OREAD Diary

July 1〜July 31




July 31, Thursday 2008

7月最後の日。時は、確実に過ぎていく。川の流れのよう。夜も昼も、とどまることがない。気がつけば、2008年も半分以上過ぎた。会計年度は、3分の1が。

朝6時半、ラジオ体操。仮設公民館の横の空地。4日目。いままでこの時間に連日身体を動かしたことはなかった。一日のスタートとしては悪くない。年配の女性で、子供たちよりも活発に手足を動かす方がいる。凄い! セキギョク的精神の持ち主。見習わせてもらおう。

午後、スイミングへ行く前に、役場に寄っていこうと思って家を出た。気がついたら、すでに隣町のスイミングの近くまできていた。帰りに役場に寄り、教育委員会へ書類を届ける。子育て支援マスターとしての任務のひとつ。今年の会計年度が終ると、一挙に、少なくとも4つの役職から解放される。あと8ヶ月。待ち遠しい。いけない、いけない。セキギョク的精神で対処しなければ。

オーリアッド、大勢のお客さん。そのうちの一人は、花岡さん。もう一人は、神戸出身の若者。前田さん。1ヶ月前、この町の有力企業に、横浜の本社から命じられて赴任したばかりとか。

最後にやってきたのが、赤羽真理さん。赤羽さんに「花岡さんはバンジョーを弾きますよ」というと、「家にバンジョーがある」と、家まで取りに行ってきた。もう10年も弾いてないとのことだが、花岡さんによれば、コンディションはいいとのこと。Tokai のロングネック。花岡さんに弾いてもらおうとしたが、チューニングしなければならず、即座には難しいとのこと。

最後に、ぼくが「祈りの歌」、赤羽さんが「千両梨の実」を歌って閉店。前田さんは、土曜日、自分では歌はないが、聞きにきてくれるようである。


July 30, Wednesday 2008

朝、先ずラジオ体操。規則正しい生活。今朝は、大人の参加者が今までで一番多かった。初めて参加した一人の年配の女性、ラジオ体操第二をよどみなく溌剌と行う。彼女を横目で見ながら、何とかぼくも第二体を行うことができた。夏休みが終るまでに、第二ができるようになりたいもの。

10時半、仮設公民館に、区と役場と業者の三者が集まり、業者から、介護センターの8月の工程について説明を受ける。その後、備品の打ち合わせをし、建設中の介護センターを見に行く。立派な建物ができつつある。工期は若干延びて、敬老会には間に合いそうもない。

午後、スイミングに行くか迷ったが、行かずに昼寝をすることに。疲れていたので。夕方、オーリアッドへ。何人かの珍しいお客さん。

遅くなって、Sister Rosa の日本語詩に手を加える。単なる訳だと簡単すぎる。ぼくの知っている情報も加えて、リアリティを増すように努めた。

  1955年12月1日、アラバマ州モンゴメリー
  自由を求める運動が燃え上がった
  運動に火をつけたのはローザ・パークスさん
  彼女のおかげで私たちは今、バスの後ろにすわらなくてもいい

  一日の仕事が終わり、彼女は疲れていた
  バスに乗り、奥へ進み、空いていた黒人席にすわった
  彼女が望んだのはただ、疲れた足を休めるひとつの席
  大きな騒ぎを起こすことではなかった

  でも3つ目のバス停で運転手が彼女に言った
  「おい、おまえ、席を立て、白人席がいっぱいだ」
  それを聞いたパークスさんは自分自身に言った
  「もうたくさん、私は動かない、ずっとここにいる」

  Thank you Miss Rosa, you are the spark
  You started our freedom movement
  Thank you Miss Rosa Parks
  Thank you Miss Rosa, you are the spark
  You started our freedom movement
  Thank you Miss Rosa Parks

  すぐに警察が来て、彼女をバスから引きずり降ろした
  そして手錠をはめ、刑務所にぶち込んだ
  そのことを知ったキング牧師は確信した
  今こそ立ち上がる時が来たと

  他のみんなも怒っていた、そして何ができるか考えた
  ボイコットという言葉が囁かれ、野火のように広がった
  ボイコット、みんな明日からバスに乗らず歩こう
  ボイコット、差別が撤廃され、自由で平等な日がやって来るまで

  Thank you Miss Rosa, you are the spark
  You started our freedom movement
  Thank you Miss Rosa Parks
  Thank you Miss Rosa, you are the spark
  You started our freedom movement
  Thank you Miss Rosa Parks

  今、この歌をあなたに捧げます
  あなたは教えてくれました、誇りをもって生きる道を
  ありがとう、ローザ・パークスさん

  Thank you Miss Rosa, you are the spark
  You started our freedom movement
  Thank you Miss Rosa Parks
  Thank you Miss Rosa, you are the spark
  You started our freedom movement
  Thank you Miss Rosa Parks


宮城君、今日もこの日記を読んでくれたかな。


July 29, Tuesday 2008

6時半からラジオ体操。ありがたいことに、仮設公民館は家から歩いて3分、走ったら1分のところにある。できるだけ休まずに参加したいものである。

朝食後、暑くなる前に畑仕事。2時間ほど働いたら汗びっしょり。昼過ぎ、スイミングへ。この時間帯に行くことはあまりないので、珍しい人たちに会う。ウェットスーツのようなものを着てジャグジーに入り、サウナに入っている人がいた。大きな人で、頑丈そうな身体つき。日本人のようでもあるが、風貌は日本人離れしている。

サウナの中で話しかけた。「そのスーツを着ているのは汗をかくためですか」。「イレズミをしてるから」。「アクセントのある日本語ですが、外国の方ですか」。「ブラジル人です」。彼は東京に住んでいるが、家族はこっちにいて、ときどき会いにくるとのこと。

更衣室で裸の彼にまた会った。確かに、それほど大きくはないが、左腕から左の胸にかけてイレズミがある。筋骨隆々。また好奇心が沸いてきた。「何かスポーツをしてますか」「ブラジルのジュウジツをしてます」。格闘技の選手だった。

午後遅くまた畑仕事。長ネギの土寄せ。去年と比べたら今年は畑の作物が充実している。

辰野中学でのブックトークの日程が決まってきた。8月の後半、夏休み後の4日間。キング牧師について2回、命について2回。歌も2、3曲歌えるとのこと。今夜、Neville Brothers の Siste Rosa Parks を日本語に訳して歌ってみた。まだしっくりこないところがあるが、歌い込めば何とかなりそう。歌というよりは、ヴァースの部分はラップというかトークである。コーラスの部分は英語のままで歌おうと思う。

    Thank you Miss Rosa, you are the spark
  You started our freedom movement
  Thank you Miss Rosa Parks



July 28, Monday 2008

今朝から恒例の夏休みのラジオ体操が始まった。今年は、子育て支援マスターとして、顔を出す必要がある。午前6時半、仮設公民館の横の空地に、小学生とPTAの役員などが集まってラジオ体操。ラジオ体操第一は身体が覚えていて、音楽が鳴り始めると、自然と身体が動く。第二となると、まったくわからない。子供の頃、第二体操をした記憶はあまりない。

ラジオ体操から戻り、しばらくして、雷雨。庭に出していたソフィーとフィービーをあわてて中に入れた。今日は全国各地で異常豪雨があり、被害が出たようだ。

夜は仮設公民館で、8月16日の区のバレーボール大会と納涼祭についての打ち合わせ。雨天の場合どうするか、これが一番の問題。とにかく雨が降らないように願うばかり。

会議から戻り、テレビをつけたら、ちょうど『内藤大介物語』が始まったところ。結局最後まで見てしまった。逆境が幸運をもたらす典型的な物語。日本は不思議な魅力をもった世界チャンピオンをもったものだ。

メールをチェックしたら、大量のスパムの中に2通個人的なメールが入っていた。ひとつはニュージーランドの次男から。もうひとつは藤森さんから。「どういたしまして、藤森さん」。


July 27, Sunday 2008

朝の晴れ具合から、今日も暑くなるだろうと予想したが、午後、もの凄い雷雨。一気に涼しくなった。スイミングへ向かう途中、稲妻、轟音、そして、激しい雨。

スイミングからの帰り、雨はほぼ上がっていた。遠くで雷の音。

夜は岡谷のイルフプラザへ。英語教室。

昨日、amazon.co.jp では、DVD「ベスト・オブ・ジョニー・キャッシュTVショー」が 4176円と書いたが、今日見たら、また6615円に戻っていた。どうやって値段をつけているのだろう。


July 26, Saturday 2008

家に戻り、写真をチェックして驚いた。後半の写真が写っていない。カメラの不調で写らなかったのか、あるいは、過って一括削除してしまったのか。こんなことは初めて。

今日のトップバッターは川島茂さん。「長いタイトルのラブソング」「ぼくは異国人」「このまま」「フォークシンガー」の4曲。いつも感じることだが、高音がきれいにのびて、実に上手い。藤森和弘さん、今夜はMartin D-45 をもって、「人生に勇気」「子守唄のように」「おまえの歌が聞こえる」「生きて」の4曲。ぼくが「もし君がぼくを必要としたら」「祈りの歌」。赤羽真理さん「私を待つ人がいる」「人生の海の嵐」「旅人の木」。ここで前半終了。




後半トップは大月高志さん。先週、大月さんのソロを聞き逃した「空気と水以外なんでも印刷する」原田技研の原田さんが、大月さんのソロの演奏を聞きたいと待っていた。原田さんの娘さんが大月さんの中学の同級生で、「大月君は中学時代から天才的にピアノが上手だった」と言っていたとのこと。大月さん「カノン」「ローズ」、それに「メリー・クリスマス、ミスターL」。

川島さん、大月さんにサポートをお願いし「時代がぼくを変えても」「長いタイトルのラブソング」の2曲。藤森さん、「小さな幸せ」「愛音」。赤羽さん「ホーボーの子守唄」「千両梨の実」。後者は大月さんのサポートで。この歌はいつ聞いても「嫉妬」の感情を引き起こす。ぼくが大月さんのサポートで「アルー」を歌ったあと、赤羽さんと大月さんと一緒に「アメイジング・グレイス」。みなさんにも歌詞カードを渡し、一緒に歌ってもらう。

その後、しばし歓談。藤森さんが Limited Editions & New Models というマーティン社のカタログをもってきた。その中に、先週リイチさんがもってきた D-35 Johnny Cash SPECIAL EDITION の説明があった。横文字ばかりでわからないと言っていた藤森さんのために、拙訳を。

  2003年9月12日に71歳で亡くなったとき、ジョニー・キャッシュは偶像か
  ら伝説へと変わりました。1500以上の曲を書き、48のヒット・シングルを
  出し、11のグラミー賞を受賞した60年にわたる並外れたキャリアを通して、
  「黒服の男」は、独特な才能と情熱を示し続けました。彼のシグネチャー
  エディション、D-42JCが出るまで、ジョニー・キャッシュのお気に入りは、
  黒のD-35カスタムでした。彼にとっても、マーティン社にとっても初のブ
  ラック・フィニッシュのギターで、彼はこのギターをほぼ20年間ステージで
  使いました。マーティン社は彼に敬意を表して、その精巧な複製、D-35
  Johnny Cash Commemorativeを製作いたしました。

* DVD「ベスト・オブ・ジョニー・キャッシュTVショー」、amazon.co.jp をチェックしたら、定価6615円のことろ、4167円に値下げされていました。このDVDは、どなたにも積極(セキギョク)的にお勧めします。


July 25, Friday 2008


朝方は涼しいと思っていたが、だんだん暑くなり、昼ごろには耐え難いほどに。

午前中、昨夜録画しておいてもらった『勇気と感動のアメリカ映画べスト100』を見る。2006年にアメリカで放映されたもの。何回かにわけて見ようと思っていたが、結局最後まで見てしまった。

ベスト10に入っている映画でぼくが見たものは、上位から、『アラバマ物語』(2位)『シンドラーズ・リスト』(3位)『ロッキー』(4位)『ET』(6位)『怒りのブドウ』(7位)である。

1位は、名前は何度も聞いたことはあるが一度も見たことのない『素晴らしき哉、人生』 (It's a Wonderful Life)。

ぼくの大好きな『フィールド・オブ・ドリームズ』は28位だった。ぼくの中でベスト5に入る『卒業』がベスト100に入っていないのは解せないと思って、調べてみたら、1998年のリストでは7位に入っていた。1998年のリストでは、ベトナム戦争の映画がいくつか入っているが、2006年のリストには何も入っていない。時代が変わったことがわかる。

次のサイトを参照して、みなさんの好きな映画が何位に入っているか、また、1998年と2006年の順位の違いを比べてみると面白いかもしれません。1998年のベスト100は右枠トップの 100 Movies (1998)をクリックすると見ることができます。枠の一番下は2007のベスト100です。
http://en.wikipedia.org/wiki/AFI%27s_100_Years..._100_Cheers

2006年のベスト100は、日本語で次のサイトで見ることができます。
http://www1.harenet.ne.jp/~sato2000/movie/afi/afi100cheers.html

午後遅くスイミングから帰ると、家人が家の中から興奮して、何やら叫んでいる。庭に出しているソフィーとフィービーのところに何かいるとのこと。近づいてみると、大きな蛇。あわてて、二人を引き離し、家に入れる。蛇は動かない。死んでしまったのか、死んだ振りをしているのか、気を失っているのか。外傷は見当たらない。シャベルに乗せて、裏山へ運ぶ。腹の部分が赤かったから、アカカガシだろう。

家人の嫌いなものは蛇と蜂。蛇だろうと思ったが、恐くて近づけなかったとのこと。アカカガシは咬まれると毒があるといわれるが、ソフィーとフィービーは咬まれていないようだ。その後も蛇のいた場所に行きたがって困る。

オーリアッド。閉店間際に、ドクターT、それに原田技研の原田さん。仏教とキリスト教について、かなり率直な意見が交換される。ちょっとハラハラもしたが、こういう話題は嫌いではない。

最後には、伊那から代行が来るまでコーヒーを飲ませてという若者が入ってくる。スプリングスティーンに詳しい若者。

なんやかやで、閉店時間を大幅にオーヴァーしてしまったが、面白い夜。


July 24, Thursday 2008

前期最後のクラス。ファイナルテスト。採点と成績付けは残っているが、何はともあれ、夏休み。毎日が夏休みのようではあるが、それでも、やはり嬉しい。

夕方家に戻ると、消防署から電話。何事かと思ったら、村の一人暮らしのお年寄りを病院へ運ぶところとのこと。家人が生憎留守で、ぼくが病院へ。その後、家人と連絡がつき、交代。オーリアッド開店は7時過ぎに。後から、連絡が入った。大事をとっておばあさんは入院することに。

珍しいお客さん。前澤勝典(まえざわ・かつのり)さん。高遠在住のギタリスト。奥さんと二人で、ギターとハンマーダルシマのデュオ「亀工房」を結成し、全国で演奏活動を行っている。前一度お見えになったことがある。今夜は彼が主催する Don Ross JAPAN TOUR 2008 のチラシをもってきた。

ドン・ロスは、カナダのギタリスト。全米フィンガースタイル・ギターチャンピオンに2度なったというギターの名手。前澤さんが20代前半、アメリカへ音楽武者修行に行った時に知り合った友人とのこと。長野県でのコンサートは次の通り。

  ドン・ロス アコースティックコンサート in JAPAN(伊那公演)

  日時:2008年9月15日 開場17:30 開演18:00
  会場:いなっせホール(伊那市伊那 3500-1)
  出演:ドン・ロス、亀工房
  チケット:前売り 3000円、高校生以下65歳以上1000円
  予約、問合せ:kamekobo@helen.ocn.ne.jp 

長野県以外の日程は亀工房ホームページから。

前澤さんに一曲弾いてもらう。アイリッシュの「シーベック・シーモア」。見事な演奏。

  

土曜日の飛び入りライブにきて、演奏してくれたらいいのだが。

YouTube にドン・ロスの演奏があった。確かに凄い!!



July 23, Wednesday 2008


ほたる祭りライブ、岡山禁酒會館でのコンサート、そして拾得での七夕コンサートで、「アルー」を久しぶりに歌った。好評だった。それで、午前中、浜野サトルさんの「アルー」についての文と、ほたる祭りライブで歌った「アルー」のmp3をアップした。mp3のアップに時間がかかってしまった。

浜野さんがこの文を書いてくださったのは、1997年12月のこと。10年以上も前のことになる。ぼくが浜野さんの文章に最初に触れたのは晶文社から出た『ディランにはじまる』(1978年)である。そのときから彼の評論のファンになった。彼の評論は音楽の付随的なことではなく、その本質に迫ろうとする点において際立っている。それがリズムとメロディのある文章で語られ、読むものを魅了する。

午後、今日も暑さに耐えられず、スイミングへ。いつものルーティーンをこなす。疲れたが、サウナで汗をかき、すっきりした。

夜は、土曜日以来のオーリアッド。閉店間際にお客さん。オーリアッドは初めてのよう。若い先生。しばらく、彼の話を聞く。中村天風の話を少しする。励ますことができたかどうかわからない。でも、オーリアッドをやっていてよかったと思えた夜。

■三浦久の「アルー」by 浜野サトル
■アルー {MP3}


July 22, Tuesday 2008

毎日「今日が一番暑い」と言いながら生きている。今日も暑かった。昼過ぎ、あまりの暑さに、スイミングへ行くことに。泳ぐより何より、水の中に入りたかった。それでもいつも通りに泳ぎ、そして歩き、サウナに入ってきた。少し気分がよくなった。

ニュースによれば、都心で32℃ぐらいだったのに、信州では各地で軒並み34℃を超え,長野市では35.6℃を記録したようだ。ありがたいことに、夕方には涼しい風が吹き始め、昨日より、しのぎやすい。

先週の土曜日、午後、飛び入りライブの前に、南箕輪の村民センターでマイケル・ムーアの『シッコ』を見た。前から思っていたが、この邦題を何とかできなかったものか。もしカタカナでということなら、『スィッコウ』にすべき。

sicko とは、病んだ人、特に、精神的に。そしてこの場合、ムーアは、病んでいるのはアメリカの医療制度だと言っているのである。「病めるアメリカの医療制度」とか「狂気のアメリカ医療制度」「とんでもないアメリカの医療」とか、もう少し内容のわかる邦題をつけられなかったものか。

邦題はともかく、内容はよかった。『ボウリング・フォー・コロンバイ』と比べれば、衝撃度はかなり少なかったが。

残念だったのは、日本語の字幕が出たにもかかわらず、ナーレーションも日本語吹き替えだったこと。マイケル・ムーアの生の声を聞きたかった。

主催者が、上映前の挨拶で、20人ほど集まれば、この映画をどこでも上映することができると言った。今日電話したら、いつでもいいとのこと。近い将来、オーリアッドで上映会を開きたいと思っている。そのときは、日本語吹き替えではなく。


July 21, Monday 2008

昼前、ホームセンターへ。一輪車のタイヤを買いに。ひび割れ、空気がもれるようになった。使うたびに、何度もポンプで空気を入れて使ってきたがもう限界。ホームセンターには、空気を入れる必要のない、つまりパンクしないタイヤもあったが、高価な上に重い。結局、空気を入れる普通のタイヤにする。

午睡のあと、午後遅く、タイヤを付け替えた。なぜもっと早くしなかったのかと思うくらいに簡単だった。家人が朝早く涼しいうちに抜いておいた畑の草を、新しいタイヤの一輪車で堆肥枠まで運ぶ。軽快である。

注文しておいた、荒このみ著『「私には夢がある」考』(平凡社)が届いた。荒さんには先日のリユニオンでお会いしたばかり。今後のトークライブの参考になりそう。キング牧師の演説だけではなく、黒人(アフリカン・アメリカン)文学に見られる「夢」を考察したもの。その夢のひとつに、アフリカ回帰がある。同じ著者の『歌姫あるいは闘士 ジョセフィン・ベイカー』も楽しみ。

夜、ホームセンターで買った庭に置くライトを試してみる。期待したほど明るくはないが、雰囲気を出すにはいいかもしれない。ソフィーとフィービーも連れ出し、しばし夕涼み。今日も暑かった。

 


July 20, Sunday 2008


連日の猛暑。夜になってもかなり暑い。

午前中、家の東側に積んでおいた、太い枝をチェーンソーで短く切る。今年は、春からたくさんの樹木の枝を切り落とし、それが山のようになっていた。歩くスペースがないほどだった。

午後遅くなって、ビーバーで家の周りの伸びた草を刈る。先日刈ったと思ったら、もう伸びている。草の生命力、伸びる力は凄い。

昨夜の飛び入りライブに、リイチさんが、日本に数台しか入ってきてない(と藤森さんが言う)マーティンD-35ジョニー・キャッシュ・モデルをもってきた。終了後、ギター談義に花が咲く。藤森さんのギターは、マーティンD-42ジョニー・キャッシュ・モデル。リイチさんのギターを弾かせてもらったが、その音のバランスのよさと、低音の響きに驚いた。値段を聞いてさらに驚く。



修理から戻ってきたら、ぼくのD-35もあんな音がしてくれたらいいのだが。

今日は一日働き、少々疲れた。早く寝ることに。


July 19, Saturday 2008

うだるような暑さが続いている。梅雨明け宣言がなされたよう。いよいよ本格的な夏。

今日の飛び入りライブは、聞きにきて下さった方々も多く、盛りあがった。トップはいつものように藤森和弘さん。「人生に勇気」「おまえの歌が聞こえる」など4曲。続いて臼田町のリイチさん。今夜は家族全員でお見えになった。「心の扉」など3曲。大月高志さん、「カノン」、そして「誕生」。ここで休憩。休憩時間に、リイチさんのご家族の記念撮影。初めてお見えになったお母さん似の二人の素敵な娘さん。それにしても、お母さんは若い。まるで、二人のお姉さんのよう。






後半トップは、新村さんと大森さんに、2日前、京都で祇園祭の山鉾巡行を見てきたお話を伺う。その話の中で印象に残ったのは、応仁の乱で、一時中断はあったものの、平安時代に始まったこのお祭りを、今でも続けている京都(人)のエネルギーの凄さというところ。確かに凄い。ほたる祭りの総おどりの準備だけでも大変なのに。目を閉じれば、コンチキチンのお囃子。

お二人のあと、大月さんにサポートをお願いして、ぼくが「もし君がぼくを」と「祈りの歌」。続いて、赤羽真理さん、「鹿のように」「バラはあこがれ」、そして大月さんのサポートで「千両梨の実」。藤森さん「今日は土曜日」と奥さんに捧げた「住みなれたこの町で」。リイチさん、奥さんに捧げた「おまえのために」と、少し歳の離れた末の娘さんのことを歌った「愛美(あみ)」の2曲。リイチさんの家族への想いが伝わってくる。

最後に、ぼくが、藤森さんとリイチさんの流れを受けて「薫子」、そして赤羽さんと二人で「アメイジング・グレイス」。2曲とも、大月さんにサポートをお願いする。

その後、しばし歓談。今夜は、先週、先々週ときてくださった「空気と水以外なんでも印刷する」原田技研の原田さんが、大勢の方と一緒に聞きにきてくださった。「小さな田舎の町にこのような空間が存在すること自体不思議」とおっしゃる原田さんの、何とかオーリアッドをサポートしてやろうというお気持ちがありがたい。感謝。

多くの方々に支えられてオーリアッドは存在する。オーリアッドを再開して丸5年。赤羽さん、大月さん、藤森さんをはじめ、オーリアッドに歌いにきてくださる方々、そして聞きに来てくださる方々から、歌ばかりでなく、さまざまなことを学ばせてもらっている。まさに、アメイジング・グレイス。
ありがとうございます。

               ■

家に戻ったのが11時半過ぎ。今夜も丸い大きなお月さま。出迎えてくれたソフィーとフィービーを庭に連れ出し、ビールを飲みながら、しばしお月見。




July 18, Friday 2008

午後、辰野西小学校へ、毛涯章平さんの講演を聞きに。過去、彼の講演を何度も聞いた家人が、その度に「とてもよかった」と言っていたので、一度聞いてみたいと思っていた。今回、子育て支援マスターとして参加を要請されたので、これ幸いと行ってきた。

ユーモアのあるわかりやすいお話。退屈する講演ほど疲れるものはない。今日は疲れなかった。80歳を過ぎても、頻繁に講演依頼があるというのは、お話に、そして人柄に、魅力があるからだろう。「セキギョク的」な内容に感銘を受ける。

オーリアッド。昨日松本の楽器店で購入した FAST-FRET という弦のすべりをよくするオイルを3台の弦に塗り、さらにボディをそのとき勧められたクロスで磨く。今までギターの手入れらしい手入れをしたことがない。弦をかえるときに、さっとタオルで埃を払うくらいだった。いざいざ丁寧に専用のクロスで磨いてみると、いくつものキズが目につく。赤いTakamineの表面にも、何かでひっかいたようなキズがある。気をつけなければ。

遅くなって「祈りの歌」の練習。まだ言葉を変えたいところがある。試行錯誤、いろんな言葉を試している。

昨日の月が満月かと思ったが、今夜が満月らしい。家に着いたとき、雲が流れてきて満月を隠してしまったが、それでも、あたり一面、淡い光に包まれ、浮かび上がっているかのよう。幻想的な美しさ。カエルの声や虫の声。


July 17, Thursday 2008

今夏、最高の暑さ。

朝、真夏の空の下、松本へ。山麓線から見る北アルプスが美しい。今日の歌は The Rose。

帰路、剥げかけているマーティンのブリッジを修理してもらうため、松本駅前の楽器店へ。ありがたいことに、かなりリーズナブルな代金で修理してもらえそう。

6時、オーリアッド。今夜はジブランの会。全員出席。

遅くなって、Nさん、それにドクターY。四方山話のあと、先日のほたる祭りライブの音源から何曲か聞いてもらう。

11時過ぎ家に戻ると、南西の空にまん丸なお月様。庭も月明かりでかなり明るい。ドアを開けるとフィービーが出てきた。一緒に外に出て、夕涼み。

と、思ったら、フィービーが何かを追いかけだした。小さなカエルだ。見渡すとあたりには、かなりの数のカエルが跳ねている。日中暑かったので夜出てきたのか、それとも満月と関係があるのか。急いで、嫌がるフィービーを抱きかかえて家の中へ。


July 16, Wednesday 2008

今日も暑かった。

午前中は、畑の草取りと庭木の剪定。雨がよく降り、その上、連日気温が高い。亜熱帯地方のよう。雑草も木もよく伸びる。2時間ほどの作業で汗だく。

午後は昼寝のあと、明日の松本の準備を少し。

午後7時から、隣村の「がおん伝承館」で中学の北部支部地域懇談会に出席。子育て支援マスターの任務のひとつ。夏休みの注意事項と資源回収について。短時間で終了。

その後、オーリアッドへ。家人と交替。まず、中村進さんから土曜日にいただいたという『moon shiner』というアルバムを聞く。丁寧につくられたアルバムである。一番気に入ったのは2曲目の「一番高い山」。山に囲まれた田舎町に住み、山の向こうの世界に憧れた幼い頃。そして夢を追い、その町を出て、今、再びその町に住む。ぼく自身のことが歌われているかのよう。

ジョン・クーンズから YouTube で Obama Song が聞けるとメールがあった。関連動画のJohn McCain: No, You Can't も面白い。


July 15, Tuesday 2008

今日は信州も一日暑かった。

朝、8時20分から10分間、中学で読み聞かせのボランティア。今回も I Have a Dream のもっとも有名な部分の訳を読み、英語でその部分を歌う。その前に、アメリカ合衆国の成立の経緯と、「アメリカの夢」から除外されてきたネイティヴアメリカンとアフリカンアメリカンについて簡単に触れる。

その後、司書の上島先生が企画している3年生を対象にしたブックトークのクラスについて、図書室で打ち合わせ。夏休み後になると思われるが、「キング牧師」について2回、「命」について2回、計4回のブックトークを行うことに。基本的にそれぞれのクラスで2,3曲歌うよう要請される。

例えば「命」についてのブックトークでは、上島先生が小鳥の死を扱った童話を読み、ぼくが「アルー」を歌う。「千の風」も歌える。朗読の会との出会いが、いろんな方向へ発展していくようだ。

10時半から病院で定期検診。特に問題なし。

午後は、畑で働くには暑すぎ、家の中で過ごす。少し涼しくなってCDの発送のために郵便局へ。今日は小野の郵便局へ。さらに脚を延ばして、家の前に小屋を作ったという木こりの友人を訪ねる。残念ながら不在だったが、立派な小屋ができていた。

夜7時から、役場の大会議室でほたる祭り総おどり大会の反省会。今回は60周年ということで、さまざまな企画があり、大雨でも中止の決定をするのは難しかったと思う。しかし、今後は、雨の場合は、やはり早めに中止を決定すべきだろう。総おどりそのものの存続についても考える時期に来ている。

昨日は珍しそうに見ていた猫たちも、ありがたいことに、今日はネジバナにあまり興味を示さなかった。


July 14, Monday 2008

留守の間に石崎さんから送られてきていた「ほたる祭りライブ」の音源を聞く。前半は少々固かったが、だんだんと声が出てきたことがわかる。いくつか反省点はある。しかし全体的にはいいコンサートだった。朗読の会の方々の朗読もとてもよかった。それに、We Shall Overcome とか「夏は来ぬ」などの、オーディエンスのみなさんだけで歌ってもらった部分がとてもきれいに録れている。赤羽真理さんと交互に歌った Amazing Grace もよかった。

反省点のひとつは、バラク・オバマのことを急遽歌いこんだ一曲目の「セカンド・ウインド」。前半の後半にくる I Have a Dream の布石として、そしてこのコンサート全体のキーノートとして、一曲目にもってきたのだが、冒頭のサウンドレベルが低い上に、イリノイとかアイオアとか、オバマや予備選について知らない人にとっては、意味不明。何度も繰り返すコーラスの、Yes, we can, yes, we can, yes, we can も説得力に欠ける。

拾得のテリーが数日前に送ってくれた七夕コンサート初日の6曲も、今日、ダウンロードして聞いた。この日、歌い終わったあと、多くのみなさんから「祈りの歌」がよかったと言われた。確かに悪くない。でも、このmp3を聞く限り、初日のベストは、ぼくには、「アルー」のように思われる。大月さんのピアノも見事に織り込まれている。

午後4時過ぎ、西の山に日が沈み、涼しくなってから、芝を刈る。今年も、芝生のあちこちにネジバナが咲いている。ネジバナを刈らないよう注意して芝刈り機を動かす。今まで草に埋もれてあまり目立たなかったのに、芝を刈ってからよく目立つ。ソフィーとフィービーが淡いピンクの小さな花に興味津々。何本か食べられてしまった。

 



沙羅双樹、百日草、ユリも咲いている。ネジバナを猫たちに食べられないようにするには、どうしたらいいか。

明日は中学での読み聞かせの日。前回と同じ「I Have a Dream」をすることに。



July 13, Sunday 2008


今夜、区の委員会があり、仮設公民館の開いた窓から涼しい風が吹き込んできた。最後は寒くて窓を閉めたほど。

昨夜は銀座のホテルに泊まった。エアコンをつけて1時間後に切れるようにタイマーをつけて寝たが、朝方暑くて目が覚めた。汗びっしょり。

東京へ行ったのは、AFSプログラム10期生のリユニオンに参加するため。今まで何度かお誘いがあったが、一度も参加したことがなかった。今回は、幹事の一人、迫川君から電話があって、出かけることに。

会場は、銀座の交詢社(こうじゅんしゃ)ビル9階の「倶楽部食堂」。明治時代に福沢諭吉が設立した日本初の高級会員制社交倶楽部とのこと。そうとは知らず、いつものブルージーン、ノーネクタイで行ったものだから、入り口で呼び止められた。「ノーネクタイでは入れません。ループタイをお貸せします」。高圧的ではなく感じのいい言い方だった。すなおにループタイを借りて首に巻く。

参加者は40名ぐらいか。最初は誰がだれだかさっぱりわからない。話しているうちに徐々に昔の面影が。一番遠くから来た人はスウェーデンから。ロサンゼルスからも一人、香港からも一人。45年ぶりに会う人がほとんど。45年前テキサスの高校でジョージ・ブッシュの同級生だったという人もいた。幹事の中に名を連ねていたので当然来るものと思っていた山君は来なかった。



二次会は、近くのレストランを借り切って、和気あいあいと。全員が近況を報告したあと、迫川君と海野君が、45年前、御殿場のオリエンテーションで、そしてスタンフォード大学でのオリエンテーションでも、披露した「ミスター・ベースマン」を歌う。ヤンヤの喝采。そのあと、吉良君がギターを弾いて、フートナニー。Puff, Cruel War, Don't Think Twice, Today, Green Fields など。



吉良君がぼくにギターを渡し何か歌えと言う。フートナニーの続きをとも思ったが、I Have a Dream を歌う。アメリカ黒人文学研究者の荒さんが、「1963年にアメリカに行ったというのは、振り返ってみると大変なことだった。アメリカに着いた直後にキング牧師がワシントンで I Have a Dream のスピーチをし、11月にはケネディが暗殺された」という主旨の話をしたあとだったので。そしてもう一曲「祈りの歌」。しかし両方とも、いつもと違い歌詞カードなしで歌ったので何ヶ所か間違えた。

今朝は、長男と新大久保駅で待ち合わせ、韓国料理の店でお昼を食べる。今日は長男の誕生日。そして、イ・スヒョンの誕生日でもある。プラットホームに立ち、しばし瞑目。

「セキギョク的」にリユニオンに参加してよかった。迫川君のおかげである。感謝。


July 12, Saturday 2008

留守をしていて、久々に演奏しにきてくれた中村進さんと、中学生のサックス奏者、川島周君に会えなかったのは残念。中村さんは新しいアルバムを出したとのことで、そのアルバムから何曲か、それに以前のアルバムからブルーズを。いただいたアルバムはまだ聞いてないが、次の水曜日、オーリアッドで聞くのが楽しみ。

前回川島君はお父さんとやってきた。今夜はお母さんと。CDに合わせて、ジャズのスタンダード曲、それにルパン3世。サックスを吹いているときの姿勢がいい。特に2枚目は。これからが楽しみな15歳。






    all photos by k. miura

藤森和弘さん、前半はいくつかのカバー曲を含むオリジナル、後半「愛音」「小さな幸せ」など。赤羽真理さん、「鹿のように」「旅人の木」そして「千両梨の実」。

終了後、中村、藤森、赤羽の三氏で熱いギター談義。中村さん、川島君にはまた是非演奏しにきてもらいたいもの。それから、ほたる祭りライブにきてくださり、今夜も聞きにきて下さった原田さんに感謝。

そうそう、7月23日から予定されていた高島圭吾さんの写真展は、諸般の事情で延期したいとの連絡があったとのこと。

*Written by miura on the evening of July 13th.

July 11, Friday 2008

午前中、畑仕事。たっぷり汗を流す。ジャガイモがたくさんとれた。お昼に、小粒のジャガイモを茹でて、お塩をかけて食べる。うん、最高の味。

午後4時から、隣村の「がおん伝承館」で小学校PTA北部支部による部落児童会に顔を出す。子育て支援マスターとして。3部落の小学生が集い、夏休みの行事や注意事項について話し合う。

6時からオーリアッド。開店してしばらくして、T先生が入ってくる。以前先生が松本の高校に勤めておられたとき何度かお世話になった。9月以降、現在勤めている伊那の高校で土曜日の特別クラスを依頼される。できたら5回とのことだったが、残念ながら、2回はすでに他の予定が入っている。3回だけお引き受けすることに。

何をするかはぼくに任されている。おそらく、英語の歌を歌いながら英語のリズムと音を学ぶクラスになるだろう。あるいは「アメリカ大衆文化」的クラスに。大統領選挙が11月4日だから、リンカーン、キング牧師、バラク・オバマと公民権運動の話も面白いかもしれない。あるいは、その両方。

遅くなって Tennessee Waltz にハーモニカをつけようと練習しているところへお客さん。しばらくして、Y さんが「雨宿りさせて」と言って犬とともに入ってくる。散歩の途中に急に雨が降ってきたとか。11時過ぎ、閉店し、外に出ると雨はすでに上がっていた。

明日は、東京へ。AFS10期生のリユニオン。1963年8月24日夜、130人の高校生を乗せた DC8がアメリカに向かって羽田空港を離陸した。その1ヶ月ほど前に、御殿場でオリエンテーションが開かれた。そのときから45年。(『追憶の60年代カリフォルニア』ではDC10と書いてしまったが、今日のリユニオンに岐阜から出てくる山君に、当時はまだDC10は飛んでいなかった、DC8の間違いだと指摘された。)

明日(7月12日)、オーリアッドの飛び入りライブはあります。歌いに聞きにお出かけ下さい。


July 10, Thursday 2008

松本へ。今日の歌は Tennessee Waltz。パティ・ペイジのキーはDだが、ぼくはAで。それでもまだちょっと高い。クラスが終ったあとジョン・クーンズと少し話し、あがたの森の喫茶店へ。

いつものマスターではなく見慣れない若い男がカウンターの中に。マスターはどうしたのだろうと思いながら、アイスコーヒーを飲んでいるところへ、奥から顔を出した。

5時近く、家にもどる。蒸し暑さに、旅の疲れ、庭仕事の疲れが重なったのか、少々グロッギー。節々が痛む。少し休んでオーリアッドへ。

なぜか今夜はデイヴ・メイソンをターンテーブルに。Every Woman がぼくのお気に入り。

リコーディドヴァージョンのほうがぼくは好きだが、ライブヴァージョンを YouTube で聞くことができる。
Every Woman by Dave Mason.



July 9, Wednesday 2008

午前中、晴れ間が出て、畑の草取り。それに、裏の伸び放題に伸びた草をビーバーで刈り、二つに分かれている梅ノ木の半分をチェーンソーで切り倒した。さらに何本もの枝をばっさり切り落とした。汗びっしょり。でもすっきりした。

午後は明日の松本行きの準備を少し。それにCDの発送。

夜7時、どしゃ降りの雨の中、役場へ。子育て支援マスター会議。PTA役員や保母さんたちと合同で、危険予知トレーニングの講習を受ける。会が終ったあと、役場の担当者から、今村の国道沿いに設置されていた有害図書自販機が撤去されたと教えられた。先週金曜日その横を通ったときは確かにあった。目障りだったし、いつもまわりにゴミが散乱していた。ありがたい。

9時ごろ、オーリアッドに入る。鈴木常吉さんのCD『ぜいご』を聞く。8月29日(金)彼とオーリアッドでジョイントコンサートをすることになった。関島岳郎さんが一緒にやってくる。


July 8, Tuesday 2008


朝6時起床。外を見ると小雨が降っている。その後、強くなったり弱くなったり、昼過ぎまで降り続けた。2時ごろには青空が見え、陽が射し始めた。猫たちを外へ出してやる。

家人が外出するときに、猿が3匹近くの畑にいたというので、警戒しながら、畑の一角の草取り。畑一面の草ゆえ、焼け石に水だが、それでもその一角だけはきれいになった。土が雨で軟らかくなっていて抜きやすい。

夕方、岡山の禁酒會館のキリスト教関係の書店で買った『The HOPE(すべての人に約束された神の物語)』というDVDを見た。その内容に、ちょっとがっかり。同じときに買った元日本ハム監督のトレイ・ヒルマン著『ターニングポイント:トレイ・ヒルマンが強い理由(わけ)』というブックレットも読んだ。こっちのほうがいい。

  私は二十代のころに、メジャーで活躍することを夢見ながら、マイナーリーグ
  で野球選手としての現役時代にピリオドを打たなければならなかった。挫折と
  も言えるターニングポイントで、私は一つのことを神に願った。神はその祈り
  を心に留め、私自身は何一つ計画しなかった方向へと私を導かれた。そして
  その時の祈りの答えが、信じられないような大輪の花を咲かせた地が、この
  日本だったのである。

まさに「求めたものは何一つ与えられなかったけれど、確かに祈りは聞き届けられた、すべてが与えられた」のである。


July 7, Monday 2008

朝8時半過ぎ、ホテルを出て、深草の高速バス停へ。途中ぐっすり眠り、恵那山トンネルを通り過ぎたのに気づかなかった。バスが休憩のため阿智のサービスエリアに止まって目が覚めた。午後1時過ぎ辰野着。

3泊4日の短い旅だったが、いろんな意味で充実した旅であった。天風会の予備修練会に参加したことも、大いに役に立った。何よりも、この旅で、多くの人々の善意と温かいもてなしを受け、元気を回復した。昔、落ち込んだり、元気がなくなったりしたとき、よく旅に出たものだ。野宿とヒッチハイクを重ね、放浪した。そして多くの人と出会い、生きてることの喜びを実感した。

もう野宿とヒッチハイクは無理だが、今回の旅は、かつての旅を思い出させるほどに、未知との出会いに満ちていた。多くの人々の善意と親切に感謝。

家に着くと、ソフィーとフィービーが、奥から、眠そうな顔をしてよろよろと出てきた。さほど嬉しそうにも見えなかったが、ぼくを見て「ニャー」とないた。

明日からまた日常がはじまる。積極(せきぎょく)的でありたい。


July 6, Sunday 2008

午前8時から1時間。屋外で「呼吸法と運動法」の訓練。幾種類もの運動法があり、覚えられない。しかし、クンバハカの方法、つまり、息を止め、臍下丹田に気を込め、肛門を締め上げ、肩の力を抜く方法は、本で読んでいたときだけとは違い、よくわかった。天風式呼吸法はヨガと逆で、口で吸い、鼻で吐く。なれないせいもあってまごつく。

朝礼のあと、会場を屋内の大広間に移して「安定打坐法」の指導を受ける。僧堂における坐禅とはかなり違う。足の組み方は、それほど厳格ではない。我慢会ではないので、自分が一番長時間すわっていられるすわりかたがいいとのこと。足が痛ければ椅子にすわってもいい。一番の違いは、ブザーを使うこと。ブザーが消えた瞬間の一瞬の静寂は確かに無の境地に近いといえるかも。マントラを唱え続け、急に止める方法にも似ている。そのあと「我とは何ぞや」という講義があり昼食。

今回の予備修練会でもっとも驚いたのが食事。いままでいろんな所で、食事の前に経を唱えたり、祈りを捧げたりする経験をした。しかし、食事の前に全員でいっせいに「わっはっは」と大笑いするのは初めて。そのあまりの可笑しさに、作り笑いではなく、本当に大笑いしてしまった。昼食後、一人の若者に話しかけられた。10年ほど前、松本でぼくのクラスにいたとのこと。奥さんと二人で参加していた。

午後は、まとめの講義と、再び「呼吸法と運動法」。そして2時半から閉会式。3時解散。送迎バスで新田辺駅へ行き、そこから電車と地下鉄を乗り継ぎ、烏丸御池のホテルにチェックイン。休むまもなく、タクシーで拾得へ。4時をかなり過ぎていた。大月さんといくつかの曲のリハーサル。

  

今日は一番籤を引き、トップということに。昨夜、コンサート終了後、ある人に話しかけられた。「碌山」が聞きたかったと。それで、今夜の1曲目は「碌山」。そのあと「祈りの歌」「アルー」「千の風」「もし君がぼくを」。全5曲。

Hobo's Lullaby と Good Night Irene を全員で歌ったあと、打ち上げ。この打ち上げで、劇的な出会いを目撃した。ぼくがある人と話しているところへ、大月さんが控え室から降りてきた。そしてその人を見るなり、「先生!井上先生ですよね!」。その人は大月さんの高校時代の担任の先生だった。

コンサート終了後、その人がぼくに話しかけてきたとき、咄嗟に誰かわからなかった。メールと年賀状の交換は長年してきたが、実際に会ったのは、20数年前のこと。彼は長い間カリフォルニア大学サンタバーバラ校の大学院で学んだあと、現在は京都の大学で教えている。今年の年賀状に「今年こそは七夕コンサートに行きたい」と書かれていた。

そのあと、打ち上げはますます盛り上がり、ぼくもワインをたくさん飲み、上機嫌に。初日ほどでなかったが、多くの人たちから、「祈りの歌」と「アルー」がよかったと言われた。「もし君がぼくを」がよかったという人も何人かいた。12時過ぎホテルへ。

上に掲載した最後の写真は、「碌山」をリクエストし、たくさんの写真を撮ってくださった佐々木さんと一緒に。

*MIYAさんによる初日の七夕コンサートの写真は:
http://www.rengo.net/tanabata/2008/


July 5, Saturday 2008

滞在したエクセル岡山というホテルはチェックアウトの時間が正午の12時ということで、午前中ゆっくり過ごす。チェックアウトしたあと、荷物を預かっていただいて、近くの岡山城、後楽園を見渡せる道を通って、竹久夢二郷土美術館を訪ねる。夢二の美人画を原画で堪能した。

禁酒會館の喫茶店でコーヒーとサンドイッチのお昼を食べたあと、新幹線で京都へ。拾得へは3時半ごろ到着。4時には大月高志さんも到着し、リハーサル。コンサート開始前に超満員。

恒例のくじ引きでぼくは今日は2番目ということに。「ガビオタの海」、「祈りの歌」(「ある兵士の祈り」改め)、「アルー」「I Have a Dream」「千の風」「もし君がぼくを」の6曲。



終了後、「祈りの歌」と「アルー」がよかったという声が多かった。大月さんのピアノも大好評。

今夜は、家人も長男も里帰りを兼ねて聞きにきていたのだが、彼らとゆっくり話す間もなく、ぼくは京田辺市へ。明日早朝にはじまる天風会の修練会に参加するため。京田辺駅と新田辺駅があり、途中右往左往したが、親切な若者のおかげで、予定の11時までに「ウエルサンピア京都」に無事到着。旅に出ると人の親切が見にしみる。


July 4, Friday 2008

岡山市、禁酒會館でのコンサート。岡山駅で、主催者の尾崎ツトムさんの出迎えを受け、ホテルで少し休んだあと会場へ。ビルの谷間の大正時代の古風な建物。一階は喫茶店とキリスト教関係の書店。二階がホール。想像していたより小さなホールだったが、雰囲気がいい。

まず、Ozaki Unit の40分ほどの演奏。1曲目の前奏が始まったとたん、長年音楽を愛し、演奏してきた人たちだということがわかった。温かさと確かな技術。

  暗い雲たちこめる時代を生きてきた
  いつのまに身も心もボロボロになったような
  生きているなら、せめてわずかのやすらぎが欲しいと
  もがき求め、さまよい歩き、やっとここまできた

  薄紅色の花の咲く季節は遠いけど
  微笑みかわし歌えたら何故だかあたたかくなる
  苦しみも悲しみも静かに寄せ合って
  君と共に歌えたら何とか生きてゆける



続いてぼくが1時間半ほど。尾崎さんの音楽仲間の名前は正式には「木々の緑、風そして人々の歌」。それで、「幼いころ野原には」は絶対に歌わなければと思っていた。

  風と空と木々の緑と
  夕闇の中で黙々と働く
  農夫の孤独をぼくの生活としたい

この歌のほか、新曲を含め10数曲歌う。みなさん熱心に聞いて下さった。コンサート終了後、ぼくのファーストアルバム『私は風の声を聞いた』をもってきて、サインして欲しいという人がいた。彼はさらに、会場で販売した本とCDをすべて買ってくださった。近々脳外科の手術を受けるとのこと。手術が無事終了することを祈らずにはいられない。

コンサート後、禁酒會館ではお酒が飲めないので、会場を移して、山の中に住んでいるぼくのために海鮮料理の居酒屋で打ち上げ。午前2時過ぎまで。楽しかった。

打ち上げにはいろんな人がいた。その一人は、今年の春、碌山美術館へ行ったという鉄工所経営者。彼はまた若いころよく宝福寺へ行き、岡田老師も元照さんもよく知っているとのこと。ぼくが、宝福寺に滞在中は、五右衛門風呂を沸かしたものだというと、彼も何度かそのお風呂に入ったことがあるという。ぼくの歌に関してまったく予備知識もなく、「碌山」と「宝福寺にて」を聞いたものだから、驚いたようだ。

60年代後半、オレゴンのヒッピーコミューンに生活し、その後、船乗りになり、今は外国の雑貨品を輸入しているという桁外れの「野人」もいた。鳥取県との県境の山の中でコーヒー豆の焙煎をし、パンを焼いているという人もいた。彼らと話して大いに元気をもらった。

歌う機会を与えて下さった尾崎さんに心より感謝。いつの日か、Ozaki Unit をオーリアッドにお迎えしたいものである。


July 3, Thursday 2008

松本へ。もう数週間で夏休み。いつになっても夏休みは嬉しい。

2時半過ぎ、ジョン・クーンズの仕事部屋へ。すでにライブの3つのカメラの映像がコンピュータに取り入れられていた。前半の数曲を見せてもらう。石崎さんの音源が届き次第、映像と音を合わせるとのこと。大変な労力である。

ジョンは『メッセージ』が気に入っていて、土曜日にどうして「オーリアッド・バンドの歌」を歌わなかったのかと言う。あの場にはぴったりの曲なのに、と。昨夜、大月さんも、東京から昨年に続いてきた友人が、「オーリアッド・バンドの歌」を聞きたかったと言っていた、と話してくれた。

夜、オーリアッド。いくつかの曲の練習。合間に、ICU時代の先輩、吉住さんが送ってくれた『話し』というアルバムを聞く。亀山法男さんのピアノに、亀山勝子さんのヴォーカル。ほとんどの曲が、子供の詩に曲をつけたもの。正統的なクラシック歌手。去年大倉山で歌ったときに、吉住さんが、「おまえは相変わらず歌は下手だね」と言ったのを思い出した。亀山勝子さんの正統的な歌い方には及ぶべくもない。吉住さんと亀山勝子さんは高校時代の同級生とか。

明日もって行くギターを決めるのに迷ったが、赤いTakamine に決める。理由は一番軽かったから。

今、急に激しい雨の音。夕立か。


July 2, Wednesday 2008


今日も晴天。からりと晴れた。陽射のなかに入ると暑いし、紫外線がものすごく強そう。でも木陰にはいると、とても涼しい。

明日は一日松本で、明後日は朝が早いので、今日のうちに、週末の小旅行の準備。カバンに最低限必要な衣類をつめ、CDを宅急便で送り、ホテルなどの予約の確認をする。

夜は、オーリアッドへ。数日前の大賑わいがうそのよう。遅くなって、大月さんと「七夕コンサート」で歌ういくつかの曲の練習。

ずっと昔、京都に住んでいたころ、岡山市で歌った記憶がある。しかし、どこで歌ったか、誰が呼んでくれたのか、完全に忘れている。だから、明後日は、初めて岡山市で歌うと言ってもいいかもしれない。

ピアス・ダウディンというイギリス人と京都で知り合った。その後、岡山大学で教えていると聞いた。今でもいるのだろうか。


July 1, Tuesday 2008

例年、ほたる祭り期間中の最後の土曜日が、ほたる祭りライブ。それが終ると日常が戻ってくる。

気がつけばもう7月。祭り期間中、よく雨が降った。終ったとたんに晴天が続いている。今日はまさに真夏。真っ青な空に真っ白な入道雲。

今日はパークホテルの支配人による気功レッスンの日。前回は病院の検診の日と重なって参加できなかった。今日は、家人も誘って11時前にパークホテルへ。1時間、みっちり気功エクササイズ。後半15分は半跏扶座しての瞑想。足の組み方、手の合わせ方が、ぼくが教わった禅宗の坐禅とは少し違っていたが、基本的には変わらない。

この瞑想をしながら、天風さんの言う「臍下丹田に気を込め、肛門を締め、肩の力を抜く」エクササイズは、坐禅にも共通すると実感。坐禅をすると、自ずとその三つのことが行われる。

レッスンのあと温泉に入り、お昼を食べ、最近できた新しいホテル「エイボン辰野」へ行き、コーヒーを飲み、バス会社と駅へ行き、週末の岡山・京都への小旅行のチケットを購入。その後、役場へ行き、ほたる祭り総おどりのために分館長に貸し出された法被を返却。

夕方涼しくなって、畑仕事。疲れすぎない程度で切り上げる。草がだいぶ伸びているが、来週戻ってから刈ることに。

夜は、木曜日の松本の準備。週末のコンサートに向けて新曲の練習。それに、先延ばしにしていたリユニオンや、会議への参加を伝えるメールやはがきを書く。

一気に日常が押し寄せた。


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