OREAD Diary
March 1〜31, 2009


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March 28, Saturday 2009

今日最初に入ってきたのは丸山さん。去年、親戚の方が余命いくばくもないとの知らせを受けて書いたという「あなたは私」を先ず歌う。先日その方のお葬式があったとか。丸山さんは身近な出来事を何でも歌にしてしまう。昨年、高校時代の同級生が68歳になったので、記念にアメリカのルート68を車で走ると聞いて書いたという「マザー・ロードの旅」が2曲目。この同級生が最近、東京から松本へ戻ってきたとか。今日は新曲がひとつ。それはヨーデルを使った歌(タイトルを聞きそびれた)。何週間か前に飯田の中島さんがきたときヨーデルをやっていたので、それに影響を受けた書いたとのこと。今晩は、他の歌にもときどき、ヨーデルが入る。

藤森さん、弟さんの死を歌った「おまえの歌が聞こえる」など。石崎さんに録音してもらったCD-Rの中のこの歌を聞いて、お母さんが涙ぐんでいたと歌う前に語る。20歳のときに書いたラブソング「この命のすべてで」も久々に歌う。









赤羽(真)さん、少し遅れて、近所の若者と一緒にやってくる。今夜彼の相談を受けていたとか。赤羽さんは、彼の風貌や歌からも分かるように、実に穏やかで、面倒見がいい。オーリアッドに初めて来た人には、必ず話しかけている。賛美歌「鹿のように」、そしてこの歌を超える歌を書くのは難しいだろうと思う「千両梨の実」。

赤羽さんのリクエストで、ぼくが最後に「祈りの歌」。一緒に来た若者に聞いてもらいたかったとのこと。その後、しばし、丸山さんからヨーデルの講習を受けたが、難しい。ヨーデルといえば、ひがしの君を思い出す。今年の七夕コンサートにはひがしの君も出ることになったと、数日前に古川君からメールがあった。


March 27, Friday 2009

今夜は前半は家人に頼み、家で仕事を続け、後半交代。今夜はありがたいことに少し忙しかった。クラシック好きのドクターたち。大月さんと友人たち。遅くなって、某学習塾の校長先生も。

赤羽(孝)さんもやってきた。ギターのレッスンを受けることにしたとのこと。それがいい。ぼくみたいに自己流でやってしまうと、何年経っても進歩がない。ぼくがギターを手にしてからもうそろそろ50年。嗚呼。

いつもより少し遅く家に戻る。気温は−2℃。寒い。仕事を再開。キーボードを打ちながら、うとうと。寝ることに。


March 26, Thursday 2009

晴れているが、今日も気温は低い。

日々、多くの方々に助けられて生きている。大阪のSさんから、ぼくが昔訳した対訳のファイルを送ってくださった。感謝。特に、Tower of Song というトリビュートアルバムの対訳のファイルはありがたかった。ファイルを開け、いくつか読んでみる。ぼくの訳と思われるものがあった。どれがぼくの担当したものかわらかない。問合せのメールをすると折り返し返事がきた。すべてぼくが訳したものとのこと。本当にありがたい。

相撲好きのお客さんがやってきた。彼によれば、朝青龍は左腕の故障がここにきて響いているとのこと。日馬富士の復調を共に喜ぶ。


March 25, Wednesday 2009

朝起きて驚いた。雪が舞っている。地面にもうっすらと積もっている。冬と春のせめぎ合い。気温もかなり低い。雪はしばらくして止み、昼ごろには薄日が射し始めた。

終日、翻訳。あれやこれや言葉を考えるこの仕事はぼくに向いていると思う。こんなに長時間作業していても、飽きることがない。もちろん何を訳すかにもよるだろうが。身体は時間に比例して疲れる。

夜、オーリアッド。相撲好きのお客さんがくるかなと思ったが、来なかった。二人とも日馬富士を応援している。彼がようやく上向きになってきてよかった。

遅くなって歌の練習。Dance Me to the End of Love を歌ってみる。昔よく、オーリアッド・バンドで歌った歌。コーエンの Live in London の1曲目。すばらしいサウンド。それにコーエンの力強い渋い声。今年75歳になる人とは思えない。

11時過ぎ、家に戻る。玄関先の寒暖計は0℃。寒い。


March 24, Tuesday 2009

定期健診のため、9時半病院へ。もどってきて、WBC決勝戦。ちょうど始まるところだった。3回裏終了で 1-0。岩隈の調子から見て大丈夫だろうと、2階へ。今朝届いたDVDの字幕の再修正と、ブックレットの最終校正を済ませたあと、階下へ。8回裏が終わって 3-2。しばらく見ていたが、心臓に悪い。2階へ上がり仕事再開。しばらくしてオンラインで結果を見ると、なんと延長10回、5-2で日本の勝利。大変な試合だった。日本は強かった。しかし韓国チームも素晴らしかった。

午後遅く、恒例の探しもの。京都精華大学40周年記念式典・祝賀会の案内状。探し始めてから10数分後、本や書類の山の中から出てきた。はがきの締め切りは、明日の25日。とりあえず電話で祝賀会に参加したい旨、連絡。はがきは明日送ることに。祝賀会のあとの同窓会ホームカミングの集いで、学生たちに混じって数曲歌わせてもらうことになっている。

夜はニュースでWBCのハイライトを見る以外、仕事。今度は少し手ごわい。最近訳したものはすべてコンピュータに入っているが、昔訳したものは入っていない。どこかに歌詞カードがあるはずだが、見当たらない。困った。



March 23, Monday 2009

今朝はいい天気。昨日雨で取りやめた墓参りに。線香と花を供え、般若心経を唱える。帰ってきて仕事再開。時折、階下へ降り、日本対アメリカの試合を見る。先頭打者にいきなりホームランを打たれたときはもうダメだと思ったが、終わってみれば、9対4の快勝。

10時にコーエンのプレスリリースの訳を送り、5時近くになってキャッシュのブックレットの校正を送る。そのあと、岡谷市のふたつのロータリークラブの合同例会へ。Make Dreams Real が国際ロータリークラブの現期のテーマとのことで、「キング牧師の I Have a Dream をテーマにしたトークライブを」との依頼を受けていた。予定の時間を少しオーバーしてしまったが、無事終了。その後、会食があり、美味しい料理とお酒をいただきながら歓談。多くの方々に紹介された。井口喜源治さんのひ孫にあたるというお医者さんにも紹介された。若いころカメラマンをしていたというお坊さんにも。息子さんが高校でギターを弾き歌っているとか。飛び入りライブにきてくれるといいのだが。今回、声をかけてくれたのは高校の同期生の熊沢君。感謝。熊沢君の息子さんはカナダで画家をしていて、娘さんはイタリアに住む彫刻家とのこと。Make Dreams Real の家族である。

夜遅く、監修したDVDの修正された文字データが届く。読み始めたが、何度もうとうと。続きは明日ということに。


March 21, Saturday 2009

卒業式が終わり、高校の合格発表もあり、ふたりの中学3年生が顔を出してくれた。それに小野の若者たちも。オーリアッドの平均年齢が一気に若返った。若さは凄い。また新曲を書いてきた。山田さん「女猫」など。中村さん「つつじ」など。彼らのあとに歌うとおじさんたちもいい刺激を受けるようだ。少なくともぼくは彼らのギターの弾き方に興味がある。









藤森さん「愛音」「チェインジ」など。赤羽さん「御言葉なり」「千両梨の実」など。大月さん、昨日「朗読の会」が終わったあと、"マネジャー"と佐久へ行き、FM局に出演した話から入って、「誕生」。ぼくは「大人になったら何になりたいの」「祈りの歌」など。中学生と We Shall Overcome 、そして原田さんと「キリストには代えられません」。


March 20, Friday 2009

午後1時半から、朗読の会「ひびき」の第10回朗読発表会。長年、朗読のボランティアを続けてこられた方ばかり。聞きごたえがあった。会場には目の不自由な方々を含み大勢のみなさん。大月さんの即興演奏が朗読をサポートし、いい雰囲気だった。ぼくも最後に4曲ほど歌わせていただく。



その数時間をのぞき、今日もひたすら仕事。今日中に終わらせたいと思っていたが、難しくなった。でも明日午後4時までの締め切りには間に合うはず。間に合わせなければ。


March 19, Thursday 2009

いよいよ、春。暖かい一日。気温は20℃まであがった。昼間はヒーターのスイッチを切ることも多くなった。

今日もほぼ昨日と同じ一日。変わったことは、WBCで日本が勝ち、イチローが久々に打ったことか。今日中には終わらせたいと思っていた仕事は、かなり進んだが、明日まで持ち越し

高校入試、合格発表の日。うれしいニュースがいくつか入ってきた。今夜も、家人にオーリアッドを頼んだのだが、合格したことを報告にきてくれた中学生がいたとか。よかった。

オークランド (Oakland, California) のレナード・コーエンのコンサートに行きたいと密かに思ってきたが、超えなければいけないいくつかのハードルがある。もっとも高いハードルは、締め切りである。



March 18, Wednesday 2009

終日、翻訳・監修の継続。オーリアッドは家人に頼み、文字通り朝から晩まで。昼前、ジョン・Kから電話。どこかで会ってコーヒーを飲まないかとのこと。事情を話し別の機会に。日韓戦は1回の攻防を見て2階へ。

午後、運動不足解消のため、庭に出て、猫と遊んだり、体操をしたり。玄関先の寒暖計は20℃近くまで上がっている。暖かい。朝、新聞を取りに出たときは、バケツに薄い氷が張っていた。

締め切りは土曜日だが、何とか明日の夜には終わらせたい。金曜日、午後は、視覚障害者のために公報をテープに吹き込むなどの活動をしている朗読の会「ひびき」による「お話を聞く会」がある。

    
3月20日(金・祭)午後1時開場、1時半開演
    第10回お話を聴くひととき
    「ひびき」のメンバーによる「家族」をテーマにした朗読
    特別参加:大月高志、三浦久

    会場:オーリアッド
    入場料:350円(ドリンク付)
    主催:朗読グループ ひびき



March 14,. Saturday 2009










March 13, Friday 2009

Johnny Cash at Folsom Prison Legacy Edition のDVDの文字データが届き、朝から臨戦態勢。今回ありがたいことに、DVDに英語の字幕が付いている。日本語サブタイトルのついたディスクは明日届くとのこと。監修者として一番重要なことは明らかな間違いを見つけ訂正することだが、DVDの字幕の場合、情報量が多い場合、枝葉の部分はそぎ落とされていて、誤訳ではないが、元の英語と日本語のニュアンスがかなり違っているところがある。どの辺で妥協するか何度も字数を数えながら、言葉を入れ替えてみる。なかなか前に進めないが、楽しい作業。

夜、オーリアッド。冷たい雨が降っている。DVDの作業を継続。途中、古い友人が久しぶりに。以前より顔もふっくらして元気そうに見えるが、体調を崩していたとのこと。手元にあった村上和男さんの本をプレゼントしようかと思ったが、先日サインをしてもらったばかり。貸せてあげることに。セキギョク的に、前向きに、生きてほしい。いろんな意味で大変な時代ではあるけれど。

11時過ぎ、激しく降る雨の中、家に戻る。



March 12, Thursday 2009

陽射しは強くなってきたが、風はまだ冷たい。昨日の中学生たちのおかげで、今から48年前、高校入試の合格発表を見にいくため、辰野駅のプラットホームで汽車を待っている丸坊主姿の自分自身を思い出した。15歳だった。今日のように、頬にあたる風が冷たかったことを覚えている。

昨日、四日市の小林さんから送られてきた写真の中に、日曜日の「ホロトロピック・ワールド2009」の会場の写真があった。その中に老人が一人写っていた。よく見たらぼくだった。48年が流れすぎた。嗚呼!

7時過ぎからオーリアッド。昨日飾った拓本のおかげで、いっそう落ち着いた雰囲気に。遅くなって、歌の練習。


March 11, Wednesday 2009

長い一日だったが、うれしい一日だった。午後1時半過ぎ、昨日高校入試を終えた中学3年生42人が担任の先生と5人のお母さんたちと一緒にやってきた。彼らがつくった餃子持参で。長い受験勉強が終わって、みんな晴れやかな顔をしている。クラスのギタリスト数人の演奏に合わせて、次から次へと歌が飛び出す。最後に We Shall Overcome をみんなで一緒に歌うことになり、ぼくはギターで参加。みんなよく覚えている。

そのあと、「受験勉強をしながら励みになった<祈りの歌>を歌ってほしい」というリクエストがあり、それを歌ったあと、彼らに「大人になったら何になりたいの」を捧げる。カウンターの中に戻ると、全員が家人とぼくのほうを向き、「イムジン河」を歌ってくれた。彼らの真剣な歌声を聞きながら、胸が熱くなるのを覚えた。彼らとの出会いは、ぼくにとってまさに Something Great からの贈り物である。





6時開店直後、大月さんのお父さん大月誉元(おおつき・たかもと)さんが、以前からお願いしていた拓本のコレクションをもってきて下さった。さっそく飾らせていただく。全5点。

写真左上から、
 1.双対道祖神(辰野町沢底、日本最古の道祖神といわれている、現在拓本禁止)
 2.双対道祖神(辰野町上辰野)
 3.孝行猿の碑(伊那市長谷、現在拓本禁止)
 4.天女対面舞(辰野町七蔵寺梵鐘)
 5.天野貞祐詞碑(辰野西小学校)

これらの拓本に合わせるために、ステージ正面のキング牧師のバナーをおろし、佐藤勝彦さんの六地蔵をかける。なかなかいい感じである。



  *拓本はしばらくお借りすることになっています。是非実物を見にお出かけください。

7時から、朗読の会の3月20日(金)のイベントに向けてのリハーサル。いくつかの感動的な話があった。大月さんのピアノ演奏とぼくのミニコンサートも予定されている。




11時過ぎ、帰宅。見上げると頭上に満月、Worm Moon。庭は昼間のように明るい。



March 10, Tuesday 2009

昼前、Johnny Cash at Folsom Prison Legacy Edition のライナーの二校ゲラが届く。初校の修正でほぼ出来上がっているが、より分かりやすくするために、いくつかの表現を変える。難しいのは固有名詞や歌のタイトルのカタカナ表記。発音記号 [v] をどう表記するかいつも悩む。一時期は、摩擦音 v はすべて、ヴを使って表記した。例えば、Give my love to him.であれば、「ギヴ・マイ・ラヴ・トゥ・ヒム」のように。しかし最近では、「ギブ・マイ・ラブ・トゥ・ヒム」のほうがあっさりしていていいと思うようになった。特に、 of にいたっては、オヴでは重過ぎる。Book of Tea を「ブック・オヴ・ティー」と書くと、本来サウンド的には弱のof が強のブックとティーよりも強く見えてしまう。ただし、 Towens Van Zandt だけは、タウンズ・バン・ザントではなく、タウンズ・ヴァン・ザントでないと落ち着かない。

もうひとつはナカグロを入れるか入れないか。information center をインフォメーションセンターにするかインフォメーション・センターとするか。最近はできるだけナカグロを使わないようにしているが、すべてそれで上手くいくとも限らない。

そんなこんなで悩みながら、あれやこれや考えているうちに、最終的に送ったのは、夜9時過ぎ。

家人が留守をしていて、洗濯物を取り入れるのを忘れていた。7時近くに外に出たら、王城山の上に満月がくっきり。今月の満月はまだ先のことと思っていたので、不意をつかれた。調べてみたら、3月の満月は3月11日午前11時38分とある。因みに英語では Worm Moon というらしい。なるほどと思った。日本にも啓蟄ということばがある。啓蟄は3月6日ごろである。期せずして、Worm Moon も啓蟄も、虫が地面から這い出すという同じ季節感から来ている。虫が這い出すといえば、いろんな芽も地面から顔を出し始めた。庭にフキノトウをふたつ見つけた。




March 8, Sunday 2009

永田町の星陵会館で開かれた「ホロトロピック・ワールド2009」という聞きなれない名前の会に、家人とともに参加した。参加したのは、京都時代からの友人Kさんに誘われたからだが、一番の理由は講演者の中に村上和男さんの名前を見つけたからである。主宰者の天外司朗(てんげ・しろう)さんのお話も聞いてみたかった。CDやAIBOの開発制作にたずさわった人であるとKさんから聞いていた。

お二人を含めて講演者は4人。最後にはパネルディスカッション風のQ&Aもあり、少々長時間であったが、大いに学ぶところがあった。その後の懇親会にも出席し、お二人に直接お会いすることができた。

天外さんのお話の中では、生きるうえで重要なのは、Quality of Life (快食、快眠、快便 + 快セックス、快マインド)と、歌と踊りと祈りだけで、他のものは要らないというところに共感。歌と踊りと祈りは結局ひとつだろう。村上さんのお話の中に、地上に生命が誕生したのが38億年前のことで、われわれは誰もが38億年プラス現在の年齢を生きているわけで、それが38億+30年でも、38億+60年でも、たいした違いはないという主旨のところがあった。そう思えば確かに、今を生きることの重要性が実感できる。現在の Quality of Life が重要であって、将来のことを心配してばかりいてもつまらない。

彼らのユーモアのセンスに驚嘆する。天外さんはサックス奏者でライブハウスで演奏もするとのこと。是非一度聞かせてもらいたいものである。できたらオーリアッドで。





夜9時半発の高速バスで戻ってきた。家に着いたのは12時半過ぎ。長い一日だったが、思い切って、セキギョク的に出かけてよかった。切に願うことは必ずとぐるなり。まず一歩を踏み出さなければ。


March 7, Saturday 2009

WBCの日本と韓国の試合のある日で、何人の歌い手がきてくれるのか、何人のお客さんが聞きにきてくださるのか少々不安だった。ぼく自身、できたら野球を見たいと思ったくらいだから。ところが、ふたを開けてみたら、いつもの日より盛況で、楽しい一夜になった。

先ず、先日LSEC (Lake Suwa English Club) のクラスで忘れてきた時計を、代表の秋澤さんはじめ5名の方がわざわざ届けにきてくださった。ぼくが、「大人になったら何になりたいの」などを歌ったあと、LSECのみなさんと Amazing Grace。丸山さん、「おじさんたちよ」「職人になったおじさんたち」など。6番テーブルには上辰野の3人の少々酔っ払ったおじさんたち。その中の最長老、松尾さんが、詩吟で「千の風」を唸る。以前にも一度お聞きしたが、今夜は実によかった。増澤さん、「今夜は先日の雪辱を」といって歌い出した。先日も決して悪くなかったが、今夜は気合が入っていた。「そうなんだ」「ロックンロール・ママ」など。赤羽(孝)さん、アカペラで「みんなちがってみんないい」など。ギター弾き語りで聞ける日も近そう。

LSECの松澤さんに、数年前に亡くなった忘れ物名人のお兄さんの話をしていただく。実は先日のクラスで英語で松澤さんが、世界の海を航海するタンカーの機関士だったお兄さんの話をしてくれた。彼はたまに陸に上がると傘やカバンを必ずどこかに忘れてきたとのこと。一度は2歳の息子を電車の中に忘れてきたとか。ぼくが時計を忘れたのはその日のこと。忘れ物ということになると、ぼくもかなりの名人である。














先日の小野の若者ふたりがまたやってきた。若さとは凄いものだ。わずか二週間の間に、更なる進化をとげていた。山田さん「空の箱」「上野原」など。「上野原」は前回も聞いたが、おじさんたちみんなが気に入った歌。中村さん「モノクローム」「ツツジ」など。「ツツジ」は今日書いたばかりとか。いい歌である。大月さん、「カノン」など。そのあと、ピアノでのサポートをお願いする。後半の増澤さんの前に久々登場の春日淳也さん、「悩みはほどなく消え」。写真を撮るのを忘れていた。あしからず。赤羽(真)さん「千両梨の実」など。最後にぼくが「オーリアッドバンドの歌メドレー」と「祈りの歌」。これで終わりと思ったら、「ガビオタの海」を歌いたいとう人が現われた。ぼくの歌を歌ってくれる数少ない人のひとり、ほたる書房の田中さん。

  
あなたに平和がありますように
  あなたの願いが叶いますように
  あなたが喜びに満たされますように
  あなたが自由でありますように

その後、しばし歓談。明日は朝早く東京へ行くことになっているので、もっと長く話していたかったが、定時の11時に閉店とさせていただく。歌いにきて下さった方々、聞きにきて下さった方々、ありがとうございました。


March 6, Friday 2009

一日雨。 昨日に続き、資料整理。公民館分館、育成会(子育て支援マスター)の資料整理。だんだんと形になってきた。

相撲好きのお客さん。そろそろ三月場所が始まるとのこと。お相撲さんも大変だ。場所が終わったと思ったら、もう次の場所が始まる感がある。いいタイミングで八百長問題に関する裁判の判決が出た。ちょっと良すぎる気がしないでもないが。

遅くなって歌の練習。3月4月、いくつかの場所で歌うことになっている。最近、歌うときに、天風式呼吸法を忘れていた。少し注意するだけで、声がかなり変わることに気づいた。

11時過ぎ外に出ると、雨はやんでいた。明日は晴れそうである。



March 5, Thursday 2009

終日、分館引継ぎのための資料整理。というよりも、探し物。そのつどファイルしておけばいいものを、机の上に積んだり、床においたりした結果、、本やノートや他の書類と一緒になって何がなんだかわからなくなっている。箱に入れたものは、その箱を先ず探すことに。悪い癖と思いながらこれがなかなか直らない。振り返ってみれば、これがいつものぼくのやり方、切羽詰って、最後に一気呵成にやる。いつも上手くいくとは限らないが。

今夜も、WBCの野球を見るため、前半は家人に頼み、8時過ぎ「出勤」。4回が終わって3対0。その後順調に点を取るだろうと思っていたら、11時過ぎ家に戻り、ニュースを見たら4対0だった。打てない。中国のレベルが上がったということか。

京都にいるころ、一時、よく将棋をしたもの。時には明け方まで将棋をさして、寝ると、瞼に将棋盤が浮かんでくるほどだった。最近、将棋や碁は脳の活性化に役立つとのことで、オーリアッドに将棋盤を置いた。今夜は原田さんと一局。原田さんはインターネットでよく将棋をさすとのことで、強い。ぼくとやるときは少し手を抜いてくれているようだ。

遅くに、歌声喫茶帰りの丸山さん。今夜は卒業式に関係する歌を歌ったとか。「仰げば尊し」も。最近この歌は卒業式では歌われなくなったが、子供のころは何度も歌った。今も口ずさめば、懐かしさがじわーと押し寄せてくる。



March 4, Wednesday 2009

今朝目覚めると首筋がだるく、背中が痛む。しばらくして気がついた。昨日の映画を見たときの姿勢のせいだ。「おくりびと」を見たあと、これは強烈なストレートというよりは、どちらかというと、じわじわときいてくるボディブローのような映画だと思ったが、確かに今朝はボディにきている。

午後、エクセルを使って、分館活動の記録を作成し役場へ送る。資料と写真をつけて。まだエクセルを十分に使えるとはいえないが、試行錯誤の末、なんとか作成できた。

アーミージャケットを着た長髪のお客さんが入ってきた。どこか懐かしい雰囲気。学生時代、京都に住んでいて、一度「拾得」でぼくに会ったことがあるとのこと。その日、前夜に次男が生まれたとぼくが話したとのことなので、お会いしたのは、1980年11月26日か。現在某学習塾の校長先生をしているとのこと。しばらく懐かしい場所や人たちの話で盛り上がる。

そこへドクターY。「おくりびと」に話題が移る。校長先生の話では「おくりびと」は漫画にもなっているとか。ドクターYはこの映画がアカデミー賞を受賞する前日に見て、久々に感動したとのこと。そして普通は映画が終わると、ばたばたと席を立つ人が多いのに、この映画の場合は、最後のクレジットが終わるまで誰も席を立たなかったのが印象的だったとのこと。そういえば、昨日 I-City でも誰も最後の最後まで席を立たなかった。ぼくも不自然な形のまま明かりがつくまで見上げていた。

                       ■

11時過ぎ家に戻ると、先日『ガビオタの海』を購入してくださった方からメールが入っていた。数年前に『追憶の60年代カリフォルニア』を読んで、「その本の中の曲がすべて自分のiTuneに入っていたので、同じ時代に同じ曲を聴いていた人がいたのだ」と感じたとのこと。そして、最近、還暦を迎え、再度『追憶の60年代』を読み直し、『ガビオタの海』を聴いてみたくなり、注文してくださったとのこと。

  
68年69年はデモや集会に出かけ、家に帰るとボブ・ディランやトム・パクストンを聴いて、勉強もせずそんな生
  活をしていましたが、その頃の経験のおかげで現在の自分があると思っています。レナード・コーエンは当時
  は難しすぎましたが、最近になってやっと 理解出来たかと思っています。アルバムの中の「カビオタの海」を
  聴いていて何故か涙が出てくるような、懐かしいような、同時に、今の自分を感じるような、不思議な気持ちに
  なりました。


と書かれていた。共感してくださる方がいるというのは嬉しいことである。

  
あなたもぼくもあの時代を抜けて
  何とかここまで歩いてきた
  多くの過ち、後悔を抱きながらも
  今ここにこうして生きている

ご自分でもギターを弾いて歌っているとのこと。そのレパートリーの中にはぼくの「千の風」も入っているらしい。ちょっと遠いけれど、一度オーリアッドへ歌いにきてもらいたいものである。



March 3, Tuesday 2009

仕事が一段落ついたし、土曜日のオープンマイクでも、日曜日のLSEC でも話題になったので、急遽、「おくりびと」を見に行こう、ということになった。調べてみたら、山形村の I-City で午前と午後2回やっている。午前の部は無理としても、できるだけ早くいって、1時50分スタートの午後の部のチケットを買おうと、11時に家を出る。

12時前について、切符売り場にいくと、午前午後ともに「満員」の札が貼られている。「立見」はできるとのことだが、2時間立って見るのは辛いと諦めることに。そしたら、係りの人が、最前列のパイプ椅子にすわって見ることができると教えてくれた。

これがまたとない得がたい体験になった。2時間、お尻を、パイプ椅子の先端までずらし、両脚を思い切り前に伸ばし、後頭部を背もたれの天辺に押し付けて、ほぼ真上のスクリーンを眺めるのである。これがシュールだった。広末涼子の脚が異常に長く見える。NKエージェントの三階建ての建物が、奥行きのないベニヤに描いた絵のように見える。

このような状況にもかかわらず、映画が終わったとき、「えっ、もう終わってしまったの」と思うくらい短く感じた。ということは、この映画が「面白かった」からだろう。最初から最後まで泣けて困ったと、土曜日オーリアッドで、話してくれた人がいるが、ぼく自身は、笑ったり泣いたり。正直なところ盛り上がりに欠けるストーリーなのに、まったく退屈しなかった。

得がたい体験ではあったが、2度と最前列のパイプ椅子にすわって見たいとは思わない。



March 2, Monday 2009

昼前、ブックレットの初校と、歌詞とナレーションの訳を送る。ひと先ずぼくの手から離れた。引き続き、頼まれていた同窓会報のための短いエッセイにとりかかる。すでに締め切りに2日遅れている。字数500字。これが難しい。書きたいことがその字数に収まらない。削って削って、なんとか書き上げた。竜頭蛇尾の感あり。

今日、シアトルのアランから新年のカードが届いた。チベット仏教の新年は2月25日とか。カードと共にディランについての分厚いエッセイのコピーが入っていた。カードには次のように書かれていた。

   
Memories fade
   Years go by
   But friends
   Are forever.


ベトナムのジムからは彼が訳した新著が昨日届いた。3月10日発売予定。

  James Green, tr.. The Sayings of Layman P'ang , A Zen Classic of China, SHAMBHALA, 2009

           


表紙の墨絵は京都のマイケルが描いたもの。

そのマイケルからは先週、しばらく留守にするというメールが入った。カナダの僧院に行くとのこと。

僧院といえば、今朝、オースティンの Shambhara Meditation Center からニューズレターが届き、その中に可愛い写真が添えられていた。

           

気がついたらもう3月。春。ぼくもそろそろ動き出さないと。


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