OREAD Diary
February 1〜28, 2009


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February 28, Saturday 2009

「おくりびと」を見てきたという方のお話を伺ったせいか、「死」と「葬式」が今夜のテーマになった。映画評を読むと、この映画にはかなり笑えるところがあるとのことだったが、その方は最初から最後まで泣きっぱなしだったとか。

ぼくが「祈りの歌」「千の風」など、藤森さん「おまえの歌が聞こえる」「チェインジ」など。赤羽孝昌さん、最近亡くなったという100歳近いお母さんの思い出。納棺師によって整えられた顔がとても美しかったとのこと。

大月さん「カノン」と今朝見た夢の話。「カノン」がかすんでしまうほどの素晴らしい夢の話。それにしてもよほど印象が強かったのだろう、横にすわっていたという人のディテールを覚えていた。赤羽さん「千両梨の実」「人生の海の嵐に」など。原田さん「キリストには代えられません」。久々登場の長島さん「最後の手紙」。4月からもう少し来れるかもしれないとのこと。











最後、久々に、赤羽、大月、三浦で「アメイジング・グレイ」。その後、しばし歓談。今夜は「おくりびと」と大月さんの夢の話でもちきり。それに先日伊那図書館でお会いした栗林さんの奥さんと栗林さんの話も。是非栗林さんには歌いにきてもらいたいもの。

今夜もとてもいい飛び入りライブになった。

家に戻ってから翻訳と校正。月曜日にはなんとか送れそう。


February 27, Friday 2009

月曜日に送ったライナー訳が印刷されて今朝送られてきた。校正のため。仕事が速い。まだ歌詞とナレーションの訳は終わっていない。がんばらねば、と終日コンピュータの前。今夜も「出勤」は8時過ぎ。後半忙しくなったが、家人がいてくれて助かった。

11時過ぎ家に戻り、仕事の続き。歌詞は比較的楽だが、ナレーションの訳が大変。朝方まで仕事。2,3まだわからないところがあるが、ほとんど目途がついた。

ライナーを訳しているとき、バークレーの地名を探して初めて Google Earth を活用した。今夜、息抜きに、Isla Vista を検索してみたら、壁の色は違っていたが、あったあった。International Hall。ぼくが住んでいた40数年前、壁はグレーだった。1999年に訪れたときには壁は黒いペンキが塗られていて、すでに名前も変わっていた。



  俺が最初に住んだとこは
  サンタバーバラの I-Hall
  崩れかかった壁の向こうから
  夜毎に聞こえるうめき声


かつて、このように歌ったことがある。壁の色は変わったが、建物は昔のまま。正面に見えるスライドの窓というかドアがリビングへ入る入り口。この入り口から外に出ようとリビングを横切ったとき、 Let me forget about today until tomorrow という言葉が聞こえてきた。その言葉が最終的にぼくをディランにのめり込ませることになった。



February 26, Thursday 2009

今朝、たつの新聞をめくっていたら、「道元禅師の銅像 長松寺に」という見出しが目に飛び込んできた。「箕輪町ニュース」の欄である。長松寺(ちょうしょうじ)は昨年12月に歌わせていただいた曹洞宗の名刹。写真も載っていて、銅像を囲んで寄進者の親子とご住職さんも写っている。

午後、伊那市図書館へ行く途中に寄って、写真を撮らせていただくことに。下の駐車場に車を止めて、山門を入っていくと、偶然にも、ご住職さんが庫裏の玄関から出てこられるところだった。さっそく銅像の写真を撮らせていただくことに。立派な道元像である。




若いころ、臨済宗の僧堂で真似事のような修行をさせていただいたが、なぜか、心に残っている禅のことばには道元禅師のものが多い。先ず、頭に浮かぶのは次の3句。

   愛語よく回天の力あることを学すべきなり
   学道の人は先づすべからく貧なるべし
   生を明らめ死を明きらむるは仏家一大事の因縁なり

3時前、伊那市図書館着。上伊那図書館では以前トークライブをさせていただいたことがあるが、この図書館は初めて。こんないい図書館があったんだ。上伊那郡の小中学校の司書の先生方の実践報告の最後に、辰野中学のブックトークの報告という形で、上島先生の説明のあと、キング牧師、公民権運動にまつわる歌を歌わせていただく。最後にリクエストがあり、「碌山」。




驚いたことがいくつかあった。そのひとつ: ライブラリアンという言葉からぼくが思い浮かべるイメージは、どちらかというと「本の虫」ということばもあるように、地味で眼鏡をかけた初老の本好きの女の先生である。今日お集まりの方々は、本好きには違いないが、みなさん若くてきれいな先生ばかり。ぼくが歳をとったということだろうか。

「地味で眼鏡をかけた初老の本好きの女の先生」というのはアメリカ映画に登場するライブラリアンから植えつけられたイメージに違いない。(他意はありませんのでご容赦を)。

ふたつめ: 「昔とまったく変わりませんね」といいながら話しかけて下さった方がいた。聞けば、京都時代のぼくを知っていて、七夕コンサートにもきたことがあるとのこと。ご主人は一時ギター制作の仕事をしていたことがあり、ギターも弾くとのこと。一度土曜日に演奏しにきてもらいたいもの。昔と変わらないといっても、かなり太ってしまって、というと、髪の毛のぼさぼさが変わらないとのこと。

みっつめ: 素晴らしい笑顔で話しかけて下さった方がいた。「どなたでしたっけ」と失礼ながら聞き返すと、「クリバヤシです」とのこと。それでも分からず、怪訝な顔をしていると「主人がいつもお世話になっています」とのこと。栗林という名前で知っている人を思い浮かべたが、それでも分からない。「オオツキさんたちと・・」。それで分かった。栗林さん aka (also known as) イガランの奥さんだった。栗林さんには是非また演奏しにきてもらいたいもの。栗林さんの奥さんがライブラリアンだったとは知らなかった。そういえばいつも本を読んでいたような・・。

6時、オーリアッド。遅くなって、久々にディランの歌をいくつか歌ってみる。というのはバーズのアンソロジーを聞いていたら、彼らが歌うディランの歌のメロディーが実に美しかったので。他の歌とは明らかに次元が違うように思えた。実は若いころも同じように感じていた。よく「ディランの歌はことばはいいがメロディはもうひとつ」という人たちがいる。ずっと昔、そのことに反論してディランのメロディの美しさについてどこかに書いた記憶がある。Chimes of Freedom, My Back Pages, Lay Down Your Weary Tune, One Too Many Mornings, Tomorrow Is a Long Time. いずれも比類のない美しさだ。


February 25, Wednesday 2009

終日翻訳。オーリアッドは前半家人に頼み、今夜は8時半に「出勤」。翻訳もあったが、WBCの野球の試合を少し見たかったので。もう長い間、日本のプロ野球は、特別なもの以外は見ることはなくなったが、やはりぼくは「野球少年」なのだと思う。松坂は少し調子が悪かったが、次に出てきた杉本が素晴らしかった。3回裏、彼が3者連続三振を奪ったところで、オーリアッドへ。

遅くなって、明日のトークライブのための練習。伊那市図書館。ありがたいことに、今日は腹痛はおさまっている。

11時過ぎ家に戻り、翻訳再開。ナレーションの訳に手こずる。与えられた英文がよくわからないときは、音源を聞いて確かめなければならず時間がかかる。しかし、いろいろ勉強になっている。今度のレガシーエディションは、とにかく本来表に出るはずではなかった裏話や音源まで使われていて、フォルサム刑務所でのコンサートの実態がわかる。

野球は日本が大勝したようだ。オバマ氏の施政方針演説は素晴らしかった。いろんなニュースでその場面が使われていたが、これぞバラク・オバマという表現があった。

    We will rebuild, we will recover,
    and the United States of America
    will emerge stronger than before.


このリズムが素晴らしい。


February 24, Tuesday 2009

9時半、病院へ。定期健診。今日は空いていてすぐ診てもらえた。不況と関係があるのかしら。お腹の調子は大分良くなったが、降圧剤のほかに消化剤と胃酸の分泌を抑える薬を処方してもらう。

午後遅くまた腹痛が始まり、少し仮眠をとる。夜、CD1の翻訳。ナーレーションの訳は難しい。

日本チームとオーストラリアチームの野球の試合を最初の数イニング見る。岩隈の投球が印象的だった。岩隈のみならず、今回の日本チームの若い選手は凄い。大リーガーにも引けをとらないようだ。

明日は腹痛が治っていればいいが。


February 23, Monday 2009

午後2時、ブックレット(ライナーノート)の訳を送る。しばらくして、聞き取りされた歌詞とナレーションが送られてきた。2枚のCDのトラック数はナレーションを含めて51ある。そのかなりの部分は2年ほど前に訳してあるので、実際に訳すところはそれほど多くない。問題はナレーションの部分。以前にも体験したが、キャッシュと聴衆とのやりとりは、聞こえないところが多い。会話の片方だけをつなぎ合わせて意味あるものにするにはかなりの想像力が必要。

しばらく休んでから、歌詞及びナレーションの訳にとりかかる。そのころから、お腹が痛くなりだした。夜になっても直らない。疲れたのかもしれない。採点、成績付け、翻訳と続き、身体を休める間がなかった。それに不本意の結果になった選挙のストレスも加わった。今夜は早く寝ることに。

先日頼んでおいた『会うことは目で愛し合うこと、会わずにいることは魂で愛しあうこと―神谷美恵子との日々』という本が amazon.co.jp から届いた。ぼくが期待していたものとは少々違っていたが、神谷美恵子さんの少女時代の生活を垣間見ることができた。この本は野村一彦さんという病弱な旧制高校生が1931年から32年にかけて書いた日記がもとになっている。そのとき彼は18歳。その3年後、1934年に結核で亡くなる。

ページをめくってもめくっても、この若者の前田美恵子さんに対する切なる思いが綴られている。あまりにも純粋で、あまりにもウブで、読んでいてもどかしくなるほど。彼女のほうも彼に好意をもっていることが途中からわかるが、それでも二人は手を握ることも、目を合わせることもない。

彼の死後、前田美恵子さんの人生は大きく変わっていく。最終的に、医学、精神医学を学び、ハンセン病の人々のために一生を捧げることになる。

野村一彦さんは銭形平次の生みの親、野村胡堂の一人息子。息子亡き後、野村胡堂は次のように記している。

  
・・・私は、自分が育てた子の魂に、今では返って教えられ導かれて居るような気がしてならないのです。
  そして、生きて居る間、私の書く物の一番良い愛読者だった倅の形見の本箱に、新しい著書ができるご
  とに、『父胡堂より』と署名して、一冊ずつ加えるのを、今の私は何よりの楽しみにして居ります。


February 22, Sunday 2009

終日、訳したものの推敲。楽しい作業だが、今回は時間がかかっている。難解と言うか、もって回った表現がいくつかある。書いた本人も自分が書いたものが分からないんじゃないかと思いながら作業を続ける。

夜遅く階下に降りていくと、家人がテレビを見ている。うつ病の最新治療について。ナレーターが、「言葉や単語を考えることで脳が活性化される」と説明しているところだった。活性化され赤く変わった脳の映像が写し出された。今日ぼくの脳はかなり活性化されたはず。

朝10時から最後の絵手紙講座。10時少し前に出かけ、先生と受講者の方々に挨拶だけして帰宅。推敲作業に戻る。

夜は区の総会。来年度役員の選挙。事前の根回しの効果なく、区の委員に再選される。仕方ない、もう一年やることに。分館長の任期は3月末まで。4月から少しは楽になるはず。


February 21, Saturday 2009

24歳の新人二人を迎えて新鮮な飛び入りライブとなった。山田友宏さんと中村弾さん。二人ともキラキラした感性がまぶしいほど。山田さん、「女猫」「Happy Blues」「上野原」など。すべてオリジナル。中村さんもオリジナルで「モノクローム」「マイスター」。中村さんは小さいときから知っている。ベースを弾いていると聞いていたが、歌も書いているとは知らなかった。いい若者に成長したものである。

24歳の二人に煽られて、ぼくも24歳のころ書いた「こおろぎが歌うように」と、21歳のころのことを思い出して20代の後半に書いた「サンタバーバラの夏」。続いて原田さんと「キリストには代えられません」。だんだんと息が合ってきた。藤森さんも、20歳のころに書いたという「片想い」。それに「チェインジ」「おまえの歌が聞こえる」「今日は土曜日」など。赤羽さん、「鹿のように」「バラは憧れ」「千両梨の実」など。










今夜は二人の若者に触発されて、大いに楽しい夜となった。是非また歌いにきてもらいたいもの。

ミスター・ロビンソンがベンジャミンに年齢を聞くと、ベンジャミンが「20歳。来週21歳になります」と答える。それを聞いたミスター・ロビンソンが、"That's a hell of a good age to be."と言うところがある。24歳の若者二人を見ていて、その台詞を思い出した。

  
That's a hell of a good age to be.
  そりゃあ、いい歳だねえ。


February 20, Friday 2009

通知が来ていたのにすっかり忘れていた。たつの新聞の「今日の行事」欄に、午後3時から役場の会議室で国際交流委員会があると出ていた。年に一回あるかないかの委員会。姉妹都市との交流があるときに召集される。昼前には出欠確認の電話もかかってきた。

委員会は4時には終わり、久しぶりに町の図書館へ。エクセルの講座を受けながら、実際に使おうとすると、もう忘れている。「世界一わかりやすいEXCEL」という本を借りる。それから、近くの棚にあった「メルヘンの深層心理」と「神谷美恵子 聖なる声」も。

神谷美恵子さんの伝記を借りる決心をしたのは、ぱらぱらと開いたら次の言葉が目に入ったからである。

  
毎日英文直しをしているといらいらして自殺したくなる。人生とはしたくない事をする場なのだろうか。
  いつまで語学の先生をしなくてはならないのか。語学よ、汝は私の呪いだ。

自殺とまではいかなくても、脳細胞が破壊されると思うことはしばしばある。神谷美恵子さんの本は何冊か読んだ。『生きがいについて』(みすず書房)は愛読書である。他の人が書いた彼女の伝記を読むのは初めて。すごい人だ。65歳で亡くなっている。心不全。借りてきた本の最後の部分に次のような彼女の言葉が引用されていた。

  書きかけのしごとがいくつもある。・・・しかし、完成できればよし、できなくてもよし、と考えるようになった。
  人生は、いつ終止符が打たれてもよいのだ。いつでも人生は未完成であろう。しかし、人間でない者の
  眼からみれば、そのまま人生は完成したものと同じにちがいない。幼くして、若くして逝った者の一生も
  また完成したものにちがいないのだから。


昼過ぎ、石崎さんから電話があり、菅平にいるので帰りにオーリアッドによって、サウンドハウスから修理されて戻ってきたミキサーを設定してくれるとのこと。夕方、オーリアッド開店前に、石崎さん到着。一時間ほどでセッティング完了。感謝。


February 19, Thursday 2009

今日も寒い一日。午前中は快晴だったが、午後から雲が出始め、夜遅くには細い雪が降り始めた。

終日、翻訳の修正。途中、At Folsom Prison Legacy Edition のDVDを見始めたら、ライナーノートと共通するところがある。全部は見られなかったが、大いに参考になった。1968年にLPレコードとして発売されたこのアルバムは、1999年(日本では2006年)に未発表曲を含めた改訂版が CDで発売された。今回、完全版として CD2枚、DVD1枚で出ることになった。アメリカではすでに昨年10月にリリースされている。

1968年1月にフォルサム刑務所でレコーディングしたとき、コンサートは2回行われたとのこと。今回はその2回のコンサートが収められている。

7時過ぎ、オーリアッドへ。家人と交替。9時ぐらいから雪が降るとの予報だったが、降り始めたのは閉店時間の11時近くになって。細かい雪である。大雪にならなければいいが。



February 18, Wednesday 2009

寒い一日。午前8時、外に出て玄関先の温度計を見る。−9℃。そのあと中学校へ。3曲と少しのトーク。「メドレー(オーリアッドバンドの歌、おまえに会えてとてもうれしい、風に吹かれて、We Shall Overcome、セカンドウインド)」「碌山」「あの果てしない大空へ」。歌の合間に、もうすぐ卒業し、新しい人生に足を踏み入れる中学生への励ましの言葉として、碌山と井口喜源治の言葉を紹介する。

新しいコンパクトのPAシステムは軽いだけでなく、思っていた以上に音がいい。今年は、これで機材を運ぶだけで疲れてしまうことがなくなりそう。





家に戻るとフィービーが窓とカーテンの間で日向ぼっこ。ここは暖かい。

翻訳は今夜、全ブックレットを一応日本語に置き換えた。原稿用紙にして50枚弱。これをリズムのある分かりやすい日本語に代えなければならない。翻訳で一番楽しいところ。

わずかに残っていた『レベッカ』の最後の部分を見る。どんでん返しのどんでん返し。さすがにアルフレッド・ヒッチコック。いい映画である。



February 16, Monday 2009

昨夜、区の委員会に出席した以外、二日間家にこもりきりで、At Folsom Prison Legacy Edition のブックレットの訳。活字が小さいので家人に頼んで拡大してもらったが、それでもまだ小さい。目が疲れる。数行訳すのに、ああでもないこうでもないと時間かかる。でもそんなふうにあれこれ考えている時間が好きだ。いい訳が思いついたときは嬉しい。

それにつけても、インターネットには大いに助けられている。先ほども、from the Bancroft Strip to Whashinton Square という表現に出くわした。ワシントン広場はわかるが、もう一つは聞いたことがない。Google で検索すると、60年代、カリフォルニア大学バークレー校で起こったフリースピーチ・ムーブメントについて説明するサイトに the Bancroft Strip というのが出てきた。それで Google Earth でその場所を見ると、キャンパスの南側に、東西に走る Bancroft Way というのがあった。おそらく大学の正門に入る部分が Bancroft Strip と呼ばれているのだろう。1964年9月、大学当局は、学生の政治活動を禁止するため、ここを立ち入り禁止にした。そこから、あの歴史的な Free Speech Movement が起こったのである。

翻訳する上で、もう一つ大いに助けられているのが、「英辞郎」という辞書(CD-ROM)である。ぼくは第二版を使っているが、現在は第四版が出ている。英和と和英が同時に使え、しかも、単語はもちろん、熟語でも引ける。翻訳する上で、「熟語で引ける」ことがどれだけありがたいことか、使ってみればすぐにわかる。入力をすると同時に定義が現れるのもありがたい。2500円。一度使い始めたら、もうやめられない。

もうひとつ頻繁に使う辞書は、小学館の「ランダムハウス英語辞典」(CD-ROM)。(この辞書は、4巻本、2巻本、1巻本とすべてもっているが、もう紙の辞書を使うことはなくなってしまった。時間がかかる上に、分厚い紙の辞書を置いて調べるスペースがない。)

それから、よくお世話になるのが、オンラインの辞書。その中でもっとも便利なのは One Look Dictionary Search。調べたい単語を入力すれば、ものすごい数の(単語にもよるが22種類の)辞書の定義が与えられる。http://www.onelook.com/

明日の朝はまた寒くなるとの予報。この数日は本当に暖かかった。


February 14, Saturday 2009
Valentine's Day!!

飯田から「中年3人組」を迎えて、素晴らしいライブになった。先ず中島雑貨店店主の中島さんの演奏するオートーハープの音色に癒される。彼の歌では、以前にも聞いたことのある「かやぶきの屋根」がよかった。こおろぎ会代表の島岡さんの歌では、最初に歌った「さらば南台」に脱帽。久しぶりに聞く中山さんは新境地を開拓したよう。前半の「おやじ三部作」が素晴らしい。中でも「ここだけの話」。

飯田組に負けじと、オーリアッドの常連ミュージシャンも熱演。増沢さん「ミンゴスのママへ」など。丸山さん「職人となったおじさんたち」など。藤森さん「チェインジ」など。大月さん「カノン」。原田さん「キリストには代えられません」。ぼくが「祈りの歌」など。












ライブの間のMCでも、終了後も、今日の異常な暖かさについての話題が多かった。静岡では夏日だったとか。辰野でも最高18℃はあったはず。暖かいのはいいが、あまり常軌を逸していると心配になる。

飯田の三人衆にはまた歌いにきてもらいたいもの。三者三様の音楽の組み合わせが絶妙である。


February 13, Friday 2009

昼前、宅急便で翻訳の仕事が届く。昨日成績を提出したところ。なんと素晴らしいタイミング。早速ブックレットの訳にとりかかる。At Folsom Prison Legecy Edition。

夜、任期中最後の分館長会議。区長、分館長と2年続いた任務もそろそろ終わり。大変だった。もう2度とやりたくない。しかし、決して悪い経験ではなかった。いや、得がたい体験だった。

会議が終わりオーリアッドへ。しばらくして、大月さん、そして赤羽(孝)さん。「キング牧師の日チャリティーコンサート」などについて、四方山話。赤羽さんはギターを始めるかもしれないとのこと。

明日の飛び入りライブは、久々に飯田から中山さんがくることになっている。彼のラグタイムが楽しみ。

一日中、荒れた空模様。11時過ぎ、外に出るとまだ少し雨が降っていた。風はだいぶ収まったよう。この時期にしては暖かい。



February 12, Thursday 2009

昼前に松本へ。山麓線に雪はなし。快晴。しかし残念ながら、北アルプスの山頂に霞がかかり、常念岳を含む雪嶺はぼんやりとしか見えない。

マーク・Bの助けを借りて、成績をインプット。感謝。何度やってもこの成績入力は難しい。そのあと、来年度の教科書リストを生協に提出し、信大病院へ先輩のお見舞い。お元気そうで一安心。

帰途CD-Rのパックおよび猫砂を買って、家に戻る。

6時過ぎ、オーリアッドへ。今夜はジブランの会。

遅くなって、昨夜の続きの『レベッカ』を見る。最後まで見ることはできなかったが、面白い。今日松本で、フレッド・Cと昔の映画について話したが、確かに昔の白黒の映画には佳作が多い。彼も言っていたが、最近のCG多用の映画には不自然というか、超自然というか、実際にはありえないような動きがあって、感情移入できないことが多い。加齢ゆえか。

11時過ぎ帰宅。満月から3日過ぎ、すでに月はかなり欠けている。気温は-2℃。暖かい。


February 11, Wednesday 2009

数日採点と探し物。成績は明日が締め切り。毎年反省しながら、やはり今年も同じように最後の最後になってしまった。でもなんとか間に合った。

6時からオーリアッド。昼間はいい天気で気温もかなり高かったが、夜になって冷えてきた。閉店して外に出ると雪。驚いた。積もらなければいいが。

後半、『レベッカ』という映画を見る。ジョーン・フォンテーンが実に美しい。ヒッチコックの映画だけに、まだ途中までだが、なんとなく恐ろしい。どのように展開していくか次回が楽しみ。

満月の夜(9日)、うす曇だったが6時過ぎかろうじて写真が撮れた。8時にはもう完全に曇っていた。翌日は夜通し見えた。

2月9日の満月の夜。


2月10日の夜。


四日市の小林さんから送られてきた写真。



February 7, Saturday 2009

暖かい春の一日。

今夜の飛び入りライブで特筆すべきは、原田さんと丸山さんに共通する幼児体験として、「満州」があると分かったこと。お二人は何度か顔を合わせたことがあるが、今夜、原田さんが昨夜参加した同級会で「異国の丘」を歌ったということと、それにまつわる話を聞いて、そのことが判明。丸山さんのピアノ伴奏で原田さんがその歌を歌う。

その共通体験は、お二人の人生観に大きな影響を与えているはずである。

丸山さんの新曲は、キング牧師の「夢」をオバマ大統領が受け継ぐという内容の歌。後半に登場する curvaceous slopes of Californianの訳が少々気になった。カリフォルニアの「曲がった坂」ではなく、「波打つ美しい丘」。

藤森さん、「チェインジ」「人生に勇気」など。丸山さん、新曲のほかに「さあ今から」「職人となったおじさんたち」など。原田さん、上記の曲のほかに「キリストには代えられません」。赤羽さん、「御言葉なり」「千両梨の実」など。ぼくが「フリーウエイ101」「碌山」、それに、あまり人前で歌うことのない家人を促して、一緒に Who's Gonna Shoe Your Pretty Little Foot?









最後は、「おいちゃん」を迎えにきた愛音ちゃんの「イヌのおまわりさん」と「チューリップ」。たくさんの笑顔と拍手。

11時過ぎ、家に戻る。今夜も月がきれいだ。満月まであと2日。


February 6, Friday 2009

午後9時半、病院へ。内視鏡の検査。食道も胃も異常なし。

今日はとてもいい天気。家にもどり、庭をぐるりと一周するとスノードロップと福寿草が咲いていた。木蓮の枝も膨らんでいる。



今夜はお店を開けるのは家人に頼み、7時過ぎにお店に入る。家にあった将棋盤を先日お店にもっていったが、将棋の駒がどこにもない。2階にあるとのことで、教室の押入れを探したがみつからない。駒は見つからなかったが、昔読んだ文庫本が入ったダンボールが出てきた。ヘッセの『知と愛』、岡倉天心の『茶の本』、倉田百三の『生きんとて』を含む10冊ほどをもちかえった。いずれも昔、夢中になって読んだ本。

下に降りてしばらくしてT先生とU先生。U先生は大のクラシックファン。持参されたCDを聞く。バッハ、モーツアルト、ブルックナー。大音響がオーリアッドの空間を満たす。最初にかけたバッハのCDをいただく。感謝。

閉店後、しばらく「碌山」の練習。歌詞を見ないで歌いたいが、長い歌は、集中力が薄れると、言葉を忘れてしまう。

家に戻ると11時半。月がきれいだった。満月まであと3日。





February 5, Thursday 2009

午後、白馬童子さんが奥さんとわが家を訪ねてくれた。彼が持参したCDの何枚かを聞きながら四方山話し。そのCDの中でぼくが気に入ったのは、カントリーの大御所4人、J. Cash, W. Nelson, K. Kristofferson, W. Jennings の The Highwayman Collection。Deportee, Desperados Waiting for a Train, Big River など、懐かしい歌が入っている。中でも、懐かしかったのは、Bob Seeger の名曲 Against the Wind のカバー。

Deportee がかかっているとき彼が、「ディランとジョーン・バエズが歌う Deportee をYouTube で聞けるが、まったく違う歌になっている」と言う。そう、その Deportee を、長い間聞きたいと思っていた。ローリングサンダーレビューで二人が歌った映像を昔見たことがある。さっそく、今夜 そのYouTubeを探し出した。これが素晴らしい。コーラスの最後の一行、All they will call you will be deportees のwill be と deportees の間に、かなりスペースをとるところが好きだ。http://www.youtube.com/watch?v=Yz9okKRhimE

Arlo Guthrie と Emmylou Harris の Deportee も素晴らしい。これは、ウディ・ガスリーとレッドベリーの追悼ドキュメンタリー(ナレーターはロビー・ロバートソン)で歌われていたもの。
http://www.youtube.com/watch?v=TQbOScHfxhQ&feature=related

それにしても便利になったものだ。ほとんどの歌が YouTube で映像つきで聞くことができる。次から次へと聞きたいものが出てきて往生するほど。

夜、歌声喫茶の帰りだという丸山さんが顔を出してくれた。また新曲ができたらしい。旺盛な創作意欲には驚かされる。

11時閉店。家にもどり、見上げると、今夜も明るい月が頭上に。満月まで、あと4日。



February 4, Wednesday 2009

農協で買い物をして、少し遅れてオーリアッドに着く。暗いドアのところに二人の男の子が待っていた。この前クラスで歌いにきたときギターを弾いた二人だ。クラスの朝の時間に、みんなで We Shall Overcome を歌いたいので、コードを教えてほしいとのこと。中に入り、ギターを取り、歌いながらコードを紙に書く。ギターを渡し、弾くように促すと、すぐに弾けた。No problem!

彼らが帰ってしばらくして、一人の男の子が入ってきた。前に来たことのある子。親と喧嘩して飛び出てきたので、お金がないけれど、しばらくいさせてほしいと言う。「もちろんいいけれど、おかあさんが心配するから早く帰ったほうがいいよ」というと、しばらく一番テーブルで勉強してから、礼を言って帰っていった。いい子である。

今日は珍しい人たちがくる日である。その子がまだ一番テーブルで勉強しているときに、外国人が入ってきた。見たことがあるが誰だかすぐに思い出せない。彼のあとから、穂高に住むMさんが入ってきた。わかった!Mさんのお姉さんの夫で、以前に2、3度オーリアッドへきて話したことがあるサンタクルーズに住むクレイトンだ。先週奥さんの里帰りで戻ってきたとのこと。お土産にアフリカのシンガーのCDをいただく。彼は、バラク・オバマが大統領選挙に勝利した日、涙が止まらなくてこまったとのこと。それに就任式のスピーチも感動的だったと、その内容について熱く語る。しばらくオバマ談義。

彼は大の音楽ファン。一緒に YouTube で、スプリングスティーンのハーフタイム・ショーを見て、ディランのA Change Is Gonna Come を見て、最後にロイ・オービソンの California Blue を見る。土曜日にまた会えるかもしれない。

11時、家に戻る。久々に晴れ上がった夜空に、半月が明るく輝いていた。2月の満月は2月9日。もうすぐ。2月の満月は Snow Moon というらしい。今年は雪がないが、雪月。


February 3, Tuesday 2009

節分。ぼくが子供のときは家族全員で、息子たちが小さかったときも家族全員で、家中の窓を開け放ち、豆まきをしたものだ。そして、自分の歳の数だけの豆をつかんで食べたもの。祖母は炒った大豆を一掴み古い封筒に入れて机の引き出しにしまっておいた。梅雨時、雷が鳴ると、引き出しから封筒を取り出し、「これを食べると雷にヘソをとられない」と一粒渡してくれた。そんなたわいもないことを思い出した。

最近何年も、豆まきをすることはなかった。今日は、家人と二人で豆をまくことに。開けた窓は台所の窓だけ。小声で「福は内、鬼は外」と叫びながら、
昨秋収穫した殻のついたピーナツをまいた。そのあと、殻をとり、フライパンで炒って食べた。これが美味しい。今年はもっと苗を植えようということになった。

節分は冬と春を分ける日。明日は立春。まだまだ寒いが、日差しの中にはすでに春の明るさが。


February 2, Monday 2009

朝、BSでスーパーボウルを見る。試合というよりも、スプリングスティーンとEストリートバンドのハーフタイムショーが見たかった。ハーフタイムの直前、セカンド・クオーターの最後の数秒のところで、スティーラーズの選手がカーディナルズのタッチダウン寸前のボールをインターセプト。そしてそのまま自陣のゴールまで100ヤード走ってタッチダウン。こんな劇的なインターセプトは初めて見た。スーパーボウル史上初とのこと。

そんな興奮冷めやらぬ中、スプリングスティーン登場。12分の演奏時間に何を演奏するか、アメリカでは賭けの対象になっていたようである。

1曲目、Tenth Street Freeze-Out。2曲目、彼の名を世界に知らしめた Born to Run。3曲目、新しいアルバムのタイトル曲 Working on a Dream。4曲目、Glory Days。 Working on a Dream が新鮮に響いた。

ピアノに飛び乗ったり、スライドしたり、還暦間近の「おじさん」とは思えないサービス。そこまでしなくてもと、ハラハラしたが、終わってみれば見事に凝縮された12分。映像は次をクリック。
part 1 part 2 (現在、著作権の関係で映像が見られなくなっているようです。)

後半の試合は見なかったが、スティーラーズの楽勝と思っていた。あとでニュースを見たら、フォース・クオーターでカーディナルズが逆転。さらに残り30秒でスティーラーズが再逆転。劇的な幕切れになったようである。

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