「第20回三浦久年末ライブ」 ゲストの皆さん


清水国明(しみず・くにあき):
清水国明:ご存じ「赤とんぼの唄」で一世を風靡した「あのねのね」のリーダー。今ではアウトドアライフの達人として河口湖自然楽校をベースに全国を飛び回っています。1971年秋、ぼくが京都産業大学の学園祭で歌ったとき、話しかけてくれた彼と原田君を京都レコードに紹介したというだけで、彼らはぼくを「恩人」と呼ぶことがありますが、彼らこそぼくの恩人です。ぼくが、1974年から80年の6年間に、大手のレコード会社から4枚のLPをリリースできたのは、彼らのおかげです。この年末ライブの第1回目をプロデュースしてくれたのも清水君でした。とにかく彼の「何でもやってやろう」という精神と、やろうと思ったことを次々と実現して行く実行力には本当に驚かされます。


小山卓治(おやま・たくじ):小山さんは、1983年にCBSソニーからデビューして以来、佐野元春、尾崎豊、浜田省吾らと並び称されてきたロックシンガーです。小山さんのLP『ひまわり』、特にそのアルバムタイトル曲が大好きでした。その憧れの人から今年3月、封書が届き、一緒にライブをしませんかとお誘いを受けました。二つ返事でOKしました。そして5月、阿佐ヶ谷のハーネスというところで歌わせていただきました。6月には、清水君とともに「第17回三浦久ほたる祭りライブ」のゲストとして参加してもらいました。そのときの二人の「赤とんぼの唄」のデュエットと、聴衆のみなさんと一緒に歌った小山さんの「種の歌」が大好評でした。年末ライブでも是非その2曲はやってもらうことにしています。


野間義男(のま・よしお):野間さんは、「あのねのね」のサポートや河島英五のバンド「スロートレイン」のリーダーとして、長年にわたって京都レコードを支えてきたギターの名手です。ぼくの3枚目のLP『ポジティブリー寺町通り』(東芝EMI)は野間さんにより編曲され制作されたものです。ぼくが信州に戻ってからも、コンサートやレコーディングなど、様々な場所でお世話になってきました。彼がリーダーを務めていたバンド「アルファルファ」には、オーリアッドができる前にも、何度か辰野にライブをしに来てもらいました。「歌で学ぶ楽しい英語」というNHKのラジオ番組を担当したときも、「アルファルファ」にサポートをお願いしました。


中井いち朗(なかい・いちろう):中井君は、SPYというバイオリンとギターのユニットの活動の傍ら、X-Japan, Jimsakuを始め多くのバンドをサポートしてきたエレクトリックバイオリンの第一人者です。最初に会ったのは、1970年代の後半、当時ぼくが勤めていた精華短大(現京都精華大学)の研究室に、友だちと訪ねてきてくれたときでした。音楽大学を卒業して東京から京都へ戻ってきたばかりでした。その後何度かギターとバイオリンでサポートしてもらいましたが、最も印象に残っているのは、二人で札幌へ歌いに行ったときの珍道中です。ぼくが信州に戻るのと前後して、彼も東京へ活動の場を広げ、野間さんの「アルファルファ」にも参加していました。『ガビオタの海』は彼の全面的協力によってできたCDです。最近は「一朗」ではなく「いち朗」と表記しているようです。


田中誠一:田中君の「春風吹いて・・・」で始まる歌を精華のぼくのゼミで聞いて、彼を京都レコードに紹介したのは1975年か76年のことでした。彼はしばらく河島英五やあのねのねと「あさもりかい」という名前で全国をまわっていましたが、いつの頃からか、音信不通になってしまいました。信州へ戻って何年かして、彼から年賀状が届きました。東京へ出て、彼の本来の漫画の仕事を始めたとのことでした。現在彼は、宇都宮文星芸術大学准教授として、教授のちばてつやさんとともに教えています。83年に再開したオーリアッドへも、何度か歌いにきてくれました。一度は、今話題の朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で怖い義理の姉を演じているキムラ緑子さんと来てくれたことも。

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