OREAD Diary June 1〜June 30, 2006
June 30, Friday 2006
午後から雨になるというので、朝早くから家の外で仕事。11時過ぎ雨が落ち始めた。家に入ると古川(豪)君より電話。七夕コンサートの初日(8日)のサウンドチェックを、最近開場時間になってもまだ続いていることが多いので、例年より早く始めたいとのこと。テリーに頼んで3時には拾得を開けてもらうつもりとのこと。
七夕コンサートは今年で34回目。こんなに長い間続いたのは、事務的な仕事を一手に引き受けてくれる古川君のおかげである。予約状況は例年通りとのこと。コアな常連、久しぶりに訪ねてくれる人、初めてきてくれる人、毎年いろんな出会いがある。
今回は、サックスの太田裕士さんも、たまたま関西へ行く都合があり、一緒にやりたいとのことなので、できるだけ早く行って合わせてみたほうがいい。オーリアッドではマイクを通さなくてもいいが、拾得ではマイクを通したほうがいいだろう。
午後になって、降り始めた雨は上って少し陽も射した。しばらく、はるか昔に訳した膨大な(曲解説も含めると原稿用紙にして180枚ぐらいの)ライナーノートのチェック。まだ原稿用紙に手書きで書いた時代のもの。訳のぎこちなさもあるが、手書き原稿ゆえの読み間違えなどもいくつか目につく。校正の時間もなかったに違いない。「経る」が「終る」になっていたする。このままだとちょっと恥かしい。新たに出るものはちゃんとしたい。
午後遅く久しぶりにスイミングへ。スイミングから出てくると大雨になっていた。天気予報はあたっていた。
スイミングの近くのスーパーで買い物をしてオーリアッドへ。『音ぐすり』のあと『千の風』を聞く。それに久々に、2002年の5月にリリースした『カムサハムニダ、イ・スヒョン』を聞く。韓国語で歌う「カムサハムニダ、イ・スヒョン」が新鮮だった。出だしのところとコーラスの部分は今でも韓国語で歌えるが、あとは自信がない。もう一度練習してみよう。
オーリアッドで使っているノート型のパソコンの調子が悪い。 Outlook Express
でメールを受信しようとすると、620通のうちの139通まで受信トレイに入るのだが、そこでストップしてしまう。しばらく時間をおいて、また受信しようとするとすでに入っている139通が重複してトレイに入ってくる。削除してやりなおしても同じこと。さて困った。家のコンピュータから送ったファイルを見ることができない。明日は機嫌をなおしてくれたらいいのだが。
June 29, Thursday 2006
松本へ行く日。朝は爽やかだったが、午後は暑くなった。ニュースによれば、長野県は軽井沢を除いて軒並み30℃を超えたらしい。西日のあたる教室での4時間目はきつかった。立っているのがやっと。
7時過ぎオーリアッドに入り、前半英語教室。後半階下に降りて行くと、Nさんがカウンターでアイスコーヒーを飲んでいた。スピーカーからは Freewheelin' Bob Dylan がながれていた。このアルバムを聞くのは久しぶり。
この頃のボブの歌には深刻さとユーモアが同居していた。そこが魅力だった。アルバム最後の曲になった。
I Shall Be Free だ。次の部分を聞くといつも笑ってしまう。
電話が鳴った、なかなか鳴り止まない
受話器を取ると、なんとケネディ大統領
「親愛なるボブ、国を成長させるには何が必要?」
「親愛なるジョン、必要なのは、
ブリジッド・バルドー
アニタ・エックバーグ
ソフィア・ローレン」
国の成長、間違いなし
6月も残すところ、あと一日。
June 28, Wednesday 2006
6時オープン。先ず外に打ち水。それから先週の飛び入りライブの後片付け。そしてジョニー・キャッシュの『パーソナル・ファイル』のdisc
two をプレーヤーに入れる。そこへ太田裕士さんから電話。これから出かけてくるとのこと。
7月8日(土)9日(日)の二日にわたって京都「拾得」で「七夕コンサート」が開かれるが、彼はそのころ丁度奈良の天河神社へ行っているとのこと。何曲かサックスでサポートしてもらうことになった。
「千の風」「パーティーは終ったよ」「夕方のおかあさん」「果樹園の道」などを一緒に練習。なかなかいい感じ。「パーティー」は一人では歌いづらいところがあるが、サックスが入ると歌いやすい。太田さんは『ガビオタの海』に入っている「もう一度だけ」が気に入っているという。最近あまり歌ったことがないが、次回はそれも一緒にやってみよう。
当日何を歌うか決めてはないが、昔の歌もいくつかやりたいと思っている。
第34回七夕コンサート
出演:豊田勇造、中山ラビ、ひがしのひとし、古川豪、三浦久
日時:06年7月8日(土)9日(日)5:30pm 開場、6:30pm 開演
会場:拾得(京都市上京区大宮丸太町上ル)tel: 075-841-1691
料金:前売り・予約 3000円、当日 3500円
問合せ・予約:f.go@titan.ocn.ne.jp (七夕オフィス、古川方)
June 26, Monday 2006
今日は一日家にいて採点などしていたのだが、どうもこれが一番苦手な仕事。なかなかはかどらない。さっさと済ませてしまえばいいものを、何度も中断して本を読んだり、外に出て草を抜いたり。
読んだ本の中に世阿弥の『風姿歌伝』がある。昔読んだこの本を今日手にしたのは、最近感じている歌と声の関係になにかヒントになることが書かれているかもしれないと思ったからである。確か文庫本があったはず。探したが出てこない。リビングの本棚に埃をかぶった日本古典文学大系全66巻があることを思い出した。果たして、その中の『歌論集
能楽論集』に『風姿花伝』が入っていた。
注はついているが現代語訳はないので、分ったようで分らないところもあるが、そんなに長いものではない。とにかく最後まで読み終えた。
秘すれば花。秘せずば花なるべからず。
よく知られたこの言葉がやはりもっとも印象に残った。
「声の花」という表現もあった。「花の声」ではない。『風姿花伝』は『花伝書』とも呼ばれる。「花を伝える書」。「花」とは、「声の花」とは、何ぞや。
フォトグラファー垣内彰氏から、見事な松尾峡のホタルの写真が送られてきた。先週金曜日にぼくが撮った暗闇の写真を見て、見るに見かねて送ってくれたものと思われる。そして、ホタルを撮るには、明るいレンズをつけ、露出時間を長くする必要があると書かれていた。
そうするには、三脚をもっていき、しばらくじっとしていなければならないだろう。せっかちなぼくにはちょっと向いていないかもしれない。それに不思議なことに、真っ黒な写真を見ていると、なんだかホタルが飛んでいるのが見えてくる。漆黒の闇に舞う無数のホタル。秘すればホタル、とでも言おうか。
とは言いながら、教えてもらったように一度、ホタルの写真を撮ってみたいものである。
June 24, Saturday 2006
6月最後の飛び入りライブ。
今夜のトップバッターはニュージーランド、オークランド郊外出身のジョージーナさん。現在原村在住。守屋先生と一緒にやってきた。マオリ語の歌を2曲。Utaina
Mai と Nga Hau E Wha の2曲。前者のメロディはポール・アンカの「ダイアナ」と同じだった。ホタルを見に行くとのことで、Round
Two まではいなかった。「ポカレカレアナ」とか「ホキマイ」とか、歌ってほしい歌があったのだが。
藤森和弘さん。今日のギターは Ovation Collector's Series 1986 とのこと。こんなに薄いボディの
Ovation は初めて見た。「旅的途上」「ホタルの町のラブソング」それに「良生ちゃんとポプラ並木」。最後の曲は郷愁をさそる歌。「子どものころの思い出は宝物だ」というリルケの言葉を実証する歌。あの頃にはもう戻れない。
遠藤淳一郎さんには毎回驚かされる。彼の洋楽に関する興味や知識は尽きることがない。今日の
Round One は Icecream Man, No Woman No Cry, All Along the Watchtower の3曲。
赤羽真理さん。車を車庫から出せず、バイクできたためギターも歌詞カードも置いてきたとのことで「千両梨の実」のみ。遠藤さんがその歌詞をもっていて、リードギターをつける。いつもの「千両梨」とは少し違って聞こえる。遠藤さんの乾いたギターのフレーズが心地よい。
次に大月高志さんがギターソロで「風に吹かれて」。先日の「ほたる祭りライブ」の野間さんのギターにインスパイヤーされたとか。その後
TIA(ティアと読む)登場。3人そろったTIAはオーリアッドでは初めて。いや、オーリアッドというより、3人そろって演奏するのは今日が初めてらしい。「さよなら」「星のかけらを探しに行こう」「レイニング」の3曲。
太田裕士さんの1曲目は即興で、ピアノとサックスの同時演奏。右手でピアノを弾き、左手でサックスのキーやレバーを操作するという離れ業。次に「虹の中へ」をピアノで歌う。聞くたびにこの歌のメロディとメッセージが頭から離れなくなる。
続いて大月さんと太田さんのセッション。「カノン」と Merry Christmas, Mr.
Lawrence。後者は初めて合わせたのだが、ジャズサックス奏者の面目躍如。見事な演奏。大月さんもジャズのアドリブに見事に呼応し、聴衆を魅了する。今晩の白眉。
5分の休憩後、Round Two。藤森和弘さん、「大空と大地の中で」と自作の「住みなれたこの町で」。後者は何度聞いても素敵なラブソング。遠藤さん、Message
in a Bottle とCome Together。タイトな演奏と歌。
太田さん「ドレッソング」と「宇宙の歌」。後者は、まだ歌詞が完成していないとのことだが、彼が音楽に何を求めているかが感じられる歌。残念ながら今晩は「ときわのドレッシング」はもってこなかった。最後にぼくが大月さんと太田さんのサポートで「ヴィクター・マトム」と「次郎」(ショート・ヴァージョン)を歌う。
その後しばし歓談。11時半閉店。
June 23, Friday 2006
先日の「ほたる祭りライブ」にエンジニアとしてきてくれた石崎信郎さんにパワーアンプ(Classic
Pro CP1000)をセットしてもらった。購入直後に壊れてしまい、修理されてもどってきていたが、自分でセットするのを躊躇していた。今晩その新しくセットしなおされたPAで
We Shall Overcome: The Seeger Sessions を聞いたが、その音のよさに驚いた。4月に自分でセットしたときに不要と思いはずしておいた小型のイフェクターは、BOSE
のスピーカーには絶対必要とのこと。これがないと音がひずむらしい。音質がアップしたは、それをつけてもらったからに違いない。
考えてみたら、先週土曜日の「ほたる祭りライブ」以来、オーリアッドでゆっくり音楽を聞くことがなかった。日月火は定休日。水曜日は長野へ行くために臨時休業。木曜日は「歌声喫茶」。スプリングスティーンに続き、ディラン、そして
Ryu を聞く。いい音だ。
ほたる祭りが終ってから大量のホタルが発生したとのことで、今夜は早めに店を閉め、家人とホタルを見に行くことに。オーリアッドの前の通りはほとんど人通りがなかったが、辰野駅に近づくと、かなりの人。駅から松尾峡につづく道は車が通れないほど。途中で右に折れ、県道へ出て、上平出の「ほたる童謡公園」の駐車場へ。ほぼ満車状態。11時近くというのに凄い!
ホタルも、飛んでいるのは少なかったが、たくさんいた。あちこちから、「いたいた」とか「キレイ!」とか「スゴイ!」という声が聞こえてくる。カメラに収めようとしたが、シャッターを押すしか写真の撮り方を知らないぼくには、ホタルの光を撮るのは無理。写っていたのはただ暗闇ばかり。よく見れば黄色い光が見えます。冗談。何も見えません。明日の晩もたくさん出そうである。オーリアッドの飛び入りライブにきて、その後、ホタルを見に行くというのは、どうでしょう。
真っ黒な写真のあと、カラフルな写真を一枚。これは水曜日の午後、家の庭の草むらにいたもの。蝶なのか、蛾なのか、トンボなのかわからない。この蝶なのか蛾なのかトンボなのかわからないものの正体を知っている人がいましたら、是非教えてください。
June 22, Thursday 2006
7時より「天竜ずく出し倶楽部」主催による「歌声喫茶」。先ず季節を感じさせる「蛍」からスタート。みなさん本当に歌が好きで、上手である。途中「北上夜曲」が歌われた。懐かしかった。
この歌は思い出の歌。まだこの歌がヒットする前から、姉から教わって歌っていた。そして中学を卒業する前の演芸会で、でたらめなギターを弾いて歌った記憶がある。
「歌声喫茶」は10分のお茶の時間を挟み、後半ますます盛り上がる。「郵便馬車の御者だったころ」「みかんの花咲く丘」など全23曲。
今日は松本から直接オーリアッドに入ったので、カメラをもっていくことができなかった。ケイタイのカメラで一枚撮ってもらう。
昨日は長野へのショートトリップ、今日は一日松本で、夜はオーリアッド。少々疲れ気味。10時半に閉店。下辰野まわりで家に帰る。ほたる祭りが終り、小雨が降っていたが、それでもいつもより町は賑やか。ここかしこ、歩行者を見かけた。
June 21, Wednesday 2006
久しぶりの長野市。5時半「長野市ふれあい福祉センター」着。「マトムさんと未来を語る会」は6時半スタート予定だったが、マトムさんの乗った車が渋滞に巻き込まれ到着がかなり遅れるとのことで、彼らが来るまで歌ってほしいと依頼される。
太田裕士さんのサックスのサポートで、「千の風」を歌い、「We Shall Overcome」を歌ったところで、マトムさんの一行到着。そこで、マトムさんの紹介を兼ねて「ヴィクター・マトム」を歌う。そのあとマトムさんの講演。パワーポイントで映されるマトムさんの写真、それにマトムさんが教えている子供たちの写真に、マトムさんが解説を加えていく。
マトムさんの写真はソウェトの人々の日常を映し出す。彼は「世界中からフォトグラファーがやってきてソウェトの負の面を写していくが、私はソウェトの人々の普通の生活を写したい。ソウェトの明るい面を写したい」と言う。とはいいながら、エイズで亡くなる直前の女性の写真などもあり、ソウェトの厳しい現実が伝わってくる。彼が教えている子供たちが撮った家族や友だちや動物の写真は実に生き生きとしている。芸術写真を撮ろうという意識がないからだろうか。
下の左側の写真はマトムさんの写真ではない。1976年6月16日にソウェトでおこった学生蜂起を写した有名な写真。マトムさんはこのとき高校生で、このデモの中にいた。このあと警察が無差別に発砲し、多くの人たちが死傷した。翌日の朝刊に、銃で撃たれた13歳の少年が近所のお兄さんに抱きかかえられて病院に運ばれていく写真が載った。そこには、泣きながらついていく幼い少女も写っていた。この写真がきっかけとなり、アパルトヘイトに世界の目が向けられるようになった。同時にこの写真がマトムさんの人生を変えた。
彼の話のあと、パネルディスカッション。コーディネーターの内山二郎さんから突然指名があり、ぼくもパネラーの一人に。最後に記念撮影。
帰路、屋台ラーメン「風に吹かれて」に寄る。アップルランド安茂里店の駐車場の裏側にあり、少しわかりずらい。閉店間際で、お客さんは一人しかいなかったが、固定客も増えてきているとのこと。醤油ラーメンの海苔大盛りを頼む。なかなかの味。電車が通るたびに屋台が大きく揺れる。太田さんの提案で「風に吹かれて」で「風に吹かれて」を歌うことに。開店してまだ2ヶ月足らず、店主の鈴木君にはがんばってもらいたいもの。
家に着いたのはちょうど12時。疲れたが、有意義なショート・トリップだった。太田さんにはお世話になった。
June 20, Tuesday 2006
予想どおり、ホタルはようやく大量発生し始めたようだ。今朝の「たつの新聞」にも昨夜は昨年の3倍のホタルが発生したたと報じられていたし、信越放送だったか長野朝日放送だったか、夕方のニュースで、松尾峡のホタルの乱舞の映像が流れた。今週末の飛び入りライブのあとにでも見に行こうか。
ニュースといえば、ヴィクター・マトムさんと長野市の小学生たちとの交流もニュースでとりあげられていた。
明日は午後6時半から長野市の市役所の近くの「ふれあい福祉センター」の5Fホールで、「マトムさんと未来を語る会/僕が写真を撮り続ける理由」が開かれる。講師プロフィール紹介を兼ねて、講演に先立って「ヴィクター・マトム」を歌わせてもらうことになっている。
オーリアッドは明日は臨時休業。明後日(木曜日)は7時から9時まで歌声喫茶。9時過ぎからは通常営業。
June 19, Monday 2006
「ほたる祭りライブ」に、小学校2年生の息子さんと一緒に神奈川県からきてくれたSさんからメールが入った。「雨で無理かなと思いましたが、小雨の中、ホタルの里まで歩きました。数十単位のホタルの舞を初めて見て、(息子は)目を輝かせていました」とのこと。
よかった、わずかでもホタルが舞っていてくれて。
今回のほたる祭りライブには、初めてぼくの歌を聞く人たちが何人も参加してくれた。いくつか好意的なメールが届いている。ありがたいことである。
その中に次のように書いてくださった方がいた。
学生時代にはフォークソング全盛で、身近にあった曲も、社会
生活のつきあいの中で、カラオケが主流になり、疎遠になって
おりました。聞かせていただいた曲目のそれぞれを楽しみまし
たし、合唱も楽しみました。「風に吹かれて」は昔は歌詞を原
語で歌った経験があったにも拘わらず、歌詞を読んでも口が動
かないのには愕然としました。久しぶりにちょっと違った日常
に触れて心が大いにリフレッシュされました。
ぼくが初めてフォークソングを知ったのも、みんなで歌うフーテナニーという形だった。スプリングスティーンの
We Shall Overcome: The Seeger Sessions に感動するのは、みんなで演奏し歌うというフォークの原点がそこにあるからではないだろうか。
今週木曜日午後7時から、オーリアッドで、「天竜ずくだし倶楽部」主催の「歌声喫茶」があります。チャージはワン・ドリンク付で600円。どなたでも参加できます。アコーディオンとギターの伴奏に合わせて、大きな声で歌ってみませんか。
June 17, Saturday 2006
「第10回三浦久ほたる祭りライブ」、多くの方々の協力を得て無事終了。ありがたいことに、予想を超える大勢の方が集まってくださった。
前半は野間義男さんのギターのサポートで、ふるさと辰野や家族のことを歌ったいくつかの歌、そして「夕方のおかあさん」「果樹園の道」「カムサハムニダ、イ・スヒョン」。そして「みかんの花咲く丘」を聴衆のみなさんと一緒に歌い、前半最後の曲「ヴィクター・マトム」。サックスの太田裕士さん、ピアノの大月高志さんにも加わってもらう。聴衆のみなさんもコーラスで参加。
このあと、信濃毎日新聞の桜井さん、毎日新聞長野支局長の城島さんに、マトムさんについて、またステージに飾られたマトムさんの写真について、話してもらう。
10分休憩後、後半。「次郎」(ショート・ヴァージョン)、「碌山」「オーリアッド・バンドの歌」We
Shall Overcome, Blowing in the Wind「ガビオタの海」を野間、太田、大月の三氏のサポートで歌う。大いに盛り上がる。英語の2曲は聴衆のみなさんと一緒に。アンコールは野間さんと二人で「門」。
打ち上げにも多くの方が参加してくださった。一段落ついてから、いくつかの演奏。先ず太田さんの「ドレッソング」、そして大月さんのピアノと太田さんのサックスで「カノン」。さらに韓国留学生による「果樹園の道」「故郷の春」。増沢学さんの「ミンゴスのママへ」。岡谷のオカリナ・グループの演奏。最後に野間さんのギター・インストラメンタル、Georgia on My Mind など。その後遅くまで歓談。家に着いたときは1時を過ぎていた。
コンサートは、みなさんの協力をえて大いに盛り上がったが、一つだけ残念なことが。夕方から無情な雨。遠方からホタルを見ることを楽しみにして来てくださった方がたくさんいた。雨の中、見に行った方もいた。小さな子供さんのために、ホタルが飛んでいてくれたらいいのだが。
June 16, Friday 2006
朝方は曇っていたがその後、陽が射し始め、午後は暑いくらい。天気予報によれば、明日もいい天気。夜には曇るが、雨の心配はなさそう。年に一度の「ほたる祭りライブ」の日。ありがたい。
今日は開店一時間前から太田さんと大月さんと練習。なかなかいい感じである。サックスが入ると少しにぎやかな歌のほうがいい。急に思いついて「オーリアッド・バンドの歌」をやってみた。とてもいい。熱心に聞いてくださるお客さんもいて、練習は9時過ぎまで。
いつも遠方から来てくれるSさんから、ホタルを見たことがない小学2年生の息子さんにホタルを見せてやりたいというメールが届いた。息子さんのためにも、明日はホタルがたくさん出てほしいものである。ライブは盛況が予想される。
June 15, Thursday 2006
昨日の好天が一転し、今日は雨で肌寒いほど。しかも朝から夜まで降り続けた。閉店後、いつもの宮木の信号ではなく、下辰野の信号経由で家に帰る。通りの両側に屋台が並んでいる。その上の青いビニールシートに、雨が激しく落ちている。歩行者はもちろん、車も少ない。侘しい風景。
前半英語教室。後半階下に降りていくと、Dr. Yajima がカウンターに。ドクターが持参した『トゥーランドット』のCDを聞きながら四方山話。木曽の薮原に美味しいお蕎麦屋さんがあるとのこと。一度行ってみたいものだ。
off note の神谷さんが送ってくれた大工哲弘さんの新しいアルバム『ジンターランド』を聞く。一曲目は「シャボン玉」。「シャボン玉とんだ・・・」という大工さんの声が聞こえてきたとたん、心の中にじわーと郷愁に似た感情が広がる。大工さんの、なんとも形容しがたい独特の声。
このアルバムの特徴は童謡が多いこと。しかも、「シャボン玉」「船頭小唄」「煙草のめのめ」「あの町この町」「雨降りお月さん」「砂山」と中山晋平作曲のものが多い。作詞には野口雨情、北原白秋が名を連ねている。
子どものころよく聞いたり歌ったりしたこれらの歌を聞きながら、Ryu の『おとぐすり』を思い出した。両方のアルバムに童謡が多いというだけでなく、声の質はまったく違うものの、両者の声の中に潜む癒しの力ゆえだろう。
明日は雨があがりそう。ありがたい。
June 14, Wednesday 2006
ほたる祭り期間中ながら、外を歩いている人があまりいない。しかし、今日は暑かったので、おそらくホタルはたくさん出ただろう。
サックスの太田さんがやってきた。しばらくして大月さんにも連絡し、3人で練習。
We Shall Overcome、「ガビオタの海」「ヴィクター・マトム」「次郎」。いい感じである。二人とも才能あるミュージシャン、事もなげに合わせてしまう。金曜日の夕方もう一度練習する予定。
実は、土曜日の午後は、ミキサーの石崎さんがきて、「風に吹かれて」の日本語ヴァージョンのレコーディングをすることになっている。当初野間さんと二人の予定だったが、太田さんと大月さんにも参加してもらうことになった。The
Seeger Sessions とはいかないまでも、いいものができそうである。この録音は、長野市で屋台ラーメン「風に吹かれて」を開店した鈴木良君のため。
June 13, Tuesday 2006
今朝メールをチェックすると「新OREAD三周年おめでとうございます」というメールが入っていた。いつも簡潔なリマインダーを送ってくれるSさんからだ。
オーリアッドを再オープンしたのは2003年の6月13日。金曜日だった。13日の金曜日。ほたる祭りの初日だった。ぼくの飽き性を知っている家人から、少なくとも3年は続けるように、と釘をさされたが、何とか3年過ぎた。
歌い手であることと、オーナーであることの折り合いをつけることの難しさを感じながらも、有意義な3年間、充実した3年間だった。オーリアッドを再開しなければ、出会うことがなかったであろう人たちと出会い、また聞くこともなかったであろう音楽を聞くことができた。そしてそのことは確実にぼくの中に変化を起こしつつある。
みなさんのご協力に感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。
June 11, Sunday 2006
昨夜に引き続き今日も伊那富橋から下辰野の四つ角まで歩行者天国になり、午後6時からは総おどりが行われた。今村区の連に参加したが、体力が落ちているのがわかる。前半だけでグロッギー。休憩時間に連を抜け出し、駅前のみのわ屋へ。切り絵作家の柳沢さんから、切り絵の展示会が開かれていて、今日はみのわ屋に一日いるとのメッセージがあった。しかしすでにお帰りになったあとだった。
今日はオーリアッドを開ける予定はなかったが、中島さんが今日も手作りアクセサリーの店を出すとのことで、それではオーリアッドもしばらく開けようということになった。
後半のスピーディーな踊りはパスしてオーリアッドへ。踊りが始まる前に出会った小野の森林仕事人がカウンターにすわっていた。そのあと、4年前に「アメリカ大衆文化」のクラスにいたというFさんと、彼女の同僚U君が入ってくる。Fさんはオーリアッドの外の掲示板に貼ってあるぼくのポスターを見て驚き、中島さんからぼくが中にいると聞いて入ってきたという。今年の3月卒業して4月からコンピュータソフトの会社に勤めているとのこと。またオーリアッドにきてほしいもの。
June 10, Saturday 2006
今日から辰野町のほたる祭りが始まった。気温が低く、蛍はまだあまり出ていないとのことだが、やはり祭りともなると「死んだような町」が生き返る。いつもは人通りがないオーリアッドの前を多くの人が行き交う。オーリアッドの前に中島さんが、手作りアクセサリーの店を出し、賑わう。
飛び入りライブは静かに始まった。まず赤羽真理さん、「旅人の木」「レット・イット・ビー」「千両梨の実」。大月高志さん、Yesterday,
Bridge over Troubled Waterなど。Yeseterday はかなりjazzy な編曲で聞かせる。
藤森和弘さん、今日のギターは Ovation Elite。「順子」「桜島」「幸せになろうよ」。今晩は長淵剛に徹するようだ。遠藤淳一郎さん。500
Miles, Midnight Rider など。500 Miles は『追憶の60年代カリフォルニア』に最初に登場する歌なのでとのこと。そして彼が歌ったのは新しいヴァージョンで、最後のヴァースに、天安門事件への言及があるとか。ボブ鈴木、いつものファンキーな楽しい演奏。ジミー矢島がサポートに入る。曲名をメモするのを忘れた。
続いてジミー矢島。オープンチューニング・ギター講座。一曲目6弦をEからDに下げて、インストラメンタル「小海線は行くよ」。汽笛を鳴らしながら汽車が走る。長い曲でまだ野辺山あたりだといって打ち切る。続いて、さらに5弦をAからGに下げて「そば打ちブギ」。最後に1弦をEからDに下げて「ボート・ソング」。盛大な拍手。ギターのテクニックはもちろんのこと、彼の人柄が乗り移ったような音色が心地よい。
このあたりから、ほたる祭り帰りのお客さんが入り始めた。セカンドラウンドのトップは大月さん。「カノン」それにジャジーな
Yesterday。続いて赤羽さん。このとき歌った「旅人の木」は実に説得力があった。最近ぼくは歌と声の関連に興味を持っているが、赤羽さんのこのときの声と言葉には、頭ではなく心が、いや、霊が、こもっていたかのよう。続いてぼくが、大月さんにピアノで入ってもらい「ヴィクター・マトム」を歌おうと思ったが、歌詞が見つからない。急遽「碌山」に変更。「千の風」は一人で。
次から怒涛のセッション開始。OREAD Sessions。まず遠藤さん。I'm a Man と
Honky Tonk Women。ボブがハープ、ジミーがギター、春日淳也さんがパーカッションでサポートに入る。ボブが「ウイスキーをもう一杯」「モージョー・フィーリング」。ピアノに大月さん。ジミーが
Blue Suede Shoes と、最近亡くなったという友人に捧げる「サンフランシスコ・ベイブルーズ」。このときの3セッションは、オーリアッド始まって以来最高の盛り上がりと断言していいだろう。初めてきたお客さんたちも大喜び。そのお客さんの中にはぼくの「紙ヒコーキ」に登場する「隣の潔さん」も。
これで終了する予定だった。しかし、お客さんの一人から「入ってきたらすぐ終わってしまった<Close
Your Eyes>をやって欲しい」とのリクエストが入る。このときすでに11時を回っていたが、今夜はお祭り、藤森さんにお願いする。そしてサポートに OREAD Session Band のフルメンバー。感動的なフィナーレ。
その後しばし歓談。最終的に閉店したのは12時過ぎ。田舎の小さな町でオーリアッドのような店を維持するのは、正直なところ大変である。でも今夜のような瞬間があれば、もうしばらくは、続けて行けるだろう。明後日で、オーリアッドを再開して丁度3年になる。オーリアッドを支えてくださるみなさんのおかげである。
今夜の飛び入りライブの写真を photo album で見ることができます。
June 9, Friday 2006
柊(ひいらぎ)の枝が伸びて[Coffe & Music OREAD]という看板が見えずらくなっていた。今夜はまず、ヘッジトリマーを使って柊の剪定をする。かなりすっきりしたが、明日、ノコギリで、枝を一本切り落としたほうがいいかもしれない。
今夜は、南アフリカの合奏団 Zola Youth Choir の BAMBELELANI というアルバムを聞く。全体的に静かな歌い方。最近スプリングスティーンの陽気で元気のいい
We Shall Overcome: The Seeger Sessions を集中的に聞いていたので、逆に新鮮に響く。やはり音楽の世界も「みんなちがって、みんないい」。
9時過ぎ、森林仕事人の中村さんと自然農法家の黒岩さん。驚いたことに黒岩さんの長い髪の毛が短くなっている。自分で短くしようとしたら変になったので、床屋さんで切ってもらったとか。
いくつか話を聞いた中で、大木を切る前の日は眠れないという話が印象的だった。また、地上7、8メートルぐらいが恐ろしく、それ以上高いと恐怖心が薄らぐという話も、経験した者でなければ分らない話である。高所恐怖症のぼくとしては、高くなればなるほど怖くなるような気がするが。
中村さんからずっと前、もう20年ほど前、竹の根をもらって家の東側の土手に植えた。今年は、芝刈りを怠ったせいか、東側の芝生に竹の子がいくつも頭を出した。あまりの美しさにそのままにしていたら、あれよあれよという間に大きくなった。いつまでもこうしておくわけにはいかない。茹でて食べてしまわなければ。
June 8, Thursday 2006
昨日、田中誠一君から電話があった。乗鞍にいるという。「明日オーリアッドへ寄る」というので、英語教室があるが、それ以前ならしばらく話せると伝えておいた。6時半オーリアッドへ入るともう来ていた。早速、彼と彼の仲間が始めたというケイタイ電話で配信されているマンガを見せてもらう。彼が原作を書いているサッカーのマンガ、ゴールが決まるたびケイタイが振動する。思わず「オッ」と声が出る。1時間ほど話して、英語教室へ。
後半戻ると、ピアノの音が聞こえる。なんと、田中君がギターを弾き、WISHの松沢さんがピアノを弾いている。初めて合わせたとのことだが、いい感じである。そのあと、田中君はエレキギターを車からもってきて弾いてくれた。彼の澄んだ声には、少なくともソロで歌うときには、アコースティックのほうがいいように思う。しかし、彼の仲間のバンド「だらぁーず」は今、エレクトリックになりつつあるようだ。石渡治さんのウクレレもエレクトリックとのこと。
その後、(少々酔った)お客さんが入ってきて、田中君がリクエストに応えて「酒と涙と男と女」や「ゴルゴダの丘」などを歌う。それに松沢さんには、お客さんの一人の歌に合わせて「一万本のバラ」「愛の賛歌」などの伴奏をお願いする。さすがである。お客さんも「ピアノが上手!」と賛嘆。酔ってはいたが、お客さんもなかなか歌が上手い!
11時過ぎ、外に出ると雨が降っている。田中君に泊まっていくように勧めたが、明日、人に会う予定があるのでと、雨の中東京へ戻っていった。編集作業その他で多忙を極めているとのこと。少々疲れて見えた。身体には気をつけてほしい。
June 7, Wednesday 2006
先週の土曜日太田裕士さんに、ほたる祭りライブで歌う「ヴィクター・マトム」にサックスを入れてほしいとお願いしておいたら、今夜、サックスをもってやってきてくれた。
「ヴィクター・マトム」のほかに数曲練習した。「次郎」が特によかったように思う。この曲にはサックスの柔らかい音色がよく合う。
昨日 off note の神谷さんからメールがあり、7月下旬に大工哲弘さんのコンサートをオーリアッドでできないかと打診があった。そして今朝電話があり、7月22日(土)に行うことが決まった。
2年前に初めて大工さんのコンサートをしたときは、2日前にチケットが売り切れる盛況だった。大工さんの新しいCDも発売されたようだ。楽しみだ。
June 3, Saturday 2006
静かな飛び入りライブデイ。
トップバッターは、藤森和弘さん。太田裕士さんに「長渕剛フリークです」と紹介したのだが、藤森さんは前半「旅的途上」「野風僧」「地団駄」「時代おくれ」と河島英五の曲に終始した。最近彼の車のCDプレイヤーには河島英五のCDが常に入っているようだ。今日のギターはGibson
SJ45 Delux。
太田さん、今日は車のトランクに、入っているはずのサックスが入ってなかったとのことで、前半からピアノ弾き語り。一曲目「虹の中へ」。今日は歌詞が少し変化していた。次に初めて聞く歌「あいとはつまり」。愛、藍、哀、いろいろな「あい」のカタチ。天河のほとりで曲想が浮かんだという「天の河原で」。そしてご存知「ドレッソング」。
次に赤羽真理さんが「鹿のように」「森の小道」「旅人の木」「千両梨の実」を歌う。赤羽ワールドの代表曲ばかり。その中でも彼のオリジナル曲「千両梨の実」がずば抜けている。
春日淳也さん。「みよし食堂」「待ちぼうけ」「ノー・ウーマン、ノー・クライ」。最初の2曲はブルーズで、変則チューニングのボトルネック奏法。「みよし食堂」は面白かった。最後の曲はボブ・マーリーを想起させるが、日本語のオリジナル同名異曲。
ここで休憩。その間に、The Seeger Sessions の My Oklahoma Home と The Erie
Canal をかける。
セカンド・ラウンドのトップは藤森さん。オリジナル曲「片想い」と「住みなれたこの町で」。前者は20歳の頃の作品。後者は今年の4月に仕事をしながら書いた歌。正直なところ、そのどちらも、彼が前半に歌った歌よりも、ぼくの心に届いた。それで引き上げようとするので、長渕の歌をリクエスト。「Stay
Dream」。太田さん、ピアノでバッハの「アリア」(ゴールドベルグ変奏曲から)。優しい軽やかなタッチ。そして新曲「宇宙の歌」。歌詞が完成していないところはハミング。彼の世界観が伝わってくるいい歌である。最後に遅れてきたお客さんのために再度「ときわのドレッシング」のコマーシャルソング。赤羽さん「私を待つ人がいる」「人生の海の嵐に」。
春日さん「激しい雨が降る」と「思い出のA級品は恋人の香り」。前者はディランの歌のタイトルを想起させるが、これもオリジナル。次に大月高志さんに
Merry Chirstmas, Mr. Lawrence をお願いする。「カノン」は初めて聞いたときから気に入ったが、何度か聞くうちにこの曲もとてもいいと思うようになった。
最後にぼくが「パーティーは終ったよ」を一人で、そして前半が始まる前に太田さんと練習した「ヴィクター・マトム」を太田さんと一緒に。そして「果樹園の道」を一人で。左の歯茎の痛みを痛み止めで抑えてはいたが、口が回らず歌いづらい。
その後歓談。あれやこれやと盛り上がり、閉店したのは12時近く。来週の土曜日から辰野町のほたる祭りが始まる。オーリアッドの飛び入りライブは通常通り。再来週の土曜日は「ほたる祭りライブ」。
June 2, Friday 2006
連日晴天、高温。梅雨が終って真夏が来たようだ。
体調は最悪。数日前、耕運機をかけたのがいけなかったのか。左下の歯茎が腫れて痛む。頭痛もする。こうなったら、時間が過ぎるのを待つしかない。
開店後しばらくしてボブ鈴木が入ってくる。かつて彼は熱狂的なスプリングスティーンファンだった。早速、The
Seeger Sessions をかける。彼は無口になり、コーヒーを飲みながら、最後まで聞く。そして一言「いいですね。うーむ、残念ながら、日本にはこういう過去に遡って使える素材がない」。
遅くなって、赤羽真理さん。Suzukiのオフロード・バイクでやってきた。同じレコードをかける。彼もまた熱心に聞いている。彼はクリスチャンである。O
Mary, Don't Your Weep や Jacob's LadderやEyes on the Prize のような聖書と関連のある歌に関心をもったようだ。「このCDが欲しくなった」と言っていたので、大いに気に入った模様。
彼らととももに、このCDを聞きなおして感じたものは、対訳するために初めてカセットテープを聞いたときの感動は薄れているが、原点への回帰とでも言うべきスプリングスティーンの強い思い。60年代初め、フォークソング・リヴァイヴァルがアメリカでおこったときの熱狂というか興奮に近いものがここにはある。
低い橋、みんな頭を下げろ
低い橋、町に近づいている
誰が隣人か、いつだってわかる
誰が友だちか、いつだってわかる
エリー運河を航海したことがあれば
June 1, Thursday 2006
今日は創立記念日とのことで松本での授業なし。昨日の午後、ぼくの忘れっぽさを知っている事務局の人から「念のためご連絡します」というメールが入った。ありがたかった。そのメールがなかったら、今日は松本へ行っていたはず。過去何度かそうしたように。
オーリアッドへ入る前、スイミングへ。それほどたいしたことをしているわけではないが、連日の畑仕事のせいか、身体が疲れている。首筋から左の肩にかけてこっている。首筋をほぐすように400メートル歩いたり泳いだり。だいぶ気分がよくなった。
前半英語教室。後半階下へ降りていくと、愛知県のOさんが6番テーブルに。スピーカーからは
We Shall Overcome: the Seeger Sessions が流れていた。Oさんは大のスプリングスティーン・ファン。昨年も6月に一度会いにきてくれた。この一年、中国へ会社を設立したりしていて、忙しかったようだ。閉店まで、The
Seeger Sessions を聞きながら話す。それに、『ガビオタの海』の中の「ヴィクター・マトム」も聞いてもらう。それから
Ryu の何曲かも。
Oさんは6月16日には松本にいるとのことで、翌日の「ほたる祭りライブ」に来れるかもしれないとのこと。
「ほたる祭りライブ」といえば、長野の某新聞社勤務のSさん、それに別の新聞社の支局長のJさんが、マトムさんの写真をもって来てくれることになった。Jさんはヨハネスブルグに何年か特派員として住んだことがあるとのこと。
マトムさんの写真の絵葉書集、およびソウェトの Zola Youth Choir (ゾラ青年合唱団)のCDの販売も行う予定。そのCDには
We Shall Overcome が入っている。またピート・シーガーが、カーネギーホールでのライブ盤で原語で歌っている
Tshotsholosa も含まれている。
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