OREAD Diary

May 1 〜 31, 2009

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May 31, Sunday 2009

朝6時から 530(ゴミゼロ)デイ。これは全国的な運動なのだろうか。昔京都に住んでいたときには、聞いたこともなかった。最初のうちは、なんと無意味なことを、と思っていたが、最近、あきらかに道路周辺のゴミや空き缶が減っていることに気がついた。530デイの成果なのか、それとは関係なく環境に対する人々の意識が高まったのか。

一日降ったり止んだりの不安定な天気。一時、かなり雷鳴が聞こえた。そろそろ入梅か。お昼は家人と幸楽苑へ。今日で4回目。日曜の昼時にきたのは初めて。ドアの中をのぞくと待っている人の列。通常、どこへ食べにいっても、待たなければならない場合は即座に他を探す。しかし、今日は並ぶことに。15分ほど待って、カウンター席に。待つ価値のある冷麺の味。春陽堂の冷麺にあって幸楽苑の冷麺にないものは氷である。初めてぼくが食べた頃の春陽堂の冷麺には、かなり大きな氷の塊が入っていた。そのうちにアイスキューブがいくつか入るようになった。

午後、横になったら眠ってしまった。目が覚めたら6時だった。3時間以上眠ったことになる。疲れ気味。コンサートにむけて何とか体調を維持しなければ。

夜、今朝届いたピート・シーガーの At 89 を聞く。確かにバンジョーの弾き方は少しゆっくりになったようにも思えるが、歌声も話す声も若々しい。曲目の中にピートの姪が歌う When I Was Most Beautiful があった。歌詞は確か茨木のり子さんの詩を片桐ユズルさんが英訳したもの。

明日から6月。体調維持のため何かしなければと思っている。裏山を歩こうか。走るのはもう無理としても。


May 30, Saturday 2009

3週間連続、ダニエルを迎えてのオープンマイク。

ダニエル、守屋さんとのデュエットで One More Cup of Coffeeなど。ソロで、2年前息子が生まれた時に書いた Stars in Your Eyes。カナダ、ウイニペグ出身のレックスは、レナード・コーエンを彷彿させるfedora (フェルトの中折れ帽)をかぶって登場し、手作りの尺八の演奏。盛大な拍手。そして、ディーンと横笛の合奏。伊那市の山の上でふたりで吹いていたときにできた曲とか。その山の名前がタイトルだと言ったが、聞き逃した。先週以上に心に届いた。

大月さん、ピアノ曲を2曲。大月さんのファンの白馬童子さん初め、みなさんから大きな拍手。久々登場の田中さん、三味線の演奏と唄。「津軽じょんがら節」。そして、山形の民謡「花笠音頭」。美声である。途中、客席でお囃子が入れ、一緒に歌出だす人がいた。思い出した。白馬童子さんは山形出身だった。一曲、田中さんの三味線とディーンのジャンベのコラボレーション。藤森さん、前半「おまえの歌が聞こえる」などをソロで。後半、大月さんのリードギターで「愛音」など2曲。藤森さんの延びのある声に、大月さんの見事なギター。聞きごたえがあった。赤羽(真)さん、「森の小道」「人生の海の嵐に」などの賛美歌をソロで、「千両梨の実」を大月さんと一緒に。

ぼくはソロで「ボブ・ディランに捧げる歌」、そして大月さんのサポートで「千の風」と「祈りの歌」。途中、客席からの「ヨッシャー!」というかけ声に気をとられ、一瞬歌詞を忘れた。まだまだ修行が足りないようだ。

フィナーレは守屋、ダニエル、大月の三氏による Get Back。守屋さんのボーカルも、ダニエルのギターも素晴らしかった。しかし今夜の Get Back の主役は大月さんのピアノ。先週、ディーンが「あのピアニストは凄いね」と言っていたが、今夜はそれ以上。














ダニエルは6月3日、オーストラリアに戻るとのこと。日本で迎えた3回の土曜の夜、オーリアッドに来てくれたことに感謝。また是非来てほしいもの。今回も、彼の誠実さと謙虚さと、素晴らしい笑顔が、多くの人を魅了した。

11時過ぎまで歓談。スピーカーからは、白馬童子さんが神と崇めるウイリー・ネルソンの歌声。今宵も楽しい一夜に。



May 29, Friday 2009

ピートの The Power of Song を今日は2度見た。昨日借りてきてから3回見たことになる。見るたびに感動する。ウディ・ガスリーが、納屋の中で、ソニー・テリーのハーモニカとブラウニー・マッギーのギターのサポートで「ジョン・ヘンリー」を歌う映像なども貴重だが、何といっても感動するのは、ピートの首尾一貫した生き方。是非このDVDの日本語訳が出てほしいもの。

このDVDに影響されてピート・シーガーの At 89 (89歳で)というCDを注文した。

夜は、オーリアッド。外れていた六地蔵の枠をボンドと金具で固定し、明日からまた六地蔵を壁に掛けることにする。いろいろなものを掛けてみるが、開店のときからある六地蔵が一番オーリアッドには合うようだ。

遅くなって「ほたる祭りライブ」にむけての練習。だんだんと焦点がしぼられてきた。


May 28, Thursday 2009

松本へ。12時過ぎにキャンパスに着き、講師控え室に入ると、ジョン・Bが話しかけてきた。「いいDVDがある、絶対見たほうがいい」と言って一枚のDVDを差し出した。ピート・シーガーをフィーチャーした The Power of Song というDVD。

家に戻り早速見た。うーむ、歳をとってきて涙もろくなったせいもあるだろうが、何度も涙が溢れた。襟を正さねばならぬと強く思った。初心に戻らねばならないと。そして同時に歌い続ける勇気を与えられた。

他のメンバーがタバコのコーマシャルに出ることに同意したので、ピートがウイーヴァーズを抜けたという話は始めて知った。ピートを殺そうとやってきた男がコンサートを聞いて思いとどまった話もいい。ディラン、スプリングスティーン、キャッシュなどのピートに寄せる言葉もいい。

このDVDの日本版は出ているのだろうか。アマゾンでチェックする限りは輸入版しかない。できたらこのDVDを訳したいものだ



May 27, Wednesday 2009


朝、Amazon から2つのパッケージが届く。ひとつはレナード・コーエンの『ライヴ・イン・ロンドン』。もうひとつはジョニー・キャッシュの『アット・フォルサム・プリズン』(レガシー・エディション)。これは、ある人に頼まれて、ひと月ほど前に予約注文しておいたもの。数日前にも『ライヴ・イン・ロンドン』を頼んだが、こっちのほうはまだ来ない。

午後、いくつかの新聞や情報誌に「ほたる祭りライブ」のプレスリリースを送る。たつの新聞には広告の原稿を届ける。

6時から、オーリアッド。改めてコーエンの『ライヴ・イン・ロンドン』を聞く。1曲目 『ダンス・ミー・トゥ・ジ・エンド・オブ・ラヴ』。3月の初めだったと思う、このアルバムの対訳を依頼され、初めてその音源を聞いたときの感動が蘇ってくる。スイミングへ行く途中の車の中だった。拍手に迎えられて登場したコーエンが「どうもありがとう、友よ。来てくれてありがとう」と語ると、ララー、ララーと女性コーラスが始まり、続いてコーエンが Dance me to your beauty with a burning violin と歌い出した。思わず涙が溢れ出た。あまりの美しさに。そして、あまりに素晴らしいサウンドに。今まで聞いたことのないレナード・コーエンがそこにいた。

遅くなって歌の練習。久しぶりに「ボブ・ディランに捧げる歌」を歌ってみた。悪くない。この歌は今年の「ほたる祭りライヴ」の主旨に合っている。

11時前に店を閉め、帰宅。明日の準備。「忙しい」と愚痴はいわず、セキギョク的に受け止めねば。


May 26, Tuesday 2009

松本から戻り、一休みしてオーリアッドへ。7時半から大月さんと「ほたる祭りライブ」に向けての練習。高校生のときに書いた「一万マイル」などの練習。最近、古い歌の楽譜や歌詞が出てきた。記憶にない歌もある。幼稚な歌が多く、今歌える歌は少ない。しかし、なかには「へー、こんなメロディを書いていたんだ」と驚くようなものもある。今年のほたる祭りライブは、「歌との出会い」がテーマ。ボブ・ディランやレナード・コーエンの音楽との出会いを語りながら、ぼくの歌の変遷をたどりたいと思っている。

レナード・コーエンといえば、『ライヴ・イン・ロンドン』(2 discs)は明日発売。今まで多くのアーティストの対訳をしてきたが、これほどに感動し感銘を受けたアルバムは他にない。レナード・コーエンが日本でハウスホールド・ネームになることは望むべくもないが、できたら、日本に呼べるほどに、知られるようになってほしいもの。

ジョニー・キャッシュの『アット・フォルサム・プリズン』(レガシー・エディション)のボックスセットも明日発売される。こちらはDVD つき。今までに同名のアルバムは何度かリリースされているが、今回のレガシー・エディションは完全版である。1968年1月18日、キャッシュはカリフォルニア州サクラメント近くの町、フォルサムにある州立刑務所でコンサートを行なった。プロデューサーのボブ・ジョンストンは、この日、いいほうのテイクを使おうと、午前と午後2回、ほぼ同じセットリストのコンサートを行なった。今回はその両方のコンサートが収められている。

このボックスセットに関していえば、「グレイストーン・チャペル」を書いたフォルサムの囚人グレン・シャーリの栄光と挫折を描いたDVDがいい。

明日発売といえば、ボブ・ディランの『トゥゲザー・スルー・ライフ』も。



May 25, Monday 2009

一度4時ごろ目が覚めて、次に目が覚めたのは9時。こんなに眠ったのは久しぶり。

午後、外の仕事。トマトとイチゴ畑での作業。イチゴがようやく取れ始めた。ただし、カラスが狙っているので、その防護策を考えなければと、家人が網を買ってきた。その網を張るために、近所のおじさんから借りた枠を設置したが、枠が大きすぎる上に、網が短すぎる。おじさんの言うにはカラスは光るものが嫌いなので、網ではなく、光るテープを枠から垂らせばいいとのこと。その作業は明日以降に。

その後、芝刈り。東側の芝の上にあった小枝をようやくすべて移動した。この時期は芝が一番伸びる。一週間に一度は刈る必要がある。面倒だが、芝刈り後、芝のいい匂いが漂うなか、ベンチに腰掛けて裏山を眺めるのは至福のひととき。

夜は、明日のクラスの準備と、continued to work on a new song but あまり進まず。


May 24, Sunday 2009

Bob Dylan の68回目の誕生日。最近、彼のラジオショーのCDを聞いた。先ず驚いたのが彼のDJとしての雄弁さ。よどみなく話している。そして次に驚いたのが選曲のよさ。彼が聞いて育った古い音楽が心地よい。ポピュラー音楽は進歩しているのか退化しているのか。

今日は一日、午後6時からの中部ブロック引継ぎ会の書類整理。午後教会のコンサートに行きたかったが、間に合わなかった。6時ぎりぎり準備完了、宮所コミュニティーセンターへ。6時から6部落の昨年度の分館長が集まり、会計監査をすませる。7時から、今年度の分館長も加わり、引き継ぎ会。

この会が終わり、ようやく昨年度の分館長の仕事が終了。3月末に開催しなければいけない会だったが、3月4月は忙しくて開けなかった。一昨年の区長、昨年の分館長と続いた責任の重い任務が終わり、肩の荷がおりた。大変だったが、一昨年も昨年も、多くのいい出会いがあったことに感謝。

懇親会、そして二次会。痛飲。


May 23, Saturday 2009

今夜は「赤羽孝昌さんの還暦を祝う飛び入りライブ」。

圧巻は、フィナーレを飾ったダニエル(ボーカル&ギター)、守屋さん(ボーカル)、大月さん(ピアノ)、五味さん(ギター)、ディーン(パーカッション)のセッション。「ゲット・バック」。素晴らしい演奏。

初登場:永井さん、以前に一度お会いしたことがある。そのときビートルズの大ファンと知った。ビートルズの曲をいくつか。今井君、高校では軽音楽部に入ったとのこと。「巡恋歌」など。日本の横笛の合奏を聞かせてくれたのはレックスとディーン。カナダのマニトバ州ウイニペグ出身。幼馴染みとか。ディーンはジャンベも叩く。レックスは以前一度オーリアッドにきたことがある。「キング牧師の日チャリティーコンサート」のとき。

増澤さんと五味さん、赤羽(孝)さんの同僚とのことで、お祝いに駆けつけてくれた。増澤さんをサポートした五味さんは初登場。巧みなギターワーク。「ミンゴスのママへ」、そしてわれらがヒーローの誕生日を祝して「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー」など。明日が彼の68回目の誕生日。

ダニエルと守屋さんのデュオを久しぶりに聞いた。「明日に架ける橋」など。守屋さんはS&Gの大ファン。7月の彼らのコンサートのチケットはもう購入したとか。ダニエルは子供のころの思い出を少し話したあと、妹と遊んだ「木の家」の歌。内容は藤森さんの「チェインジ」に通じるところがある。

大月さんの印象的な「カノン」の演奏のあと、赤羽(孝)さんが還暦を迎える前に書いたという「私には夢がある」の詩の朗読。彼は今年からスイミングに通い始め、ギターのレッスンも受け始めた。70歳になったとき、それらの夢が実現していますように。














藤森さんには、先ず今井君の参考になればと思い「巡恋歌」をお願いする。そのあと「今日は土曜日」など。赤羽(真)さん、大月さんのサポートで「旅人の木」「千両梨の実」。ぼくも大月さんのサポートで「I Have a Dream」と「祈りの歌」。

後半が始まる前、「ハッピーバースデイ」の歌のあと、オーリアッドから赤羽(孝)さんにケーキのプレゼント(photo, courtesy of a. kakiuchi)。小さいケーキで60本は無理なので、6本のロウソク。ぼくが還暦を迎えたのは数年前。60になる前は、60になるなんてことは受け入れがたい思っていたが、過ぎてしまえば何ということはない。トンネルを抜けて視界が広がった気分。

今夜は Special Open Mike だったので、閉店時間を少し延長して歓談。カナダ出身の二人と話す。彼らのホームタウンのウイニペグはニール・ヤングのホームタウンとか。ウイニペグでもうひとつ有名なものはウイニー・ザ・プー(くまのプーさん)とか。ウイニーはウイニペグからきているとのこと。ダニエルは帰国する日を数日延長することになって、来週もやってくるようである。二人のカナダ人も。

楽しい一夜だった。


May 22, Friday 2009

歯医者さんの予約を変えてもらい、10時半ぎりぎりに校正を送る。しばらくしてメールが入った。ふたつのうち二校のほうは手遅れだったが、初校のほうは間に合った。

ほたる祭りライブに向けて、ようやく意欲が湧いてきた。今年のライブをどのようにしたいかイメージが明確になってきた。そこから、新曲の構想も浮かんできた。

日馬富士が負けたのを見てオーリアッドへ。勝ってほしかったのだが。

Roy Silver-The Lost Interview を見ているところへ原田さん。久々に将棋をしようということに。そこへドクターT。ドクターTのギターの演奏を聞きながら、原田さんと将棋。一勝一敗。そのあと、いつものように、話題は、宇宙、禅、キリスト教、そして遺伝子まで。


May 21, Thursday 2009

今朝はいつもより早く松本へ。山麓線は空いていて、予定より早く到着。午前中に大事な仕事をひとつ済ませ、キャンパスへ。午後2つのクラス。そのあと、ジョン・Kと話す。最近彼は、友人から No Direction Home を借りて見てから、ピート・シーガーやボブ・ディランに興味をもったようである。すっかり話し込んでしまい、気がついたら5時半。しまった、事務局へ提出しなければいけない書類があった。あわてて階下に走る。よかった。まだ開いていた。

帰路、校正についての電話が入る。数日前に、2種類のゲラ刷りを送ったとのこと。受け取ってない。家に着くと、今日の午後届いたとのこと。「間に合わないかもしれないが、担当の者がすでに帰宅しているので、明日の10時半までに」ということになった。

8時過ぎにオーリアッドへ。11時閉店。帰宅後、早速校正を始めたが、眠い。明日の朝でも大丈夫だろう。


May 20, Wednesday 2009

久々に、外の仕事。外の仕事といっても大した仕事ではない。先ず、朝のうちに、昨夜家人から言われていたリビングのガラス窓にぶつかって息絶えた小鳥を柿の木の下に埋める。昨日の午後遅くにぶつかったらしい。かわいそうなことをした。その場所には、15年間一緒に過ごした犬のベンジャミンと、2006年10月に野良猫が産んだ2匹の子猫も眠っている。



午後、家人が植え残した10株ほどの花の苗を植えた。簡単だろうと思ったが、色の配置などを考えるとなかなか難しい。何度か植えなおさなければならなかった。

次が一番しんどい仕事。CR-V のタイヤをノーマルに替えた。こんな季節までスタッドレスをはいていたのは初めて。家人の車は4月に替えたが、ぼくの車はそのままになっていた。替え終わったときには汗だく。シャワーを浴びて病院へ。火曜日と木曜日は松本へ行くために、ドクターTに診てもらうには水曜日の午後しかないとのこと。まだときどき咳が出るので気管支炎のクスリを処方してもらう。

夜はオーリアッド。相撲好きのお客さん。白鵬と日馬富士が全勝を続けていることを教えてくれる。


May 19, Tuesday 2009

松本からの帰路、古書店へ。先週木曜日、買おうか買うまいか迷って、結局買わなかった本が欲しくなった。一直線にその本のあった本棚に向かったが、すでに遅し。どこにもなかった。あのとき買っておくべきだった。仕方なしに、近くにあった別の本を何冊か買う。

夜はセパ交流戦を少し見て、ほたる祭りライブのチラシとチケットを作る。4月5月と忙しく、遅れてしまったが、これからパブリシティをしっかりしなければ。


May 18, Monday 2009

2日間雨が降り続いたあと、今日は快晴の美しい一日。空の青さと木々の緑のコントラストが美しい。他のツツジより遅く咲く、オレンジ色のツツジも美しい。やはり気分は天気に影響されるようで、今日は昨日より、気分がいい。少しエネルギーが湧いてきた。





正午までに済ませる予定だった校正は、少し遅れたが3時には送ることができた。そのあと、家人に頼まれトマトの棚を作る。棚というかビニールシートで覆うための枠組。トマトは連作ができないので、毎年場所を変えなければならない。

新型インフルエンザが関西で広まっているようである。家人は西宮に住む妹に頼まれてマスクを送ったようである。できるだけ早く終焉してくれたらいいのだが。


May 17, Sunday 2009


昨日降り始めた雨は今日も降り続けた。英語に under the weather という表現がある。not feeling well (気分が悪い、気分がすぐれない)という意味である。今朝は朝から気分が悪い。2日続きの雨のせいか。それもあるだろうが、4月5月とかなり忙しく、ゆっくりする時間がなかったツケが回ってきたものと思われる。あまりの忙しさに天風さんのセキギョクテキ精神を忘れていた。気持ちが内向きになり、ものごとを否定的に、ショウギョク的に考える悪循環に陥っていた。気をつけなければ。

レナード・コーエンのオークランドでのコンサートについて書いたエッセイの修正を試みるが、疲れていてなかなかはかどらない。明日までに何ヶ所か修正、というよりは何ヶ所か書き直さなければならない。

夜、LSECのための英語クラス。最初にそれぞれに英語で最近の出来事などについて語ってもらうのだが、二人の人が、河合曾良という俳人に言及した。俳句には詳しくないが、芭蕉に曾良という名の弟子がいたことは知っていた。しかし、彼が諏訪出身だったとは知らなかった。勉強になる。

LSECから戻り、エッセイの修正を続けたが、眠くて何も考えられない。早目に寝ることに。


May 16, Saturday 2009

開店後しばらくして、ドアが開き、入ってきた人を見て驚いた。見覚えのある人なつっこい笑顔。ダニエルだ。昨夜、奥さんとユウキ君と一緒に里帰りをしたばかりとのこと。オーリアッドを忘れずに訪ねてくれたことに感謝。ダニエルは、Dusty, Tree House など、以前にも聞いたことがある自作の歌を歌ってくれたが、ユウキ君が生まれた直後に書いた Stars in Your Eyes が印象的だった。もうそろそろ2歳になる。お父さんと同じ素敵な笑顔の男の子。

久々登場の川島さん、今夜前半は書いたばかりの新曲を含むラブソング3曲。いつも思うことだが歌が上手い。もと辰中3年3組の有賀君、藤森さんのギターで熱唱。高音で声を張り上げるところでも抑制して歌えるところが凄い。赤羽(孝)さん、丸山さんのギターで歌う。先週からギターのレッスンが始まったとか。近い将来、弾き語りで歌ってくれるかも。

藤森さん、「チェインジ」など。彼がこの歌を歌ったのは、ダニエルから「キング牧師の日チャリティーコンサートで新曲を歌ったようだね」と話しかけられたので。ダニエルはオーリアッドHPのトップページを見ているようである。丸山さん、「職人になったおじさんたち」など、赤羽(真)さん、賛美歌「人生の海の嵐に」「鹿のように」他。淡々とした歌い方がいい。原田さん、高校生たちに自らの若い頃の話をしたあと、「キリストには代えられません」。ぼくが「祈りの歌」。











後半は、藤森、ダニエル、赤羽(孝)、丸山、川島、赤羽(真)の各氏。赤羽(孝)さんは1曲、他の人たちは各2曲。そうそう、有賀君は高校でフェンシング部に入ったとのことだが、藤森さんが中学時代にフェンシングをしていたとは知らなかった。

5月20日は赤羽(孝)さんの60回目の誕生日。それで、5月23日(土)の飛び入りライブは「赤羽孝昌還暦記念飛び入りライブ」ということにしたいと思う。それに5月24日に68歳になる人の Birthday Celebration も兼ねて。その人のポスターを、今日からステージの壁に飾ったのは、昨夜遅く、六地蔵の絵が壁から落ちて木の枠が壊れたから。でもある意味、いいタイミングだった。

ダニエルは来週も歌いに来てくれるようである。



May 15, Friday 2009


忙しい一日。朝、ズボンのポケットに手を入れたら、昨日使った教室のカギが入っていた。この教室はハイテク機器が入っていて、常にカギをかけるようになっている。家人がパンをつくるための材料や器具を買いたいというので、買い物がてら、カギを返しに松本へ行くことに。

実は、昨日松本からの帰りに、塩尻のラーメン屋さんで、冷麺を食べた。これが美味しかった。それで、途中同じ場所でお昼を食べて、松本へ。京都河原町の「春陽堂」の冷麺が食べられなくなって久しいが、本当に久しぶりに美味しい冷麺にめぐり合えた。しかも安い。冷麺と餃子のセットで700円しない。普通のラーメンは290円。創業昭和29年なので290円だとか。お店の名前は「幸楽苑」。

夜はオーリアッド。ウイークデイにしては忙しい日。遅くまでお客さん。ありがたいことである。

レナード・コーエンのコンサートについて書いたエッセイの校正が送られてきた。読み直すと、少々気負いすぎていた感がある。月曜日までに何ヶ所か修正したい。


May 14, Thursday 2009

忙しい一日。朝8時過ぎ、中学校へ。朗読の会のメンバーとして、今年初めての読み聞かせ。2年生のクラス。『追憶の60年代カリフォルニア』の短縮した第一章を読み、「風に吹かれて」を歌う。それでちょうど10分。「ボブ・ディランを知っている人、手を上げて」と言ってみたのだが、一人も手を上げなかった。本当に知らなかったのか、知っていても恥ずかしくて手を上げなかったのか。

松本へ。12時過ぎに着く。2コマのクラス。

夕方家に戻り、オーリアッドへ。ジブランの会。遅くに、塾の校長先生。最近の若者についていろいろ教えられる。中でも、子どもたちが縦書きの日本語がよめなくなっているという話が興味深かった。国語の教科書以外、彼らは縦書きの日本語を読む機会がないとのこと。そう言われてみれば、ぼくも横書きの日本語を読んだり書いたりするほうが多くなっている。


May 13, Wednesday 2009

暑い日が続いたと思ったら、今日は一転して肌寒い。急激な気温の変化に、身体がついていけないようだ。直ったと思った風邪がぶり返したよう。喉がいがらっぽく、咳も少し出る。困った。

数年前まで教えていた「アメリカ大衆文化」のクラスではよく、50年代のマッカシーイズムについて語り、ピート・シーガーも非米活動委員会 (House Un-American Activities Committee) で証言させられて、その結果テレビやラジオから締め出されたと話したが、今日初めて、その委員会での彼の全証言を読むことができた。

改めて、ピート・シーガーの偉大さに感銘を受けた。彼は委員会の誘導的な質問に対しては、すべて返答を拒否している。

 私は答えるつもりはありません、私の交友関係、哲学的宗教的信念、あるいは政治的信念についての質問
 には。あるいは、過去の選挙で誰に投票したかというような個人的な内容の質問には。これらの質問は、アメ
 リカ人であれば誰であっても質問されるべきでない極めて不適切な質問です。特にこのような強制的な状況の
 もとでは。
 
 I am not going to answer any questions as to my association, my philosophical or religious beliefs or
 my political beliefs, or how I voted in any election, or any of these private affairs. I think these are very
 improper questions for any American to be asked, especially under such compulsion as this.

 <http://www.peteseeger.net/HUAC.htm> 

夜、土曜日以来のオーリアッド。


May 12, Tuesday 2009

松本へ。午後2コマのクラス。

帰路買い物をし、夕方戻る。夜、歌の練習。ようやく風邪が直り、声が出るようになった。でも高い声で歌う必要はないと感じている。問題は、声だけでどれだけ説得力を持てるかということ。難しい。

スーザン・BからURLが送られてきた。ピート・シーガーの90歳の誕生日を祝うコンサートに関する60分のニュースショー。スプリングスティーン、ジョーン・バエズ、アニ・ディフランコなどのコメントに加えて、オバマ大統領就任式で歌われた This Land Is Your Land や、ピートが60年代後半にスマザーズ・ブラザーズショーで歌ってセンセーションを引き起こした Waist Deep in the Big Muddy (腰まで泥まみれ)の映像も見ることができる。 Waist Deep in the Big Muddy は40分後ぐらいから。

http://www.democracynow.org/2009/5/4/legendary_folk_singer_activist_pete_seeger


May 11, Monday 2009

昨日ほどではないが今日も暑かった。猫たちは、気持ちがいいのか、板の間の廊下に寝そべることが多くなった。

金曜日にすませた(はずの)追加の聞き取りと訳のファイルが出てこない。保存する前に消してしまったのか。仕方なし、再度同じ作業を繰り返すことに。おかげでライナーの訳を送るのが少し遅れてしまった。

午後しばらく午睡。夕方、昨日始めた芝刈りの続き。刈ったばかりの芝生の匂いが漂う中、ベンチにすわって裏山を眺める。日が長くなって、6時半になってもまだ明るい。


May 10, Sunday 2009

各地で30℃を超える真夏日になったようである。数日前は寒かったのに。今年は春先から寒暖の差が激しい。ぼくが風邪を引いたのも、2週間前の寒い日だったように思う。その風邪だが、今朝起きたとき、久しぶりに身体が楽になっていた。頭痛もなく、肩の凝りもなく、身体のだるさもなかった。完全に直ったようだ。よかった。

午後の少しの芝刈りと、夜1時間ほどの区の委員会を除き、終日、S&Gのライナー訳。夜遅くなって一応訳し終えた。明日、見直して、お昼までに送ることができればいいが。


May 9, Saturday 2009

飯田から個性豊かな5人のミュージシャンがやってきた。中山さん、何と言っても「ここだけの話」。そんな話が翌日みんなに知れ渡っていた。一番隠しておきたかった奥さんにも。中島さんのオートハープにはいつも癒される。最後のヨーデルも凄かった。バンジョー弾きの久保田さん、演奏もさることながら、トークが面白い。懐かしのフォスターの名曲「オー、スザンナ」など。島岡さん、10代の頃に書いたという「夕涼み」や「近況」など。久しぶりにお会いしたピアニストの大槻大ちゃん、「帰り道」など。

信州大学の2人の学生も長野市からやってきた。彼らは見学したいとのことだったが、一緒に3曲歌ってくれた。最後は愛音ちゃん、「ふるさと」を3番まで歌詞を間違えずに歌った。

藤森さん、「今日は土曜日」など、赤羽さん with 大月さん「千両梨の実」など。そして原田さん「キリストには代えられません」、ぼくが「電線の上の一羽の鳥」。












演奏が終わったのが11時少し過ぎ、その後12時近くまで歓談。楽しかった。みんな音楽が好き、歌が好き、ということが伝わってくる。遠路歌いにきてくれたことに感謝。

12時過ぎ家に戻る。満月が南の空に。冬には真上にあった満月が、南の空に。Flower Moon。





May 8, Friday 2009

朝、翻訳と聞き取りの資料が届く。まず、曲間のMCの聞き取りから取り掛かる。それほど多くなく、順調に進む。この分なら今日中にできそう。

しばらくの間、オーリアッドの冷蔵庫が不調だった。ようやく新しいのに換えることに。今まで使ってきたのは業務用の大型。10年以上経ち、部品がなく修理不能だった。今の営業形態だと大型は必要ない。省エネの家庭用冷蔵庫を入れることに。12時に業者が届けてくれるとのことで、昼前オーリアッドへ。古い冷蔵庫を取り出すのに苦労したがなんとか終了。新しいのは音が静か。節電にもなるらしい。

2時過ぎ家に戻り、仕事再開。すぐに完成し、3時過ぎメールで送る。

あとはライナー訳のみ、と思ったが、念のため通して聞いてみることに。しまった、曲の終わりに一ヶ所長いトークがあった。トークはすべて歌のはじめと思っていたのが間違いのもと。

夜は8時近くにオーリアッドへ。家人と交代。その後、大勢のお客さん。家に電話をして応援を頼む。

11時過ぎ家に戻る。雲間に月が見え隠れしている。明日は満月。明日は天気も回復するとのこと。満月が美しいだろう。


May 7, Thursday 2009

本来なら松本へ行く日だが、月曜日のクラスとの振り替えとのことでお休み。ありがたい。昨日から降っている雨が、今日も一日降り続けた。猫たちは外に出られず退屈そう。家の中を走り回っている。

夕方、新たな翻訳の仕事が入る。資料は明朝届くが、インターネットで下調べをする。ライナーの訳で、それほど苦労しなくてよさそう。

夜、オーリアッド。山に詳しい赤羽(孝)さんとMさんの山に関する話を聞いているうちに、家人が一度でいいから上高地へ行きたいといっていたことを思い出した。その話をしたら、赤羽さんが案内してくださるということになった。ありがたい。上高地も今村もあまり変わらないと思っていたが、お二人によれば、上高地は別世界のようである。


May 6, Wednesday 2009


ようやく疲れがとれてきて、体力も回復しつつある。レナード・コーエンが「タワー・オブ・ソング」の中で、

  友人はいなくなり、髪は白くなった
  以前楽にできたことが苦痛になる


と「老い」を歌っているが、確かに以前できたことが簡単にはできなくなっている。

しかし、コーエン自身は74歳にして、連日のように3時間のコンサートを続けている。驚異的なスタミナである。ピート・シーガーも凄い。5月3日はピートの90歳の誕生日。マディソン・スクエアー・ガーデンで彼の誕生日を祝う会が開かれた。ピートは、バンジョーを弾き、他の出演者と一緒にシング・アロングを指導したとのこと。ピートのお兄さんのジョンが登場して「ワシが95なんだから、ピートは100まで生きるよ」と言ったとのこと。

ぼくはまだまだ若い。そう言い聞かせてがんばることに。遅れている「第13回ほたる祭りライブ」に向けての準備を開始しなければ。

夜は久々のオーリアッド。原田さんと先日の山田周生さんのトークライヴについて語る。その後、将棋。1勝3敗。定石をすっかり忘れている。


May 5, Tuesday 2009

今日はコシアブラを採りに、裏山に上りたかったのだが、昨日より体調が悪く、家でやすむことに。一日中頭痛がし、咳が出た。昨日、完全に直らないまま歌ったので、疲れが出たのかもしれない。左の腕から肩にかけてぱんぱんにはっている。モーラステープを腕と肩に貼ったが直らない。今夜も早く寝ることに。

庭の白樺の木の葉っぱは日ごとに大きくなり、今では木陰ができるほど。猫たちも庭に出るのが好きで、ときどき木登りを楽しんでいる。見るものすべてが珍しく、目をぱっちりあけて見つめている。こんなふうにすべてを眺めることができたら素敵だろう。すべてを生まれて初めて見るかのように見ることができたら。



この写真は数日前に撮ったもの。


May 4, Monday 2009

第5回あづみの公園早春賦音楽祭参加。Dステージで午前と午後の2回歌う。心配した咳も一回しか出ず、なんとか歌うことができた。この音楽祭参加は今年で4回目。落ち着いて歌える環境ではないが、ぼくを知らない方々に聞いていただくいい機会である。また毎年、思いがけない出会いがある。今年も知っている人、初対面の人、何人かの方との出会いがあった。

今日はうっかりカメラを忘れてしまったが、岡谷の林さんが奥さんとお見えになっていて、先ほど写真を送ってくださった。感謝。



まだ体調は完全ではない、今晩も早く寝ることに。連休中に体力を回復したい。


May 2, Saturday 2009

ゴールデン・ウイーク。連休初日。

明後日、安曇野のアルプス公園で歌うことになっている。まだ本調子でない喉をならすため、キーを下げておそるおそる歌っているところへ、藤森さん。いつもの「人生に勇気」「おまえの歌が聞こえる」から。後半、大月さんのサポートで「住みなれたこの町で」。

赤羽(真)さん、「人生の海の嵐に」「鹿のように」など。後半、大月さんのサポートで「旅人の木」。久々登場の名取さん、3月のデトロイトへの旅の話と関連して、彼が入ってきたとき赤羽さんが歌っていた「千両梨の実」について語る。そのあと垣内さん、昨夜の山田周生さんのトークについての感想を述べ、「自分ができることから始める」ことの重要性について語る。

名取さんのデトロイトへの旅の話に触発され、ぼくもオークランドへの旅の話をし、大月さんのサポートで「祈りの歌」。大月さん「カノン」。そのあと、名取さんが去年12月にマンダラ2で聞いた大月さんの「カノン」について語る。









ライヴ終了後、しばし歓談。11時過ぎ閉店。オーリアッドを出ると、頭上にお腹の膨らんだ半月。先日見たときは細い三日月だった。いつの間にか大きくなっていた。調べてみたら、5月の満月は5月9日。ちょうど一週間後である。5月の満月は英語で Flower Moon というらしい。これは分かりやすい。April showers bring May flowers.


May 1, Friday 2009

締め切りに半日遅れて、昼過ぎ、エッセイを書き終える。何とか間に合い、迷惑かけなくてよかった。

夜は、山田周生さんを迎えてのトークライヴ。主催の原田技研社長の原田さんの挨拶のあと、山田さんの撮った写真を見せてもらいながら、昨年敢行したバイオディーゼル燃料を使っての地球一周の旅の話を聞く。シベリア横断がちょうど厳寒期と重なり相当苦労されたようである。しかしどこへいっても地域の人々に親切にされたようで、規模は違うが昔野宿をしながら旅をしたころが思い出された。

お話しのあと、質疑応答があり、そのあと、持参していただいた廃食油を、彼の車に積まれているバイオディーゼル燃料に変換する装置に入れてもらう。この装置の重さだけで200kgあるとか。値段もかなり高価なよう。個人でそう簡単に所有できるものではない。公共のバイオディーゼル燃料のスタンドがほしい。サンフランシスコにはすでにいくつかのスタンドがあり、バークレーにも最近ひとつできたようである。







松本から彼のファンも訪れ、トークイベント終了後も遅くまで歓談。最後に残った人たちで記念撮影。

それにしても山田さんの行動力には驚かされる。今回の日本一周の旅が実りあるものであることを祈る。苦労もあるだろうが、羨ましい生き方である。彼のHPは:http://biodieseladventure.com/japanese/index.html


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