない。今年もCタイプでお願いすることに。


February 3, 2010 Wednesday

朝から来年度のシラバスをオンラインで入力。今夜12時締め切り。毎年IDやパスワードを忘れてしまい右往左往するが、今年はスムーズに進み、思いの他早く済ませることができた。

午後、飲食店組合の新年会に。毎年、この会はご馳走が出て、ついつい食べ過ぎてしまう。現在ダイエット中。家人に行ってもらように頼んだが、都合が悪いとのことで、出かけることに。料理もさることながら、日頃会えない人たちに会えるのも楽しみ。不況が続く中、多くのお店が苦労されているよう。オーリアッドほどではないだろうが。

今夜は寒い。早目に閉店し、家に戻る。和田さんに教えてもらった Midlake というバンドの音楽を聞きながら、今、これを書いている。何と素晴らしい、スージングな音楽。どこの国のバンドかと思ったらテキサス出身とのこと。てっきり冬の長い、ヨーロッパの小さな国かと思った。http://www.youtube.com/watch?v=J4I00XXJ9rE


February 2, 2010 Tuesday

朝6時、旧道へ。雪かき。

今日は少し早目に松本へ。雪を心配したが、国道も山麓線もきれいにかかれていて、問題なかった。午後、試験をふたつ。試験の合い間に4階の教室から撮った写真。雪はもうほとんど消えている。



音楽ライターの和田さんから、URLが送られてきた。昨日のコーエンのグラミー賞受賞スピーチの映像。http://speakingcohen.blogspot.com/ これをクリックすると、Today's Cohen というサイトが出てくる。その最初の映像が昨日のアクセプタンス・スピーチである。(今チェックしたら2番目になっている。いずれにしろ Leonard's Acceptance Speechをクリック)。最初の一声は、Live in London で有名になった Thank you so much, friends!

スクロールダウンすると、中頃に、コーエンが1979年にドイツのテレビで演奏した The Window を歌う映像が出てくる。この歌は、ラフィ・ハコピアンのバイオリンがフィーチャーされた Recent Songs というアルバムに収められている。ずっと以前このアルバムの対訳を担当した。大好きなアルバムのひとつ。ラフィ・ハコピアン(Raffi Hacopian)のことはずっと気になっていたが、この映像で初めて彼の姿を見た。素晴らしいジプシー・バイオリン。コーエンが最初にハコピアンの演奏を聞いたのはロサンゼルスだったらしいが、彼はアルメニア人。久しぶりにハコピアンのバイオリンとコーエンが歌う「窓」を聞いて、感動。和田さんに感謝。

LSEC の皆さんへ。今夜のソフィーとフィービーです。
 




February 1, 2010 Monday

明日の準備が意外と早く済んだので、家人をさそって、雪の降りしきる中、岡谷のスカラ座へ。こんな雪の夜は空いているだろうと思ったが、けっこうな人。知らなかった。毎月1日は割引デイとのこと。

3Dの「アバター」を見る。とにかく、その迫力ある映像に度肝を抜かれる。弾丸や矢が客席に向かって飛んでくる。そのたびに、無意識のうちに顔をそむけている。高所恐怖症者には恐ろしいシーンの連続。

ストーリーは、古い西部劇のような、宮崎駿のアニメのような。アメリカの保守層から、反アメリカ、反イラク戦争の映画だと批判されているようだが、確かに、貴重な鉱物を目当てに、軍隊を雇い、攻撃をしかける会社の代表はブッシュ元大統領そっくり。

途中、映画を見ながら、『2001年宇宙の旅』を 3Dにリメークしたら、ものすごい迫力だろうと思った。

家に戻ったのは11時過ぎ。大雪。



               ■

次のURLから、レナード・コーエンが Lifetime Achievementを受けるために グラミー賞会場に到着したところの映像を見ることができる。横にいる髪の長い女性はアンジャニ・トーマスのよう。シャロン・ロビンソンはすでに会場に入っている様子。http://www.youtube.com/watch?v=8alSKsAA6wY

次のURLの記事によればすでに彼は Lifetime Achivement Award を受賞し、スピーチで次のような皮肉を言ったようである。

「もうわれわれの何人かは越えてしまった最後の境界線に近づきつつある今になって、グラミー賞を受賞するとは思ってもませんでした。実際のところ、私はグラミー委員会の私に対する関心の低さに常に感動してきました」と彼が語ると、拍手喝采が沸き起こった。

"As we make our way toward the finish line that some of us have already crossed, I never thought I'd get a Grammy award. In fact, I was always touched by the modesty of their interest," he said to loud applause.

http://www.haaretz.co.il/hasen/spages/1146693.html

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